口角を上げる「13の方法」トレーニング・マッサージでにっこりフェイス!
下がり気味の口角をあの手この手で上げる!セルフでできる方法をご紹介します。まずは口角が下がってしまう原因からチェック。心がけるべき習慣から口角UPにつながるトレーニング、ほぐしマッサージのやり方を。
口角が下がる「3つの原因」
【1】加齢と共に「表情筋」が衰える
口角も加齢と共に下がり、曖昧になる
加齢と共に表情筋が衰えると口角も下がる。無表情や口呼吸、かむ回数の少ない人、猫背の人、パソコンやスマホを長時間同じ姿勢で見ている人は表情筋が衰えやすいので要注意!
【2】「姿勢」が悪い
「姿勢が悪いと首などが圧迫され、唾液量が減少。さらに、舌が下がって下あごの前歯の裏側に舌先がつく状態が続くことで、あごや口元周りのたるみを招くことに」(石井先生)
座り姿勢も要注意
【3】「コリ」によって血流が滞っている
美容研究家
Katsuyoさん
2000年に自らのサロンを設立。以後、女性の肌トラブルに向き合いながら東洋と西洋の医学も学び、独自のメソッドを確立。現在は“顔筋コーディネイト(R)”の第一人者として国内外で精力的に活動中。
ストレスで気づかないうちに口元に力が入ってコリ固まってしまうため、笑顔になっても口角が上がりづらくなります。
【口角】
緩んだように力なく下がり、への字口の不満顔に…
心がけるべき「4つの習慣」
【1】意識するだけでも全然違う!
「意識するだけでも全然違うと思います。法令線は口周りの筋肉もすごく関係してくるので。寝転がって頭を少し浮かせ、左右に顔を振る首トレーニングも試してみて」(神崎さん)
【2】頬を引き上げながら笑顔をキープ
「マスク生活で頬の筋肉を使っていないため口角が落ちがち。頬を引き上げるように口角を上げて笑顔をキープすることがエクササイズに」(水井さん)
【3】口角を上げるように話すことを心掛ける
「マスク着用時でも口角を上げるように話すことを心掛けるだけで、あごの緩みやたるみを防げます」(石井先生)
【4】フェースマッサージを大切にする
ヘア&メイクアップアーティスト
佐伯 エミーさん
本誌を始めとする多くの女性誌で活躍中。ナチュラルなのに素肌を格上げして見せるツヤ肌作りに定評があり、モデルからの支持も厚い
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「メイクより重視していると言っても過言ではないくらい、フェースマッサージは大切にしています。シュッと見えるのはもちろん、口角が上がったり、法令線が目立たなくなったり、ハリツヤもUPして若々しい印象も手に入れることができますよ」(佐伯さん)
口角を上げる「4つのトレーニング」
【1】コリをほぐす「たるみリフト」
【How to】
(1)頬の収縮した咬筋をほぐす
食いしばりグセや肩のこりで固くなるのが、頬骨下にある咬筋。ここが固くなると、顔が外側に広がるんだそう(ヒーッ)。ほぐすためには、親指の腹を頬骨の下に当て、人さし指と中指を耳の後ろで固定。「あぐあぐ」と大きく口を開ける動きを、指の位置をずらしながら繰り返し5回実行。左右行えば、口元が動きやすくなった!
\うっ、イタイ…!/
(2)耳ほぐしで食いしばりをほぐす
耳周りの筋膜をほぐせば、たるみを防止に! まずは耳の前からこめかみにある筋肉を小さくつまんで10秒揺らす。次に耳の上をつまんで10秒揺らす。最後に親指で耳の奥を軽く持ち上げ、耳の上から耳たぶまで位置を変えながら10秒ほぐす。その際に首を縦や横に振ると、頬や目元のたるみがスッキリ!
\耳全体ほぐすのも◎/
(3)落ち舌を戻して口元をキュッと引き締める
首の前面にある舌骨筋肉がこっていると、口元がこわばりがちに。まず腕をクロスにし、舌を上あごにつけた状態で、上を向いて首を伸ばす。その状態で「らりるれろ」と、巻き舌を発音するように口を大きく動かす。それを5セット。落ち舌が戻って、口元がキュッと引き締まるのだそう!
\息が上がるっ!/
(4)最後は伸びた鼻下を引き上げる
口元の筋肉が緩むと同時に、伸びてきてふけ顔に拍車をかけるのが鼻の下。口を「う」の形にして、円を描くようにぐるりと回す。鼻のサイドや鼻下の筋肉も意識して、左右10回ずつ行う。地味にキツイけれど、顔が短くなると信じて頑張りました。鼻筋もシャープになるんだそう!
\できないー!/
\3週間お試しした結果は?/
先生の指導直後は、顔がポカポカになって血色がアップ。フェースラインも少しシャープに。さらに3週間、おうちで娘たちと頑張った結果。あれまぁ、頬に高さが出てきて、笑顔も柔らかに! 先生、ありがとうございました。
【BEFORE】
【施術直後】
【20日後】
【2】ご機嫌な口元に「ひが式表情筋ヨガ」
ひがかなえさん
ひが式表情筋ヨガ創始者。表情筋トレーナー講師歴6年で、昨年「正しい表情筋の使い方をマスターして自分でたるみ・シワを作らせない」をコンセプトにしたひが式表情筋ヨガを考案。過去にレッスンした生徒は累計800名以上、昨年からスタートした養成講座受講者は100名以上で、募集の度に即満席に。
「口角は、口角の下にある下唇下制筋(かしんかせいきん)が衰えることによって下がります。口周りの筋肉を斜め下に引っ張るポーズを取り入れて、自在に動かせるように鍛えるとグッド!」(ひがさん)
【How to】
(1)口がへの字になるように口角を下げる
口がへの字になるように、下唇下制筋を意識しながら下唇を外側下方に引っ張る。難しければ人さし指を使って固定してOK。
最初は指を添えて
(2)指を離してそのままキープ
への字が固定できたら、人さし指を離してそのまま5秒キープ。首筋が出るように力を加えるとスムースにできます。
頑張ってキープ
これはNG!
口角が下がらずに横に引っ張っている例。これでは下唇下制筋を鍛えることができません。
【3】首のストレッチと口輪筋を鍛える
「PCに向かっている時間が長い人や、ストレスで歯を食いしばりがちな人は要注意。首の前側を伸ばすのと“ベロ回し”で口輪筋を鍛えると、2週間で変わりますよ!」(水井さん)
【How to】
(1)胸を押さえながらあごを上げると首の前がピンと伸びます。そのまま10カウント×3回行って。
(2)舌を大きくゆっくり回します。左5回・右5回。口輪筋を鍛えるほか、唾液が出て免疫力もアップ。
【4】舌を丸めて「あ・い・う・え・お」体操
【How to】
「口角を上げるためには舌を鍛えるのもポイント。なるべくあごを引いて目を見開き、口角を上げた状態で巻き舌にして、『あ・い・う・え・お』と、10セット繰り返すだけでリフトアップが期待できます」(山口さん)
口元をほぐす「5つのマッサージ」
マッサージをするうえで気をつけるべき「ルール」
美容研究家
Katsuyoさん
2000年に自らのサロンを設立。以後、女性の肌トラブルに向き合いながら東洋と西洋の医学も学び、独自のメソッドを確立。現在は“顔筋コーディネイト(R)”の第一人者として国内外で精力的に活動中。
【ルール1】水溶性のジェルをつける
必ず水溶性のジェルを塗布してから行って。潤って滑りが良くなり肌への摩擦を軽減できるだけでなく、毛穴の詰まりも防げます。私が開発したSuuのジェルが一押しですが、市販のものでもOKです。
【ルール2】強さを守る
40gぐらいの強さがおすすめ
強すぎず弱すぎず、一定の強さで行うことも大事。キッチンスケールで量ると40gぐらいの強さが目安ですが、それよりも、顔のコリをしっかり捉えて丁寧にほぐすことの方がもっと重要です!
【ルール3】回数を守る
5ライン×3セットが基本
完璧にほぐしたいからといって、やりすぎは禁物。各パーツ、スタート地点から1ミリずつずらしながら5ラインほぐすのを3セット行うのが基本です。これを1日2回、朝晩の洗顔後に行いましょう。
【ルール4】方向を守る
顔筋の構造に従って的確にほぐすことも重要なので、マッサージのスタート地点と矢印の方向は必ず守ってくださいね。
\矢印の方向は必ず守って!/
【1】こり固まった「顔筋」をほぐすマッサージ
エイジングデザイナー
村木宏衣さん
筋肉、骨格、リンパにアプローチする理論と手法でリフトアップからボディメイキングまで悩みを解決。著書に『10秒で顔が引き上がる奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)など多数。
顔全体の血流を悪化させるくいしばり筋!
最もこりやすいのが歯を食いしばるときに使う咬筋。ここがこると顔全体もこり固まってしまい、血流悪化につながります。頬骨の下に反対の手の親指を当て、人さし指の側面をエラ骨に引っかけて固定すると触れられます。
【How to】
- 右の写真のように咬筋をしっかり掴んだら、「あぐあぐ」と口を開け閉めして数回繰り返す。
- 次に親指を真下に移動させてさらに「あぐあぐ」を数回、最後に親指をあごの少し上に置いてもう1度。
- 反対側も同様に行う。
【2】「大・小頬骨筋・側頭筋」に効かせるマッサージ
口角を上げる大頬骨筋と小頬骨筋、たるみに関わる側頭筋も、マスク生活でますますこりやすい状態。両手の親指を大きく開いて、指の腹を頬骨の上に置いたら、4本の指を側頭部に添えると、筋肉にくまなく触れられる。
【How to】
- 右の写真のように指をセットしたら、親指の腹で斜め上に圧をかけながら「あぐあぐ」と数回。
- 次に、親指を耳の方向に移動させ、再度「あぐあぐ」を数回。
- これを耳の前まで移動しながら、数回行う。
【3】「人差し指」マッサージ
人さし指の側面で圧をかける
【How to】
- 人差し指、第1関節の側面を法令線上にセット。
- 皮膚を押しながらくいっと持ち上げ、その状態から指を左右へ小刻みに揺らす。
- 同様の動きを、位置を少しずつずらしながら、両頰の各16か所に行う。
ポイント:指を頬に密着させたら、皮膚をくいっと持ち上げる
【4】押すだけ!「綿棒押し」マッサージ
美容アナリスト
奈部川 貴子さん
美容ジャーナリストとして活躍する中、“反射区”や鍼灸などを組み合わせた独自メソッドを確立。東京・千駄ヶ谷でサロン『KAOYOMI』を主宰し、セルフケアスティックも開発。無料のzoomツボ押しレッスンも定期開催中。
【FACE MAPPING】
【オレンジ】かむことで咬筋のくぼみが感じられるポイント
下あごの骨の上で咬筋の凹みを感じるところ。
「ここを動かしていないと口角が下がり、輪郭のぼやけやたるみ、法令線の原因になります」(奈部川さん・以下「」内同)
【グリーン】フェースラインをたどり、指が止まる部分をプッシュ
下あごを指でなぞるとちょっとくぼんだ部分。
「口角を下に引っ張り下げてしまう口角下制筋の付着場所。ここをほぐすと輪郭がキレイに」
【FACE MAPPING】
【グリーン】POINT!口角横で小指幅分外の法令線上のツボ
口輪筋や頬筋にひもづいていて、法令線のほかマリオネットラインにも有効なポイント。
「ニキビや敏感肌にも良いとされるツボです」
【5】「ヤッホー」圧力マッサージ
【How to】
- 親指と人さし指の側面全体を“ヤッホー”の形で口の周りに当てる(人さし指の側面を法令線に沿わせる)。
- そのまま垂直に下を向き、頭の重みを利用して10秒程度圧をかける。
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、医学博士。ニキビ治療などの一般皮膚科から美容皮膚科まで、大人の女性の肌悩みを改善するさまざまなアプローチを提案してくれる。