ヘアのお悩み
2023.9.15

「ストレートパーマ」と「縮毛矯正」の違い、髪のプロに聞くと?

癖毛が嫌で施術してみたいけど違いってあるの?ストレートパーマと縮毛矯正の違いやかかる時間も掲載。施術した髪におすすめのスタイルもご紹介します。

ストレートパーマと縮毛矯正の違いは?

Nicomaria from ZACC スタイリスト

清左洋一(せいざ よういち)さん

「ストレートパーマと縮毛矯正は、髪をまっすぐにするという意味では同じなのですが施術が違います。通常、ストレートパーマは2種類の薬剤を使用して髪をストレートに近づけていきます。縮毛矯正も同じく、2種類の薬剤を使用して髪を伸ばしていくのですが、ここにさらに、熱を加えるという工程が加わります。まず、髪の中の結合を解くための薬剤を使用し、そのあと、ストレートアイロンでうねりなどをまっすぐに伸ばしていきます。そのあと、2種めの薬剤を使用して形を固定するのです」(清左さん・以下「」内同)

ストレートパーマと縮毛矯正が向いている髪質

【ストレートパーマが向いている髪質】
「ストレートパーマは、以前かけたパーマを和らげたい人や元に戻したい人、また、軽いくせ毛やボリュームのある髪を落ち着かせたい人に適しています」

【縮毛矯正が向いている髪質】
「縮毛矯正はもともとある強いクセをまっすぐに矯正するための施術です。強いクセ毛で悩んでいる人や、雨の日などに強いクセが出る人、ボリュームが出すぎる人などにおすすめ」

それぞれの施術時間の違いはある?

「施術時間も縮毛矯正のほうが長いです。髪の長さにもよりますが一般的に、ストレートパーマが60分~90分位であるのに対し、縮毛矯正は2時間以上かかる場合が多いです。そして、縮毛矯正は薬剤だけでなく熱が加わるため、ストレートパーマに比べて髪への負担が大きくなります。髪が痛まないように、使用する薬剤の選択やアイロンの温度の設定などは慎重に行う必要があります」

 

効果を長持ちさせるためのセルフケア方法

美容家

神崎 恵さん


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\教えてくれたのは…ヘアスタイリスト・毛髪診断士 大谷猶子さん/

「スタイリングでなんとかしようとする人が多いのですが、まず髪を完璧に乾かすことが最も重要なんです」(神崎さん)

髪表面だけドライヤーを当てても、地肌を乾かさないと内側に水分がこもり、根元に残った水分を再び吸ってうねりや広がりの原因に。

「正しい手順できちんと乾かせばその後のスタイリングがスムースなだけでなく、キューティクルが引き締まり、くせも出にくくツヤもアップ。乾いたと思ってからさらに3~4分かけると◎」(大谷さん)

STEP1:まず先に根元を完全に乾かす
髪を持ち上げて根元に風を入れ、頭全体の頭皮の水分をしっかりとばして乾かす。襟足やサイドも念入りに。

STEP2:次に中間から毛先を乾かす
次に、中間から毛先に向かって風を当てて乾かす。根元がちゃんと乾いていれば、中間から毛先もすぐ乾く。

STEP3:キューティクルを整える
全体が乾いたら、頭頂部から毛先へ、上から下に髪を軽く引っ張りながら風を当てて、キューティクルを整える。

STEP4:冷風を当て、形状記憶させる
ドライヤーを冷風モードに切り替えて髪全体に当て、キューティクルをさらに引き締めて、形状記憶させる。

 

ストレートパーマ・縮毛矯正を活かしたヘアスタイル【3選】

【1】丸みベリーショート

Point

全体に柔らかいストレートパーマをしているのでアイロンはなし。オイルを襟足、サイド、トップ、前髪の順につけて適度なオイリー感を。


【how to”カット&カラー”】
襟足は指一本分よりやや長めに設定してカットしています。襟足に浮き癖があるので浮く分長めにカット。サイドはリップラインに合わせて設定、バックからサイドは45度位のレイヤーを入れて少しシャープになる様に。トップを繋げていくと短くなりすぎてしまうのでハチより上の髪はツーセクションとしてあえて繋げず鼻下の辺りに設定。前髪の長さはギリギリ目にかからないように、薄めでもぷつっとした質感にしました。パラパラっとさせたいので三角ベースはやや小さめに、綺麗に放射状におろしてワンレングスに。

暗髪カラーの5トーングレーに設定で地毛っぽく。赤味オレンジ味を感じさせない様にブルー、グリーンなどの補色をいれてグレー味が引き立つ様にしました。肌の透明度が上がるオススメ暗髪カラーです。

担当サロン:Press. Salon (プレスドットサロン)  徳崎 ヨシヒデさん

 

【2】クールな印象のハンサムショート

Point

縮毛矯正をされている方やストレートな髪質の方向け


【how to”カット&カラー”】
襟足は長めに、サイドはやや前上がりになる様に顎ラインで設定。顔まわりからサイドにかけてレイヤー、少しウルフっぽいショートヘアに。前髪の長さはサイドよりもやや前が上がりに、サイドへ流れる様に少しのレイヤーでシースルーにもセンター分けにも対応。

12トーンベージュに設定。肌トーンを上げてくれる上にメイク映えもする、健康的な肌見せに役立つお色味。

担当サロン:Press. Salon (プレスドットサロン)  徳崎 ヨシヒデさん

 

【3】パツっとラインボブ

Point

髪がまとまらない、そんな人は早めにストレートパーマがおすすめ。ストレスから解放されるうえ、憧れのサラサラヘアを実現します。ひと昔前とは違い薬剤の進化によって、縮毛矯正でも柔らかいニュアンスを出すことができるように。ボブにするなら、パツっとしたライン感がポイント。髪がまとまりにくい人だけでなく、乾燥やボリュームが気になる人もぜひチャレンジを。


【how to”カット&カラー”】
カットは、アゴ下でプツっとしたライン感を残したワンレングスに。前髪もラインを出したシースルーにカットします。

カラーは、重く見えがちのボブにカラーで軽さを表現するため、10レベルのオレンジブラウンに。ツヤ感のある暖色で、ピンクほど甘くならずナチュラルでトライしやすいカラーです。

担当サロン:apish kokubunji(アピッシュ コクブンジ) 前田真吾さん

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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