ショートからロングに伸ばしたい!綺麗に伸ばす5つの方法と伸ばしかけにおすすめの髪型

ショートからロングに髪を伸ばしたいう方におすすめの、髪を綺麗に伸ばす5つの方法をご紹介します。ただ伸ばすだけではなく、まずは頭皮環境を整え健康な髪を育てましょう。また、伸ばしかけにおすすめの髪型・アレンジを『美的.com』の連載でも好評だった人気サロンのスタイルからお届けします。
髪を綺麗に伸ばすための方法【5つ】
【1】美髪を育てる頭皮環境を食事で整える
たんぱく質は髪を作るマスト
ハリやコシ、ツヤやボリュームのある髪に導くスタメン栄養素。構成するアミノ酸が髪の主成分のケラチンになり、キューティクルのある髪を作る。肉、魚、卵、豆、乳製品などに。
ビタミンCはツヤをもたらす
コラーゲンの生成に関わり、血管に弾力をもたらして血流を改善。すると髪に必要な栄養素が頭皮まで届き、ツヤのある髪に! パプリカやブロッコリー、キウイ、柑橘類などに。
大豆イソフラボンはボリュームやハリをUP!
女性ホルモンのエストロゲンと似た働き。薄毛やパサつきのきっかけとなる女性ホルモンの減少を補うので、薄毛ケアには欠かせない。大豆や大豆製品(豆腐、納豆、豆乳など)に。
ビタミンEはうねりをケア
加齢で頭皮がたるむと毛穴がゆがみ、生えてくる髪がうねりがち。ビタミンEの抗酸化作用で頭皮老化を予防し、素直な髪に。ウナギ、アボカド、ほうれん草、アーモンドなどに。
【2】良質な睡眠を取り極端なダイエットに気を付ける

発毛診療医/美容皮膚科医
高橋栄里先生
イークリニック麻布 院長。日本臨床医学発毛協会発毛診療医。日本毛髪科学協会認定毛髪診断士。日本臨床抗老化学会認定医。都内美容皮膚科の院長を経て、発毛診療医として大手AGA専門クリニック院長を務めたのち、診療顧問に就任。2019年に美容皮膚科、発毛治療ができる「イークリニック麻布」を開院。毛髪と美容のプロフェッショナルとして活躍中。著書に『女性の白髪・薄毛の悩みがなくなる方法』など。
髪にハリやコシがなくなる原因の一つは、毛髪を育む細胞の老化です。老化を予防するには、規則的な生活、栄養バランスの取れた食事、良質な睡眠など、生活習慣を見直して、頭皮の健康を保つ正しいケア方法を知る必要があります。
「髪だけとか頭皮だけに着目するのではなくて、健康的な体づくりをしていくと、健康的な髪が生えやすくなります。上質な睡眠を摂る、極端なダイエットに気をつけるなど、日常生活でできることからスタートしてみるといいでしょう」(高橋先生・以下「」内同)
【3】髪ダメージを抑える
「カラー剤やパーマ剤などは髪が傷み、頭皮ダメージの原因となりえます。頭皮や髪質にあったカラー剤を選択し、ダメージを最小限に抑えるよう気をつけましょう」
スタイリングも注意が必要です。高橋先生によると、毎日きつく結くことで頭皮に負荷がかかったり、毎日同じ分け目にしていることで皮膚が露出して紫外線によるダメージを受けたりする可能性があるというのです。
「自宅では髪を下ろす、分け目を定期的に変えるなど心がけて、頭皮に負担がかからないようにしましょう」
【4】頭皮ケアを行う

美容ジャーナリスト
天野 佳代子さん
美容ジャーナリスト。『美的』創刊当時からのエディターを経て『美的GRAND』編集長に。現在はフリーランスで活動中。初の美容本『何歳からでも美肌になれる!』は大ヒット中。YouTubeチャンネル『天野佳代子の大人美容』では「年をとるのが怖くなくなる」ための美容法を紹介して大好評。毎週水曜日と土曜日の20時配信中。
関連記事をcheck ▶︎
\髪型を気にする前に頭皮の状態を気にすべし/
美容において、“知らない”ということがいかに不利であるかを思い知ることがよくあります。
20代前半で出合ったストレートパーマという画期的な施術により、生まれて初めてまっすぐな髪を体現。髪がストレートなだけで美人になった気になって、1~2か月に1回はストパーをかけていました。
以前にかけたカラー剤やパーマの履歴に方々のサロンでかけたストパー剤の履歴が重なり、数年後、気づけば髪はスカスカ。
当時、髪をケミカルづけにすると傷むという単純なことすら知らなかったゆえの大失敗。以降、髪回復を目指して入念なトリートメントを行いましたが、まだヘア知識のない30代前半。ほかの大事なケアが抜け落ちていました。
それは、健康毛を育むためのスカルプケア。当時の私がそうだったように、『美的』読者にはピンとこないかもしれませんが、髪だけではなく頭皮ケアも行っていれば、髪の復活は早く、美髪の維持も可能と断言できます。
洗顔後にスキンケアをするのと同じ感覚で、朝晩頭皮を保湿して、育毛成分を浸透させる。そうすれば、加齢による髪質変化をも極力回避できます。
美髪は健康な頭皮でなり立っていることを知らない人は多い。素敵なヘアスタイルを作るためにも、頭皮ケアは早いうちから習慣にしてください。
\おすすめアイテム/
アヴェダ インヴァティ ウルトラ アドバンス スカルプ セラム
価格 | 容量 |
---|---|
¥9,680 | 150ml |
植物由来成分が髪の根元にコシを与えてくれる。スプレータイプで使いやすさ抜群。
イヴ・ロシェ AHL スカルプケア美容液
価格 | 容量 |
---|---|
¥3,080 | 75ml |
年齢の変化によって、うねりやパサつきが気になりだした髪や頭皮に潤いを補給し、くせのない髪を実現。
Clue &be スカルプセラム
価格 | 容量 |
---|---|
¥2,750 | 60ml |
高配合された植物由来の保湿成分が、健やかな頭皮へと導く。柔らかい吐出口での血行促進マッサージもおすすめ。
【5】数か月に一度メンテナンスする

HAIR SALON FOCUS 南流山店 店長
いしま まりこさん
1989年新潟生まれ。女性ならではの空気感で、言葉では言い表せない絶妙なイメージを汲み取り、トレンド×ライフスタイルから提案する“まりこアレンジ”が多くの支持を集める。似合わせカットはもちろん、デザインカラーにも定評があり、遠方から通うお客様も多い。
Q:美しいヘアスタイルをキープするための理想的なカットの頻度は?
A:ショートなら1か月~1か月半、ロングでも3か月までに
「基本的に、髪が短ければ短いほど、メンテナンス期間も短くなります。特にショートへアは、髪が伸びてくるとすぐにシルエットが崩れてしまいます。カットしたてのスタイルをキープしたいのであれば、1か月~1,5か月の頻度がベスト。ボブは、1,5か月~2か月、ミディアムは、2か月。セミロング&ロングは、2か月~3か月くらいが目安となります。
ちなみに、髪を伸ばしている途中でも、数か月に一度毛先を整えることで、常にキレイなスタイルをキープできます。時々メンテナンスをしてくださいね」(いしまさん)
伸ばしかけを楽しむヘアスタイル【5選】
【1】「ショートからショートボブ」伸ばしかけにおすすめの髪型
Point
ショートでも丸さがあるため、女性らしさが感じられ、さらに“顔まわりデザイン”で小顔効果も望めます。ショートからの伸ばしかけにも◯。【how to“ベース&カラー”】
カットベースは、グラデーションスタイル。襟足と耳まわりをすっきり引き締め、全体はレイヤーでふんわりと。顔まわりデザインは、骨格と顔型に合わせてカットすることで、小顔効果、横顔美人も狙えます。
カラーは、ラテベージュに。黄色味をおさえるラベンダーを加えることで、ツヤ感のある上品な髪色へ。落ち着いた印象を与えるので大人女性におすすめのヘアカラーです。
【how to“スタイリング”】
ストレートアイロンで、外ハネにする襟足以外は、すべて内巻きに。トップは、ふんわり仕上げて。軽めのオイルかバームをなじませたらフィニッシュ。
担当サロン:MINX ginza(ミンクス ギンザ) 関真吾さん
【2】「ショートボブからボブ」伸ばしかけにおすすめの髪型
Point
トレンドのフルバングで、程よく個性的な印象に。コンパクトなシルエットで、ぷつっとしたライン感がお洒落なミニボブ。コロンとまとまりがいいのもポイント。【how to“ベース&カラー”】
あごとリップラインの間の長さのボブ。前髪は、ワイドバングより幅が広めのフルバングに。重めのスタイルなので、シースルーバングで抜け感を出します。
カラーは、深みのあるピンクラベンダーに。きれいな髪色を演出しながら、血色よく肌もきれい見せ。ツヤ感があり、上品な仕上がりとなっています。
【how to“スタイリング”】
ストレートアイロンで、毛先をやや内巻きに。クセが気になる人は、うねりなどを伸ばすイメージで通すとグッド。前髪は、熱を通す程度にさらっと。ボリュームが出やすい人は、オイルをなじませてからアイロンを通すとボリュームをおさえられます。最後に、重めのオイルを少量つけたら完成です。
担当サロン:GARDEN YOKOHAMA (ガーデンヨコハマ) 津田遥香さん
【3】「ボブからミディアム」伸ばしかけにおすすめの髪型
Point
肩に当たるハネを活かしながら、伸ばしかけにもぴったりなボブ。モードさとキュートの絶妙なバランスで、ヘアスタイルで差をつけたいお洒落上級者に。ノンアイロンなので、アイロンを使いたくない人にもおすすめです。【how to“ベース&カラー”】
ベースカットは、肩の長さで切りっぱなしボブに。トップに独立したデザインレイヤーを入れ、顔まわりにもレイヤーを入れます。前髪は、目上くらいの長さにカット。
カラーは、地毛、もしくは、暗めのナチュラルカラーで大人っぽく仕上げるのがポイント。
【how to“スタイリング”】
アイロン不要で、ドライ時に、顔まわりを前の方に向かって乾かすのがコツ。ドライ後、軽めのワックスorバームを毛先からくしゃっともみ込むようにつけ、最後、手に残っているスタイリング剤で前髪ももみ込んで散らします。
担当サロン:grico(グリコ) 吉塚さとりさん
【4】「ミディアムからセミロング」伸ばしかけにおすすめの髪型
Point
結べる長さを残しているので、アレンジも可能なミディアム。巻かなくてもまとまり、毛先のハネを味方にできる扱いのよさも嬉しい。また、重く見えやすいデザインですが、程よいレイヤー加減と前髪などの顔まわりで抜け感を演出します。【how to“ベース&カラー”】
カットベースは、鎖骨レングスのボブ。顔まわりとトップに骨格に合わせたレイヤーを入れ、その延長でバックとつながるようにレイヤーを入れます。前髪のつくり方もポイントで、厚めにカットしつつ、黒目と黒目の間を薄くカットすることで、かわいさと抜け感を両立。
カラーは、透明感のあるグレージュに。一年を通して人気のヘアカラーですが、赤みを打ち消したいけど、沈んで暗く見せたくない人に特におすすめです。
【how to“スタイリング”】
乾かすだけでも簡単にかわいく決まる楽々ヘア。アイロンを使う場合、32mmのコテで全体を外ハネに、顔まわりはリバースに巻くとグッド。
最後に、スタイルキープ力のあるバームを手に伸ばし、全体になじませます。毛先や表面に少しだけ動きをプラスしたら出来上がり。
担当サロン:MINX 青山店(ミンクス アオヤマテン) 秋山拳太郎さん
【5】「セミロングからロング」伸ばしかけにおすすめの髪型
Point
伸ばしかけの髪型のマンネリにオススメなレイヤーカット。毛先に動きが出やすくなるのでスタイリングの幅が広がります。【how to“ベース&カラー”】
ぱっつん前髪は少しカールをつけてふんわり感を出すと◎。お顔まわりのおくれ毛は結んでもおろしてもどちらも可愛いのでオーダー数No.1です。
カラーは色味初心者さんやブリーチしないで色味を楽しみたい方にオススメの8トーンのカシスブラウンです。挑戦しやすく、ファッションにもマッチしやすいこの色は、クリスマスシーズンにもぴったりの色見です。
【how to“スタイリング”】
全体を32mmのコテでレイヤーとグラデーションを活かして3段階に高さを変えてワンカールをします。お顔まわりのみ内巻きでゆるいカールを入れることで締まった印象を与えられるので小顔効果抜群です。スタイリング剤をつける時にふわふわにほぐすとただのワンカールから差がでるレイヤーを活かしたワンカールのふわふわなヘアスタイルになります。
担当サロン:Louwe 渋谷(ローウェ) reinaさん
伸ばしかけを楽しむヘアアレンジ【8選】
【1】「ショート向け」アップアレンジ

AFLOAT RUVUA スタイリスト
CHIHIROさん
誰でも可愛いくなれる簡単ヘアアレンジ・美容情報を発信。普段の生活が少しでも輝けるように、全力で魅力を引き出します!
BEFORE
STEP1:ストレートアイロンで根元からウェーブ巻き
コテよりもストレートアイロンの方が根元からウェーブ感が出せるのでオススメです。引き出した時にルーズ感が可愛いくなります。
STEP2:サイドの髪をくるりんぱ
この時にしっかりワックスをつけることで崩れにくく、パサついた髪の毛が出てこないので必ずつけましょう。おくれ毛はこの時に調整しながら出して残しておきます。
STEP3:くるりんぱを繋げていく
上のくるりんぱの毛先も一緒にまとめて結びます。くるりんぱを一つ作るごとに引き出してゆるふわにしておきましょう。
※後から髪を引き出すと崩れやすくなるので注意!
STEP4:側面を全てくるりんぱ
左右を写真のようにくるりんぱでつなげましょう。スッキリとした綺麗な上品な印象になります。
STEP5:中央の髪の毛をねじりながら毛先を結ぶ
ねじって捻ることによってより可愛いくなります。もうここまできたらラストスパートです!
STEP6:毛先を中に入れ込んでピンでとめる
先ほど結んだ毛先を中に入れ込んでピンでとめてしまいこみます。360度大人っぽい印象になり、二次会などでも使えるアレンジです。最後にまた軽く引き出しましょう。
最後におくれ毛や顔周りの髪の毛も巻いて完成です。
【2】「ショート向け」ハーフアップ風アレンジ
【BEFORE】
丸いシルエットのショートで襟足はかなり短め。
STEP1:アイロンで巻く
全体を26mmのアイロンでしっかり巻いていきます!襟足はストレートアイロンで外はねなどしてもかわいいですよ。
STEP2:スタイリング剤を付けてくるりんぱ
全体にスタイリング剤をつけて、トップの髪の毛をくるりんぱします。スタイリング剤はクリーム状のワックスとオイルを3:1くらいで混ぜてつけるのががおすすめです。
STEP3:サイドをねじる
サイドの髪の毛をねじり編みします。普通の編み込みだと髪の毛がぴょんぴょん出てきやすいので、ねじりながら編むことをおすすめします。
STEP4:ゴムで結ぶ
両サイドねじってゴムで結びます。結んだら全体のバランスを見ながら軽く引き出しましょう。毛量が多い人はトップのみの引き出しで大丈夫です!
STEP5:ピン留めする
両サイドの髪の毛をくるりんぱの毛先の下でピンもしくはゴムで結んで止めましょう。短い人は毛先同士が届かないのでピンで止めましょう。
完成
前髪や後れ毛、正面からみたときに見える毛先の髪の毛などを可愛く巻き直しながら完成させます。
【3】「ボブ向け」くるりんぱツインアレンジ

Door アシスタント
伊藤実衣菜さん
入社1年目。その人らしさが出るような素敵なカラー施術ができるようになるのが目標。美容技術を磨いて、いつかは海外で活躍したいのだそう。
ボブだと結びにくくてなかなか素敵なアレンジをするのが難しいけれど、短い髪もきゅっとまとまるくるりんぱを使えばいい感じ!最近人気のツインテールにタイトなくるりんぱを合わせ、みんながトライしやすいイメージに。
\How to/
STEP1:後頭部を6等分して上4つをくるりんぱに
オイルを2プッシュほど、髪全体にしっかりなじませておく。後頭部を縦ふたつ、横3つに分けるイメージで、上から結んでくるりんぱにする。順番的に、上段左右→中段左右でやると作りやすい。下段はそのままにしておく。
STEP2:下段はそのまま結ぶ
残しておいた下段は、ゴムで結ぶだけにしてヘアクリップを飾る。もしもっと長さがある場合はここもくるりんぱにしても◎。
\できあがり/
\SIDE/
\BACK/
【4】「ボブ向け」お団子アレンジ

K-two Esola IKEBUKURO スタイリスト
村山結香菜さん
不器用な人でも毎日簡単にスタイリングできる、抜け感のあるヘアスタイルを提案。スタイリング方法のコツも丁寧に教えてくれる。自身が丸顔&ハチ張りに悩んでいるからこそわかる、顔型別の似合わせや骨格補正カットには自信あり!
「今の私のヘアスタイルは肩につかないボブで、かろうじてひとつ結びや小さなお団子ができる長さです。タイトに結ぶのもいいのですが、ナチュラルなテイストが好きなのでどこかにふわっとしたニュアンスを加えたくて、ロープ編みとビッグシュシュでボリューム感を出しました」(村山さん)
\How to/
STEP1:サイドをロープ編みにする
ロープ編みとは、毛束をふたつ取ってそれぞれねじりながら重ねていく編み方。ツイスト編みとも呼ばれる。編んだりまとめたりしたときに短い毛がピンピン出てこないよう、いつもより多めのオイルを髪になじませてしっとりさせておく。後れ毛を残し、サイドの髪を2束取ってロープ編みに。耳後ろまで編んでピンで留めたら、編んだ部分の毛束を指先で引き出して軽く崩す。両サイドをロープ編みにしておく。
STEP2:プチお団子を作る
髪全体を手ぐしでざっくりと下位置にまとめ、毛先を引き抜かずプチお団子にする。
STEP3:全体のシルエットを調整
結び目を押さえながら後頭部の髪を指で少しずつつまみ出してふっくらさせ、丸みのあるシルエットに。結び目にシアーな素材のビッグシュシュをあしらう。
\できあがり/
\SIDE/
\BACK/
【5】「ミディアム向け」お団子アレンジ

ALBUM GINZA トップスタイリスト/副店長
芝崎綾香さん
ライフスタイルに合ったヘア、メイクやファッション、なりたい女性像や好きな雰囲気から似合わせたスタイルが得意。骨格からベストなヘアバランスを一緒に考え、ぴったりなスタイルを提案してくれる。
ミディアム程度の長さでもアップにしたいときは、ハチ上と下で分けてそれぞれお団子にしたアレンジがおすすめ。丸めたお団子ではなく毛先を垂らした結び方のお団子だから、実は髪が長すぎない方がバランス良し◎。
Point
「このお団子アレンジは簡単。甘くならないように顔周りの後れ毛をシャープにしたり、襟足にちょろっとした毛束を残して、アクセントにしています。スタイリング剤をしっかりつけておけば、巻かなくてもニュアンスのある質感になりますよ。バランスなどもあまり考えなくていいから、アレンジ初心者さんでもパパッと5分くらいで作れます」(芝崎さん)\How to/
STEP1:スタイリング剤をしっかりなじませる
指先でひとすくいしたバームを手のひらにしっかりのばして、フロントからオールバックで毛先までなじませる。パサつきが気になる場合は、バームを一気につけず少量ずつ足していくこと。
STEP2:ダブルのお団子を作る
顔周りともみあげの毛を残し、ハチラインより上の髪をハーフアップにして毛先を引き抜かない輪結びにする。ハチラインより下は、上の結び目と近い高い位置で同じような輪結びに。襟足のみつかど(襟足の両端のいちばん下がった部分)の毛束を引き出し、後れ毛にする。
STEP3:トップの毛を引き出す
結び目を押さえながら、トップの毛束をランダムにつまみ出して高さを出す。顔周りやもみあげ、襟足の後れ毛がパサついている場合は、ほんの少しバームをつけた指先でなぞって束感を出して。
\できあがり/
\SIDE/
\BACK/
【6】「ミディアム向け」三つ編みツインアレンジ

ALBUM GINZA スタイリスト
ほまれさん
ナチュラルだけど少し攻めた暖色カラーと、セルフでもスタイリングしやすいワンカールでキマるレイヤースタイル、顔周りを包み込むようなフェイスレイヤーを取り入れたスタイルが得意。ブリーチなしで育てるカラーに注目中!
Point
最初にしっかりスタイリング剤をつけることで髪がまとまりやすくなり、ツヤ感もアップするので必ず取り入れて欲しい。「あまり髪を引き出したりせずタイトめにすることと、ツインの結び目を耳下にして毛束が下に落ちるようにするのがポイントです」(ほまれさん)
STEP1:ツインの三つ編みを作る
最初に、小指の爪ふたつほどの量のヘアバームを髪全体にしっかりなじませる。後ろをざっくりと左右で分け、それぞれ耳の下で結んでからタイトな三つ編みにして、編み終わりもゴムで結ぶ。
STEP2:毛束を折り込んでお団子風に
三つ編みにした毛束を内側に折り込み、毛先を地の結び目のゴムに入れ込んで留める。毛束が太い場合は、上からゴムで結んで留めてもOK。
STEP3:金ピンを飾る
ヘアアクセ代わりに金ピンをランダムに留めて飾る。クリップやバレッタなど手持ちのアクセを使ったり、結び目にリボンを巻きつけたりしてもかわいい。
\できあがり/
\SIDE/
\BACK/
【7】「セミロング向け」玉ねぎ風アレンジ

ALBUM GINZA スタイリスト
Ayanoさん
ブリーチを使ったピンク系カラー、小顔に見える顔周りカット、骨格に合わせたレイヤーカットなど、フェミニンで柔らかいヘアが得意。丁寧なカウンセリングでひとりひとりのお悩み解決に導き、「いつもよりもかわいい」を提供。
「気になっているのはリボンを使ったアレンジです。チュールやオーガンジーなどシアーなものや、ベロアみたいなクラシカルなのも。自分自身も好きな“かわいい”を発信していきたくて、リボンのアレンジをもっと増やしたいなと思っています」(Ayanoさん)
今回使ったオーガンジーのリボンは100均でロールになっているものを購入。手芸屋さんをチェックすることもあるのだとか。カジュアルだけどきちんと感があり、華やかさも演出できるアレンジなので、ちょっとしたお呼ばれのシーンでも活躍してくれそうです。
\How to/
STEP1:サイドをねじって入れ込んだひとつ結びを作る
1.ストレートアイロンで表面だけ軽く波巻きにしてから、バームをひとすくい手に広げて髪に馴染ませておく。両サイドの耳より前の髪を残し、それ以外の髪は後ろでひとつ結びに。
2.残しておいた髪を軽くねじりながら結び目の上に巻きつけ、結んだゴムに毛束を入れ込んで留める。
3.結び目を押さえながら、後頭部の毛束を少しずつつまみ出してふんわりさせる。
STEP2:毛束を玉ねぎフォルムにする
結んだ毛束は3cm程の間隔を開けてゴムで結ぶ。結び目の間の髪を指で少しずつ横につまみ出し、ふっくらさせる。上から順に引き出すのがポイント。この後にリボンを巻き付けるので、形がいびつでも問題ナシ!
STEP3:リボンを巻きつける
リボンは1mくらい用意。一番上の根元に巻き付けてから片側だけリボン結びにしてから、少しずつずらして結び目に巻きつけていく。巻きつけ終わりは軽く結ぶだけでOK。ランダムに巻きつけた方が頑張りすぎた感じがせず、こなれた雰囲気になる。
\できあがり/
\SIDE/
\BACK/
【8】「セミロング向け」くるりんぱお団子アレンジ

K-two GINZAスタイリスト
谷口翠彩(みどり)さん
『K-two GINZA』でサロンワークを行いながら、メイクアップアーティストとしても活躍。プロダクトの開発も手掛ける。
髪がジャマにならず、知的で清楚な雰囲気をまとうお団子アレンジ。巻かなくてもいいので、真夏の朝に手早くできるのがうれしい。オフィスシーンでは、髪をほぐしすぎないのもコツ。
\How to/
- 固めのワックスを全体にのばす。
- 髪を手ぐしで後ろでひとつ結びにし、くるりんぱに。
- 毛先を引き抜かずに途中で止めてお団子状にし、その上からさらにゴムをON。
- 前髪ともみ上げにスタイリング剤をつけ、束感を出せば完成!
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
2002年にヘアサロン「AMATA」をオープン。美髪を導く施術や提案が評判で美容業界人や俳優も多く通う。美しい黒髪がトレードマーク。料理上手としても知られ、初のレシピ本を上梓。