奇跡の67歳・天野佳代子だからこそ言える!「美髪が欲しければ 早いうちから頭皮ケア」【あなたの未来へ繋がる美容・予言の書 第12回】
今月の予言|美髪が欲しければ 早いうちから頭皮ケア
髪型を気にする前に頭皮の状態を気にすべし
美容において、“知らない”ということがいかに不利であるかを思い知ることがよくあります。
例えば、洗顔料はモコモコに泡立てないと汚れが落ち切らないとか、化粧水はコットン使いの方が浸透するとかの基本的なルールから、枕が高いと首にシワができやすい、ランニングは肌たるみの原因になるなどの日常ルールまで、案外知らない事柄があると思います。ひとつひとつは些細なことだけれど、知っていれば前からもっとキレイだった、知っているから未来のキレイは約束されているなど、美は小さな実行の積み重ねで生まれるものだから、“知らない”ことが多いと本当に不利です。
こんな風に今でこそ偉そうに言っている私も“知らない”ことで、失敗した経験は山程。今月はその最たるものを告白します。
それは髪です。この号の『うねり髪のあの人が本気でやっている梅雨の事前対策』でも私が登場していますが、生まれながらの天然パーマで、小学校低学年の頃から激しいうねり毛に悩んでいました。年齢を重ねるごとにあれこれ知恵を絞り、パーマをかければくせが抑えられるかも、明るく染めれば軽やかになるかもなんて、思いつくことはなんでもやりました。結果、パーマはくせとケンカしてうねり増大、カラーは傷んで大爆発と全部失敗。
でも、20代前半で出合ったストレートパーマという画期的な施術により、生まれて初めてまっすぐな髪を体現。髪がストレートなだけで美人になった気になって、1~2か月に1回はストパーをかけていました。ひとつのサロンでは飽き足らず、話題のサロンにもよく行きました。髪が傷む最たる原因は、異なる薬剤の履歴によるものが多いってこと、当時は知る由もありません。以前にかけたカラー剤やパーマの履歴に方々のサロンでかけたストパー剤の履歴が重なり、数年後、気づけば髪はスカスカ。髪を触るとシャカシャカと音が鳴る、髪の芯が壊滅した空洞毛に。髪だけではなく、薬剤は頭皮にもダメージを与えるため脱毛も目立っていました。これが20代から30代にかけてのダメージ期です(その後、懲りずにハイダメージを繰り返している)。
当時、髪をケミカルづけにすると傷むという単純なことすら知らなかったゆえの大失敗。以降、髪回復を目指して入念なトリートメントを行いましたが、まだヘア知識のない30代前半。ほかの大事なケアが抜け落ちていました。
それは、健康毛を育むためのスカルプケア。当時の私がそうだったように、『美的』読者にはピンとこないかもしれませんが、髪だけではなく頭皮ケアも行っていれば、髪の復活は早く、美髪の維持も可能と断言できます。
洗顔後にスキンケアをするのと同じ感覚で、朝晩頭皮を保湿して、育毛成分を浸透させる。そうすれば、加齢による髪質変化をも極力回避できます。
美髪は健康な頭皮でなり立っていることを知らない人は多い。素敵なヘアスタイルを作るためにも、頭皮ケアは早いうちから習慣にしてください。
過去へタイムリープ! 髪が傷む原因を知らなかった頃。ストパ ーの繰り返しでハイダメージ暗黒時代に突入
21歳の頃。サイドにレイヤーを入れたサーファーカットが流行り、有名サロンでカットしてもらったものの、くせがひどくてせっかくのレイヤーも埋もれてしまっている。この後、ストレートパーマに出合い、理想のサーファーカットを体現するも、ストパーをかけすぎて今度は髪がボロボロに。ダメージ毛を回復させるために10年以上の月日がかかった。
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(c)青柳理都子
天野佳代子
美容ジャーナリスト。『美的』創刊当時からのエディターを経て『美的GRAND』編集長に。現在はフリーランスで活動中。初の美容本『何歳からでも美肌になれる!』は大ヒット中。YouTubeチャンネル『天野佳代子の大人美容』では「年をとるのが怖くなくなる」ための美容法を紹介して大好評。毎週水曜日と土曜日の20時配信中。
『美的』2024年7月号掲載
文/天野佳代子 構成/齊藤みなみ(本誌)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。