健康・ヘルスケア
2023.2.4

二日酔いで気持ち悪い…辛い体をケアする対処法は?効果のある食べ物やレシピも紹介

ムカムカして気持ち悪い、二日酔い。薬を飲んだり、横になったりどう対処するのが良いの?!そんなお悩みにぴったり。辛い二日酔いの対処法・予防法だけでなく、二日酔いに効果的な食べ物・レシピなどを紹介します。

まずは休む!肝臓に血液を

消化器内科医

古川真依子先生

\睡眠や休養をたっぷりとって肝臓の働きをよく/

肝臓はアルコールの代謝のいちばん大事な臓器であるほか、脂肪分、脂質の代謝も行っています。アルコールや脂肪分を摂り過ぎると、肝臓に影響を与えて、代謝が悪くなりなることも。肝臓の分解能力を超えると、脂肪が代謝できなくなり、どんどん溜まって、肝臓そのものに脂肪がでっぷりついたり、代謝ができなかったコレステロールが胆のうに行って、石になったりポリープになったりします。

「ウコンやLシスチンなど、肝臓の代謝を助けるサプリメントもいっぱいありますが、肝臓の働きをよくするには、横になって肝臓にしっかり血液を巡らせるのがいちばん。急性肝炎になると、医師は“とにかく動くな”と指示するくらいですから、睡眠や休養をとることがとても重要なのです」(古川先生)

 

自律神経を整える「耳ストレッチ」

眠りとお風呂の専門家

小林麻利子さん

耳にある自律神経を整えるツボを刺激!

「お酒を飲んだ後は眠りが浅くなり、自律神経も乱れがち。耳を指でつまんで引っ張りながら、『縦縦・横横・丸描いてちょん!』と回すようにストレッチをすると改善されます。息を吸いながら体の力を入れ、吐きながら緩めるという呼吸法を3セット行うのもGOOD!」(小林さん)

二日酔いに効く市販薬・栄養剤【2選】

美容家

深澤亜季さん


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【1】エスエス製薬 ハイチオールCプラス[第3類医薬品]

価格容量
¥4,620 180錠

代謝を助けるアミノ酸L-システインを240mg配合。シミ・ニキビケアだけでなく、全身倦怠や二日酔いにも効果を期待できる。

【2】勇心酒造 バリアケア101

価格容量
¥4,860 10ml×15本入

粘膜を保護するライスパワーNo.101を濃縮配合。ストレスや塩分のとりすぎ、暴飲暴食などで弱った胃をレスキューしてくれる。

 

二日酔いにおすすめの食べ物【8選】

【1】トマト(トマトジュース)

ファッション & ライフスタイルプロデューサー 野菜ソムリエプロ

Atsushiさん


「飲みすぎた日の朝や撮影がある日は、カリウムたっぷりで二日酔いの症状を和らげるトマトジュースを飲むと効果てきめん。」(Atsushiさん)

 

\酔いにくく、かつ酔いが覚めやすい!/
「アルコールの分解を早め、悪酔いや二日酔い防止に役立つのがトマトジュース。利尿作用のあるカリウムも豊富なのでむくみ予防にも効く、頼れる存在です」(Atsushiさん)

お酒を飲んだ翌朝に飲むのもおすすめ。

 

【2】肝臓の機能を助ける「キャベツ」

エディター

門司紀子さん


一年中手に入りやすく、90%以上が水分でカロリーが低いキャベツ。代表的な栄養素のひとつであるビタミンUは、別名キャベジンと呼ばれ、飲みすぎや食べすぎで疲れた胃の粘膜の修復をサポートしたり、肝臓の機能を助ける働きがあります

 

【3】肝機能の働きをサポートする「枝豆」

料理家、管理栄養士

美才治真澄さん

「畑の肉」とも呼ばれる枝豆は、緑黄色野菜の栄養素に加え、肉や魚に含まれる栄養素も豊富と、かなりの栄養価。アルコールの分解を促してくれるので、飲みすぎや二日酔い防止にぴったりです。

 

【4】毒素を分解し、肝機能を向上する「シジミ」

料理家・管理栄養士

エダジュンさん

飲みすぎにはシジミ。シジミのオルニチンが毒素を分解し、肝機能を向上させます。即席みそ汁を使えば手軽!

 

【5】アルコールの分解を助ける「しめじ」

フリーランスエディター&ライター

門司 紀子さん


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実はシジミの数倍のもオルニチンを含み、アルコールの分解を助けて二日酔いを予防する効果もある「しめじ」。

 

【6】辛みで代謝を促す「キムチ」


辛みで代謝を促すので、二日酔いの日にぜひ!

 

【7】クエン酸がアルコールの代謝を促す「梅」

『美的』エディトリアルディレクター

猪原 美奈さん

「前日に飲みすぎて胃がムカムカしているときのお助け食材が「梅」。梅には、アルコール代謝を促すクエン酸と、肝機能を助けるピクリン酸が含まれています」(猪原さん)

 

【8】むくみを集中解消する「芋&カボチャ」

ファッション & ライフスタイルプロデューサー 野菜ソムリエプロ

Atsushiさん

顔がパンパンになったら、カリウム豊富な芋&カボチャでリセット。二日酔いの日にも効きます

 

二日酔いにおすすめのレシピ【5選】

【1】大豆と梅のスープ

【材料 2人分】
大豆水煮…1缶(150g)
梅干し…2個
ごぼう…2/3本(100g)
にら…1/5束(20g)
しょうが…10g
ごま油…大さじ1
水…400ml

【A】
昆布だし…1袋(8g)
酒…大さじ1
しょうゆ…大さじ1

【作り方】

  1. 梅干しは種を取り、包丁でたたく。ごぼうはよく洗い、縦半分に切って皮ごと斜め薄切り、にらは2cm長さに切る。しょうがはせん切りにする。
  2. 鍋にごま油を入れて中火にかけ、ごぼうとしょうがを炒める。香りが出たら水を加える。
  3. 沸騰したら大豆を加える。【A】を入れて味を調えたら、梅干しとにらを加え、火を止める。

【2】枝豆と鶏肉のレモンココナッツミルクスープ

【材料 2人分】
枝豆(冷凍)…100g
鶏ひき肉…150g
ヤングコーン(水煮など)…100g
セロリ…1/2本(50g、葉も含む)
しょうが…10g
たかのつめ…2本
オリーブオイル…大さじ1
ココナッツミルク…400ml
レモン…1/2個

【A】
固形コンソメ…2個
酒…大さじ1
ナンプラー…大さじ1

【作り方】

  1. 枝豆はさやから出す。ヤングコーンは斜めに半分に切る。
  2. セロリはざく切り、しょうがはみじん切り、たかのつめは輪切りにする。
  3. 鍋にオリーブオイルを入れて中火にかけ、2を炒める。香りが出たら鶏ひき肉を入れ、炒める。
  4. 1にココナッツミルクを加え、沸騰しない程度に温める。
  5. 【A】を入れて味を調える。レモンをいちょう切りにして入れ、火を止める。

 

【3】インスタントみそ汁でシジミと豆腐の粥

【材料 1人分】
温めたごはん…100g
インスタントのシジミのみそ汁…1個
絹ごし豆腐…1/6丁(50g)
水…150ml

【作り方】

  1. 絹ごし豆腐は1cm角に切る。
  2. 耐熱ボウルにすべての材料(インスタントみそ汁のみそも含む)を入れて混ぜ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で3分程温める。
  3. そのままの状態で3分程おく。

 

【4】小松菜とパプリカ、枝豆のサラダ

【材料 1~2人分】
小松菜…1/2束(150g)
パプリカ(赤)…1/2個(80g)
むき枝豆(冷凍)…100g
しょうが…1片(10g)
ちくわ…2本(90g)
アーモンド(無塩・ロースト)…10粒

【A】
みそ…小さじ2
黒酢…大さじ1
干し桜エビ…大さじ2
エキストラバージンオリーブオイル…大さじ1

【作り方】

  1. 小松菜は5cm長さに切る。パプリカは1cmの角切りにする。枝豆は解凍する。しょうがはせん切りにする。ちくわは1cm角に切る。アーモンドは粗く刻む。
  2. 大きめのボウルに【A】を混ぜ合わせる。1を加えて和える。

 

【5】生マッコリを使った体に優しい「干しダラ鍋」

and recipe

山田英季さん(右) 小池花恵さん(左)

【材料 1人分】
干しダラ 25g
大根(拍子木切り) 1/6本
豆もやし 1/2パック
豆腐(大きめの角切り) 1/2丁
ごま油 大さじ1/2
和風だし 700ml
キムチ 適量(お好みで)

【A】
塩 小さじ1と1/4
しょうゆ 小さじ1
黒こしょう 少量

【作り方】

  1. 干しダラを水で洗ったら水気をきり、食べやすい大きさに裂く。
  2. 鍋にごま油を入れて温めたら、1を加えて炒め、さらに大根と【A】、和風だしを加えてひと煮立ちせてから、弱火で5分程煮込む。※だしパックを使用した場合は、最後に取り出しておく。
  3. 2に豆もやし、豆腐を入れて3分程煮る。お好みでキムチを入れながらいただく。

 

ちょっとひと工夫、二日酔い予防策【2選】

【1】黒にんにくや、飲む前の「ハイチオールC」

美容研究家

上田祥子さん


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お酒を飲むときに必ず合わせるのが、みそやチーズなどの発酵食品。翌日お酒が残りにくいですし、代謝も上がるので、夜遅くに食べて飲んでも、罪悪感は少々ですみます(笑)。発酵食品の菌は、生きて腸に届けたいもの。お気に入りは黒にんにく。ニオイもなく甘いので、ドライフルーツ感覚でつまんでいます。

熟成させることで増加するS-アリルシステインには優れた抗酸化作用があり、代謝にもアプローチしてくれますし、ポリフェノールもとれるので、美容と健康には効果大です。みそも、だし汁に溶いて冷製スープにすることが多いです。コチュジャンを溶いてスパイシーな味にするとお酒にもよく合うんです。私が作るおつまみは、ほとんどが切る、のせる、混ぜる…という簡単なもの。

お酒が進んで、「もうちょっとつまみたい…」というとき、酔っていても作れるものばかりです(笑)。お酒は「翌日残らない」ことが鉄則なので、ウイスキーやナチュラル系ワインを飲んでいます。二日酔い対策には、黒にんにくや、飲む前の「ハイチオールC」も効果的。とうもろこし茶や小豆茶は利尿効果が高く、むくみも解消してくれます。肩書き、二日酔い研究家にしようかなと思う今日この頃です(笑)。

 

【2】飲む前にオリーブオイル

ワインソムリエ

竹内香奈子さん

二日酔い予防には、飲む前にオリーブオイルをスプーン1杯飲みます。胃に膜ができ、アルコールの吸収が緩やかになるんです。外ごはんのときは、ドレッシングのかかったサラダやナッツを先に食べておくといいですよ!

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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