ほうれい線エクササイズで悩みを解消!原因や予防&改善策・効果を高めるマッサージもご紹介

ほうれい線とは、鼻の両脇から口の両端に向けてできる2本の線。これがあるだけで、一気に老け顔に見えてしまい、メイクでもなかなか隠すことができないので、とても厄介です。できてしまったほうれい線を消す方法なんてあるのでしょうか? 今回は、ほうれい線ができる原因や、予防・改善に有効なフェイスエクササイズ、マッサージをご紹介します。グッズなどは使わず、簡単気軽にできる動きですので、ほうれい線が気になってきたという人は、ぜひ日々の習慣に取り入れてみてください。
ほうれい線ができてしまう原因は…
最大の原因は皮膚を支えている顔の筋肉の老化


歯科衛生士
高橋裕美さん
“口元から健康でキレイ”をモットーに、クリニックでの勤務の他、セミナー講師や執筆業など多方面で活動中。
ほうれい線ができてしまう理由には、乾燥や紫外線などいろいろとありますが、最大の原因は皮膚を支えている顔の筋肉の老化だそう。
「表情筋は皮膚を支える顔の土台。口周りの表情筋を鍛えるのが、ほうれい線の予防や改善に効果的です。また、シワと同様に、押し戻す力がなくて長い時間線が刻まれたままだと、さらに深くなってしまいます。内側から押し戻す力を鍛えることも大切です。ストローを使って吸う力を鍛えるエクササイズなどもありますが、今回はあえてグッズを使わずに簡単にできるエクササイズをご紹介します」と高橋さん。
ほうれい線を予防・改善するフェイスエクササイズ
口周りの筋肉を鍛えるフェイスエクササイズはこちらです。
■空気ぷくぷくエクサ
口の中に空気を含ませ、左右交互に頬を膨らませます。30秒間繰り返して。
■空気つぶしエクサ
口の中に空気を含ませ、左右交互に頬を膨らませたら、手でやさしくつぶします。こちらも30秒間繰り返して。つぶすときに空気が漏れて「プッ」とならないように注意!
■舌回しエクサ
STEP1:口を閉じたまま、舌先を鼻の真下にある“歯と唇の間の空隙”にセットする
STEP2:口の中に大きな円を描くように、舌を右周りに一周させる。内側から頬を押すようにゆっくりと!
STEP3:続いて左回りも同様にゆっくりと一周させる
左右1セットを3セット、できれば朝晩行いましょう。内側からほうれい線を舌でゆっくりと刺激しながら伸ばすように行うのがコツです。
これ以上たるませないために!舌を使った「れろれろエクササイズ」
\れろれろエクサの手順/
「れ!」
「ろ!」
(1)「れ」と言いながら、舌を大きく下に出す
(2)「ろ」と言いながら、口の中で舌を丸める
(3)舌を根元から先端までしっかり動かすことを意識して1~2を10回繰り返す
\法令線に効く【10秒舌回し】/
口を閉じ、舌で唇の周りを内側からなぞるように右回り10秒→左回り10秒回す
エクササイズ効果を高めるマッサージ
疲れていたり、冷えやコリがひどいときは、マッサージから始めましょう。血行が良くなってフェイスエクササイズの効果もアップします!
■頭皮マッサージ
STEP1:すべての指で頭皮を1分間マッサージする。頭皮をぎゅっとつまんでは、パッと離す、をリズミカルに繰り返して
STEP2:拳で頭蓋骨を1分間刺激する。指の第二関節を使って、ぐるっと小さな円を描くように回してから、ギュッと指圧
頭皮マッサージには、血行血流を良くするほか、皮脂などによる毛穴の詰まりを取る効果や、顔のリフトアップ効果、リラックス効果などがあります。行う際は、過度に力を与えたり、爪で頭皮を傷つけたりしないように気をつけましょう。
■整膚マッサージ
人さし指、中指、親指で頬の周りをつまんでいきます。やさしくつまみ上げるような気持ちで、頬全体をマッサージしましょう。30秒間行います。
ほうれい線など老け見えの原因をマッサージで撃退!


ヘア&メイクアップアーティスト
小田切ヒロさん
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「現場でもマッサージなしでメイクするなんてあり得ない。それくらい必要不可欠なんです」
【How to】
STEP1:親指と人さし指を使い、頬表面を小さくつまむようにして頬全体のこわばりをほぐしていく。固くてつまみにくい場合はコッているので、入念に。
STEP2:人さし指の第2関節を小鼻のわきに当ててぐりぐりと動かし、コリをオフ。そのまま頬骨の下に沿って耳の手前まで4〜5回に分けて同様に押していく。
STEP3:人さし指の第2関節をかみ合わせの部分に置き、10回くらい小さく円を描きながら押す。咬こう筋きんの緊張が緩和され、シャープな輪郭が現れやすくなる。
STEP4:口の中で舌を突き出し、唇の周りを巡るようになるべく大きく回す。これを左右5回転ずつ。口輪筋のコリがほぐれ、法令線が薄くなりやすく。
STEP5:中指を使って口角をぎゅっと押したら、少しずつ位置を下げながらあごまで押していく。口角が上がりやすくなり、若々しくてハッピーな印象がアップ!
STEP6:ここまでのステップで出た老廃物を耳周辺へ集めるように手をヤッホーの形にしたら顔の中心から外側へ、水かきの部分を輪郭へ添わせながら5回程滑らせる。
STEP7:人さし指から薬指の3本の指の腹を耳の手前に起き、軽く押しながら鎖骨まで滑らせ、最後に鎖骨のくぼみをプッシュ。これを3回繰り返す。
STEP8:人さし指と中指の第2関節でフェースラインを挟み、あごからエラに向かって左右10回ずつ滑らせる。表面よりもあご裏を強く押し流すのがポイント。
STEP9:親指の側面を耳の下へ当てたら、首筋を通りながら鎖骨まで3回流す。オイルが浸透して乾いていたらつけ足し、滑りがいい状態で行うのがコツに。
STEP10:鎖骨のやや内側にあるくぼみへ親指をぐっと押し込み、リンパの流れを促進。下半顔にたまっていた老廃物が流れ出し、輪郭がすっきりしやすく!
それでは逆効果!?ほうれい線を深めてしまうなこととは…
筋肉がこわばった状態でエクササイズなどをすると、筋肉を傷めたりほうれい線やシワを深めてしまったりと逆効果になる可能性もあるので、まずは血行を良くして温めることが大切。そのためにも、肌が冷えたりこわばったりしているときは、エクササイズの前にマッサージをしましょう。
また、口角を上げるための割り箸を使ったエクササイズなどもありますが、「イー」という口の形をすることでほうれい線を深めてしまうこともあるので、やり過ぎには気をつけてください。