髪の毛をカットする前に知るべきコト【まとめ】
髪の毛はカットの仕方で仕上がりが変わってきます。今回は今どきヘアになる、“グラデーションカット”、“レイヤーカット”、“ワンレングスカット”の3つのカット方法で作る髪型を『美的.com』の連載でも好評だった人気サロンのスタイルからご紹介します。
【アンケート調査】長さの割合は? 切る頻度は?
ヘアのお悩みでよく聞かれるのが、「どのくらいの頻度でヘアサロンに通えばいいのか」ということ。実際、サロンでカットしてもらったスタイルをキープするためには、どのくらいの頻度でメンテナンスをしてもらえばいいのでしょうか。美的クラブ134名の方々にアンケート調査を行いました。
■髪の毛は今どのくらいの長さですか?
『髪の毛は女性の命』といわれているほど、日本の歴史から見ても“髪”の美しさは重視されてきました。生活しやすいヘアスタイル、トレンドのヘアスタイルなど、髪の長さも人それぞれ。アンケートの結果、一番票数が多かったのは「ロング」が約30%、つぎに「セミロング」約25%、そして「ミディアム」という結果に。
ロングはアレンジしやすい髪の長さであるので、アレンジするのがお好きな方にはぴったり。ですが、なかにはアレンジするのは苦手……時間もないし……という方もいるはず。どのくらいの頻度でメンテナンスをすれば、美しいヘアスタイルをキープできるのかも気になるところ。では、美的クラブの皆さんは、どのくらいの頻度でメンテナンスを行なっているのでしょうか?
■美容院で髪の毛を切る頻度はどのくらいですか?
アンケートの結果、「3か月に1回」と回答した人が約40%で最も多く、つぎに「2か月に1回」という結果になりました。1つ目の質問で、「ロング」と回答した方のほとんどが「3か月に1回」と答えた一方、「ショート・ボブ」と回答した方で「3か月に1回」と答えた方は数人しかいませんでした。やはり、髪の毛の長さによってメンテナンスの頻度は異なるのかもしれませんね。
髪のプロに聞いた!「理想のヘアスタイルにしてもらうコツは?」
■美しいヘアスタイルをキープするための理想的なカットの頻度は?
ショートなら1か月~1か月半、ロングでも3か月までに
「基本的に、髪が短ければ短いほど、メンテナンス期間も短くなります。特にショートへアは、髪が伸びてくるとすぐにシルエットが崩れてしまいます。カットしたてのスタイルをキープしたいのであれば、1か月~1.5か月の頻度がベスト。ボブは、1.5か月~2か月、ミディアムは、2か月。セミロング&ロングは、2か月~3か月くらいが目安となります。
ちなみに、髪を伸ばしている途中でも、数か月に一度毛先を整えることで、常にキレイなスタイルをキープできます。時々メンテナンスをしてくださいね」(いしまさん・以下「」内同)
- ショートヘア…1か月~1.5か月
- ボブ…1.5か月~2か月
- ミディアム…2か月
- セミロング&ロング…2か月~3か月
■スタイルキープのためのコツは?
「毛量が多いのがイヤだからと、髪をたくさんすいてほしいとリクエストする人がいるのですが、実は、スタイルキープの観点からいうと、リスキーです。なぜなら、髪をすきすぎてしまうと、髪のパサつきや、ダメージを受けやすくなってしまうからです。
そうすると、スタイルもキレイにまとまりません。とにかく軽くしたい! というオーダーの場合は、担当の美容師によく相談することをおすすめします」
■理想のヘアスタイルにしてもらうコツは?
「どんなヘアスタイルやヘアカラーが理想なのか、どんな雰囲気が好きなのかを分かりやすく伝えるためには、雑誌の切り抜きや画像を持っていくのがベストです。この画像の顔周りは好きだけど、前髪は好きじゃないというように、ここは好き、ここはダメと…ポイントがあると思います。そのため、数枚あったほうがベターです。
また、新しいサロンへ行く場合は、はじめにHPやSNSでどんなヘアスタイルをつくる人なのか? をチェックしてみてください。美容師にも好きなスタイル、得意とするスタイルがあります。自分の好きと、美容師の好き、得意が合致すれば、失敗する確率も低くなりますし、この人こそ! と思う美容師と出会えるきっかけにもなります。そのためか、担当の美容師のお客さん同士は、雰囲気が似ていることが多いんですよ」
お手本オーダー【1】「グラデーションカット5選」
グラデーションとは?
- 下側が短く、上側が長いヘアスタイル。
【1】表面に少しだけグラデーションを入れたミニボブ
【how to“ベース&カラー”】
- 平行ラインのボブにカット。襟足ギリギリの長さで切ることが可愛さの鍵。表面に少しだけグラデーションを入れる。
- 前髪は目と眉の間の長さで、こめかみにかけてややラウンド状にカット。
- カラーは地毛より暗い4レベルのアッシュブラックに。モードな印象を与える色ですが、肌をキレイに見せ、アクセサリー映えも抜群。
【how to“スタイリング”】
- スタイリングは、乾かしてオイルをつけるだけのお手軽ヘア。髪のクセが気になる人やボリュームが出やすい人は、ストレートアイロンで仕上げても◎。
- 髪がパサついて見えないないよう、オイルは少し多めに塗布するのがポイント。表面以外は根元からつけてOK。前髪はオイルで隙間をつくり、抜け感のある表情にする。
担当サロン:GARDEN omotesando(ガーデン オモテサンドウ) 雲林院優さん
【2】グラデーションカットで丸みフォルムに仕上げたマッシュショート
【how to“ベース&カラー”】
- えり足は、あごラインくらいの長さに設定。バックをグラデーションにカットしていき、丸みのあるフォルムにする。
- サイドはリップラインの長さで、瞳の位置でカットした前髪とつなげる。骨格に沿ったラインにすることができるので、どんな顔型にも調節可能。
- カラーは10レベルのアッシュブラウンをチョイス。明るい色味ですが、肌なじみがよく、自然なカジュアル感を出してくれる。
【how to“スタイリング”】
- スタイリングはドライヤーを放射線状に全体にかける。
- ヘアオイルを内側からまんべんなくささっとつければ完成。最後に片方の耳に髪をかければ、ぐっと今っぽいスタイリングになる。
担当サロン:MINX 銀座二丁目店 関真吾さん
【3】グラデーションカットだからできる内巻ボブ
【how to“ベース&カラー”】
- 全体をあご下3cmのワンレングスでカット。顔まわりにグラデーションを入れて内巻きになりやすいようにし、毛先の軽さも内側にグラデーションを入れる。
- 前髪はややラウンド状にカット。サイドバングは、骨格がカバーできる長さに切る。
- カラーは13レベルのアッシュベージュに。髪の赤みを消しつつ、ツヤ感と柔らかさを与える色。
【how to“スタイリング”】
- ストレートアイロンをさらっと通して内巻きに。アイロンを当て過ぎると髪が硬く見えるので、ふわっと仕上がるように軽めに通すのがおすすめ。
- セミウェットな質感になるようバームとオイルをミックスして、全体→サイドバング→前髪は内側だけ塗布し、手ぐしで束感をつくる。髪を両耳にかけてサイドバングを出したら完成。
担当サロン:MINX 銀座二丁目店(ミンクス ギンザニチョウメテン) 丹下海兼さん
【4】グラデーションカットで作るくるんと内巻きボブ
【how to“ベース&カラー”】
- ベースを肩下のワンレングスでカット。内巻きになりやすいようインサイドにグラデーションを入れる。
- 前髪は眉にかかる程度のレングスに。サイドとマッシュラインでつなげているので、耳かけをした時も顔まわりが可愛くキマる。
- カラーは、柔らかい印象の7レベルのアッシュブラウンに。赤みを抑えつつ、ツヤ感をもたらす色味。
【how to“パーマ&スタイリング”】
- ボブの鉄則はストレートタッチに仕上げることなので、トリートメント効果に優れたストレートパーマがおすすめ。広がりを抑えるナチュラルな仕上がりで、手触りもアップする。ストレートをかけていれば、スタイリングはドライヤーで乾かすだけでOK。気になる人は前髪だけストレートアイロンを通しても。
- ストパーなしなら、ストレートアイロンでワンカールになるよう軽く通す。
- どちらもオイルを毛先→前髪と塗布し、最後に表面をなでるようにツヤ感を出します。
担当サロン:LONESS omotesando(ローネス オモテサンドウ) 丸山成穂さん
【5】グラデーションカットで毛先に丸みを出したパーマミディ
【how to“ベース&カラー”】
- 鎖骨下3cm、水平にカットし丸みが出るよう毛先はグラデーションカット。裾は重みを残しつつ、表面にレイヤーを入れ動きを出しやすくする。さらに全体にスライドカットを入れふんわり感をプラス。
- 前髪は目の上で自然に流れるようスライドカットを。
- カラーは9トーンのチョコレートアッシュ。赤みも黄みも出さず透明感があり、好感度の高いカラー。
【how to“パーマ&スタイリング”】
- パーマは髪質に合わせ、硬毛の人はクセがつきやすいデジタルパーマ、軟毛の人はダメージの出にくいエアーパーマがオススメ。
- 表面は23mmのロングロッドでスパイラル巻き、それ以外は20mmのロッドで平巻きメインのパーマをかける。
- 前髪は25mmのロッドで内巻きに。
- スタイリングは濡れた根元を乾かしてから、毛先は手のひらに乗せ、持ち上げて軽く握るように乾かすとカールが復活します。ムースをもみ込み、片側だけ軽く耳にかければ完成。
担当サロン:MINX 原宿店(ミンクス ハラジュクテン) 藤田昂補さん
お手本オーダー【2】「レイヤーカット5選」
レイヤーとは?
- レイヤーとは、毛束に段差をつけ、エアリーで軽快な動きを際立てるスタイルのこと。
【1】トップにレイヤーを入れたエアリーな外ハネボブ
【how to“ベース&カラー”】
- 肩上の長さで短めのボブにカットし、トップに骨格に合わせてレイヤーを入れる。顔まわりにおくれ毛をつくるのが小顔効果のポイントに。
- 前髪は目の上ギリギリの長さで空気感がある仕上がりに。カラーは、明るめの13レベルのベージュをチョイス。柔らかさと女性らしさが漂うカラーリング。
【how to“パーマ&スタイリング”】
- パーマは18mm~23mmのロッドで内巻きカール&表面はMIXスパイラルに。
- スタイリング剤はバームとオイルを混ぜて、全体に揉み込む。ポイントは前髪だけ、毛先1/3に塗布して軽やかにつくること。
担当サロン:MINX 銀座店 田中亜樹さん
【2】しっかりレイヤーを入れたひし形シルエットミディ
【how to“ベース&カラー”】
- 全体を巻いた時に鎖骨下5cmになるようにカット。顔まわりからしっかりレイヤーを入れることで、ひし形シルエットをつくりやすく今っぽい軽さを演出。
- 前髪を目の下5cmの長さに切り、流しやすいようにレイヤーを入れる。
- カラーは、9レベルのラベンダーベージュを。ツヤ感重視で落ち着いた雰囲気に仕上がる色味。
【how to“スタイリング”】
- 32mmのアイロンで、毛先を外ハネにする。顔まわりはリバースに、トップの髪は中間から内巻きに。
- カールを残しながらツヤ感を出すオイルを、手ぐしで中間~毛先になじませる。前髪は毛先だけに塗布して、流れをつくるのがポイント。
担当サロン:MINX 青山店(ミンクス アオヤマテン) 森一也さん
【3】たっぷりレイヤーのうざバングセミディ
【how to“ベース&カラー”】
- 全体を鎖骨下5cmの長さでカットし、しっかりレイヤーを入れて軽い動きを演出。
- 前髪は目が隠れる長さに。うざバングはかき上げもできるため、2WAYで楽しめる。
- カラーはブリーチ後、10レベルのベージュを重ねる。仕上がりのイメージとしては12レベルを目指して。無彩色のベージュは、柔らかさNO.1!
【how to“スタイリング”】
- 32mmのアイロンで毛先を外ハネに、表面と顔まわりはリバース&フォワードのMIXに巻いてふわっとした動きを出す。
- 前髪は内巻きにワンカール。
- 仕上げにオイルを毛先中心につけて、セミウェットな質感に。ブリーチ毛なので、毛先がパサつかないようにすることもお忘れなく。
担当サロン:Violet 栄店(バイオレットサカエテン) 西村俊輝さん
【4】顔周りのレイヤーがポイントの今っぽウルフ風ヘア
【how to“ベース&カラー”】
- 全体を鎖骨下5cmでやや前上がりにカット。表面に独立したレイヤーを入れることで、毛先の重さを残しながら軽い動きをプラス。顔周りのレイヤーは巻いた時に顎の長さになるようウルフ風にカット。
- 前髪は目と眉の間の長さでパツっと感を残し、目元の印象をアップさせる。
- 特に暖色のショコラ系は要チェックです。10レベルのショコラベージュは、ツヤ感があり落ち着いた色味でも明るさをキープできる色味。
【how to“スタイリング”】
- ドライ後、32mmのアイロンで全体を毛先ワンカール半、内巻きに。表面のレイヤー部分は、髪を上に引き出して毛先をワンカール半巻きに。
- イチオシのスタイリング剤は、外部補修系のオイル。今っぽいセミウェットな質感にしながら、トリートメント効果まで望める。レイヤーは毛先がパサっとしがちなので、しっかり揉み込んでからくしゃっと毛束を散らして動きを出して。
担当サロン:lora.garden(ロラ ドットガーデン) 英太さん
【5】レイヤーで軽さを出した美人見えセミロング
【how to“ベース&カラー”】
- 全体を鎖骨と胸の間の長さでカットし、顔周りにレイヤーを入れて巻いた時にふわっとした軽さを演出。しっかりレイヤーを入れることで、動きと上品さが出るようにするのがポイント。
- 前髪は可愛さと軽さが出るように、長めのシースルーにすることで2WAYバングに。
- カラーは柔らかい印象の8レベルのショコラブラウンをセレクト。肌なじみのいい寒色寄りのカラーで、幅広いメイクやファッションにマッチ。
【how to“スタイリング”】
- ドライ後、32mmのアイロンで顔周りの髪はリバースに巻き、他の髪はフォワード&リバースのMIX巻きにする。低温(140~160℃)でゆっくり巻くことで、ゆるふわ仕上げを実現させる。
- 前髪は濡れている時に下ろすか、かき上げにするかを決めて、下ろし流しの時は下に、かき上げの時は上にドライするのがポイント。
- 柔らかいタイプのワックスをもみ込むように塗布したら完成。
担当サロン:AFLOAT RUVUA (アフロート ルヴア) 高橋京佳さん
お手本オーダー【3】「ワンレングスカット5選」
ワンレングスとは?
- 90年代に人気を博したフロントからバックまで同じ長さでそろえたスタイル。ワンレン…とも略される。
【1】ワンレンカットで作るナチュラルボブ
【how to“ベース&カラー”】
- 全体を肩につくくらいの長さでワンレンにカット。ライン感を残して今どきの仕上がりに。
- 耳横にボリュームが出るようトップに軽めのレイヤーを入れ、前髪はシースルーにする。
- カラーリングは春先にぴったりな8レベルのピンクブラウンをチョイス。ほんのりピンクを感じさせるので、髪の柔らかさを重視したい人に◎。
【how to“スタイリング”】
- 生えグセの影響で右サイドはハネやすくなるので、乾かす時は、特に右側の根元に立ち上がりをつけるとキレイなフォルムに。
- ドライ後は、細めの19mmのアイロンで、センターパートに分けた前髪と顔周りをリバースに1カール半ずつ巻き、しっかりめの流れをつくる。
- 全体は外ハネにワンカール巻き、最後にフロントからオールバックにするようにオイルをつけたら完成。
担当サロン:MINX 青山店(ミンクス アオヤマテン) 和田流星さん
【2】ぷつっとライン感のあるワンレングスボブ
【how to“ベース&カラー”】
- 全体はぷつっとしたライン感のあるワンレングスにカット。表面に低めのレイヤーを入れてふわっとした動きを出しやすくする。
- 前髪はシースルーにカットしますが、流しバングもできるよう毛量の梳き方テクニックで調整。
- カラーリングは、ツヤ感のあるショコラベージュに。赤みのある色味なので、色補整をして退色してもキレイな色味が持続。
【how to“パーマ&スタイリング”】
- プリカールという根元のパーマをかける。太めのロッドを6本ほど根元に巻き、ふんわりとした髪の動きに。
- 仕上げは32mmのアイロンで外ハネにした後、トップの髪を内巻きにするだけの簡単ヘア。
- クリームバターを中間から毛先になじませたら完成です。セミウェットな質感にするとオシャレ感がアップするので、髪質によっては少しだけセット剤を多くするのがおすすめ。
担当サロン:GARDEN aoyama (ガーデンアオヤマ) 豊田楓さん
【3】アゴラインのワンレンベースが可愛い外ハネボブ
【how to“ベース&カラー”】
- アゴラインのワンレングスベースでカット。トップに角を落とす程度のレイヤーを入れる。耳後ろなど毛量調整はしっかりめにして動きが出やすいようにする。
- 前髪は黒目と黒目を結ぶ三角ベースでつくり、幅が狭めのシースルーバングに。
- カラーリングは、8レベルのブラウンベージュに。赤みを抑えるためにベージュのニュアンスを加え、暖かみがありツヤっぽいナチュラルな印象を与える。
【how to“スタイリング”】
- ドライ後、26mmのアイロンを使い、外ハネワンカールを巻く。所々に内巻きをミックスさせますが、外ハネ:内巻き=8:2がベストバランス。
- スタイリング剤は、シャンプーをするように髪を動かしてカールをほぐしてからつけること。毛先のパサつきを抑えてくれるバームを毛先→中間→前髪の順番で塗布。スタイリング剤は、ツヤ感を与えサラっとした仕上りのオーガニック系やナチュラル系がおすすめ。
担当サロン:MINX 青山店(ミンクス アオヤマテン) 清水豊さん
【4】鎖骨の長さでワンレンにした外ハネミディ
【how to“ベース&カラー”】
- 全体を鎖骨の長さでワンレングスにカット。トップにレイヤーを入れ、くびれと外ハネを出しやすくする。
- 前髪は目にかからない長さに。黒目と黒目の真ん中を基点にした三角ベースのシースルーバングは、面長さんだけでなく、おでこの広さもカバーできる。
- カラーリングは、ピンクのニュアンスをプラスしたココアブラウンに。暖かみのあるカラーで、顔色アップを叶える。
【how to“スタイリング”】
- 肩と首に沿うようにカットしているので、ドライヤーで上から風を当てながら乾かすだけでナチュラルな外ハネに仕上がる。
- さらに、26mmのアイロンで緩めの外ハネにする。
- スタイリング剤は、しっとり感が1日キープできるオイルがおすすめ。えり足からつけ、中間から毛先、前髪とサラっと手ぐしを通しながら均等に塗布したら完成。
担当サロン:MINX 銀座五丁目店(ミンクス ギンザゴチョウメテン) 和田かな子さん
【5】ワンレンカットで作るあざとかわいいロングミディアム
【how to“ベース&カラー”】
- ベースの長さは鎖骨下7~8センチでワンレングスにカット。顔周りとトップに少しレイヤーを入れる。
- 前髪は目にかかるギリギリの長さで薄めに。幅や奥行きは骨格に合わせて調整します。黒目の外側からサイドへ自然と繋がるように斜めにカットして、おくれ毛をつくる。先細の毛先に毛量調整して、ニュアンスのある仕上がりに。
- カラーは10レベルのフォギーベージュをチョイス。肌馴染みがよく、柔らかい印象を与える色味。
【how to“パーマ&スタイリング”】
- パーマは、低温デジタルパーマで24mm・26mmのロッドを使い、毛先に緩めなパーマをかける。
- スタイリングは、根元を起こしながら髪全体をドライしてから、ツヤの出るオイルバームやオイルクリームなどの柔らかいテクスチャーのスタイリング剤を塗布。
- 毛先に空気を含ませるイメージでもみ込むようにつけて、束感をメイク。手に余っているスタイリング剤を前髪の毛先につけたら完成。
担当サロン:GARDEN Tokyo(ガーデン トウキョウ) 本木亜美さん
セルフでできる髪の毛カット【切り方3つ】
【用意するもの】ヘアカット用のハサミとへアアイロンを用意
ヘアメイクアップアーティスト
石川 ユウキさん
芯の通った女性らしさの表現に定評あり。韓国コスメ通で、韓国メイクを日本のメイクに落とし込んだ“ハニルメイク”が話題沸騰中。Three PEACE所属。
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「普通のハサミでもいいのですが、よりキレイに仕上げたいのなら髪を切る用のハサミを用意してください。ドラッグストアで購入できます。また、髪の位置を決めるために普段使っているへアアイロンやコテなども準備しておきましょう」(石川さん/以下「」内同)
【カットする前に】前髪をいつも通りセット
「失敗するのは、そのまま切ってしまうので前髪があがってしまい、短くなりすぎるから。また、横に流したときに段差ができてしまいます。そこで、普段のように前髪をへアアイロンで丸めたり、流したりしてからカットしましょう。こうすることで、完成像が見えるのでどのくらい切るかが明確になります。それから少しずつ切っていけば、失敗しにくいです」
【切り方1】透け感まっすぐ前髪
「目の横の部分は切り込まず、斜めにカットして必ず隠すこと。ここが見えていると顔が大きく見えてしまいます。さらに厚みがあると中央の透け感が強調され、メリハリが生まれます」(津村さん)
\切り方/
- カットラインは目の横を残す。前髪を作るときは、この部分の処理が大事。
- 前髪の中央部分を短めにカットして、ここの長さを残すことで大人っぽさや女性らしさをキープできる。
【切り方2】長めシースルー
\カットしたのは…美的クラブ 鈴木尚子さん/
【before】
髪が細くて柔らかい鈴木さんのお悩みは、「前髪を作ると分かれやすくて、結局分けちゃう」。分け目が目立つのも気になっている。
【after】
薄くて透け感のある変形のシースルーバングに!
「前髪の真ん中とサイドの長さが違うので、いろんなアレンジができそうです」(鈴木さん)
Point
「両端を長くしたシースルーバングなら、カジュアルすぎず大人っぽい。リバース巻きにしたりかきあげ風にしたり、2ウェイで楽しめます」(津田さん)\切り方/
- 前髪は薄めに取り、真ん中は目の下でカット。
- 両端は曲線にせず急角度でチークラインにつなげてカット(これがサイドバング)。
【切り方3】斜め前髪
\カットしたのは…美的クラブ 鈴木尚子さん/
\切り方/
STEP1:軽く目にかかる長さで斜めにカット
前髪は軽く目にかかる長さで、目尻に沿って自然にサイドにつながるよう斜めにカット。
STEP2:顔周りはやや前上がりにカット
顔周りはやや前上がりにカットし、内巻きカールが決まりやすくなるよう調整。
カットベース完成
Point
前髪でおでこと目尻横の肌面積を隠すと、グッと小顔に見えます。前髪に隙間を作ると、抜け感ができて子供っぽくない、今どき前髪に\スタイリング後はこんな感じ/
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
1989年新潟生まれ。女性ならではの空気感で、言葉では言い表せない絶妙なイメージを汲み取り、トレンド×ライフスタイルから提案する“まりこアレンジ”が多くの支持を集める。似合わせカットはもちろん、デザインカラーにも定評があり、遠方から通うお客様も多い。