食・レシピ
2024.5.30

ささみの「栄養」と「効能」&簡単「おすすめレシピ」13選

ささみは「低脂肪・高たんぱく質」でダイエットの食材として知られていますが、美容や疲労回復などに効く栄養分も含まれています。今回は、そんなささみの「栄養」と「おすすめ簡単レシピ」を厳選して紹介します。

ささみの「カロリー」

管理栄養士

川島 尚子さん

ささみのカロリーと糖質(可食部100g)

エネルギー……98kcal
糖質……0.1g

出典:「文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

ほかの肉類(可食部100g)との比較

肉の種類 エネルギー(kcal) 糖質(g)
ささみ 98 0.1
牛ばら肉 472 0.1
牛サーロイン 460 0.3
豚ばら肉 366 0.1
豚ロース 248 0.2

以上のようにほかの肉類も糖質に関してはほとんど含まれていませんが、カロリーを比較すると、ささみは圧倒的にエネルギーが低いことがわかります。

これはほかの肉類と比較して、脂質がほとんど含まれていないためです。このことから、カロリーを制限しなければならない方は、肉類をささみに置き換えると効果的だと言えます。

出典:「文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

ささみの「栄養」と「効能」

ささみに含まれる栄養素一覧(可食部100gあたり)

水分 75.0g
たんぱく質 23.9g
脂質 0.8g
炭水化物 0.1g
ナトリウム 40mg
カリウム 410mg
カルシウム 4mg
マグネシウム 32mg
リン 240mg
0.3mg
亜鉛 0.6mg
0.03mg
マンガン 0.01mg
ヨウ素 0μg
セレン 22μg
クロム 0μg
モリブデン 4μg
ビタミンA 5μg
ビタミンD 0μg
ビタミンE 0.7μg
ビタミンK 12μg
ビタミンB1 0.09mg
ビタミンB2 0.11mg
ナイアシン 12.0mg
ビタミンB6 0.62mg
ビタミンB12 0.2μg
葉酸 15μg
パントテン酸 2.07mg
ビオチン 2.8μg
ビタミンC 3mg
食塩相当量 0.1g

良質な「たんぱく質」が豊富

エディター

門司紀子さん

良質なたんぱく質がとれる鶏ささみ。

皮脂分泌を抑える「ビタミンB6」が豊富


皮脂分泌を抑える働きのあるB6。

「美肌効果」が高い

管理栄養士

川島 尚子さん

ささみに豊富に含まれるたんぱく質は肌や髪を作り出すコラーゲンの材料となっています。たんぱく質をしっかりとることで新陳代謝が高まり、新しい皮膚や髪を作れるため、美肌を目指す方はビタミンCと一緒にとるとコラーゲンを作るときにはより効果的です。

また、一緒にとれるビタミンB6は肌の健康を保つ働きを持つので、肌や髪を若々しく保てます。

「疲労回復」を助ける

管理栄養士・フードコーディネーター

美才治真澄さん

抗疲労成分として注目されている栄養素「イミダゾールペプチド」を含む。体内の疲労物質を除去して、疲労回復を助ける働きが。肉体はもちろん、脳の疲労にも効果大。

1食の「摂取量」とおすすめの「摂取方法」

「鶏ささ身 80g」が目安

食事構成は、1回の食事で主食1、主菜1、副菜2くらいでとりたいもの。

主食
米やパン、穀類の炭水化物など主に エネルギーの供給源。脳も活性化。

  • ごはん 150g(茶わん1杯)
  • バゲット 90g(3切れ)
  • 食パン 6枚切り1枚

主菜
肉、魚、大豆、卵など生命維持に必要な たんぱく質や脂質などの供給源。

  • 鶏胸肉 60g
  • 鶏ささ身 80g
  • 豚ヒレ肉 60g
  • 豆腐 100g(1丁)
  • 卵 1個

副菜
野菜、きのこ、海藻などビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源。

  • ミニトマト 30g(2個)
  • ピーマン 30g(1個)
  • にんじん 3cm(30g)
  • 葉野菜 30g
  • しめじ 30g

ささみの栄養を効率良くとる方法

管理栄養士

川島 尚子さん

ささみに含まれる栄養素の中には、水溶性で体にためておけないものがあります。そのため、一度に多くとるのではなく、定期的に取るように意識すると効果的です。

また、豊富に含まれるたんぱく質も一度に多く食べると腎臓に負担がかかるため、同じく毎食均等に食べる方が良い栄養素のひとつのため、1回の量は適量を心がけましょう。

ささみを摂取しすぎた場合の「リスク」

タンパク質の取り過ぎは肝機能低下を招く

消化器内科医

古川真依子先生

「食事でたんぱく質を摂る分には問題ありません。しかし、それに加えて積極的にプロテインを飲み、それで肝機能を悪くして検診で引っかかって来院される患者さんもけっこういるんです。

プロテインの過剰摂取をやめれば正しい肝機能も復活するので大事には至らないそうですが、肝臓で代謝しきれないほどのたんぱく質を摂るのはNG」(古川先生)

ささみを使った簡単「レシピ」13選

【1】ブロッコリーと鶏ささみのサラダ

◆材料◆
ブロッコリー…1/2株
鷄ささみ…2本
ブロッコリースプラウト…お好きな量
米油…大さじ1
しょうゆ…大さじ1
酢…大さじ1
レモン汁…大さじ1/2
きび砂糖…小さじ1/6
黒こしょう…少々
アーモンド…10粒程度

◆作り方◆
【STEP.1】
ブロッコリーはひと房ずつ包丁で切り離し、1/2~1/4のひと口サイズに切る。茎は約2mm幅にカット。レンチン(600wで3分くらいが目安。またはゆでたり蒸してもOK)して火を通す(柔らかくなりすぎないよう注意。茎部分は多少時間がかかる場合もあり)。


【STEP.2】
鶏ささみは鍋で沸騰させたお湯に入れてゆでて、中まで火を通す。粗熱をとったら、手で裂く。

【STEP.3】
ブロッコリースプラウトは根を切り落としておく。

【STEP.4】
アーモンドは粗めに刻んでおく。

【STEP.5】
ボウルにブロッコリー、ブロッコリーの茎、鶏ささみ、ブロッコリースプラウト、アーモンドを入れ、米油、しょうゆ、酢、レモン汁、きび砂糖、黒こしょうを加えてざっくり混ぜ、味を調える。

【2】鶏ささみとかぶのジンジャーミルクスープ

◆材料(2人分)◆
鶏ささみ…2本
かぶ…2個
ブナピー…50g
まいたけ(あれば白)…50g
A[塩…ひとつまみ、片栗粉…大さじ1/2]
B[しょうがすりおろし…大さじ1~2(好みで)、酒…大さじ1、水…300ml]
C[塩…小さじ1/2、牛乳…1カップ]
ゆず皮…適量
黒こしょう(粗挽き)…適量

◆作り方◆

  1. ささみは筋を取ってひと口大のそぎ切りにし、Aをまぶす。
  2. かぶは皮をむき、6~8等分のくし形に切る。ブナピー、まいたけは食べやすい大きさにほぐす。
  3. 鍋にBを入れて火にかけ、沸騰したら重ならないようささみを入れる。
  4. 再び沸騰したら火を止めふたをし、5分ほど置いてからささみを取り出す。
  5. 1の鍋にかぶ、きのこ類を加え、ふたをして中火で3分ほど煮て、具材が柔らかくなったらCを加える。
  6. 取り出したささみを戻して沸騰しないように温め、器に盛る。
  7. せん切りにしたゆずの皮を天に乗せ、黒こしょうを振る。

【3】まいたけと鶏ささ身のクミン炒め

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◆材料(2人分)◆
まいたけ…1パック
鶏ささ身…3本
オリーブオイル…大さじ1
クミンシード…小さじ1/2

[A]
酒…大さじ1
塩・黒こしょう…少量
ガラムマサラ…5振り程度

◆作り方◆

  1. まいたけは食べやすい大きさにほぐす。鶏ささ身は筋を取り、半口大くらいに切る。
  2. フライパンにオリーブオイルとクミンシードを中火で熱し、香りが立ってきたら鶏ささ身を炒める。
  3. 火が通ったらまいたけとAを加えてさっと手早く炒める。

【4】みょうがが香る梅ささ身

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◆材料(1人分)◆
鶏ささ身… 2本
きゅうり…1/2本
みょうが…1本
梅干し…1〜2粒(塩分濃度によって異なるので、味見をしながら調整してください)
酒・塩・こしょう…各少量

[A]
しょうゆ…小さじ1/2
酢…小さじ1
砂糖…小さじ1
ごま…小さじ1
ごま油…小さじ1

◆作り方◆

  1. 耐熱容器に鶏ささ身を並べ、酒と塩・こしょうをなじませたら、ふんわりラップをしてレンジ(600W)で両面を1分半ずつ加熱する。粗熱が取れたらほぐしておく。
  2. きゅうりとみょうがは、それぞれ縦半分に切って斜め切りにする。梅干しは種を取り除いて包丁でたたいてペースト状にする。
  3. ボウルにAを入れて混ぜ合わせ、1と2を加えてよく和える。

【5】根菜のカレースープ

◆材料(2人分)◆
鶏ささ身… 2〜3本(110g)
カボチャ…1/10個(150g)
れんこん…80g
ごぼう…2/3本(100g)
にんにく…2片
オリーブオイル…大さじ
水…400ml

【スープ】
固形コンソメ…2個
カレー粉…大さじ1
酒…大さじ1
塩…適量

◆作り方◆

  1. ささ身は食べやすい大きさに切る。カボチャは種とワタを取り、れんこん、ごぼうと共に、皮ごと食べやすい大きさに切る
  2. にんにくをみじん切りにする
  3. 鍋にオリーブオイルを入れて中火にかけ、にんにくを炒める。香りが出たら1を入れ、炒める
  4. 食材に火が通ったら水を加える。沸騰したらアクを取る
  5. スープの材料を入れ、味を調える

【6】大葉の和風サンドイッチ

◆材料(2人分)◆
パン(なるべく全粒粉など茶色のパン)…4枚
粒マスタード…小さじ2
鶏肉ささみ…2本
にんじん…1/2本
大根…1/8本
塩…少々
ごま油…小さじ2
しょうゆ…小さじ2
おろしにんにく…小さじ1/4
サニーレタス…2枚
大葉…8枚

◆作り方◆

  1. ささみは茹でて、手で裂いておく。にんじん、大根は千切りにしておく
  2. にんじんと大根に塩をふり、よく揉むと水気が出てくるので取り除く
  3. 2にささみ、ごま油、しょうゆを加えよく混ぜる
  4. 全てのパンの片面にマスタードを塗り、サニーレタス、大葉、3を乗せ、もう1枚のパンで挟む
  5. 4をお好みの大きさにカットする

※茶色いパンは低GI値のものが多く、腹持ちが良いのでランチにはぴったりです。低GI値の食品はアンチエイジングにもつながるので、茶色のパンを選ぶようにしましょう。
※にんじんと大根は、よく揉んで水分を出来るだけ出しましょう。
※パンはトーストしてもOKですが、時間がたつと硬くなってしまいます。

【7】鶏ささ身と秋なす、さやいんげんのサラダ

◆材料(1人分)◆
鶏ささ身…1/2本(25g)
なす…1/2本(40g)
さや隠元…4本(30g)
【味付け】
柚子こしょう…小さじ1/4
しょうゆ…小さじ1/4
米酢…小さじ1/2

◆作り方◆

  1. 鶏ささ身、ヘタを取ったなす、さやいんげんをそれぞれラップで包み、電子レンジ(600W)で様子を見ながら1~1分半程加熱する
  2. 1の粗熱が取れたら、ささ身は繊維に沿ってほぐし、なすは縦に3~4つに裂く。さやいんげんは3等分に切る。すべてを味付けの材料と和える

【8】ブロッコリーと鶏ささみの白和え風サラダ

◆材料◆
ブロッコリー…1/2株
鶏ささみ…2本
酒…大さじ1程度
充填絹ごし豆腐…100~150g
めんつゆ…大さじ1/2程度
塩…少々
麻辣醤(お好みで)…適宜

◆作り方◆
【STEP.1】
ブロッコリーは食べやすい大きさにカットし、レンチンして柔らかくする(600wで2分程度。茹でてもOK)。柔らかくなりすぎると食感がなくなってしまうので、程よい硬さになるように。

【STEP.2】
鶏ささみは耐熱皿に並べ酒を振りかけ、ラップをしてレンチンし、火を通す(600wで2分半~3分程度。茹でたり蒸したりしてもOK)。

【STEP.3】
鶏ささみに中まで火が通ったらレンジから取り出し、粗熱がとれたら手で食べやすい大きさにちぎる。

【STEP.4】
ボウルに充填きぬごし豆腐を入れ、泡立て器などでつぶしながらなめらかにする。

【STEP.5】
STEP4のボウルにブロッコリーと鶏ささみを入れ、めんつゆと塩で味を調える。

【STEP.6】
器に盛り、麻辣醤をトッピングしてアクセントに。

【9】ケールのよだれ鶏風サラダ

◆材料◆
鶏ささみ…2本
ケール(カーリーケールやサラダケールなど)…1枚
長ねぎ…長さ5cmほど
酒…大さじ1
きび砂糖…小さじ1/4程度
醤油…大さじ1
酢…大さじ1
辣油…大さじ1/2~1

◆作り方◆
【STEP.1】
鶏ささみ肉は耐熱皿にのせ酒をふり、砂糖をまぶして、電子レンジで加熱して火を通す(600wで2分程回し、ひっくり返してさらに1分半程度)。電子レンジを使用しない場合は、鍋に入れ、少量の水と酒を入れて蒸し焼きに。

【STEP.2】
中まで火が通ったら、食べやすい大きさに割く。酒と肉から出た汁は捨てずにとっておく。


【STEP.3】
長ねぎはみじん切りに。

【STEP.4】
ケールは食べやすい大きさにちぎり、水洗いする。

【STEP.5】
タレを作る。ボウルに醤油、酢、辣油、2で出た酒の残り&肉汁を混ぜる。
※辣油は今回は麻婆豆腐専門で購入したオリジナルの辣油を使用しましたが、食べる辣油系など、具材がそのまま入っている辣油を使うのが風味的にも食感的にもおすすめです。

【STEP.6】
皿にケールとささみ肉、みじん切りにした長ねぎを盛りつけ、上にSTEP5のタレをかける。

【10】きゅうりと鶏ささみのサラダ


きゅうり…2~3本
鶏ささみ…3本
酒…大さじ1
胡麻油…大さじ2
塩・こしょう…適宜
すり胡麻…適宜

◆作り方◆
【STEP.1】
きゅうりはヘタをカットして、ピーラーで薄切りに。

【STEP.2】
鶏ささみは耐熱のお皿にのせ、酒をふりかけて電子レンジ600Wで2~3分加熱する。

【STEP.3】
電子レンジで加熱した鶏ささみを、食べやすい大きさに手で割く。

【STEP.4】
ボウルにきゅうりと3の鶏ささみ、胡麻油、塩こしょう、すり胡麻を入れ、好みの味に調える。

【STEP.5】
皿に盛ってできあがり! 食べる際に、辣油(食べる辣油的なものだとベスト)をかけて途中で味変しても美味しいです!!!

【11】ゴーヤーともやしの花椒マリネ

◆材料(1~2人分)◆
ゴーヤー…1/2本(100g)
もやし…1パック(200g)
鶏ささ身肉…1本(100g)
酒…大さじ1
花椒…適量

【味付け】
しょうが…2片(みじん切り)
しょうゆ…大さじ1と1/2
米酢…大さじ1
ごま油…小さじ2

◆作り方◆

  1. ゴーヤーは縦半分に切り、種とワタを取り、薄切りにする。たっぷりの湯で10〜20秒ゆで、水気をきる。同じ湯で、もやしも1分程ゆで、水気をきる
  2. ささ身は耐熱皿に入れ、酒を振ってラップをふんわりかけ、電子レンジ(600W)で2分程加熱する。粗熱が取れたら、食べやすい大きさに手でほぐす
  3. 1と2、味付けの材料をよく混ぜ合わせて器に盛り、花椒を振る

【12】鶏ささみとセリのキムチあえサラダ

◆材料◆
鶏ささみ…2本
セリ…1袋
キムチ…50g程度
ごま油…大さじ1/2
白すりごま…大さじ1程度

◆作り方◆

  1. 鶏ささみをフォークなどで刺して穴をあけ、火を通りやすくしてから、鍋に湯(分量外)を沸かし3~4分ゆでる。内側まで火が通ったら、水気をきり、粗熱をとって手で細かく割いておく。
  2. セリは根を切り落とし、茎~葉を3~4㎝の長さに切る。茎と葉部分は混ぜずにざっくりわけておく。
  3. さらに鍋で湯を沸かし、沸騰したらセリの茎部分を加えて1分弱くらいさっとゆで、ざるに上げてしっかりと水気をきる。
  4. ボウルに鶏ささみ、ゆでたセリの茎、生のセリの葉、キムチ、ごま油、白すりごまを入れ、ざっくり混ぜる。

【13】セロリと鶏ささみのキムチサラダ

◆材料◆
セロリ(茎)…10cm程度
鶏ささみ…1本(約60g)
酒…大さじ1
キムチ…50g
ごま油…大さじ1/2
糸切り唐辛子(トッピング用)…適宜

◆作り方◆

  1. セロリは筋を取り除き、薄切りに。
  2. 鶏ささみに火を通す。鍋でゆでる場合は100cc程度の水(分量外)と酒大さじ1を入れ、ふたをして、沸騰して3~4分蒸すイメージで。電子レンジの場合は、耐熱皿に鶏ささみをのせ、酒をふって600wで2~3分。中まで火が通ったら粗熱をとり、細かく割いて。
  3. ボウルに1と2、キムチを入れ、ごま油を加えてざっくりあえる。
  4. 皿に盛り、上に糸切り唐辛子をトッピング。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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