ボディケア
2024.7.16

“気持ちいい”マッサージって?【部位別のやり方】

コリやむくみを解消する、「気持ちがいい」マッサージを部位別に紹介します。ツボやリンパを狙って強く力を入れず、優しくほぐしていきましょう。老廃物を流して、血流をアップ!体もスッキリ軽くなるし、疲れも癒しましょう。

【頭部】5つのマッサージ

【1】「パドルブラシ」を使った頭皮マッサージ

毛髪診断士認定指導講師

伊熊奈美さん


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【Step.1】全体をパドルブラシでブラッシング

いわゆる“カッパのお皿”部分に当たる帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)へ向かって、頭皮全体をパドルブラシでブラッシングしていく。後頭部は襟足から髪をかきあげるようにとかして。髪が長い人は、毛先までとかし切らなくてOK。頭皮を刺激するのを意識して。

\“カッパのお皿”部分へ向かって髪をとかして/

【Step.2】パーツごとにパドルブラシを小刻みに回転させツボ押し

パドルブラシを頭皮に押し当て、その場で小刻みに回転させてツボを押していく。パーツごとに同じ動きで、1か所につき5 秒を目安にほぐして。現代人に多い“食いしばり”でこり固まっている側頭部から、ブラシを縦にして沿わせて行う。

【後頭部】

ブラシを横向きにし、頭と首の境目の凹んでいる部分に当ててツボ押しを。あごを上げると圧がかかりやすい。

【前頭部】

ブラシを前髪の生え際に縦方向に当て、真ん中→左右の順にほぐしていく。

【頭頂部】

最後に動いた血流を頭頂(帽状腱膜)に行きわたらせると全体に血流が良くなり、顔色が明るく!

【2】「セラムとげんこつ」でできる頭皮マッサージ

“げんこつ”は万能のマッサージャー!

げんこつの正面部分を使うのがポイント! 平たい“面”の部分を使うのか、第2関節の“角avexの部分を使うのかによって、圧のかけ具合を調整できる。

【Step.1】肩回しをして肩胛骨を刺激する

肩がこっていると顔や頭へ血液が巡りにくくなるので、まずは肩回しをして血流を促して。肩胛骨が動くのを意識して大きく腕を回せばOK。続けると鎖骨がキレイに出るように。

【Step.2】髪の分け目に頭皮エッセンスを塗布

髪の分け目に頭皮エッセンスを塗布。分け目を変えながら、頭皮全体に行き渡るようにつけて。エッセンスを先に塗布することで頭皮の表面を保護。マッサージにより浸透効果も高まる。

【Step.3】げんこつの上に側頭部をのせてほぐす

ひじを机に置き、側頭部をげんこつの上にのせたら、頭の重みを使ってほぐしていく。げんこつをグリグリと動かし、気持ちいい力加減で左右の側頭部を動かして。

【Step.4】頭と首の境目に沿ってげんこつで押していく

ひじを机に置いたら、頭と首の境目の凹んでいる部分にげんこつを縦に当てて、頭の重みを使って押していく。げんこつの位置を少しずつずらし、頭のつけ根ライン全体をほぐす。

【Step.5】げんこつで頭皮全体をグリグリとマッサージ

げんこつで円を描きながら、頭皮全体をグリグリとマッサージしてほぐしていく。痛い部分はげんこつの面を使うなど、パーツによってげんこつを使い分けて気持ち良くほぐして。

【3】「側頭・頸部ケア」で顔周りの血流UP

エステティシャン

瀬戸口めぐみさん

血管は体全体をくまなく走っていますが、首筋や耳付近は比較的血管が体表近くを走っているパーツ。手のひらで刺激することでダイレクトに流れを促せます。スキンケアの前後に。また日中のすき間時間にも実践を。

【Step.1】側頭ほぐし

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両手で側頭部を包み込み、圧をかけながら円を描くようにして押し揉みます。手を当てる位置を少しずつずらしながら、硬くこわばっている部分をくまなくほぐします。PC作業中に目の疲れを感じるときもここをほぐすと楽になります。

【Step.2】耳さすり上げ

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首筋から側頭部に向かって手のひらでさすり上げます。手が耳の下に到達したら、人差し指と中指の間を耳が通るように。この部分には太い血管が走っているので、数回さするだけでも流れが促され顔がすっきりします。

【Step.3】耳回し

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耳上部を持ち、斜め上に引っ張ります。同様に、後ろや下へも。さらに、耳をつけ根から手のひらで包み込み、引っ張りながら回します。耳付近から顔の深い部分にまで行き渡る血流の流れを促す効果があります。

【4】「ブラシ」の刺激が気持ちいい!頭皮マッサージ

美容研究家

樋口 賢介さん

【Step.1】「おでこ」→「つむじ」へブラッシング。サイドも3回ずつ行う

ブラシの面を「おでこ」の中央に当て、「つむじ」のある後頭部へ3回ブラッシング。ブラシの位置をずらして、おでこのサイド部分も同様に行う。

【5】目の疲れに効く!「側頭部」マッサージ

側頭部は、目の疲れによって特にこわばりやすい部分。両手のひらで圧をかけ、ゆっくり押しもむ。

【顔・目周り】5つのマッサージ

【1】むくみ解消! 余分な水分を流すフェイスマッサージ

ヘア&メイク

KUBOKI(くぼき)さん


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「むくみとは細胞と細胞の間に余分な水分が溜まった状態。マッサージでこの水分をリンパ管に流してしまえば、デカ顔もスッキリ!」(KUBOKIさん)

肌への摩擦を抑えるため、朝のスキンケアをつけた直後のすべりの良い肌で、“ながらマッサージ”に!

【Step.1】両手を握り、人差し指をカギ型にし、第二関節で押す

この形はピンポイントで力が入りやすい。

【Step.2】エラの骨のボコッとした角に両手の親指を引っかける

ここを支点にマッサージすると疲れない。

【Step.3】カギ型にした人差し指で顔をマッサージ

親指はエラ骨に置いたままで1目の下から耳前 2小鼻からもみあげ 3顎先から耳下までの3箇所を、内から外に流していく。もしおでこもむくんでいたら、おでこも中心から耳上へ流す。

【Step.4】顎先から耳下までグーッと流す

顎下のたるみが出やすく、フェースラインをシュッとさせたい人は、人差し指と中指でカギ型を作って顎の骨を挟み、顎先から耳下まで流す。

【Step.5】両手をグーにして指4本で耳下から鎖骨まで流す

Step1〜5を3回リピートして、スキンケアがなじんで手が滑らなくなった頃、顔もシュッとなっているはず。

【2】耳下腺リンパ節をほぐすマッサージ

エイジングデザイナー

村木宏衣先生

「親指でエラの後ろの凹みのある部分に圧をかけ、口をアグアグと大きく動かしてください。これだけでリンパ液が流れるので、スッキリ小顔が手に入ると思います」(村木さん)

アグアグ

【3】たるみも解消!簡単!コリスポットほぐし

歯科医師

石井さとこさん

かむときに動く筋肉に拳を当て、圧をかける。さらにゆっくり後ろに向かって円を描くように押しもんでコリをほぐす。×8回。

小鼻わき

親指の第1関節を、小鼻わきのくぼみに当て、ゆっくりと圧をかける。そのまま外回りに円を描くように回しもむ。×8回。

目元

机にひじをつき、眉頭のくぼみに親指の第1関節を当てる。頭の重みを指に乗せるようにして、下から上へと圧をかける。×8回。

【4】「目元の疲れを取る」マッサージ

美容家

小林ひろ美さん


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10秒ずつ約6か所を刺激目元の疲れを取る

人さし指をカギ形にして、眉頭のくぼみから、眉に沿ってこめかみまで10秒ずつ指圧。

【5】簡単で気持ちがいい「耳たぶ」マッサージ

「耳たぶを親指と人差し指でつまんでぐるぐる回したり、もみほぐしたり。そうすると耳下腺リンパ節が刺激されて老廃物が流れ、血流もアップ。顔のむくみが取れて、顔全体がシャープな印象になれるだけでなく、顔色も良くなります」(小林さん)

【首・デコルテ】4つのマッサージ

【1】スマホ首を解消する「胸鎖乳突筋マッサージ」

LAVAトップインストラクター

小森 悠(こもり はるか)さん

【Step.1】胸鎖乳突筋を探す

顔を横に向け、反対側の手を首に当て、自然に盛り上がった部分を目安にする。

鎖骨の内側の端から上につながる太い筋状の筋肉を軽くつかむA。(左首の筋肉を探すときは、顔を右に向ける)。

【Step.2】左耳の後ろにつながる筋肉を探す

指で太い筋を上にたどり、左耳の後ろにつながる筋肉を探すB。

【Step.3】圧を加えながら筋肉に沿って上から下に丁寧に揉みほぐす

STEP1と2で見つけた胸鎖乳突筋を親指と他の4本の指で軽くつかみ、痛気持ちいいぐらいの圧を加えながら筋肉に沿って上から下に丁寧に揉みほぐすC。

\首側面の筋肉の張りが強い場合は…/

鎖骨に指をのせて下方向に押さえながら、首を横に軽く倒しD、ストレッチをする程度にとどめること。

【2】「首周りのコリをほぐす」マッサージ

エイジングデザイナー

村木宏衣さん

「首は血管やリンパ管がたくさん流れていて、とてもデリケートな部位です。強く力を入れず、頭と首を軽く動かしながら優しくほぐしていきましょう。首の筋肉が柔らかくなると、リンパの流れや血行も良くなります」(村木さん)

首の前側をほぐす(各か所10秒)

首の中央から1cm右寄りのくぼみに右親指の腹を当て、ほか4本で首の後ろを支える。そのまま「うんうん」「いやいや」と上下左右に首を動かす。親指の位置をズラして(イラスト点部分)同様に。左側は左手で。

首の後ろ側もほぐす(各か所10秒)

両手で首の後ろの筋肉を寄せるようなイメージで骨をつかむ。そのままあごを少し上げて、「うんうん」「いやいや」と首を上下左右に振る。

つかむ位置は2~3か所移動させて。

鎖骨下筋を緩めて、縮こまった首を長く

左に頭を傾けて、右手で左側の鎖骨をつかみ、左肩方向に小さく10回揺らす。位置をズラして3か所行う。反対側も同様に。

【3】老廃物を流して気持ちいい!「老化筋」マッサージ

エステティシャン

瀬戸口めぐみさん

胸のコリと詰まりをもみほぐす

鎖骨下を、中心からわきに向かって握りこぶしでらせんを描くようにマッサージ。

仕上げにわきをつかんで、詰まりがちなリンパ節を刺激。反対側も同様に。

耳の下から鎖骨へ。首筋を流す

耳の下から鎖骨へ向かって斜めに走る「胸鎖乳突筋」に沿って逆Vの字を描くようにさすり流す。手のひらにクリームを広げ、首全体にクリームが行き渡るよう、左右交互に何度か繰り返す。

顔の老廃物もついでに流しておく

かむときに動く筋肉(咬筋)や耳の後ろなどコリを感じる部分をこぶしで揺らすようにほぐしてから、首筋をさすり下ろす。老廃物が流れてスッキリ。

老廃物の終着点、鎖骨下を流す

顔の老廃物を鎖骨下のリンパ節に回収させるイメージで、首筋から鎖骨下までL字を描くように手のひらで流す。左右それぞれ3回ずつを目安に。

【4】リンパの滞りを改善「リンパ」マッサージ

【Step.1】鎖骨の内側のくぼみを指でほぐしていく(8か所5回ずつ)

左の鎖骨の内側にあるくぼみを、人さし指と中指の2本指でやや強めに押す。そのまま左右に2cm程度指を5回スライドさせて、圧をしっかりかけてほぐす。外側に向かって4か所、右側も同様に行う。

【Step.2】Step.1でこっていた部分をさらにほぐす


Step.1のスライド時に、特に痛みやこりを感じた部分は、2本指で押さえながら首を縦と横に2回ずつ交互に小さく振るのを5回繰り返す。逆側部分も同様にほぐす。これを2セット行う。

【腕】2つのマッサージ

【1】わきの下の「リンパ流し」マッサージ

エイジングデザイナー

村木 宏衣さん

「片腕を上げてわきの中心あたりに親指を置き、残りの指でわきの外側をつまむように持ち、親指でもみほぐします。痛みを感じる場合は、リンパが詰まっているサイン。しっかりほぐせば痛みはなくなります」(村木さん)

【2】だるい「二の腕」を軽くする、マッサージ

「ひじを曲げた姿勢を続けると二の腕がこります。ひじを曲げて反対側の手で二の腕を強くつかみ、腕の曲げ伸ばしを各10回繰り返しましょう」(村木さん)

二の腕をつかむ手は、親指はひじの延長の3点を起点に、残りの指は腕の外側に当てる。

【脚】3つのマッサージ

【1】巡りをよくする「膝窩リンパ節マッサージ」

エイジングデザイナー

村木 宏衣さん

「ふくらはぎの後ろを両手でグッとつかみ、親指で筋肉の深い部分をほぐすイメージで押します。かかとは床につけたまま固定し、爪先の上げ下げを10秒ほど行って。姿勢良く正しい歩き方ができる効果もありますよ」(村木さん)

【2】むくみを解消!「リンパ」マッサージ

鼠径部

脚のつけ根に当たる鼠蹊部はリンパ節だけではなく、大きな血管も集中するので、まずはここからほぐしていく。指先で鼠蹊部を押しながら、ひざ上をつかんで、ひざまで動かす。

ひざ下

ひざを立てふくらはぎをつかみ、爪先を上げ下げする。これで筋肉のこりが取れて、弾力が復活して血流が良くなる。つかむ位置をずらしながら、ふくらはぎの数か所で行う。

\つかみ方/

【3】椅子に座ったままできる!「ひざ下」マッサージ

「足先も使いながらひざ下の前側と後ろ側の筋肉を動かすと、滞った血液やリンパを力強く押し流せます。同時に、指先で指圧することもポイント。筋肉に対して垂直に指先を押すことで、筋肉の深部までほぐせます」(村木さん)

【Step.1】いすに座り、両手の親指以外の指をひざ裏の中央にある横ジワに直角に当て、食い込ませる。かかとは床につけ、爪先だけ10回上げ下げする。

【Step.2】親指と人さし指で足首のすねを挟み、こすり上げる。指が引っかかるひざ下のツボを押し、Step.1同様に爪先を10回上げ下げする。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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