酢玉ねぎの作り方&「6つの効果」って?
玉ねぎと酢で作る「酢玉ねぎ」には、酢の疲労回復効果や、玉ねぎの腸内環境を整えたり血液をサラサラにする効果が。毎日の食事に取り入れたい「酢玉ねぎ」の作り方を紹介します。アレンジ酢玉ねぎもチェック!
「酢」の6つの効果
【1】食後の血糖値の上昇を抑える
【2】体脂肪や内臓脂肪を減らすのをサポート
【3】血圧を下げる
【4】疲労を回復する
【5】胃酸の分泌を促す
【6】便秘改善の働きもある
酢には食後の血糖値の上昇を抑えたり、体脂肪や内臓脂肪を減らすのをサポートしたり、血圧を下げたり、疲労回復にも効果が期待できます。胃酸の分泌を促したり、便秘改善の働きもあるので、食べ過ぎが続いている時期にも◎。
「玉ねぎ」の4つの効果
\教えてくれたのは…管理栄養士 いしもとめぐみ/
アパレル企業を退職し、栄養士資格を取得。病院栄養士、食品メーカー品質管理、保育園栄養士などを経験する。現在はフリーランス管理栄養士として食・健康に関する記事を執筆する傍ら、日本ワインに合うおつまみレシピを発信している。
【1】アリシン:動脈硬化を予防する
生の玉ねぎを食べたときに感じる辛味や、玉ねぎを切るときに涙が出てくるのは、玉ねぎに含まれるアリシンが原因です。アリシンには血液をさらさらにする作用や、善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減らす作用があるため、動脈硬化を予防する効果が期待できます。
アリシンには健康効果が期待できますが、食べ過ぎると胃腸を刺激して、胃もたれや腹痛などを起こす可能性があります。アリシンによる体調不良を防ぐために、1日に食べる玉ねぎは100g程度までにしておきましょう。
【2】オリゴ糖:腸内環境を整える
玉ねぎは、胃や腸で消化されにくい糖質であるオリゴ糖が豊富です。オリゴ糖は腸内細菌のエサになるため、善玉菌を増やして腸内環境を整える効果が期待できます
【3】ケルセチン:血流が改善される
ポリフェノールの一種であり、体をサビつきから守ったり炎症を抑えたりする作用を持つ成分です。体がサビつくと血管や赤血球が硬くなり、血流が悪くなって動脈硬化を引き起こすおそれがあります。ケルセチンを摂取すると血管や赤血球が柔軟になり、血流が改善される効果が期待できるでしょう。
ビタミンB1を多く含む食品と摂取するとよい
玉ねぎは、ビタミンB1を多く含む食品と組み合わせて摂取するとよいでしょう。ビタミンB1には糖質をエネルギーへ変える働きをサポートする作用があるため、疲労回復に効果が期待できる栄養素です。
玉ねぎのアリシンとビタミンB1を一緒に摂ると、アリシンの作用によってビタミンB1の吸収率が高まり、より高い疲労回復効果が見込めます。
【4】肌や髪の毛を健康に保つ効果が期待できる
玉ねぎのアリシンを摂って血流が改善されると、肌や髪の毛を健康に保つ効果が期待できるでしょう。血液中のコレステロールが多い場合、血液の粘度が高まり、血行が悪くなってしまいます。血液のめぐりが悪いと、肌や髪の毛に十分な栄養や酸素を届けられず、トラブルが起こりやすくなるのです。
腸内環境を改善「酢玉ねぎの作り方」
【材料】
酢…300ml
塩…小さじ1/4
はちみつ…大さじ1
【作り方】
- 玉ねぎ3個を薄くスライスして鍋に入れ、酢300ml、塩小さじ1/4を加えて中火で煮る。
- 玉ねぎがしんなりしたら、はちみつ大さじ1を加える。
- 煮沸消毒した密閉容器に入れて冷蔵庫で1か月保存可能。
赤玉ねぎで作ると彩りもキレイ
【材料】
赤玉ねぎ(白玉ねぎでもOK)…1個
【A】
酢…100ml
水…100ml
はちみつ…大さじ1 1/2
塩…小さじ1/2
ローリエ…1枚
【作り方】
- 玉ねぎは薄切りにして30分程度おく。
- 小鍋にAを入れてひと煮立ちさせ、1を入れてさっと混ぜて保存容器に移す。
- 粗熱が取れたら、冷蔵庫で保存(1~2週間)
酢玉ねぎ効果が期待できるアレンジレシピ
玉ねぎ×キャベツ×ビーツのドレッシング
料理家
真藤舞衣子さん
東京都生まれ。会社勤務の後、京都のお寺やフランスなどで料理を学ぶ。発酵食品など、おなじみ食材で作る新鮮な味やおしゃれなレシピが人気。著書に『さばかないデリ風魚介レシピ』(産業編集センター)など。
肉や魚との合わせ技で冷えを解消して代謝アップ
脂肪燃焼に必須なビタミンCが緑よりも豊富な紫キャベツとビーツで色鮮やかに。カプサイシンを含むタバスコの辛さがアクセント。
【材料】作りやすい分量
紫キャベツ…1/8個
ビーツ(水煮)…1個分
紫玉ねぎ…1/4個
【A】
タバスコ…小さじ1
ワインビネガー(または酢)…大さじ2
塩…小さじ1
オリーブオイル…大さじ2
【作り方】
野菜はすべてみじん切りにしてボウルに入れ、Aとよく混ぜ合わせる。
おろし玉ねぎドレッシング
【材料】
玉ねぎ…1/4個
オリーブオイル…大さじ1
醤油…大さじ1
バルサミコ酢…大さじ1
きび砂糖…少々
塩こしょう…適宜
【作り方】
- 玉ねぎの皮をむき、根元をカットして大根おろしでおろす。 おろした玉ねぎは耐熱容器に移し、電子レンジに30秒ほどかけ熱を加える。 熱を加えることで玉ねぎのえぐみ絡みが和らぎ、マイルドな風味に。
- 1にオリーブオイル、醤油、バルサミコ酢、きび砂糖、塩を加えてドレッシングを作る。 砂糖、塩の量は適宜調整して、自分好みの味に。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
大学在学時からCanCam編集部にて編集アシスタントとして“雑誌づくり”のキャリアをスタート。約20年、フリーランスエディター&ライターとして活動。趣味は料理とゴルフ。Instagram(アカウント:norikomonji)でも、料理レシピや“mondeli”ケータリング写真を発信中。