体臭は食べ物、どんな関係が? 体臭改善【おすすめレシピ10選】
体臭が気になるには食事の改善が近道?!体臭予防・改善におすすめの胃腸にいい食べ物レシピをとプチ断食についてまとめました。
体臭と食べ物の匂いの関係【原因2つ】
【1】動物性タンパク質が多すぎると体臭の原因に
「これは、ケースバイケースです。お肉を食べて体臭がするかどうか、お肉をやめたら体臭が消えるかどうかは、肉を食べる量や自分自身の消化力によって、変わってきます。
お肉をたくさん食べて体臭が強くなっている可能性としては、便やおならが臭い場合。」(桐村先生)
皮膚科医
高瀬聡子先生
ウォブクリニック中目黒 総院長。1995年慈恵会医科大学卒業後、翌年より慈恵会医科大学付属病院皮膚科に入局。2007年ウォブクリニック中目黒を開業。ドクターズコスメ『アンプルール』の開発・プロデュースも。
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「そもそも汗自体ににおいはないです。汗は全身くまなくあるエクリン腺と、わきやデリケートゾーンに多いアポクリン腺の種類から分泌されます。汗が皮脂や角質と混じり合い、細菌がそれを分解してできた産物がにおい、特にアポクリン腺はたんぱく質や脂質、アンモニアを多く含むので、においがキツくなりやすいです。普段汗をあまりかかない人、食生活が高たんぱく、高脂質という人はにおいが強くなりやすいです。」(高瀬先生)
表参道レジュバメディカルクリニック院長
平田玲奈先生
国際基督教大学国際関係学科にて経営学を学ぶ。自身の皮膚疾患の悪化をきっかけに医師を目指すことを決意し東邦大学医学部医学科に入学。卒業後東京慈恵医科大学付属病院にて形成外科、皮膚科に携わり、その後、美容医療の分野へ。美容医療の中でも、抗加齢(アンチエイジング)医療及び美容婦人科に興味を持ち、大手美容外科クリニック院長就任後多くの症例を経験。
「ニオイ成分の原料となる食材には、動物性のたんぱく質と脂質があります。前者は分解されるとアンモニア、インドール、硫化水素など“腸内体臭”の原料になり、後者は加齢臭や皮脂臭の原料となります。
思春期以降、体の特定部分(脇の下、乳首、外耳道、肛門周辺、鼻翼、下腹部など)に発育する“アポクリン腺”という汗腺から出るタンパク質を含む白く濁った汗は、微生物の作用を受けやすい特徴があり、わきがなどニオイの原因になります。肉食中心の生活は、このアポクリン汗腺の働きを活発にする傾向があります。体臭予防の第一歩は、“肉食をできるだけ控えること”です」(平田先生)
【2】胃や腸内の環境と水分量も体臭の原因に
「腸内環境は、食物繊維が不足すると確実に悪化します。生野菜や温野菜のほか、海藻やきのこ類など、食物繊維も意識してとりましょう」(桐村先生)
汗をかかないように水分の摂取量を減らすのはよくありません。脱水状態にもなりかねませんし、水分不足によって便秘を引き起こし、腸内で細菌がたんぱく質を分解してできたニオイ成分が便として排出されなくなります。そうなすると息や汗腺から分泌され、体臭が強くなってしまうということもあります。
体臭の改善が期待できるおすすめレシピ【10選】
体臭改善には脱お肉!野菜などをメインにして胃腸のお掃除や余分な水分を体から出しデトックスしましょう。
【1】パイナップルとトマト、きゅうりのヨーグルトサラダ
Point
・食物繊維も豊富なので便秘の予防にも・消化をサポートし、胃腸の働きを整える酵素も多く含んでいるので、胃腸のお掃除にも◎。
◆材料◆
パイナップル…1/8個
トマト…1/2個~
きゅうり…1/2本
オリーブオイル…大さじ1/2程度
ヨーグルト…大さじ2
ハチミツ…小さじ1/2程度
塩・こしょう…適宜
クミン(ホール)…適宜
◆作り方◆
【STEP.1】
パイナップルは皮をむき、縦1/8にカットしてから食べやすい大きさにカット。
【STEP.2】
キュウリはヘタをとり、乱切りに。
【STEP.3】
トマトもヘタととり、乱切りに。
【STEP.4】
ボウルにパイナップル、きゅうり、トマトを入れ、オリーブオイルをからませたあと、ヨーグルト、ハチミツ、塩・こしょう、クミン(ホール)を加えて味を調えて。
【2】桃と生ハム、ミントのフレッシュサラダ
Point
・桃は、胃腸の調子がイマイチなとき、食欲がないとき、むくみが気になるときにもおすすめ。◆材料◆
桃…1個
生ハム…2~3枚
ベビーリーフ…適宜
ミント…適宜
オリーブオイル…大さじ1
白ワインビネガー…大さじ1
塩こしょう…適宜
フロマージュブラン…適宜
◆作り方◆
【STEP.1】
桃は皮をむき、食べやすい大きさにカット。
【STEP.2】
ベビーリーフとミントは洗って水気を切る。
【STEP.3】
ボウルに桃とベビーリーフ、ミントを入れ、オリーブオイル、白ワインビネガー、塩こしょうで味を調える。
【STEP.4】
皿にSTEP.3を生ハムとともに盛りつける。好みでフロマージュブランもトッピング。
【3】大根、白菜とカラスミの浅漬け風サラダ
Point
・疲れた胃を癒してくれるサラダ。・大根は消化酵素のジアスターゼが胃腸の働きをサポート。
・白菜にはカリウムを含んでいるので、水分排出を助けてくれる働きが。
・胃の疲れ、むくみやだるさを感じたときにもぴったり。
◆材料◆
大根…4~5cm
白菜…1/10個程度
からすみ…3cm程度
塩…ひとつまみ
胡麻油…大さじ1~
すり胡麻…お好みで
◆作り方◆
【STEP.1】
大根を薄めのいちょう切りに。
【STEP.2】
白菜を食べやすい大きさにカット。
【STEP.3】
カットした大根&白菜に塩ひとつまみをまぶし、5~10分置いてしんなりさせる。カラスミの塩気も加わるので、塩はあくまでも少なめに。
【STEP.4】
STEP.3で野菜から出た水分を軽く切ってからボウルに移し、胡麻油とすり胡麻をまぶす。
【STEP.5】
からすみを薄くカット。
【STEP.6】
STEP.4のボウルにカラスミを加えて軽く和え、お皿に盛る。
【4】イチジクのアペタイザー風サラダ
Point
・イチジクは古来から“不老不死の果物”と言われ、アンチエイジング、美白など美肌にはもちろん、胃腸の働きをサポートして便秘を解消したり、余分な水分を排出してむくみを解消する効果も。◆材料◆
イチジク…2個
マスカルポーネチーズ…大さじ2~
ミントの葉…適宜
スライスアーモンド…適宜
メープルシロップ…大さじ1~
黒胡椒…少々
◆作り方◆
【STEP.1】
イチジクをカットする。皮は好みで、むいてもむかなくてもOK。1個を1/6~1/8等分にカット。
【STEP.2】
お皿にイチジクを盛る。
【STEP.3】
STEP.2の上にマスカルポーネチーズ、さらにミントの葉、スライスアーモンドをトッピングし、メープルシロップをかけて黒胡椒をガリガリッと挽く。それぞれの量はお好みでOK。
【5】セリと切り干し大根、日向夏のサラダ
Point
・セリは抗酸化作用のあるβカロテンや胃腸の調子を整える食物繊維も多く含んでいるので、美肌にも健康にもいいことだらけです。◆材料◆
セリ…1/2把
切り干し大根…10g程度
水…200cc
日向夏…1個
くるみ…少々
オリーブオイル…大さじ1~
ポン酢…大さじ1~
◆作り方◆
【STEP.1】
水を沸かし、熱湯200ccで切り干し大根を戻す。5分程度戻せばOK。
【STEP.2】
セリは3cmくらいの長さにカット。
【STEP.3】
日向夏は白い皮を残して、食べやすい大きさにカット。
【STEP.4】
ボウルにSTEP.1~3を入れ、オリーブオイルとポン酢でざっとあえる。お皿に盛り、上にくるみをトッピング。
【6】つぶし豆腐のオクラのせ
Point
・オクラは、胃腸を整えて疲労回復も狙えるから、疲れによる頭痛にも◎◆材料(2人分)◆
オクラ…8本
絹ごし豆腐…1丁
塩…小さじ1
わさび…小さじ1/2
ごま油…小さじ2
きざみのり…適量
◆作り方◆
- オクラは塩(分量外)を振ってこすり洗いし、輪切りにして塩をまぶす。
- 水気をきった豆腐を耐熱皿にのせてへらでつぶし、1をのせてラップをかけ、500Wの電子レンジで3分半加熱する。
- ごま油ときざみのりをかけ、わさびを添え、混ぜていただく。
【7】キャベツとみょうがの塩昆布サラダ
Point
・キャベツは淡色野菜の中ではビタミンCの含有率が高めで、胃の粘膜の再生や、胃潰瘍の治癒に効果があるビタミンUやビタミンKを豊富。・胃腸が疲れているな、というときにおすすめのまさに“食べる胃腸薬”的な野菜です。
◆材料◆
キャベツ…1/4玉
みょうが…2本
塩昆布…10g程度
胡麻油…大さじ1
黒すり胡麻…適宜
◆作り方◆
【STEP.1】
キャベツは食べやすい大きさのザク切りに。
【STEP.2】
みょうがは斜め薄切りにする。
【STEP.3】
ボウルにキャベツ、みょうが、塩昆布、胡麻油、黒すり胡麻を入れてざっくり混ぜ、お皿に盛る。
【8】ラ・フランスと生ハムのアペタイザー風サラダ
Point
ラ・フランスは食物繊維が日本の梨の2倍ほどで、胃腸のお掃除にはもちろん、アスパラギン酸が代謝を促して疲労回復効果も。◆材料◆
ラ・フランス…1個
生ハム…20g~
チーズ…お好みで
くるみ…お好みで
オリーブオイル…少々
黒こしょう…少々
◆作り方◆
【STEP.1】
ラ・フランスを食べやすい大きさにカット。
【STEP.2】
お皿にラ・フランスと生ハムを並べる。
【STEP.3】
チーズとくるみをトッピングして、オリーブオイルをさらっと回しかける。仕上げに黒こしょうをガリッと挽いて。
【9】ゴーヤのツナサラダ
Point
・ゴーヤは20種以上ものアミノ酸からなるモモルデシンという成分が苦みの素で、胃腸の状態を整えて食欲を増進させてくれます。◆材料◆
ゴーヤ…1/2本
とうもろこし…1/2本
ツナ…1缶
塩…少々
マヨネーズ…大さじ1~2
◆作り方◆
【STEP.1】
ゴーヤは縦半分にカットしてわたをスプーンなどで取り除き、薄切りにカット。沸かしたお湯に1分弱ささっとくぐらせて、軽く火を通す。ざるにあげたら、塩を少々ふってしんなりさせておく。
【STEP.2】
とうもろこしはラップをして電子レンジにかけ(600wで3分程度/または茹ででもOK)、包丁でそぐようにして身をとる。
【STEP.3】
塩気を軽く流し手で絞って水気を切ったゴーヤ、とうもろこし、ツナをボウルにいれ、マヨネーズであえたら完成。マヨネーズの量は好みで調整して。
【10】アサリと切り身魚の簡単アクアパッツァ
Point
・疲労回復&肝臓ケアも。◆材料(2人分)◆
アサリ…200g
白身魚の切り身(スズキや真ダイなど)…2切れ
ベーコン…1枚
ミニトマト…10個
にんにく…1片
白ワイン…大さじ2
水…100ml
オリーブオイル…大さじ1
塩・こしょう…各適量
パセリ…少量
◆作り方◆
- アサリは砂抜きしておく。白身魚は軽く塩・こしょうをする。ベーコンは1㎝幅に、ミニトマトは横に半分に切り、にんにくは薄切りにする。
- フライパンなどにオリーブオイルとにんにくを入れて中火にかける。香りが出たら、ベーコンを加えてサッと炒め、アサリと白身魚を並べ入れる。
- 白ワインと水を回し入れ、ミニトマトを散らしたら、フタをして5分程蒸す。火が通ったら、みじん切りにしたパセリを散らし、そのままテーブルへ。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
予防医療を“ライフスタイルデザイン”再定義し、生活者の行動変容を促すコンテンツ開発を行う。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるか~体臭と口臭の科学』(光文社新書)など