スキンケアニュース
2023.6.14

【最新】肌のお手入れ方法まとめ|朝・夜の基本ステップと肌悩み&年齢別ケア

美肌のためには、日々のお手入れの積み重ねが大事ですが、きちんと行えていますか?今回は、「肌のお手入れ方法」をまとめました。朝と夜の基本のお手入れを押さえつつ、毛穴や乾燥などの肌悩みに合わせたケアや、年齢に合わせたケアも取り入れてみてください♪

肌のお手入れは「落とすこと」「保湿」「UV対策」が基本

【1】不要な汚れを落とすことで「肌トラブルを防ぐ&代謝を上げる」

■クレンジングは美肌への最初の一歩

美容好き芸人

あきば美容研究生さん

スキンケアはまず丁寧に落とすことが大切です。洗い残しがあるとそれが原因でニキビになったり、くすんだり、様々な肌ストレスとなります。自分に合ったアイテムでまずはきちんと落としましょう!

■メイクや皮脂、古い角質を落として代謝アップ

美容評論家

天野 佳代子さん


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「思えば、30~40代の頃よりも今の方が肌の調子が良く、透明感があります。その理由は、汚れをきちんと落とし始めたことです」と天野さん。

「肌の構造的には与えるよりも落とすことがいちばん大切なんだと、頭ではわかっていたのですが、エイジングが気になり始めた当時は与えるケアばかりに目が向いていました。でも、メイクや皮脂、そして古い角質など、不要なものをしっかり落とすことで、肌に新しい細胞を生み出そうというスイッチが入り、代謝アップの歯車が回りだします。代謝が上がれば肌は新しい細胞で満たされるので、透明感と艶、生き生きした印象が手に入ります」(天野さん)

【2】保湿ケアで「バリア機能をサポートする」

カラーズ株式会社 研究開発部 部長

岡野利彦さん

株式会社Nuzzle 代表取締役

近藤和裕さん

美白やシワ改善など魅力的なスキンケアはたくさんありますが、「肌にとっても最も大切で絶対に欠かせないのが、バリア機能をサポートする保湿ケアです」と、スキンケアコスメの開発を長年手掛けるカラーズの岡野利彦さんとNuzzleの近藤和裕さんは口をそろえます。

角層細胞が水分で満たされていて、細胞の隙間を埋める材料も充分にあると、肌は健康で老けにくく美しい状態を保つことができます。水を毎日たっぷり飲むことが健康な体作りに大切なのと同じです」(岡野さん)

「メイクをすると洗浄力の強いクレンジング料で落とさないとならず、その洗浄成分が肌のバリア機能に多少影響を与えます。また、年を重ねるごとに肌の代謝が衰え、ストレスで代謝が乱れたりもします。すると細胞の状態が悪くなり、潤いを抱え込むバリア機能が弱くなってしまうのです」(近藤さん)

■「バリア機能」とは

皮膚科医

慶田朋子先生

美容エディター・ライター

もりた じゅんこさん


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エディター

大塚 真里さん


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美肌を育てるとはバリア機能を育てること

肌の最表面にある、厚さ0.02mmの「角層」。NMFという水性の保湿成分を含んだ「角質細胞」が緻密に並び、その隙間を脂性の保湿成分「細胞間脂質」が埋めている。角層が健康だと、外敵の侵入を防ぐバリア機能が高く、潤ってキレイな肌に。

バリア機能が低下するとさまざまなトラブルが発生

間違ったスキンケアをしたり、食事や睡眠などの生活が乱れると、角層の代謝が乱れて健康な角質細胞が育たなくなる。細胞間脂質も作られにくく、流出などで量が減り、スカスカの状態に。すると外的刺激が侵入し、さまざまな肌トラブルを引き起こす。

【3】UV対策をして「紫外線から肌を守る」

美容好き芸人

あきば美容研究生さん

紫外線が肌に与える影響として、「光老化」というものがあります。肌の老化の8割を占めると言われており、長期的に見ていくと深いシワが形成されたり、色素沈着が起きてシミになってしまったりします。コラーゲン繊維が減ることでしおしおとした肌になっていきます。紫外線によって生まれる活性酸素が過剰になり、酸化ストレスになるのです。こういった肌にとっての避けたいNGたちが全て紫外線によって引き起こされるのです。それに対しての有効打は、紫外線をカットすること。ただそれだけなのです。

紫外線をカットするためには、日に当たらないことが一番です。でもそれだけでは生活が成り行かないので、外に出る時には日焼け止めをきちんと塗っていくことが大切なのです。

「朝」のお手入れ、順番と方法【5STEP】

STEP1|洗顔

朝の洗顔には、寝ている間に分泌した皮脂や代謝された古い角質を落とし、かつ、肌の潤いは奪わない洗顔料を使って。泡を肌になじませたら、時間をおかずすぐにすすぐことが大切。モタモタしていると肌の乾燥につながります。

(1)顔と手を濡らしたら、両手に軽くこんもりのる量の泡を立てる。時間がなければ泡立てネットを使ってOK!

(2)顔全体に泡をなじませる。細かい部分には指の腹で泡を行き渡らせ、すぐにたっぷりのぬるま湯でよくすすぐ。

STEP2|化粧水

化粧水をつけると、潤いで肌に透明感が出ます。その状態を一日中キープするには、とにかくたっぷり入れ込むこと!

(1)手をくぼませ、化粧水をこぼれない程度の量とる。コットンならほぼ全体が裏まで濡れる量をとって。

(2)両手に広げて顔全体になじませる。コットンならごく優しく、なでるようになじませて。

(3)指の腹で細かい部分にも行き渡らせる。再び化粧水をとり、3回繰り返して肌を水分で満タンの状態に。

STEP3|美容液

紫外線が強くなるこの季節、メラニンを大量発生させないための美白ケアはマスト! ライン使いしなくても、美白美容液を1本取り入れればOK。くすみ抜きにもシミ予防にも功を奏します。

化粧水の後、適量よりもやや多めの美白美容液を手にとり、顔全体になじませる。気になる部分には重ねづけを。

STEP4|乳液

美的専属モデル・美容研究家

有村 実樹さん


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スキンケアの仕上げは乳液で軽やかに。

「乳液を肌全体にまんべんなくなじませて、ハンドプレスをします」(有村さん/以下「」内同)

\手のひらで緩ませる/

たまった乳液をティッシュオフ!
「まぶたなどにたまった余分な乳液はメイクの邪魔になるのでオフ!」

STEP5|日焼け止め

日焼け止めはたっぷりと。

顔全体に行き渡るように5点おきを!
「面積が広い頬とおでこにはたっぷりと。皮脂が出やすい鼻先は少量に」

肌に密着させるように
「指を滑らせすぎると、摩擦でUVカット膜が取れてしまうので注意」

首の方までのばします
「シワができやすい首元を守りつつ、顔と首のトーンをそろえます」

「夜」のお手入れ、順番と方法【6STEP】

美容評論家

天野 佳代子さん


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STEP1|クレンジング

メイクをクレンジングクリームにしっかり溶け込ませる。

(1)たっぷりの量を使うことが美肌の秘訣
ウォータープルーフのアイライナーやマスカラを使った日は、先にリムーバーで落としておく。その後、クレンジングクリームを手にとる。量の目安はマスカット粒程度。

\ポイントメイクが濃い日は専用リムーバーで/

(2)メイクが厚い頬から顔全体になじませて
手にとったクレンジングクリームを、頬→Tゾーンの順になじませ、優しくマッサージするようにしてメイクをクリームに溶け込ませる。細かい部分は指先で丁寧に。

(3)ぬるま湯で丁寧にすすぐ
クレンジングクリームはティッシュオフを推奨されることもあるけれど、天野さんは肌に負担をかけにくいすすぎ派。ぬるま湯でヌルつきがなくなるまでしっかり落とす。

STEP2|洗顔

洗顔は泡立てが命。ボリューム泡で汚れを吸着させて。

(1)たっぷりの泡を作ることが成功の秘訣
濡れた手に洗顔フォームを1〜2cm程度とり、ぬるま湯を少しずつ加えながら泡立てる。片手にこんもりとする量の泡を作って。泡立てネットを使ってもOK。

(2)泡に汚れを吸着させるようにして洗う
両手に泡をとって顔を包み込み、肌に残ったクレンジングクリームの油分や汚れを泡のひと粒ひと粒に吸着させるように洗う。細かい部分にも指の腹で泡をなじませて。

(3)肌がさっぱりするまでぬるま湯ですすぐ
フェースラインや細かい部分にも泡残りがないよう、ぬるま湯で丁寧にすすぐ。さっぱりすべすべとした洗い上がりを確認したら、時間をおかず次のお手入れを。

STEP3|角質ケア美容液

夜の角質ケアは、塗ってじっくり浸透させる。

(1)適量の角質ケア美容液を手にとる
夜の洗顔後、肌が乾燥する時間を与えずに手早く角質ケアを。美容液を100円硬貨大程度の量とる。

(2)顔全体に少しずつなじませていく
手にとったものを少しずつ、顔全体になじませていく。こすらずに押し込むような感覚で優しく。まぶたと口の周りは皮膚が薄いので、避けるようにして。

(3)両手で包み込んでしっかり浸透させる
手に残ったものは、小鼻の周りやあご、眉間などザラつきやすい部分に重ねる。仕上げに両手で顔全体を包み込み、美容液を肌にしっかり浸透させてから次のステップへ。

STEP4|化粧水

化粧水は朝晩、保湿力が高いものを使用。

手にたっぷりとってなじませ、肌に透明感が出てくるまで重ねづけする。シートマスクを使う場合はこの後に。

STEP5|美容液

■シワ改善美容液
シワ改善美容液は、気になる部分にしっかり入れ込む。

(1)小豆ふた粒大程度の量を
化粧水や美容液など水分多めのものをつけた後、全顔用クリームの前に使用。天野さんは効果を狙って朝晩使用しているが、1日1回なら夜に。小豆ふた粒大程度の量を手にとる。

(2)目の周りのシワが気になる部分に
シワが気になる部分から少しずつ塗り込んでいく。疲れて見える下まぶたのシワ、険しく見える眉間と目頭を重点的に。上まぶた全体と目尻の笑いジワにも塗る。

(3)唇の上のシワに注意!丁寧に塗り込んで
唇の上にたるみジワができると一気に老け込んで見えるので、ここはしっかり丁寧に塗る。シワは長い間かけて作られるものなので、まだ気にならない人もぜひ取り入れて。

(4)足りなければクリームを足して額にも
額の横ジワも防ぎたいところ。気になる部分を中心に、額全体に薄く塗る。そのほか、法令線や口角の下など、自分が気になるところに塗るのも◎。

■美白美容液
美白美容液は、気になる部分に重ねづけを。

(1)100円硬貨大の量をとる
夜、化粧水で肌を整えた後、美白美容液を100円硬貨大手にとる。気になる部分に重ねづけできるよう、たっぷり使うことがポイント。

(2) 顔全体に少しずつ浸透させていく
頬、Tゾーン、細かい部分の順に、少しずつ手にとりながら顔全体に塗る。一気に塗るとなじまずモタついてしまうので、しっかり浸透させるために少しずつ塗るようにして。

(3)シミが気になる部分に重ねづけ
シミとくすみが気になる目の周りに重ねづけをしたら、小指の下の膨らんだ柔らかい部分を使い、目周りをプッシュして美容液の浸透を促す。押す刺激が血行促進にもなる。

\小指のつけ根の膨らみで/

(4)余ったものは手の甲になじませてくすみ予防

STEP6|クリーム

朝晩、しっかり潤いを保てるコクのあるものを使用。

適量を手にとり、乾燥が気になる部分から塗る。仕上げに顔全体を手で包み込むようにして密着させて。

【肌悩み別】おすすめお手入れ法

毛穴悩みには「角栓・角質ケア」

【1】角栓を取り除くアイテムで詰まりを解消

美容家

石井 美保さん


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Q.ザラザラ、ポツポツ…etc. 角栓が詰まりまくりです
A.押し出し厳禁!週1~2回のクレイマスクor酵素洗顔で応戦を
「毛穴汚れを無理やり押し出すと毛穴がぽっかり開いたままになったり、皮膚を傷つけて色素沈着したり、毛穴がよけいに目立つデメリットばかりです」(石井さん)

■角栓ケアアイテムの使い方

皮膚科医

津田 攝子先生


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「花王(株)」研究員

菊池麻実子さん

「ひでまりメディカル」代表

弘中秀美さん

酵素洗顔【HOW TO】
酵素入り洗顔料は、泡立ちの弱いものが多い。水で溶いて緩いペースト状になればOK。毛穴の気になる部分に塗布。

クレイパック【HOW TO】
皮脂の少ない目の周りは避けて塗布。鎮静&くすみオフ効果もあるので、ついでに首やデコルテをパックするのもおすすめ。

スクラブ【HOW TO】
両手の指全体にスクラブを広げて、顔に置くようにのせると、肌への摩擦を最小限に抑えられる。

【2】角質ケア美容液で毛穴目立ちを改善
洗顔後は、古い角質を剥がれやすくし、肌の代謝を上げる美容液を。角栓を防ぐだけでなく、肌の生まれ変わりを高めてすり鉢毛穴を改善する効果もあります。

【HOW TO】
角質ケア美容液は、容器に表示のある適量、またはやや多めの量をしっかり使うことが大切。手にとったら両手に広げ、顔全体になじませる。余ったら毛穴が気になる部分に重ねづけを。

ニキビ悩みは「皮脂抑制や血流アップケア」

【1】油分少なめのアイテムで保湿をしっかり

松倉クリニック代官山 院長 日本形成外科学会認定専門医

貴子先生


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Q.大人のニキビ肌におすすめのスキンケア、または選び方のポイントを教えて!
A.摩擦をかけない保湿ケアを意識!
ニキビ=過剰皮脂ではなく、乾燥状態と考えて。メイク落ちの良いミルククレンジングや油分少なめの保湿ジェルは必須。日中はクッションファンデを使用し、肌を乾燥させないように。

【2】肌がピリピリしない場合、ビタミンCコスメを取り入れる

トータルビューティアドバイザー

水井 真理子さん


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Q.ニキビがあるときのスキンケアのコツを教えて!
A.肌がピリピリしないときはコスメをビタミンC配合のものに
皮脂の過剰な分泌を抑えてくれる、ビタミンC配合のアイテムを取り入れるのもひとつの手。ニキビケアなら高濃度配合のコスメでなくても充分です。ただし、肌がピリピリするときは使用を避けるようにして」(水井さん/以下「」内同)

【3】ニキビが治りにくいときは炭酸パックで血流を上げる
Q.ニキビが治りにくいときはどうしたらいい?
A.1週間連続の炭酸パックで血流や巡りを良くしてあげて!
ニキビの芯が残っていることが原因のひとつ。肌内部を揺り動かすような炭酸パックを1週間続けてみて。ニキビはいつか絶対に治るので、辛抱強くケアするのが大切です」

■炭酸パックの使い方
【HOW TO】
(1)泡形状のものは適量を手のひらにとる

(2)顔の細かい部分まで丁寧になじませる
泡を顔全体に広げ、手のひらでなじませる。細かい部分は指の腹で丁寧に。少しおいてからよくすすぐ。

乾燥悩みには「ツヤと潤いを与えるケア」

皮膚科医

山崎まいこ先生

【1】化粧水の前にブースターを投入
ブースターには、肌を柔らかくほぐして次に使う化粧水のなじみを良くする効果が。1本投入することで保湿効果が倍増。ぜひ取り入れたい。

【HOW TO】
たっぷり1cm大が目安。

オイルをブースターとして使うときは、ベタつきを恐れず多めに。次に化粧水を使うので、みずみずしく仕上がります。首すじまで伸ばして。

【2】しっとり化粧水は少量ずつ重ねづけ
化粧水は、一気にドバッとつけるよりも、少量ずつ小分けにした方がムラなくつけることができる。規定量を2〜3回に分けて丁寧になじませて。

【HOW TO】
2〜3回に分けて少しずつ

目のくぼみまでしっかりと保湿。

コットンを使う場合も、その後に手のひらで肌を押さえると、手の熱で肌なじみがアップ。

【3】日中、メイクの上から潤い補給
「手のひら全体にローションを広げて、そっと押さえるように肌にのせれば、メイクはくずれません」(山崎先生)

【HOW TO】
手がぬれるのがイヤな人は、ミストを活用すると便利。

たるみ悩みには「摩擦レス&老廃物を流すケア」

【1】洗顔&保湿は摩擦レスに

スキンケアコンサルタント、 魅力学研究家

中原晴美さん

肌の摩擦は「たるみ」を引き起こす原因に
指紋は肌のキメよりも粗くて溝が深いのですが、湿った状態だとより粗く・深くなります。肌の上で指を滑らせるとキメが磨耗して皮膚が薄くなり、バリア機能も乱れやすく。手で行うマッサージを避けること以上に、クレンジング&洗顔時にも注意が必要です!」(中原さん)

■摩擦レスケアのやり方
洗顔【HOW TO】
「洗顔はたっぷりの固めの弾力泡で肌をこすらずに。すすぎは30~32℃のぬるま湯が適温。両手のひらにお湯をため、そこに顔を浸すようにすると、こすらずに行えます」(中原さん/以下「」内同)

保湿【HOW TO】
「美容液やクリーム、ファンデーションなどは手のひらに出し、両手のひらでしっかりのばしたものを肌の上に平行移動させる感覚で塗布すると、摩擦を防げます」

【2】リフトアップ系のアイテムで肌アイロン

美容家

石井 美保さん


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リフトアップ系のクリームか美容液を塗るタイミングで肌アイロンをするのが、フェースラインの引き締めに効果的。摩擦が起きないよう指にたっぷりとり、塗る方と逆側の手でこめかみを引っ張りながら、もう一方の手の薬指と小指全体で力を入れずにこめかみまで一方向に10回程なぞります。その際、手のひらでモタつきを包み込むようにして押し上げると効果的。毎日積み重ねることで肌が張力を記憶し、ハリのある輪郭をキープできます」(石井さん)

■基本の肌アイロンのやり方
くすみやむくみの原因となる不要な水分や老廃物の排出を狙えるのが、肌アイロン。とはいえ、やりすぎは禁物。1日1回、朝がおすすめ。

【HOW TO】
(1)右手を左側のこめかみに当て法令線を引き上げる
両手のひらに500円玉大の乳液をなじませたら、右手を左側のこめかみに当て、左側の法令線が薄くなるくらいまで引き上げてキープ。

(2)法令線からこめかみまで指をスライドしてすくい上げる
左手の薬指と小指を左の法令線~あごに当てたら、こめかみまでスライドさせる。最後に引き上げた頬の肉を右手で押さえ直す。これを左右10回ずつ繰り返す。滑りが悪くなったら、途中で乳液を追加。

(3)デコルテにも肌アイロンで若々しさをキープ!
500円玉大の乳液を両手のひらへ再度広げる。あごを上げて首を伸ばしたら左手のひらであご下の肉を包み込み、下へ軽く押し流す。左右3回ずつ行う。

(4)首のシワが薄くなるまで手を滑らせる
両手のひらで首を包み込み、少し圧をかけながら左右の手を交互に上から下へ繰り返し滑らせ、首のシワを伸ばす。右耳から左耳の下まで抜かりなく。

(5)リンパの流れに沿って老廃物を流して完了
耳の下から鎖骨へつながる太い筋肉に沿って指で押し流し、最後に鎖骨のくぼみをプッシュ。反対側も同様に。終わったら、クリームをハンドプレスで重ねる。

シミ・くすみ悩みには「美白ケア」

エディター

大塚 真里さん


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シミやくすみのある肌は、メラニンが表皮に過剰に作られ、留まっている状態です。最近できたシミには、表皮の代謝を高めることでメラニンの排出を促すというアプローチの美白有効成分が効果を発揮!

■美白コスメの効果的な使い方

トータルビューティアドバイザー

水井 真理子さん


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【HOW TO】
(1)拭き取り化粧水で清める
乾いた部分で肌を拭いても摩擦になるだけ。肌に触れる面すべてに化粧水を含ませるのが効かせるコツ。

摩擦は禁物。「流す」と「押さえる」の2テクで頬など広い面は、逆側の手で肌が動かないように固定してから、スーッと軽い力でコットンを流します。

鼻周りなど細かい部分はコットンを折り、トントンと押さえます。

(2)与える化粧水で満たす
化粧水を片手にとったら、ムラづきを防ぐため顔の5点に少しずつおきます。

そして両手のひらで頬や額などの広い部分へ、次に鼻筋や口周りなど細かい部分につけていきます。

つけた化粧水が肌のすみずみまで行き渡るように、手のひらで数秒間プレス。手の当てる位置を少しずつ替えて、目の周りや口周りなど凹凸のある部分もプレスします。

(3)美白美容液を入れ込む
美容液は、顔全体にくまなく塗るのが正解。 顔の5点(両頬・額・鼻・あご)に1/5量ずつのせてから、全体に広げます。

さらに1/2量を。シミの気になる部分にさらに重ねづけ。

濃いシミ部分は角層が厚くなっているので、逆側の手で肌をのばした状態で塗り込むのが浸透させるコツ。

【30代】【40代】お手入れ方法

【30代】スキンケアに技を加えていい状態の肌をキープ

トータルビューティアドバイザー

水井 真理子さん


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「コスメを効かせる“技”を覚えて。今始めれば、ずっと若い肌でいられる」(水井さん)
ひとつひとつのアイテムをきちんと浸透させていくということが大事ですね。大人になると、肌が乾燥して固くなりがちだから美容成分が浸透しにくくなるし、コリやむくみといったいらないものもたまりやすくなります。朝晩コスメを塗る度に、手のひらで肌を包み込みつつ、循環を促したり、老廃物を流すような“技”を加えてあげる。30代で効果的なお手入れの方法を覚えて、ずっと続けていけば、肌が急激に老けることはありません。

■コスメの効かせる技
保湿コスメを塗って浸透を待つ間に、“技”を加えてスキンケア効果をさらに高めます。時間をかけて肌に触れることで、コスメの浸透も高まります。

【HOW TO】
テクニック1|化粧水をなじませながら「包んで流す」

Point

内から外へ。手を押し当てて、圧で流す

(1)手のひら全体を肌に押し当てて、化粧水を浸透させながら肌に軽く圧をかける。顔の内から外へ順に押していくことで、老廃物の流れを促す。

(2)額は中央から。両手を押し当て、少しずつ押す位置をずらしながらこめかみまで。

(3)目元は目尻を引き上げて、逆側の手の指の腹で目の下の膨らみを押す。目頭から始め、少しずつずらしてこめかみまで。

テクニック2|美容液を浸透させながら「ほぐす」

Point

細かくつまみ、滞りのもとをほぐす

(1)親指と人さし指で、肌を細かくつまみ、パッと離す。頬全体をまんべんなくつまむ。フェースラインも忘れずに。

(2)額は、コリがたまって固くなりがちなパーツ。爪を立てないように注意しながら全体的につまんでほぐす。

(3)眉を親指と人さし指で上下からつまむ。眉頭から始め、少しずつ指をずらして眉尻まで。

テクニック3|クリームをなじませた後「引き上げる」

Point

肌表面の微小循環を促して、肌を活性化

(1)人さし指と中指で、パタパタとタッピング。キーボードをたたくような軽い力でリズミカルに顔全体をタップ。毛細血管やリンパの流れが促される。

(2)側頭部に手のひらを押し当てて、顔を引き上げるように引っ張り上げる。ひじを机について支えると行いやすい。

(3)眉骨下のくぼみに人さし指を沿わせ、上に向かって押し上げる。指の位置をずらしながら眉頭から眉尻側まで。

テクニック4|お手入れのいちばん最後に「整える」

Point

仕上げに引き上げた状態を形状記憶させる

(1)最後に、手のひらで再び肌をまんべんなく押さえて潤い度合いをチェック。その後、両手で肌を引き上げ3秒静止。引き上がった顔を記憶させるイメージ。

(2)フェースラインをさすり流し、耳の下まで行ったら首筋を上から下へ、鎖骨まで流す。

(3)目のくぼみに指を沿わせて、目周り全体を温める。先に塗ったアイケアコスメの浸透を促す効果も得られる。

【40代】老け見えの元凶である“影”を消してふっくら肌に

美容評論家

天野 佳代子さん


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年齢と共に、しぼんだりくぼんだりと肌に元気がない部位が増えてきた人も多いはず。「そのくぼみにできる“影”こそが、若々しく見えなくなるすべての元凶なんです」と天野さん。

今、スキンケアは格段に進化し、特に“浸透”技術に優れたものばかり。角層のすみずみにまで潤いを届けて、細胞のひとつひとつをふっくらさせるようなハリ感や、透明感をもたらします。すると、小ジワや法令線などの影も目立たなくなるため、“浸透力”に優れたアイテムを選ぶことが大切です。

また、グラン世代がもうひとつ大切にしたいのが“油分”。ただ水分だけ肌に入れても蒸散して乾いてしまいます。油分も与えてこそ、肌内の潤いがキープされるのです。今回ご紹介する7品は、肌への浸透が早く、かつ水分・油分バランスが秀逸なものばかり。プルンと弾むようなハリが出ることで、キメも整ってファンデーションののりも変わり、それが自信へと変わるはず。心の充実感が現れているようなハッピーフェースを手に入れてくださいね」(天野さん/以下「」内同)

■“肌太らせコスメ”と塗り方
【1】ローション
SHISEIDO|オイデルミン エッセンスローション

価格容量
¥9,680 145ml

“とろみがありながらスーッと入って角層に厚みをもたせてくれる”
資生堂が1897年に発売した初の化粧品。改良を重ね、’97年以来のリニューアル。“ケフィア発酵エキス GL”など独自の複合成分を配合。

【HOW TO】
「顔全体にのせてから、手根で目元を包み込むとイキイキアイズに」

【2】ハリ美容液
カネボウ化粧品 センサイ|LT フォーカスエッセンス

価格容量
¥19,800 40ml

“保湿成分がたっぷり。角層を速攻で満たしてハリが高まる!”
独自成分“小石丸シルクロイヤル”などの保湿成分と、網目状のポリマーを配合した“タイトラッピングフォーミュラ”を搭載。

【HOW TO】
「最後に優しくタッピングして軽く押し込むと、ピーンとハリ感が出て幸せ♪」

【3】集中ケア美容液
ランコム|アプソリュ オレオ コンセントレート

価格容量
¥22,000 12ml

“肌が乾燥する時期に、極上のオイルが潤いをキープしてくれる”
3種のセラミドを配合した、オイル&エッセンスの2層式集中美容液。肌を素早く潤して、バリア機能を改善。

【HOW TO】
「使う程にふっくら柔らかい肌に。法令線には頬を引き上げながら入れ込みます」

【4】美容乳液
ポーラ B.A|ミルク フォーム

価格容量
¥13,200 84g

“浸透力が素晴らしい炭酸乳液。ハリがすぐに出て若見え印象に!”
2種のポリマーと2種の炭酸ガスで作られる泡が、肌の上にのび広がった瞬間、引き締めヴェールに変わる“バンテージフォーム処方”を採用。

【HOW TO】
「肌を引き上げながらハンドプレスするとすごいハリ感!」

【5】美容乳液
ヘレナ ルビンスタイン|プロディジー CELグロウ エッセンス エマルジョン

価格容量
¥44,000 50ml

“なめらかな美容乳液。肌に溶け込んだ途端、弾力と艶がすごい”
スイスアルプスの最高峰の過酷な環境で育つ“エーデルワイスエキス”を高配合。肌の透明感や弾力を引き出す。

【HOW TO】
「顔全体につけてから、“太らせたい”目元や法令線、口角横に指の腹で重ねづけしています」

【6】クリーム
ドゥ・ラ・メール|ザ・モイスチャライジング ソフト クリーム

価格容量
¥47,190 60ml

“乾燥して油分の足りない肌に良質な油分をチャージできる”
何十億ものさまざまな形の“モイスチャー スフィア”を採用。独自成分“ミラクル ブロスTM”を必要な所へ運んでバリア機能をサポート。

【HOW TO】
「手のひらで温めるとさらになめらかに。肌を包み込んでふっくら艶肌が続く」

【7】オールインワン
オルビス|オルビスアンバー ヴァイタル トリートメントクリーム

価格容量
¥4,620 50g

“乾く隙を与えないオールインワン。肌をしぼませない新・常備コスメ”
グラン世代が抱えるシミやシワなど複数の肌悩みにアプローチするオールインワンクリーム。

【HOW TO】
「すぐにスキンケアができないとき、これひとつでもつけておいてほしい。塗った瞬間からハリを感じます」

■乳液パックで油分・水分を集中チャージ
35歳頃を境に肌の皮脂量がどんどん減少してしまうのは周知の事実。皮脂は毛穴の中の皮脂腺から分泌され、汗と混ざり合って皮脂膜を形成、皮膚の表面を覆ってさまざまな刺激から守っています。

だから『美的GRAND』世代は、油分が必要なんです。ローションパックも水分補給のために必要ですが、まずは皮脂膜を強固にしないと入れても入れても水分が蒸発してしまいます。乳液で水分と油分をバランス良くチャージしたいから、私は週に2~3回乳液パックを実践中。粉を吹いてしまう程乾燥した部分もすぐに落ち着きます。コクのあるテクスチャーのものを選び、肌を密封させましょう。できれば癒される香りを選び、リラックスしながらパックをして至福のお手入れタイムを楽しんでください」

【HOW TO】
(1)ラップの上でコットンに乳液をひたひたにのせる
まずコットンを2枚に裂き、けば立っていない方を上にしてラップの上におきます。乳液をのせ、指でまんべんなくのばして。
「コットン全体をひたひたにするのがコツ」

(2)頬や口元など乾燥が気になる部分にオン
自分が気になっている、乾燥の激しい部分をパックします。
「ラップの上に何枚か乳液パックを用意しておくといいでしょう。コクがあるせいか、貼っても意外に顔から落ちないんですよ」

(3)パック後はハンドプレスで浸透させる
10~15分間パックをしたら取り、手のひらを顔全体に当てて、じっくりプレスします。
「この一手間で、美容成分が肌のすみずみまでしっかり入っていき、もっちり感が違います」

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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