唇ケアがナゼ必要なのか?天野佳代子さんに学ぶリップエイジングケア|美的GRAND
美容術グラン世代に唇ケアがナゼ必要なのか? 天野佳代子さんに学ぶ“何歳からでもキレイになれる”美容術Vol.5。
佳代子流リップエイジングケアで笑顔が似合う唇に
PROFILE
天野佳代子
1957年生まれ。弊誌編集長を経て’22年秋より美容評論家として活動。著書『何歳からでも美肌になれる奇跡の62歳! 美的GRAND 編集長“ 逆転の”美肌術』(小学館刊)が大好評。
グラン世代に唇ケアが必要なのはナゼですか?
「顔の下半分がイキイキしていると顔全体も若々しい。今すぐケアを開始!」
目元のシワやたるみには敏感でお手入れにも余念がないのに、唇のエイジングサインには気づいていない人も多いのでは。深野祐子先生は、「皮脂がなく、角質層が頬などと比べてはるかに薄い唇こそ、エイジングサインが現れやすいんです」と指摘します。「そのサインとは、乾燥による縦ジワや血流の低下によるくすみ、そして口輪筋の筋力低下やたるみによる上唇のボリュームロス、口角の緩みなど。特に筋力低下は、長期にわたるマスク生活が引き金になった人も多いと思います。口角の緩みは、スマートフォンを前傾姿勢で見るなど生活習慣も関係します。
グラン世代は、保湿やUVケアは当然のこと、表情筋の筋トレ、例えば唇をすぼめる、舌を口内で回して顎がく舌ぜつ骨こつ筋きんを鍛える、なども習慣にしたいもの。いつから始めても遅くありません。ハリのあるイキイキ唇をキープしてください」
唇の構造をおさらい
1.唇の山&人中は口輪筋の筋力低下で平ら&長くなる
口輪筋の衰えによって、鼻の下(人中)にたるみが生じ、唇が支え切れずにどんどん伸びて長くなる。すると上唇が内側に巻き込まれ、ボリュームがなくなり薄く偏平に。
2.口角も加齢と共に下がり、曖昧になる
加齢と共に表情筋が衰えると口角も下がる。無表情や口呼吸、かむ回数の少ない人、猫背の人、パソコンやスマホを長時間同じ姿勢で見ている人は表情筋が衰えやすいので要注意!
3.唇は皮脂がなく、角質層も薄いので乾燥しやすい
唇には皮脂腺や汗腺がほぼないため、潤いを保持する皮脂膜がつくれず、乾燥したりあれやすい。紫外線を吸収するメラニン色素も少ないため、紫外線ダメージを受けやすく、くすみやすいのも特徴。
佳代子流! リップエイジングケア3か条
唇を豊かに見せる口紅の色の選び方と塗り方は抜かりなく!
加齢と共に、しぼんで小さくなる唇。「色の濃い口紅だとかえって唇を小さく見せてしまいます。唇の粘膜に近い色を選び、口角まで丁寧に塗るなどの工夫で、ボリュームアップできます」
保湿&口輪ケアで唇のシワもその周りのシワも改善
唇の乾燥や唇周りのシワ感は継続ケアが必須。「リップセラムを1日に何度も塗る意識を。また、口輪筋周りのシワ対策には、シワ改善美容液を毎晩たっぷり塗ることで変わるはず!」
唇の角質ケアで、ガサガサをオフし、代謝アップ
唇の色がくすんでいる、血色がない、ガサガサしていると感じたときは角質ケアを。「唇専用のスクラブでケアすると、即効で色が良くなりなめらかに。口紅の色も映えます」(佳代子さん)
『美的GRAND』2024冬号掲載
撮影/青柳理都子(人物)、李 有珍(aosora /静物) ヘア&メイク/猪股真衣子(TRON) スタイリスト/カドワキジュン子(impress+) モデル/天野佳代子 イラスト/きくちりえ(Soft design)構成/小内衣子(PRIMADONNA)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、医学博士。ニキビ治療などの一般皮膚科から美容皮膚科まで、大人の女性の肌悩みを改善するさまざまなアプローチを提案してくれる。