赤ワインは、 ダイエット・美容に効果的?
ブドウを丸ごと発酵・熟成させた、洋食のお供になる「赤ワイン」。栄養がギュギュっと凝縮された赤ワインはポリフェノールなどが豊富!ダイエットやアンチエイジングなど、実は女性にうれしい効果がたくさんあります。飲むときに気を付けてほしいポイントのほか、夜にぴったりなホットワインなど、アレンジレシピも合わせてご紹介します。
赤ワインの原料「ブドウ」には栄養いっぱい!
【1】「レスベラトロール」の強い抗酸化力で美容効果が高い
美肌に効くポリフェノールの宝庫脳のエネルギーにも
ブドウは紀元前3000年頃から栽培されていたとされ、果実には黒、赤、緑などの色があり、品種も多い。「畑のミルク」と呼ばれていた程栄養価が高く、強い抗酸化力で美容効果が高い。
【2】「アントシアニン」と「ポリフェノール」が視力回復に◎
視力回復に効くアントシアニンなどポリフェノールの宝庫。
【3】「レスベラトロール」が脂肪燃焼に効果がある
レスベラトロールには近年、脂肪減少効果があることも分かっている。
【4】「ペクチン」が美腸・美肌効果的
美腸・美肌効果のあるペクチンも豊富。
【5】「ポリフェノール」がガンや動脈硬化の予防効果に
ポリフェノールは抗酸化効果に優れ、ガンや動脈硬化の予防に加え、アンチエイジグ、疲れ目回復などのうれしい効果も。
赤ワインの効果【3つ】
【1】クエン酸が豊富で代謝に良い
「赤ワインや梅酒は、摂ったカロリーをエネルギーにして代謝させるクエン酸が豊富」(松見さん)
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【2】アンチエイジング効果が高い
赤ワインは老化やシミの原因となる活性酸素の除去、悪玉コレステロールを抑え、動脈硬化や認知症を予防する効果も。
【3】糖質が低めでダイエットにもおすすめ!
アルコールも適量ならば飲んでもOK。糖質の高い日本酒やビール、つまみを避ければ大丈夫です。赤ワインやハイボール、焼酎(割る際は水やお茶で)は糖質が低いのでおすすめ。
効果的な飲み方
一日のおすすめ摂取量
管理栄養士
釜野 菜帆さん
資格・実績:食育栄養インストラクター、家庭料理検定2級、栄養コンシェルジュ 二つ星
約20キロの体重の変動を経験し、管理栄養士の知識を生かしてダイエットに成功。栄養学とマインド両面からのアプローチで200名以上のダイエットサポートを行い、料理教室サロン「シアワセビジンごはんcookingschool」をOPEN。結婚、出産を経て、全世代の女性へ正しい栄養の知識を発信しています。
「赤ワインには、ポリフェノールが豊富。抗酸化作用が期待できます。1日のポリフェノールの理想的な摂取量が1500mgなのに対して、日本人女性の1日の平均摂取量は1000mg程度と言われています。そのため、理想的な摂取量の不足分にあたる500mgを摂取できる、約200ml程度(グラス1~2杯程度)を摂取するといいでしょう」(釜野さん)
発酵食品との相性も◯
ワインは、同じ発酵食品のみそやしょうゆ、ぬか漬けとも相性がいい。
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飲むのに注意が必要な人って?
偏頭痛もちの人は少量で我慢して
東京女子医科大学 頭痛外来
清水俊彦先生
東京女子医科大学客員教授。医学博士。 1日平均約200人もの患者を診る傍ら、 メディアでも精力的に頭痛解消の啓発 を行う。『頭痛女子のトリセツ』 (マガジンハウス)、『頭痛は消える』(ダイヤモンド社)など著書も多数。
「オリーブオイルや赤ワインは、美容や健康に良いイメージがありますが、実は片頭痛持ちが控えるべき食品の代表格。というのも、それらに豊富に含まれるポリフェノールに、血流を促し、血管を拡張させる働きがあるからです。少量なら問題はありませんが、とりすぎには注意してください」(清水先生)
美容に嬉しい、赤ワインを使ったレシピ【4選】
【1】フルーツたっぷりサングリア
◆材料◆
赤ワイン
キウイ、パイナップルなどの好きなフルーツ
シナモン
クローブ
キルシュ酒
白蜜
◆作り方◆
- キウイやパイナップルなどの好きなフルーツ、シナモン、クローブ、キルシュ酒、白蜜を入れてひと晩置けば完成。
【2】スパイスホットワイン
Point
血行も代謝もアップするあったかワイン夜に飲めば、翌朝にはスッキリ
◆材料 2人分◆
赤ワイン…300ml
リンゴ…1/2個
レモン…3スライス
ハチミツ…大さじ2~3
クローブ…3粒
スターアニス(八角)…1個
黒こしょう…4粒
カルダモン…2粒
シナモンスティック…1本
◆作り方◆
- リンゴは皮をむいて縦に5mm幅にスライスする。レモンは皮ごとスライスする。カルダモンは少し切り目を入れておく。
- 鍋にすべての食材を入れて弱火にかける。 ふつふつとしたら火を止める。
- フルーツ、スパイスと共に耐熱グラスに注ぐ。
※スパイスは全部そろわなくてもOK!
【3】鶏レバーのバルサミコ炒め煮
Point
鉄分、ミネラル、クエン酸をたっぷり補給◆材料 2人分◆
鶏レバー…150g
小麦粉…大さじ1
しいたけ…3個
赤ピーマン…2個
ほうれん草…30g
にんにく…1片
輪切り唐辛子…少量
エクストラバージンオリーブオイル…大さじ1
黒こしょう…少量
A[塩…小さじ1/4 黒こしょう…少量 酒…大さじ1]
B[赤ワイン…50ml バルサミコ酢…大さじ1 しょうゆ…大さじ1 はちみつ…大さじ1 無塩バター…5g レモン…大さじ1]
◆作り方◆
- 鶏レバーはひと口大に切り、水で血合いをよく洗い流す。キッチンペーパーで水分を拭き取り、Aにつける。
- しいたけは4等分に切る。赤ピーマンは縦に1cm幅に切る。ほうれん草は3cm幅に切る。にんにくはみじん切りにする。
- 1の鶏レバーの水気をきり、小麦粉を軽くはたく。
- フライパンに、エクストラバージンオリーブオイルとにんにく、輪切り唐辛子を入れて中火で熱したら3を炒める。焼き色がついたら、いたけと赤ピーマンを加え、全体に火が回った所でBを加えて煮詰めながら、味を調える。
- ほうれん草を加えてひと煮立ちさせる。器に盛り黒こしょうを散らす。
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【4】ごぼうと黒豆のポタージュ
Point
ごぼうは低カロリーでありながら、ミネラルや食物繊維量が抜群。抗酸化作用のあるポリフェノール豊富な黒豆のコクが加わって、味がまろやかに。◆材料 2杯分◆
玉ねぎ…1/8個
ごぼう…1/2本
白太ごま油…小さじ2
蒸し黒豆(市販品)…100g
赤ワイン…大さじ2
野菜ブイヨン…200ml
生クリーム…大さじ3
塩・こしょう…各適量
◆作り方◆
- 玉ねぎは薄切り、ごぼうは皮をこそげ取ってから薄い輪切りにする。黒豆は飾り用に6粒取り分けておく。
- 鍋にごま油を熱し、玉ねぎとごぼうを弱火で炒める。玉ねぎがしんなりし、ごぼうが香り立ったら、さらに10分程炒める。赤ワインを加えてひと煮立ちさせ、ブイヨン、黒豆を加えて中火で煮る。沸騰したら弱火にし、塩・こしょうを振り蓋をする。ごぼうがやわらかくなるまで15分程煮る。ごぼうを飾り用に適量取り分けておく。
- 火を止めて粗熱を取り、ミキサーでなめらかなピューレ状になるまで攪拌する。
- 3を鍋に戻して生クリームを加え、弱火でひと煮立ちさせる。沸騰したら火を止め、塩・こしょうで味を調える。器に盛り、とり分けておいた黒豆とごぼうをトッピングする。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
こぼり・きよみ/料理研究家。洋菓子店を営む家で育つ。2年間営業していたカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」は、おいしいもの好きの間で評判に。現在、料理とお菓子の教室を主宰。著書に『フルーツのサラダ&スイーツ』(NHK出版)など。