痛みのストレスなく、ハイパワーな脱毛を可能に! ReFaの「ハイパワーWテクノロジー」【加藤智一さん連載Vol.27】

いま美容業界で、注目の美容成分をピックアップ! 友だちとの美容トークでも「この成分、知ってる?」と思わず話したくなる話題の成分をご紹介します。今回は日常的なスキンケアのルーティーンとして愛用者が増えている美容機器をフィーチャー。美容成分ではなく、美容機器に搭載された技術を解説します。取り上げるのはReFaの光脱毛器に搭載されている独自技術「ハイパワー Wテクノロジー」です。
排熱や機器のサイズ問題をクリアして、ReFa史上最高ハイパワーを実現
加藤智一(以下、加藤) スキンケアをサポートするアイテムとして、いまや欠かせない存在になっている美顔器。そこで今月は通常の“成分連載”とは異なり、美顔器の“独自技術”をピックアップ。ReFaの光脱毛器に採用されている基幹技術「ハイパワーWテクノロジー」をご紹介したいと思います。まず、こちらはどういった技術か説明していただけますか?
高橋葉月さん(以下、髙橋)こちらは家庭用光脱毛器としては最高峰レベルの出力エネルギーである30ジュールという熱量を実現しながらも、安全性はもちろん、機器の小型化にも寄与した技術となります。
加藤 この技術を開発した背景とは?
高橋 家庭用光美容器の普及が進むにつれ、時短やより高い効果を求めるお客様が増えて、よりハイパワーなマシンを開発する必要があると考えていました。そこで家庭用光脱毛器としての最大出力を検討した際、痛みと高い効果のバランスを担保できる出力が約30ジュールという結論に至り、この出力を発揮できる開発に着手しました。
加藤 なるほど! では、製品化するうえで大変だったこととは?
高橋 最大出力が30ジュールともなると、本体の内部に熱がこもってしまったり、本体そのものが大型化してしまうというネックがありました。そこで、熱解析結果に基づいて、光を効率よく照射するリフレクター設計や排熱を促すファンの選定など、排熱の仕組みをさまざまな観点から考慮・設計しました。加えて、エネルギーを蓄えるにはコンデンサーという部品が必要なのですが、通常、こちらを本体に搭載するところをアダプター側に設置することで、既存モデルと変わらないサイズ感や軽さ、使い勝手の良さをかなえました。
加藤 確かに高出力と高重量・高熱はトレードオフの関係ですものね。それをさまざまな工夫でクリアさせて、晴れて「ハイパワーWテクノロジー」が完成したのですね。では、脱毛効果もパワーアップしたと?
高橋 はい。ハイパワーにしたことで、既存の機種では効果実感を得るまでに4週間かかっていた期間が、2週間と大幅に短縮できました。家庭用光脱毛器の場合、目に見える効果が無いとモチベーションが続かないというデメリットがありますが、ハイパワーになったことで、飽きずに継続していただけるかと思います。
加藤 それはありがたいですね! そして、最新機種はこちらのテクノロジーをサポートするシステムとして冷却技術「アイストーニングシステム」が搭載されているようですね。
高橋 はい。やはり高出力だと肌質によってはどうしても痛みを感じてしまうというかたがいらっしゃるので、痛みが苦手な方でも快適にお使いいただけるように冷却システムを開発しました。
加藤 こちらは冷却プレートを搭載したということ?
高橋 いえいえ! それだけではありません(笑)。冷却プレート搭載前のモデルと見た目はほぼ同じなのですが、実はイチから分解して冷却システムを開発しました。脱毛にはハイパワーが必要ですが、エネルギーの出力とともに肌を冷やすというのはまったく真逆のことなので開発までに時間がかかりました。
加藤 それをどうやってクリアしたのですか?
高橋 冷却する部品はペルチェというのですが、まずはこのペルチェを照射ガラスに対して、さまざまな角度で配置してみることからテストしました。結果、ペルチェと照射ガラスを並行して配することで、照射後、すみやかに肌を冷やすことを可能にしました。加えて、排熱を促すためにファンの配置や風道設計をすることで、肌に触れる照射面が約10℃になるよう調整しました。
加藤 約10℃であればハイパワーでも熱感を感じませんよね! こちらのモデルを使ったかたの感想は?
高橋 「熱感はあるけど痛みはほぼ感じない」とおっしゃっていただけています。特に男性の濃いすね毛や髭など、濃い部分でもほとんど痛みなく照射できている」と嬉しいお声をいただいています。また、こちらの冷却システムを搭載することで、肌の引き締めや赤み軽減といった美肌効果も訴求しており、照射後の肌がきれいになったという感想をいただけています。
加藤 脱毛とともに美肌効果もあるとはReFaらしいですね。脱毛器の進化は著しいのが現状ですが、今後はどのような新作を予定されていますか?
高橋 脱毛器はその使用用途上、どうしてもストレスがかかります。「使っていて心地いい、楽しい」というものにはならないため、いかにストレスなく快適に使えるかというのが課題です。痛みに加え、ものによっては全身に使うのに1~2時間を費やしてしまうというタイパ問題もあります。なので、このようなさまざまなストレスを軽減できる機種を今後も追及していきたいと考えています。
スゴイ技術「ハイパワーWテクノロジー」を搭載した傑作
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美容ジャーナリスト
加藤智一
25ans(ハースト婦人画報社)など、女性誌の美容担当を経て独立。女性誌・男性誌・新聞など、さまざまな媒体で執筆中。講演・PRアドバイスでも活躍。著書に「お洒落以前の身だしなみの常識」、「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(ともに講談社)などがある。
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※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
SIXPADの製品開発を経て、現在はReFaブランドの美容機器開発に従事。最新テクノロジーを融合させた革新的な製品開発を手掛けることで、光美容器のカテゴリー成長を牽引する。