夏の紫外線、髪と頭皮が危ない! “美髪の賢者”が教えるレスキューテク|おすすめサロンメニューも

一番太陽に近い位置にある頭皮&髪のダメージは想像以上。今ケア出来ているかで、秋以降の髪状態にも影響するから絶対やらなくちゃ!
髪が美しい賢者には理由がある!夏には夏の頭皮&髪ケア
体でいちばん太陽に近い頭部は紫外線を浴びやすい!
肌ケア同様の頭皮ケアで新生毛が元気に育つ環境に
「顔よりも高い位置にあり上から太陽が当たる頭皮は、紫外線の影響を受けやすいところ。密集した毛髪が守ってくれるとはいえ、髪の分け目や頭頂部は必ず日焼けします。顔のように状態が確認できないから、気づかないうちに乾燥が進行していることも。エアコンによる外的乾燥も影響し、代謝が落ちて黄ぐすみになります。乾燥は頭皮の角質層のあれを引き起こし、それによりバリア機能が乱れて常在菌のバランスがくずれ、毛髪を育む力が衰えてしまいます。
カラカラな頭皮に絶対的に必要なのは、潤いと栄養素。まず鎮静効果のあるクレンジングで頭皮の汚れと不要な角質をきちんと除去してから、マッサージしながら頭皮用美容液を入れ込んでいきます。気をつけたいのはドライ時。きちんと乾かしながらも髪がオーバードライにならないよう、ヒートプロテクト剤を利用しましょう。
頭皮と顔は相互に影響を受け合う部位。スキンケアの理論に沿って、同様にケアしてあげましょう」
頭皮と髪のリカバリーのためにやるべきこと3
【1】頭皮の毛穴詰まりを完全にオフ
「潤いと栄養が浸透するよう、クレンジングを取り入れて。毛穴を動かすように洗い、その倍の時間をかけて充分にすすぎます」
【2】潤いと栄養をしっかり入れ込む
「頭皮用美容液とマッサージを組み合わせ、血行を促進しながら栄養を。継続して柔らかな頭皮に」
【3】ドライ時は高温にならないように注意
「速く乾くのに、センシング機能つきで温度をコントロールできるようなドライヤーを選んで!」
それってウソ? ホント?頭皮と髪にまつわるディープな情報
ウソ×|どうせトリートメント後にすすぐからシャンプーは適当に流す
シャンプーが残っていると、頭皮トラブルに。洗浄成分の上から補修成分を重ねても効果は充分に発揮できない。それぞれしっかり流そう!
ホント〇|頭皮にもニキビのもととなるアクネ菌が存在する
増えるとニキビの原因になるアクネ菌は、皮脂を代謝して酸を作り頭皮の潤いバランスを整える働き。頭皮の毛穴は顔の毛穴より大きいため、詰まりにくい。
ホント〇|髪の日焼けはカラーリングによるダメージと同じ
大きく分けると同じ。髪のキューティクルの表面にあってツヤのもとにもなっている18-MEAという成分は、カラーの薬剤や紫外線で失われる。そのため、手触りが悪くなり、ゴワゴワに。
ホント〇|顔のくすみは頭皮のくすみと関連する
頭は1枚の皮膚でつながっており、上にある頭から下にある顔へ影響を受けやすい。エビデンスはないものの、頭皮をマッサージすると顔の血色が良くなるように、くすみも関係すると考えられる。
ウソ×|髪が1日に抜ける本数は約30本
一般的に1日80〜100本。特にシャンプー時に抜けることが多いので、排水口を確認してみても。明らかに多いときは頭皮にトラブルがあるかも!?
レスキュー的に取り入れたい即リカバリーできるサロンメニュー
ヘアエステ ザ ボタニカル リチュアルズ
月の満ち欠けによる生体バランスを軸に、頭皮からのアプローチで心身をチューニング。頭皮をピーリングし、毛髪やセミボディまでたっぷり癒す。
¥17‚600〜(ブロー込み)。
AMATA
東京都港区南青山6-4-14 INOX AOYAMA 5F
http://www.pro-feel.net/
高濃度炭酸ヘッドスパ
高濃度炭酸のパックと入浴剤を贅沢に使用した、〝頭の温泉〟ヘッドスパ。頭皮の血行促進と活性酸素除去を促し、紫外線ダメージをケア。
¥21‚200〜(ブロー込み)。
kakimoto arms 麻布台ヒルズ店
東京都港区虎ノ門5-9-1 麻布台ヒルズガーデンプラザB 2F
https://info.kakimoto-arms.com/azabudaihills
イマトリ
お手頃価格で気軽にできる「今すぐトリートメント」。髪のたんぱく質を補修し毛髪内部を潤して、表面をコート。即、指通りなめらかな髪に。¥1‚650(ブローはセルフ)。
イマトリ春日店
東京都文京区本郷4-24-7 クレヴィア本郷103
https://ima-treatment.jp/
『美的』2025年9月号掲載
撮影/金野圭介 構成/斉藤裕子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
毛髪診断士指導講師、ビューティ・プロデューサー。数々の頭皮と髪を診断してきた結果と知見を組み合わせ、独自の理論を打ち出す。