ヘアのお悩み
2025.7.1

紫外線やカラーリングのダメージは保湿&補修成分で回復! おすすめ成分4つ【美髪に効く成分図鑑】

ここは美髪になるために、選ばれしものが通う「美髪成分学園」。今日も美髪に一歩近づくため、生徒たちが実力を競っていますー知っているようで意外と知らない、どう取り入れるのが正解なのか、学園モノ仕立てでご紹介します!

一般社団法人国際毛髪皮膚科学研究所/IRIHASS 代表理事

本山典子さん

スキンケア・サイエンス コミュニケーター 博士(工学)

次田哲也さん


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ミルボン 開発本部 研究開発部

長谷部未来さん

美容師・ rrcid取締役

木村直人さん

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1限目|美髪になりたいなら「頭皮ケア」に力を入れよう! おすすめ成分3つ【美髪に効く成分図鑑】 2限目|毛髪の約8割がたんぱく質! 美髪に直結するおすすめ成分3つ【美髪に効く成分図鑑】

紫外線、カラーリング、ヘアアイロンなど原因はいろいろ ダメージには保湿&補修成分をプラス


3限目は “ヘアのダメージ”について。教えてくれたのは、美容師の木村直人さん。

「毎日のヘアアイロン、紫外線、カラーリングなど、美的世代は特に髪を酷使しがち。とはいえ、ライフスタイルは一気に変えられないので、保湿と補修がかなう成分をヘアケアで取り入れるのが得策です。また、知らぬ間に髪にダメージを与えているのが、髪を触ること。頭皮はどんどん触ってOKなのですが、髪は触れる度にキューティクルを摩擦しているようなもの。触るクセのある方は、それをやめるだけでも髪の美しさは上がるはず」(木村さん)

育毛&保湿もお任せ♪【パンテノール】


保湿効果 補修作用
ビタミンB群のひとつで、パントテン酸のアルコール型誘導体。髪に浸透すると、パントテン酸に変化し、持続性がある保湿効果を発揮するすご腕くん。

「その保湿力で、髪のパサつき、損傷、枝毛から髪を守るだけでなく、ハリやコシも与えてくれます。また、髪の毛の中の毛母細胞を活性化して毛髪の成長を促す底力もあるので、細毛や薄毛で悩んでいる方にもおすすめ」(木村さん)

●ほかの呼び名は…DL-パントテニルアルコール、D-パントテニルアルコール

ヘアケアギガの熱を味方につける【γ(ガンマ)-ドコサラクトン】


抗酸化作用 補修作用
めくれたキューティクルの補修に効力を発揮するお姉さん。ドライヤーなどの熱を一緒に加えることで毛髪が結合し、毛髪表面のなめらかさ、滑り、ツヤ・光沢も与えてくれます。

「毛髪を熱でつぶして、中身をスカスカにしてしまうヘアアイロンの救世主。シャンプーを洗い流した後でも、その効果が持続する驚きのパワーをもっています。うねりを抑えることも得意」(本山さん)

●ほかの呼び名は…エルカラクトン

表面も内側も素早く補修【ペリセアⓇ】

Ⓡ旭化成ファインケム

補修効果
毛髪と親和性の高い、天然のアミノ酸と脂肪酸からできた成分。微細な分子構造のため、毛髪に素早く浸透し、キューティクルやコルテックスを補修することができる優等生。しかも、持続性も高いので、人気度はかなり高め!

「ダメージを受けた毛髪の補修に優れているため、ヘアカラーやパーマ後のシャンプーなどで取り入れるのもいいですね」(木村さん)

●ほかの呼び名は…ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液

キューティクルのヴェール【18-MEA】


補修効果
キューティクルの表面を覆う、脂肪酸の主成分。加齢やカラーリング、紫外線などで失われると表面の手触りが悪くなるのがポイント。

「18-MEAが傷んで失われると、自然には元に戻らないため、疑似18-MEAとしてクオタニウム-33、脂肪酸(C14-28)、分岐脂肪酸(C14-28)、ラノリン脂肪酸、セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパクなどが使われることも」(次田さん)

●ほかの呼び名は…18-メチルエイコサン酸

『美的』2025年7月号掲載
イラスト/カツヤマケイコ 構成/むらなかさちこ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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