ヘアのお悩み
2025.12.15

「髪の量が多い人」向けヘアケア&カット方法|おすすめ髪型・アレンジ22選

毛量が多くて、ヘアスタイルがキマらず悩んでいる人も多いのでは?今回は、髪の量が多い人の特徴とメリット・デメリットから、髪の量が多い人向けのヘアケア・ヘアカット方法、おすすめの長さ別の髪型・簡単なヘアアレンジまで、まるっとご紹介します!

EDIT: 美的.com編集部

美的.com編集部

美的.com編集部

2001年に小学館が創刊した美容専門誌『美的』の公式WEBサイト『美的.com』と、全ての公式SNSを運営しています。美容を愛し、トレンドにも敏感な20~30代のエディターが多く在籍。コスメはもちろん、イベントやビューティアイコンの最新情報をどこよりも早く詳しく発信しています。コスメマニアによる丁寧でわかりやすい全色スウォッチが好評で、選りすぐりの新作コスメを深掘りしたニュース記事制作が大得意。動画編集にも注力し、公式YouTubeを毎週水金の夜20時に更新中です。

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髪の量が多い人の【特徴】【メリット】【デメリット】

特徴|重い印象・髪が広がりやすい

毛量が多いと、ダウンスタイルが重たい印象になりがち。

毛量が多く膨らみやすい毛質の人は、湿気が多い時期は広がりやすいとお悩み。ヘアオイルはたっぷりつけないと落ち着かない、でもたくさんつけるとベタついてしまう…という難点が。

メリット|好きなスタイルにできる

Lila by afloat(レイラバイアフロート)店長

緒方創惟さん

毛量が多い方のメリットはたくさん切ってもスカスカにならないので、好きなように髪に動きをつけられることです。

デメリット|スタイリングがまとまりにくい

tricca 銀座 スタイリスト

高桑えむさん

「毛量が多くて膨らみやすい髪質のため、ダウンスタイルのスタイリングがまとまりにくい」(高桑さん)

髪の量が多い人におすすめの【2つのヘアケア方法】

【1】ボリュームダウンするケアアイテムを使う

美容家

神崎 恵さん


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神崎さんは生まれつき、太くて多くてくせもある髪質。ボリュームをキープしつつ扱いやすさも追求するために、インバスは髪を落ち着かせるタイプを長年愛用。その分、ドライやスタイリング、頭皮ケアで根元から立ち上げています。

しっとりタイプでリッチにケア
インバスアイテムとヘアオイルは、ボリュームダウンするタイプをセレクト。
「重いけれどベタつかず、髪に動きが出るものが好き。髪によくもみ込んだりコーミングをしたり、1本ずつ丁寧になじませることも大切です」(神崎さん)

右から/ケラスターゼ マスク オレオ リラックス

価格容量
¥6,710 200ml

湿度が高くても、くせを長時間抑えるトリートメント。

資生堂プロフェッショナル サブリミック ワンダーシールド(画像は旧ロゴデザイン)

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¥4,510 125ml

紫外線、湿気、熱など外部ダメージを多角的にブロックする洗い流さないトリートメント。

資生堂プロフェッショナル サブリミック エアリーフロー シアーオイル(画像は旧ロゴデザイン)

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¥3,850 100ml

広がりやすい髪用のヘアオイル。ヘアアイロンでつくったカールを維持する効果も。

\シャントリ&アウトバストリートメントの方法/

uka ヘアスタイリスト/ クリエイティブマネージャー

保科真紀さん

■シャントリのやり方
【how to】

  1. シャンプーをつける前に予洗いを数分間!
    高機能シャンプーが真の実力を発揮するのに必要なのが、予洗い。シャワーで2〜3分間しっかり濡らして、髪が柔かく感じるくらいが◎。洗い上がりのムチっと感が変わるはず。
  2. トリートメントをコームでなじませる
    トリートメントを手で髪全体になじませたら、目の粗いクシなどでとかして。手ぐしよりも細かくまんべんなく全体にトリートメントが行き渡るのでより効果が高まります。

■アウトバストリートメントのつけ方
【how to】

  1. 中間〜毛先につけた残りを髪表面にも。特にハチ周りのボリュームを抑えて。

【2】ドライヤーは根元を押さえながら当てる

ヘア&メイクアップアーティスト

KIKKUさん

根元を押さえながら乾かすと広がらない。

【how to】
(1)上から風を当てて根元を押さえる
オイルをつけて整えてから開始。表面の髪をめくり、乾きにくい後頭部から乾かす。

(2)毛量の多い耳後ろの広がりを抑える
乾きにくい耳後ろも内側を露出し、ドライヤーの風を上から当てて根元の広がりを抑える。

(3)髪を落としながら中間部分を乾かす
表面の髪を軽く持ち上げて落としながら、その隙間に風を送るようにすると速く乾かせる。

(4)ノズルをつけて冷風を上から当てる
表面は髪を引っ張りながら上から風を当てて。乾いたら、ノズルをつけて冷風を当てる。

\ドライヤーは髪の長さや髪質に合ったものをチョイス/

ビューティプロデューサー

美香さん

長くて剛毛の人は、短時間で乾かせる風量があるものを。乾燥が気になる人は、髪の潤いを高めるテクノロジーを搭載したものを使って」(美香さん)

髪の量が多い人におすすめの【2つのヘアカット方法】

【1】毛量を減らす「スライドカット」

DELA by afloat ceo

青木拓也さん

その名の通り、髪に対してハサミを根元から毛先に滑らして毛量を減らすカットです。髪に毛流れを作り込むとき、ロングヘアに動きを作るとき、ショートに毛束を作るときなど仕上がりをイメージしてスライドカットを使用します。毛量を減らす技法のため、髪の量が多く軽くなりたい人などにはこのカット方法が用いられることが多いのではないでしょうか。また、髪の動きを作るときに使われるカットのため、スライドカットすることでスタイリングしなくてもある程度の髪流れが作れるのが◎

【2】髪に軽さが出る「レイヤーカット」

Lila by afloat(レイラバイアフロート)店長

緒方創惟さん

多毛くせ毛さんはレイヤーカットで調整を
毛量が多く癖も強い方は、レイヤーをたっぷり入れてシルエットをキレイに整えるのがポイント。

■ローレイヤー

ペタっとしやすい、重さが気になる人におすすめのレイヤーミディ。
ローレイヤーの程よい軽やかさが大人の魅力を引き出し、扱いやすいので多毛さんにこそチャレンジしてほしいデザインです。

担当サロン:GARDEN YOKOHAMA est(ガーデン ヨコハマ エスト) 豊田楓さん

■ハイレイヤー

顔まわりにざくざくとしたハイレイヤーを入れたこちら。しっかりとレイヤーを入れているため、ストレート仕上げでも軽い動きが表現しやすくきれいめカジュアルな印象を与えます。

担当サロン:LONESS omotesando(ローネス オモテサンドウ) 大川弥奈美さん

■顔まわりレイヤー

顔まわりにレイヤーを入れて多毛さんでも軽やかな印象にします。

担当サロン:Lila by afloat(レイラバイアフロート) 小笠原剛さん

■ハッシュカット

顔まわりを短く切り込み、たっぷりレイヤーを入れた“ハッシュカット”。韓国アイドル発祥のスタイルで、フェイスラインをすっきり小顔に見せられ、抜け感を演出しながら柔らかい印象を与えます。顔まわりに軽やかな動きがあるのでロングでも重くならず、今っぽい表情に。

担当サロン:MINX ginza(ミンクス ギンザ) 外山海成さん

【長さ別】髪の量が多い人におすすめの髪型12選

【ショート】濡れ髪美人な大人のコンパクトショート

Point

ウェットヘアで色っぽく仕上げたショートスタイルがこちら。広がりをおさえタイトにスタイリングするため、多毛さんでもしっかり毛量調整ができコンパクトヘアに。

【how to“ベース&カラー”】
前髪は目にかかる長めでカット。えり足はハイグラデーションの上にグラデーションを重ね、丸みのあるラインをつくります。サイドは頬の長さにカット。全体的にライン感を出すようにするのがポイントです。

カラーは、5レベルのグレーアッシュに。自然光に当たった時の透明感が秀逸で、赤みやオレンジっぽさを完全に消したい人におすすめ。

【how to“スタイリング”】
クセが気になる人はストレートアイロンをさらっと通してから、ジェルを全体的になじませウェット質感をつくります。ジェルは固まらないタイプがおすすめ。タイトに仕上げて、前髪は少しほぐすようにつまみ、パラっと下ろすとこなれ感がプラスされます。

担当サロン:MINX aoyama(ミンクス アオヤマ) 和田流星さん

【ボブ】小顔見せも叶える外ハネキュートボブ

Point

チョロっと落ちた顔まわりレイヤーがポイントの外ハネボブ。
多毛さんや広がりやすい人でもチャレンジしやすいボブヘア。

【how to“ベース&カラー”】
ベースはあご下1cmのワンレングスボブ。グラデーションとレイヤーを入れることで、重さを残しつつ軽い動きを出しやすくします。顔まわりは鼻先の長さにレイヤーを入れ、前髪は流しも下ろしもできるシースルーバングに。

カラーは10レベルのアッシュベージュをセレクト。通年人気のヘアカラーですが、日本人特有の赤みを消して柔らかさのあるベージュカラーに。アッシュ系でもくすみ知らずなのも◯。

【how to“スタイリング”】
ストレートアイロンで毛先を外ハネにするだけの楽々ヘア。前髪は気分に合わせて横分けにしたり、下ろしたりすることで雰囲気のチェンジを楽しめます。

ヘアオイルを全体になじませ、顔まわりのレイヤーと前髪の髪を細めにつまんで束感を演出。もみ上げを引き出してアクセントを加えればお洒落感UP。

担当サロン:GARD/ëN(ガーデン エン) 鍬崎さやかさん

【ボブ】縦巻きをプラスした透け感ボブ

Point

毛量が多いひとにおすすめしたい、ボリュームダウンしつつ毛先を簡単にラフに動かせるボブをご紹介します! ポイントは、毛量が多い中間や耳下の襟足部分の毛束をしっかりすいて透け感を出すこと。特に耳下の部分は毛束が溜まりやすく、ここをすかないと毛量の多さが露呈されバクハツ感が出てしまいます。毛量が多い人はクセ毛の人が多いので、実はこのラフな毛先の動きを作りやすくて◎。

【how to“ベース&カラー”】
サイドはあご下ライン、顔周りはやや前下がりにカット。毛量が多い人は中間や耳下の襟足の毛束をすいてカットします。巻いたとき毛束が浮いて透け感が出るように、表面にはレイヤーをプラスします。

カラーは赤みの出ない8トーンのブルーアッシュ。光に当たると透け感が出るので重たくならず、毛量が多めの人におすすめです。

【how to“スタイリング”】
乾かすとき、まず顔周りを含むトップの毛束を前に下ろして乾かします。それからかき上げるように毛束を持ち上げ、自然に分かれる位置の根元に温風を。さらに立ち上がった根元に冷風をあてると自然と形状記憶され、ふんわりした立ち上げ前髪が作れます。
26mmのアイロンで毛先を外ハネにします。レイヤーの入っているトップの毛束には、ランダムに内・外MIXで縦巻きをプラス。縦巻きにすることでボリュームを抑えた動きをつけることができます。

スタイリング力の高いやや重めのオイルを全体になじませます。このとき巻きをしっかり崩すのがポイント。束感を出しつつ毛先がラフに動くように整えたら完成です。

担当サロン:AFLOAT D’L (アフロート ディル)

【ミディアム】キレイめカジュアルなくびれミディ

Point

顔まわりを包み込むようなレイヤーとサイドバングの浮遊感がアクセントになり、今っぽい動きを演出するこちらのボブ。
まとまり感が抜群なので、多毛さんや硬毛さんにもおすすめ。

【how to“ベース&カラー”】
ベースをあご下3cmでカット。トップと顔まわりにレイヤーを入れ、遊びのある動きをつくりやすくします。前髪は目ギリギリの長さでつくり、サイドバングは流れるようにカットします。

カラーは6レベルのトープグレージュ。シルバーやグレーをMIXし、ニュートラルカラーでも赤みを削ることができます。

【how to“スタイリング”】
ストレートアイロンで毛先を外ハネに、表面はリバースに流れるように内巻き、顔まわりは内巻きに。前髪は上中下に3パネル分け、それぞれ内巻きに巻くと立体感のある仕上がりを叶えます。

柔らかめのバームを全体になじませ、ボリュームをおさえながら束感を調整します。硬毛さんはバームにオイルを加えても。

担当サロン:MINX ginza(ミンクス ギンザ) 仙田辰弥さん

【ミディアム】ボリュームダウンの若見せミディ

Point

顔まわりに沿うように入れたレイヤーがポイントのミディアムヘア。
タイトなスタイリングなので、髪の広がりをおさえられボリュームが気になる人におすすめ。

【how to“ベース&カラー”】
肩につく長さでベースをやや前下がりにカットします。顔まわりにレイヤーを入れ、表面にも少しだけレイヤーをオン。おくれ毛を頬にかかる長さでつくり、前髪は黒目の外側の延長線上でカット。

カラーは6レベルのカカオブラウン。赤みを帯びた深みのあるブラウンとなり、やさしい印象で万人受けすること請け合いです。

【how to“スタイリング”】
ドライヤーを当てながら、トップの髪を持ち上げながら乾かしボリューム感をメイク。サイドは毛先が外ハネになるようボリュームをおさえてタイトに。ハネ感が上手くできない場合は指で挟んで毛先を外へ逃すとグッド。
おくれ毛のみストレートアイロンで内巻きするとお洒落感がUPします。ただ、巻きすぎると骨格カバーができなくなるので注意して。

ツヤ感とまとまり感を出すオイルを首元の内側から毛先中心になじませたらフィニッシュ。

担当サロン:MINX ginza(ミンクス ギンザ) 尾山貴教さん

【ミディアム】垢抜け印象のくびれミディ

Point

顔型カバーができ、小顔効果も望めるくびれミディ。フェイスレイヤーはリーバス、フォワードどちらも楽しめ、気分などに合わせてアレンジが可能。ナチュラルに垢抜けたい、動きがほしいけど派手にはしたくない、多毛で広がりやすいという人におすすめです。

【how to“ベース&カラー”】
ベースを肩ラインでカットし、顔まわりに骨格に合わせたレイヤーを入れ、軽やかな動きを出しやすくします。前髪は長めのシースルーバングをややラウンド状に。

ヘアカラーは透明感と深みを両立するナチュラルブラウンを7レベルで。赤みをおさえながらツヤ感をキープ。肌なじみがよく柔らかい雰囲気を添えられ秋冬カラーにもぴったりです。

【how to“スタイリング”】
26mmのアイロンで毛先を外ハネ、顔まわりはリバースに軽く流し、エアリー感を出します。タートルや首元の詰まったファッションのときは、外ハネのカール感を強くするとかわいい。表面はツヤ感を出す程度にさらっと通します。

スタイリング剤は髪質に合わせ、広がりが気になる人は重めのオイル、軟毛さんは軽めのオイルを選びます。オイルを手に取り全体になじませ、毛束感を整えたら出来上がり。

担当サロン:MINX ginza(ミンクス ギンザ) 長濱優花さん

【ミディアム】たっぷりレイヤーの小顔見せミディ

Point

レイヤーを入れると髪が跳ねてしまう……という人にチェックしてほしいのがこちら。顔まわりにたっぷりレイヤーを入れつつ、ベースをグラデーションにすることでほどよい重さを残し、レイヤーの動きを最大限に活かした立体感のある仕上がりを叶えます。
多毛さんにもペタ毛さんにも似合う万能デザイン。

【how to“ベース&カラー”】
ベースを胸上でカットし、グラデーションでベースも重さを少しだけ削ります。耳前にはたっぷりレイヤーを入れ、トップにもレイヤーをオン。前髪は目にかからない長さでぷつんと感のあるシースルーに。透け感バングでもライン感を出すのが今っぽい。

カラーは10レベルのマロンベージュに。くすみ感がなく肌なじみのいいヘアカラーで、温かみがあり秋カラーにもぴったりです。

【how to“スタイリング”】
ストレートアイロンで中間からゆるやかな弧を描くような内巻きに。髪を上中下と3段に分け、前方向に髪を持ち上げて巻くとレイヤーの重なりがキレイに出せます。また、毛流れは内側に入るようフォワード方向に巻くと今どきの表情に。前髪はさらっとアイロンを通します。

最後に軽めのオイルやグロススプレーでツヤ感を出したら出来上がり。

担当サロン:THE GARDEN TOKYO(ガーデン トウキョウ) 田中麻由さん

【セミロング】重軽MIXレイヤーでおしゃれ見せできるセミロング

Point

伸ばしかけでもかわいくイメチェンできるこちらのセミロング。顔まわりにトレンドのレイヤーをたっぷり入れつつ、ベースはローレイヤーで重さを残した旬ヘアです。
多毛さんにもぴったりなレイヤーヘア。

【how to“ベース&カラー”】
ベースを鎖骨下10cmでカットし、顔まわりにハイレイヤーを入れながら、全体はローレイヤーに。骨格に合わせた似合わせバランスでつくるので多毛さんでも挑戦しやすいうえ、骨格のお悩みを解消することができます。前髪はやや薄めの質感につくります。

ヘアカラーは9レベルのモカベージュ。ツヤ感があるためヘルシーな印象を与え、肌なじみがよく肌色をキレイに見せられます。

【how to“スタイリング”】
ストレートアイロンで全体を外ハネに、レイヤー部分は内巻きにワンカール。巻きすぎずカジュアルにするのがコツ。前髪はマジックカラーであらかじめ巻いてふわっと仕上げます。

スタイリング剤は髪質により、細毛さんはバーム、太毛さんはオイルを使います。毛先中心になじませ、手に残ったものでトップのパヤパヤする毛をおさえ、前髪の束感を整えたら完成です。

担当サロン:MINX aoyama(ミンクス アオヤマ) 窪島亜朱花さん

【セミロング】レイヤーを楽しめる洗練セミロング

Point

顔まわりだけでなく、全体にもレイヤーを入れたこちらのセミロング。風になびくような動きを実現し、今までにない軽やかさが魅力。たっぷりレイヤーですが、洗練された印象で、毛先に厚みを残した艶やかヘアなので大人世代にもおすすめです。

【how to“ベース&カラー”】
ベースを首下20cmでやや前上がりでカット。顔まわりからバックにかけてたっぷりレイヤーを入れます。前髪は幅を狭めで薄めにカットし、サイドバングは頬骨の高い位置にかかるようにつくります。

カラーは9レベルのトープグレージュに。気になる赤みはおさえながら、ツヤ感を演出する赤みを少しだけ残した繊細なカラー。寒色系ですが、肌映りがよく、ヘルシーな血色感をプラスします。

【how to“スタイリング”】
32mmのコテで表面のレイヤーは内巻きに、サイドバングはリバースに巻きます。レイヤーがしっかり入っているので、巻くだけでナチュラルなエアリー感を演出できます。

スタイリング剤は、ムラにならないようツヤ出しスプレーを顔まわりにスプレーしてから、全体に軽めのオイルをなじませるとグッド。艶やかな質感を目指して。

担当サロン:MINX ginza(ミンクス ギンザ) 尾山貴教さん

【ロング】暗髪でも軽やか印象のレイヤーロング

Point

顔まわりの軽さが魅力のこちらのロングヘア。リップラインからたっぷりレイヤーが入っているので、重めベース&暗髪でも重く見えずこなれ感のあるスタイルを叶えます。

【how to“ベース&カラー”】
ベースカットは胸上のレイヤーロング。サイドはリップライン〜鎖骨にかけてしっかりレイヤーを入れ、今っぽいおしゃれ感を演出します。顔まわりレイヤーでヘアアレンジがしやすく、顔を小さく見せられる効果も。前髪は短すぎない目にかかるくらいの長さで薄めに。

カラーは赤みのない5レベルのダークアッシュ。黒髪ながら寒色の透け感がある地毛風カラーです。日差しの強くなる季節でも、髪をキレイに見せることができます。

【how to“スタイリング”】
洗い流さないトリートメントをなじませ、ハンドブローで内側に髪を入れるイメージで乾かすだけ。アイロンを使うなら、ストレートアイロンをさらっと通します。

最後に少し重めのオイルを毛先→中間→顔まわり→前髪の順に塗布し、前髪の束感を整えたら完成です。

担当サロン:grico(グリコ) 吉塚さとりさん

【ロング】たっぷりレイヤーの軽見せロング

Point

こちらのロングは、全体にしっかりレイヤーを入れ、ウルフっぽい仕上がりが魅力。顔まわりにも独立したレイヤーを入れているので、気になる輪郭もカバーします。

【how to“ベース&カラー”】
胸上のロングレイヤーにカットし、顔まわりからサイドにかけて独立したレイヤーを入れます。前髪は、やや厚みを出し、目尻にかけてラウンドさせてカット。

カラーは、8レベルのアッシュベージュに。青みを感じやすいアッシュでも明るめにすることで重い印象にならず、透明感をUP。肌色を選ばない万能カラーで、黄色っぽさを打ち消す効果もあります。

【how to“スタイリング”】
ストレートアイロンで、クセが気になる場合、中間から、クセがないなら毛先のみ外ハネに。顔まわりは、内巻きにすると華やかな仕上がりになります。

クセが気になる人は、縮毛矯正をかけるとお手入れが楽々に。最後に手ぐしを通しながらシアバターやオイルをなじませたら完成です。

担当サロン:MINX ginza(ミンクス ギンザ) 河野沙耶佳さん

【ロング】骨格カバーも抜群な艶やかレイヤーロング

Point

上品で華やかな印象を与えるこちらのロング。レイヤーの軽やかな動きを出しつつ、髪表面にしっかり面を見せることで艶やかな大人スタイルへ昇華させます。また、前上がりレイヤーにすることでも軽さを演出しています。

【how to“ベース&カラー”】
ベースを胸下の長さでカット。耳横から長めの前髪につながるように前上がりのレイヤーを入れ、前髪からサイドに流れる動きを出しやすくします。

カラーは12レベルのミルクティーベージュをチョイス。優しい女性らしさと柔らか見せを叶えます。

【how to“スタイリング”】
カットラインに合わせてストレートアイロンを入れ、レイヤーの動きを出します。前髪はドライヤーで乾かすときに立ち上がりをつけておくと◯。

束感の出るオイルスフレを全体になじませたら出来上がり。

担当サロン:Violet `jem(バイオレットジェム) 浅沼雄元さん

【ヘアアレンジ】髪の量が多い人でも簡単にできるスタイル4選

【1】太いリボンをタイトに巻きつけたひとつ結び

SHIMA SEVEN GINZA ディレクター/トップスタイリスト

原涼香さん

どんな人でも簡単にできて、No.1アレンジとも言えるのがひとつ結びです。低い位置で結んだひとつ結び(ローポニー)は、落ち着いて大人っぽく見える反面、老けて見えてしまったり疲れたような印象を与えることも。

そこでベロアリボンの登場です!

【how to】
「リボンひとつで気の利いた雰囲気になります。結び目にシンプルに結ぶだけでもいいですが、毛束にぐるぐると巻きつけると、おしゃれ上級者っぽく見えますよ。この場合はリボンを長めに用意しておくといいかもしれません」(原さん)

\side&back/

【2】大きめのクリップを使ったアップ・ハーフアップ

■アップヘア

K-two GINZA エグゼクティブディレクター

谷口翠彩さん

髪をひとつにまとめて三つ編みをし、ゴムで結びます。その毛束を縦にまとめ、クリップで挟むだけ!

【how to】
まとめた髪がくずれないようにしっかり手で押さえながら、地の毛までクリップで挟む。髪が多い人は大きいサイズを使うのが鉄則。

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■ハーフアップ

CINNAMON オーナー 

酒井吉之さん

キメすぎない適当さがいい感じ♡ 大きめのクリップを使えばゴムもピンも不要!

【how to】
(1)髪全体にスタイリング剤をなじませる
パーマヘアなので、まずはカールがしっかり出るムースをパーマ部分になじませます。ノンパーマの場合は、ミルクやオイルなど自分の髪質に合うものをチョイスして。

直毛すぎる場合は、毛先だけワンカールの内外ミックス巻きにしておくとしなやかに見えてフェミニンな雰囲気が作れます。

(2)ハーフアップの毛を分け取る
顔周りの髪は後れ毛として残し、耳のラインでハーフアップにして手で押さえておきます。

もっと襟足を涼しくしたいときには、分け取る分量を多くして下ろす髪を少なくするのがいいでしょう。

(3)クリップで留める
分け取った毛束をひとねじりし、上からバンスクリップを挟んで留めます。ゴムで結んでいないのでキチッとなりすぎず、適度なゆるさが出ておしゃれに仕上がります。

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【3】3連続くるりんぱで作るひとつ結び

PearL スタイリスト

YUKIさん

「アレンジは、TikTokなどを参考にして自分に落とし込んでいます。髪が多くてしっかりしているので、スタイリング剤でしなやかさを出しつつ、まとまりよく見えるように。

今回のアレンジは、朝に寝ぐせがついていてもそのまま作れて時短になり、どんなときでもきちんとおしゃれに見せてくれるもの。凝っているように見えるのもポイントが高いですよ!」(YUKIさん)

【how to】
(1)ひとつ結びにしてからくるりんぱ
まとまりと束感を出すために、髪全体にバームをなじませてからスタート。低めの位置でひとつ結びにしてから、真ん中でくるりんぱを1回作る。

(2)くるりんぱを連続して作る
結んでいるゴムを少し下げ、結び目の斜め上(この場合は真ん中より左寄り)に穴を開けてくるりんぱ。その後、またゴムを少し下げ、今度は結び目の逆の斜め上(真ん中より右寄り)に穴を開けてくるりんぱにする。

(3)崩したり巻いたりしてこなれ感をプラス
くるりんぱの部分の毛束を指先でランダムにつまみ出し、いい感じに崩す。結び目の下の毛先はストレートアイロンで適当に丸みをつけ、髪をしなやかに見せて。最後に結び目にヘアアクセを飾る。

\side/

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【4】Wくるりんぱの三つ編み

tricca 代表

毛利俊英さん

「多毛さんがすっきりとしたヘアアレンジをするときのコツは、なるべくボリュームを出さないようにすること。ヘアアレンジ前に髪を巻く時は髪全体ではなく、動きを出したい表面だけにすると、ボリュームの出過ぎを抑えられます。また、くるりんぱや三つ編みを取り入れると、ヘアスタイルに動きを出しつつ自然とボリュームを抑えることができます」(毛利さん/以下「」内同)

【how to】
(1)髪の表面と顔周りだけアイロンで巻いていく
「髪をアイロンで巻くと動きがついてアレンジしやすいですが、髪全体を巻くとボリュームが出過ぎてしまうので、表面と顔周りだけゆるく巻きます」

(2)髪をハーフアップにしてくるりんぱを
「耳上の髪を取ってハーフアップになるようにヘアゴムで結んだら、くるりんぱを」

(3)後頭部の髪もくるりんぱする
「(2)でくるりんぱした下の部分の髪を結び、Wくるりんぱに。日本人は後頭部から襟足にかけて毛量が多い傾向にあるので、くるりんぱで後頭部の髪を抑えるとすっきり感がUPします」

(4)毛先に向かって三つ編みを
「後ろの髪は三つ編みにすると、ボリュームが抑えられます。毛先をヘアゴムで結んでから、ところどころの髪を細く引き出して少し崩すと、“しめ縄感”を回避できます」

\back/

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

EDIT: 美的.com編集部

2001年に小学館が創刊した美容専門誌『美的』の公式WEBサイト『美的.com』と、全ての公式SNSを運営しています。美容を愛し、トレンドにも敏感な20~30代のエディターが多く在籍。コスメはもちろん、イベントやビューティアイコンの最新情報をどこよりも早く詳しく発信しています。コスメマニアによる丁寧でわかりやすい全色スウォッチが好評で、選りすぐりの新作コスメを深掘りしたニュース記事制作が大得意。動画編集にも注力し、公式YouTubeを毎週水金の夜20時に更新中です。

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