40代におすすめのコスメを美容エディターが厳選!雑誌の人気連載をまとめました

40代におすすめしたい名品コスメを厳選してご紹介します。美容雑誌『美的GRAND』の人気連載「このコスメが、すごい!」から、著者の美容エディター・松本千登世さんが取り上げた大人にこそ試してほしい注目コスメをまとめました。
スキンケア編
ランコム クラリフィック デュアル エッセンス ローション EX
保湿化粧水の「火つけ役」ランコムの化粧水でクリアな光が滑る肌へ
価格 | 容量 |
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¥14,190 | 150ml |
なめらかさ×明るさ、一瞬にして顔中の「影」が消える!?
キー成分であるブナの芽エキスを47%増量。キャップに内蔵された特許取得のウィスクで水相と油相が混じり合い、フレッシュなマイクロバブルが発生。素早く肌へと浸透し、高いブライトニング力を発揮。
クリアな光が滑る肌
日本とフランスでは、元々「化粧水」に対する認識や求める役割がまるで違うこと、『美的GRAND』ラバーたちは耳にしたことがあるのではないでしょうか? フランスでは、硬水という水質からそのダメージを防ぐために、落とすケアのラストステップとしての「拭き取り化粧水」。一方、日本では、水が清らかで豊かという特徴をもち、美しくなることに水=潤いは欠かせないと捉えられているから、与えるケアのファーストステップとしての「保湿化粧水」。ところが……、ここ10年程で、日本の化粧水文化がフランスにも浸透していると聞きます。理由は「日本人の透明感に憧れて」。そして、透明感の秘密は日本人ならではの、化粧水での保湿と丁寧なスキンケアにあるはずと、新たに保湿化粧水をルーティンに加える人が増えているというのです。
「火つけ役」は、ランコムに違いありません。フランスを代表するブランドでありながら、早くから日本に研究所を構え、アジア人の肌の特徴や、美容に対する意識を徹底的に研究。使用率90%とも95%ともいわれる日本人の、化粧水に対するそれはそれは高い要求をクリアし、透明感のレベルを格段にアップさせた。日本での人気がフランス本国でも背中を押しているに違いないのです。
ランコムはさまざまな名品化粧水を生み出してきましたが、中でもこのクラリフィック デュアル エッセンス ローション EXは、透明感あふれる「新次元の透明肌」をキーワードに生まれたもの。2020年誕生の初代から、さらに進化を遂げ、保湿持続力8倍×4種の角質ケア成分配合で、スピーディかつドラマティックに透明感をアップさせるといいます。そして、使う度、続ける程、表面を澄み切った光がするすると滑るような肌へ。その後のスキンケアも、メイクアップもきっと楽しくなるはずです。
私たち日本人に与えられた透明感という美しさを、もっと誇らしく。そんな気持ちを育んでくれる1滴でもある気がしてならないのです。
ディオール プレステージ ラ ローション エッセンス N
ディオールのサイエンスのすべてを注ぎ込んだ化粧水で、柔らかな光が巡る肌に
価格 | 容量 |
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¥20,900 | 150ml |
肌を愛でるという至福の感覚が美を巡らせる
シリーズ共通のグランヴィル ローズのパワーを凝縮。ローズペプチドに加え、スクワランを新配合し、微小炎症を抑えると共に、肌修復と潤い持続を実現。バリア機能を高めながら、ハリと弾力をかなえる。
柔らかな光が巡る肌
30代になりたての頃、私はある美容のプロフェッショナルに、「あなたは、肌をデニムのように扱っているでしょう?」と指摘されたことがあります。デニムのように乱暴に扱うから、固くゴワついたデニムになる。丁寧に扱えば、柔らかくなめらかなシルクになる可能性を秘めているのに、と。それは、私の洗顔やクレンジングの間違いを正すためのたとえでしたが、裏には深い意味があって「肌をデニムにするか、シルクにするか」は私の向き合い方、もっといえば、愛で方次第なのだと、言われた気がしました。
肌がエイジングしていくのは、誰しも当たり前のこと。でも、肌に対する心のありようで、見た目や質感をもっともっと上質に育てていくことはできる、年齢を重ねる程に肌をもっともっと好きになることはできる……。彼女が言いたかったのは、きっとそういうこと。この言葉は、実は今も私に希望を与え続けています。
ディオールのディオール プレステージ ラ ローション エッセンス Nに初めて触れたとき、「この1滴に、肌が愛されている」と静かな興奮が全身を駆け巡りました。肌当たりはどこまでもまろやか、それでいて、肌の上で瞬時にみずみずしさに変わり、なじませている間に肌が次第にぱっと明るく、ふっくらと柔らかく変化していく。そして、見た目と質感がループ状に上向いて、光が巡り巡っているかのような、ほのかなピンク色の肌が出来上がる。この1滴を通して肌を愛し続けたら、この先にきっと好きな自分が待っているに違いない……、そう確信できるのです。
ディオール サイエンスのすべてを注ぎ込み、「リバース エイジング」という革新に挑み続けているディオール プレステージ。そんなシリーズのファーストステップとして生まれたこのローションは、自分を愛でた先にあるまだ見ぬ肌を期待させてくれる。年齢を重ねることが楽しみになるはずです。
シャネル サブリマージュ ラ ローション
シャネルの化粧水で満たす、上質な光があふれる肌
価格 | 容量 |
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¥25,300 | 125ml |
極上の1滴で、透明感の奥行きを一から手作り
サブリマージュの中核、ヴァニラ プラニフォリア PFAとヴァニラ プラニフォリア ミルクのパワーを融合。肌の炎症を抑え、生き生きと輝かせて、若々しい印象を与える肌の指標すべてにアプローチ。
上質な光があふれる肌
「ファインダーを通して見ると、はっきりと『差』がわかるんです。表面だけを取り繕っている肌か、奥の奥から真に潤っている肌か。光のあふれ方が全く違うから」。あるフォトグラファーが撮影中になにげなく呟(つぶや)いた一言に、どきりとさせられました。ヘア&メイクアーティストやスタイリスト、モデルもその場にいたスタッフ全員が「えーっ、本当に?」と驚きながらも「なんだか、わかる気がする」。実は私も、ずっと言葉にできないでいたもやもやは、もしかしたら、彼女の言うその差かもしれないと思いました。
年齢を重ねる程に、目に見えるシミやシワとはまた違う、心が感じる「生命感」という美肌のベクトルがあるような気がしていました。もっとわかりやすく言葉にするなら、「透明感の奥行き」みたいなもの。表面の一層奥が水で満たされ、目に見えない透明のヴェールで包まれていて、そのさらに奥からふわんと柔らかい光があふれ出ている、みたいな……。光を操るプロフェッショナルであるところのフォトグラファーだからこそ、その差がわかるんじゃないかと思ったのです。
透明感に奥行きがあると気づかされたのは、実はこのシャネルのサブリマージュ ラ ローションがきっかけでした。手にとると、化粧水のイメージを軽々と超え、美容液? 乳液? と思う程、濃密。肌にのせると、その濃密なテクスチャーが表面で官能的にほどけ、奥へ奥へと穏やかに広がって、芯からじんわりと満ち満ちる。その感覚に夢中になって重ね塗りする程に、トーンも質感も変わり、透明感がどんどん積み重なっていく……、そんな実感が得られるのです。
シャネルスキンケアの最高峰、サブリマージュ。シャネル化粧品研究所が新たな発見をする度に、最新の成分やフォーミュラで革新的なアイテムが生み出されています。そんなイノベーティブな1滴を、透明感の奥行きを一から手作りするように毎朝毎晩。あふれる光がシミもシワも跳ね返す、本物の大人の美しさはこうして生まれます。
ディオール カプチュール トータル レチショット
美容医療に代わる、美容液
価格 | 容量 |
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¥15,620 | 20ml |
美容レーザー発想で確かな効果を狙った革新的なエイジングケア。高純度、高性能、高密閉の純粋レチノールと独自成分であるマルチ発酵ロンゴザを配合。毛穴やくすみ、ザラつきが目立たなく。
肌質感がすっかり生まれ変わる、先進のレチノールケア
「化粧品か、美容医療か」という選択から「化粧品と、美容医療と」という共存、そして「化粧品も、美容医療も」という構築の時代へ。美を追求するための「あり方」がスピーディに変化した気がしています。美容の進化が先か、私たちの意識が先なのか、どちらもが追いかけ合って、高め合って、美のあり方はもはや、人の数だけ存在すると言っても過言ではない時代になりました。
センセーショナルなエイジングケアが続々と誕生する中、美しさを構築する時代の「象徴」ともいえる製品が、9月に発売されたばかりのディオール カプチュール トータル レチショット。1月に「まるで美容医療」をキャッチコピーに発売され、大好評を博しているヒアルショットに続く、カプチュール トータルシリーズの部分用美容液です。純粋レチノールをキー成分に、これもまた、まるでレーザーのように悩みにまっすぐ届いて、見た目も触り心地もノイズのないなめらかな質感へ。その鮮やかさにきっと、驚かされるはずです。
業界のトップを走るディオールの先進ぶりは、美容通ならずとももはや常識なのだと思います。ファッションやメイクアップのエレガンスをより際立たせるために、スキンケアで生み出す肌は群を抜いて最高でなければ。だからこそ、追い求めるのは、美容医療と並び、超える「結果」を出すこと……。
時代に逆行するようだけれど、私自身は美容医療に踏み出せないでいるひとり。もっと先の美しさがあると知りながら、痛そう、怖い、ただ、そんな理由で。でも、でも……、例えばディオールのように、鮮やかな結果が見える化粧品に出合う度、こんなあり方も私らしくていい、と背中を押されるのです。ため息をつきたくなるサインを見つけたら、毎日毎日レタッチするように。今年誕生した「力強い」エイジングケアを味方につければ、未来の肌運命は変わっていくはずです。
ゲラン オーキデ アンペリアル ザ リッチクリーム N
ゲランの官能クリームがもたらすベルベットのような柔肌
価格 | 容量 |
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¥69,300/¥58,980(リフィル) | 50ml/50ml(リフィル) |
奥行きと輝きを行ったり来たりする、なめらかさ
肌の細胞長寿を追求する中で、新たに「脂質」に着目。ハリやキメ、肌密度など12ものエイジング作用にトータルにアプローチする。角質層のラメラ構造を模倣した独自の処方。
ベルベットのような「柔」肌
初代オーキデ アンペリアルが誕生したのは、2006年のこと。それは、エイジングケアのプロフェッショナルであるゲランが、本物のラグジュアリーを極めた最高峰。初めてそのクリームに触れたとき、「これこそがエイジングケアの頂点」という驚きと感動を覚えました。カギを握るのは、その名のとおり、オーキッド(蘭)。8600万年にも及ぶ進化から生まれ、3万以上もの種を誇り、植物界の中でも最も進化したもののひとつといわれる蘭は、何年にもわたって開花することができ、中には100年以上もの間咲き続けるものもある程、長く咲くことでも知られているそう。ゲランは、どこまでも神秘的な蘭がもつ類まれなる長寿のパワーに着目し、世界でも類を見ない蘭の包括的研究プラットフォーム、オーキダリウムを設立。以来、「ライバルはオーキデ アンペリアル」という姿勢で、専門的な研究を続けてきたのです。
誕生から18年のときがたつ現在も、ゲランが見いだす蘭の可能性は無限大。自身を大きく超える進化を重ねてきた最新は、さらに先進アプローチを極めています。3万種から新たにたどり着いたたった2種の蘭の根に宿るパワーから、全く新しいオーキッド トータム テクノロジーを開発。さらに、肌に必要な脂肪酸を90%以上含む独自の美容成分、オーキッド オレオ コンセントレートが新配合されたことで、ドラマティックでスピーディな効果を発揮。そして、誰もが息を飲むのはきっと、クリームと肌とが溶け合う独特のなじみ方。クリームをのせた途端、とろんととろけ、まるで肌が意志を持って自身の一部にしようとしているかのように、瞬く間に「ひとつ」になり、すぐさま艶とハリになる。この官能に、誰しも心奪われるはずです。
目を閉じて、思い浮かべてほしいのです。湿り気を感じる繊細さと弾力を湛たたえた厚みを感じる、するんっ、ぬめっとしたベルベットタッチ、そんなどこかエロティックな蘭の花びらの質感を。大人ならではの極上が、ここにあります。
ラ・プレリー SC ラックス クリーム N
ラ・プレリーがなぜ私たちを惹きつけるのか、その本当の理由。
価格 | 容量 |
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¥83,600 | 50ml |
どこまでもキメ細かい、まるでアートのような美
ブランドの「顔」ともいえるクリームがハリと引き締めのさらなる飛躍をかなえ、誕生。スイス産の天然キャビアにこだわった先進サイエンスが、生命力に満ち満ちた肌へと導く。軽やかなシアータイプもあり。
シルクのような「凜」肌
「いつかはラ・プレリー」。このブランドに憧れている大人がいかに多いことか! 何を隠そう、私自身もそう。クリニック発祥というルーツから生まれる卓越した伝統と先進の細胞科学に基づいた大胆な革新、タイムレスな美しさの探究をかなえる唯一無二のキャビアサイエンス、ビューティの領域を超えて、人生を豊かにする体験を提供したいという揺るぎない信念……、すべてが「肌の未来は明るい」という希望につながっていて、心底わくわくさせられるから。
中でも、研究開発を統括するイノベーションディレクター、ダニエル・スタングル博士の話を聞く度、「究極のラグジュアリー」は「究極のサイエンス」なしには実現しないと確信します。この秋、数年ぶりに来日した博士にこんな話を聞きました。
「実はラ・プレリーでは初めて、神経学的な反応を示すために脳波計を使用して、脳波の測定を行ったのです。このSC ラックス クリーム Nは、ほかのものと比べると、心地よさの反応を示す左前頭葉の活性化が高くなることがわかりました。つまり、実際のスキンケア効果はもちろん、クリームを塗るという体験が、感情的にも訴えかけるとわかったのです」
リッチなテクスチャーが肌に溶け込みながら、キメひとつひとつを整列させるようになじんでいく快感。なじんだ瞬間、目を閉じて肌をなでていたいと思わせる程、シルキータッチになる快感。続ける程に、肌そのものの触り心地が進化していく快感。次々とやってくる快感が肌を動かす。感情までも科学で証明された気がして、ラ・プレリーがなぜこんなにも私たちを惹きつけるのかがわかった気がしました。
実際に有効成分が肌を変えるのは、言わずもがな。この肌に極上のシルクを纏まとったら、するんと滑り落ちるに違いないと、未体験の肌を思い描かせることも、大きく肌を変える。未来の肌が今の肌を軽々と超えていく……、それが「いつかはラ・プレリー」の本当の理由。
ポーラ ホワイトショット セラムUV[医薬部外品]
一点の曇りもない完璧肌
価格 | 容量 | SPF・PA |
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¥7,150 | 45g | SPF50+・PA++++ |
過酷化、長期化する夏の環境下でも「さえる」「映える」
美白ケア、UVケア、化粧下地、化粧上地と多機能×高機能。3段階に変化する心地よさもずっと続く艶やかな美しさもクレンジング不要の処方設計も手放せなくなる理由。
ポーラといえば、ジャーナリストや編集者、美容皮膚科のドクターなど美容のプロたちに一目置かれているブランドとしてつとに有名です。中でも、自らをライバルとばかりに、常に満足することなく、決して妥協することなく、誰も到達できなかった美白の領域を切り開いてきたライン「ホワイトショット」に対してはなおのこと。「次はどんな盲点を突いてくるの?」と常にわくわくしながら、革新的な理論や新製品の誕生を心待ちにしています。今シーズンの新製品もまさに、そう。またも意表を突く独自の視点が生んだ「快挙」に、皆、色めき立っているのです。
ホワイトショット セラムUV。ポーラが着目したのは、夏と肌の関係。夏は、ミネラルを多く含む汗をかき、体内が低ナトリウムイオン状態になると考えられ、その状態が「メラニン衝動」を起こすという新発見。つまりは、紫外線の量や強さのみならず、夏ならではの環境が、これまでほぼ注目されてこなかった異なる日焼けルートに影響を及ぼすというのです。これこそが、美意識の高い肌たちの「夏は日焼けしやすい」や「夏は美白ケアが効きにくい」などの不満につながる理由だったということ。ますます夏が過酷化、長期化している我が国では、より深刻。そこで、新発見を基軸に、今まで完璧を目指して構築されてきたありとあらゆるアプローチに加え、全く新しいアプローチを実現。美白に「もっとできること」を見いだし、一点の曇りもない完璧を目指す美白ケア、UVケアが完成したというわけなのです。
美白ケアでUVケアする、UVケアで美白ケアする。これからは、両方で肌クオリティを高め合うのが当たり前になるのかもしれません。今までがそうであったように、私たちは美白ケアを続け、UVケアを重ねることで、未来の肌はより、洗練されていくはず。そう、アップムードのUVケアとは、肌も心も「明日が楽しみ」をかなえてくれるもの。私たちにとって、希望のアイテムにほかならないのです。
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ベースメイク編
シャネル エクラ プルミエ ラ バーズ
触れたくなるアライブ肌
価格 | 容量 | SPF・PA |
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¥8,910 | 30ml | SPF40・PA++++ |
隙がないのに、抜け感がある、躍動感に包まれる
明るさと輝き、透明感と血色感をプラスし、みずみずしい肌へと導く。気候の変化などに伴う不快感を防ぎ、肌の赤みを抑える効果も。テカりが気になる肌にレジェール(SPF35・PA+++)も。
UVケアなのにみずみずしくて軽やかなテクスチャー。UVケアなのに塗っていないみたいなつけ心地、仕上がり……。ネガティブ要素を前提とした「UVケアなのに○○」という言い方に違和感を抱く程「仕方なく使う」時代はとうに過ぎ去りました。UVケアはスキンケアともメイクアップとも溶け合ってマイナスをゼロではなく、ゼロをプラスに、プラスをさらにプラスにするスーパーアイテムへ。今シーズンはそんな「アップムード」のUVケアが勢ぞろいしています。
シャネルのエクラ プルミエ ラ バーズは、表向きメイクアップベースでありながら、すべてを包括したその代表格。とろんとクリーミーでなめらかなテクスチャーがするするとのび広がり、そのまま肌の一部に溶け込む。すると、毛穴やシワなど凹凸の影も、くすみや色ムラなどトーンの影も目立たなくなって「えっ、私の肌?」と思う程、瞬時に肌が変わります。表面はさらりと整っているのに、奥の奥が潤いで満ち満ちているような「触れたい肌」ができ上がるのです。土台を整え、ファンデーションを重ねてパーフェクトな肌を作るのはもちろん、あえてこのステップだけで肌を完成させて、パリマダムのように「ノンシャラン」なおしゃれを楽しむのも、おすすめ。ベージュのチークとスモーキーなアイライン、眉は艶を足して毛流れを強調し、唇はインテンスカラーを指でポンポン塗り……。ヘアやファッションは自然体と清潔感をキーワードに、自分らしく。隙はないのに、抜け感がある、そんな絶妙な肌が存在ごとスタイリッシュに見せてくれます。
このアイテムは、シャネルの新ブライトニングライン、エクラ プルミエから誕生したもの。シャネルのサイエンスがその誇りにかけて透明肌を求め、行き着いたプルミエ フラワー エキスとピュア ナイアシンアミドのふたつのキー成分が、纏(まと)っている間中、アクティブに働きかけます。理想の肌はその先に。「ありたい肌」「なりたい肌」でUVケアを選ぶ時代がやってきました。
SK-II ジェノプティクス CC プライマー
内なる光があふれるオーラ肌
価格 | 容量 | 色 | SPF・PA |
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各¥9,900 | 30g | 全2色 | SPF50+・PA++++ |
あらゆる肌曇りをクリアにして、ほのピンクに染める
美白美容液と共通成分を配合、明るさ、ハリ、UV防御、下地&カバーの効果を凝縮。血色感と艶をもたらすロージーピンクと上質な素肌を演出するナチュラルベージュ。
SK-IIのジェノプティクス インフィニット オーラ エッセンスは、元々「オーラ肌になれる!」と押しも押されもせぬ人気ぶりだった美白美容液が、ドラマティックな進化を遂げたパワーアップ版。メラニンによる茶色、灰色、赤色、黄色、4つの肌曇りに加えて、シワ改善や肌あれケアなど1本8役をこなすエッセンスとして話題です。
シミともくすみとも、それらがすべて絡み合った、肌全体のどんより感がすーっと晴れていくようで、私自身も、もう夢中。でも、でも……、これだけで満足するのはもったいない! 併せて使ってより高みを目指したいと、さらにときめいているのが、同じシリーズから誕生したUVケア、ジェノプティクス CC プライマー。特に、定番のナチュラルベージュに加えて現代肌のニーズに応えて生まれたというロージーピンクは、どんな肌も瞬時にほのピンクのオーラに包み込む、未来の名品と確信しているのです。
まるでスキンケアをしているかのようなみずみずしい使い心地で、塗ったそばから潤いと明るさがレイヤーされていくような仕上がりは、思わず自惚(うぬぼ)れそうな程。でも、何よりはっとさせられるのは、肌そのものからそこはかとなく漂う、ほのピンクのオーラ。お風呂上がりのような、ジム帰りのような、フレッシュでヘルシー、それでいて洗練された自然な血色感が生まれます。メイクも服もクリーンな色を纏いたくなる肌トーンがかなうのです。
ちなみに「現代肌のニーズに応えて生まれた」を深掘りすると……? 美容意識の高まりや化粧品の進化、加えて、美白ケアやUVケアの「功績」として、実際、私たちの肌が明るくなっているという傾向が見られるそう。その肌に溶け込むカラーとして生まれたロージーピンクは、私たちのこれからの肌をさらに上向かせるアイテム。同時に、心までも上向かせるUVケアに違いありません。
SUQQU ザ プライマー、エレガンス アティミエル ヴェール 002
規則正しい生活や豊かな人生が見える「清潔感」の宿る肌創り
透き通る光で、静かなオーラを増幅させる
上/SUQQU ザ プライマー
価格 | 容量 | SPF・PA |
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¥11,000 | 30g | SPF15・PA+ |
たったひと塗りで、肌の曇りが一掃されたかのような光の奥行きをもたらすメイクアップベース。磨き抜かれた輝き、みずみずしさで満ちたハリ感、まさに素肌の理想形がここに。
下/エレガンス アティミエル ヴェール 002
価格 | 色 |
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¥6,380 | 002 |
輝度や反射率の異なるパールが絶妙なバランスで並び、光を巧妙に操ることで、澄んだ透明感を演出。パウダーながら、オイルをリッチに配合することでかなう、濡れたような艶も美しい。
品格と余裕が透ける「清潔感」
2年ほど前になるでしょうか?あるテレビドラマで田中みな実さんが元大手新聞記者のノンフィクションライターを演じ、思わずその演技に引き込まれました。そんなあるとき、ネットニュースで出くわしたこんな意見。「ネガティブな感情を抱きながら闇を追い、昼夜問わず張り込んで睡眠も食事もままならない。そんな荒れた生活を送るライター役を演じるには、肌がキレイすぎない?」。演技は素晴らしいけれど、肌がキレイすぎて役としての説得力がないという、少し意地悪ながらも、ある意味、本質を突いた鋭い指摘に思わずどきりとさせられました。つまり、キレイな肌は、食事や運動、睡眠など規則正しい毎日を送っている証。心身ともに健やかで、さらには思考も行動ものびやかである証。人は無意識のうちに、肌を通して、生活や人生を想像しているのだと、改めて思い知らされたのです。
思えば、私の周りにいる美しい大人たちは、共通して、肌に品格や余裕が漂っています。目尻に多少シワが刻まれていても、フェースラインにほんのり丸みがあっても、どこか肌全体が清潔感にふわりと包まれているのを感じます。カフェで待ち合わせをすると、いつも10分前にはそこにいたかのようだし、この仕事量をどんなふうにこなしているの? と思うのに、いつもにこやかで穏やか。常に「涼しげ」、そう感じさせるのは、肌に清潔感が宿っているからに違いありません。
そこで私たちが、コントゥアリングに加えて味方につけたいのは、清潔感を仕込むメイクアップベース、清潔感を纏(まと)うフェースパウダー。その先に規則正しい生活や豊かな人生が見える肌へと、一瞬にして昇華させるために。
ちなみに、品格や余裕が漂う肌のもち主は、不思議と、記憶の中からシワもシミも、くすみもたるみも、ネガティブなサインが消えて、静かなオーラを放つもの。そんなオーラが印象として刻まれていく大人になりたい、そう思うのです。
NARS ブラッシュ N 777、M・A・C グロー プレイ クッショニー ブラッシュ ジンジャー ラック
チークを施したことで生まれる表情や肌色が、自分自身の心にときめきとして返ってくる
温度を感じさせる色、湿度を感じさせる質感
上/NARS ブラッシュ N 777
価格 | 色 |
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¥5,060 | 777 |
まるできめ細かなルースパウダーにナチュラルな血色を忍ばせたような繊細なフォーミュラが内側からにじみ出るようなシアーな発色を実現。シームレスな仕上がりと心地よい使用感で、自然な美しさに。
下/M・A・C グロー プレイ クッショニー ブラッシュ ジンジャー ラック
価格 | 色 |
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¥4,950 | ジンジャー ラック |
弾力のあるクッションが肌の上でふわりと解けてじゅわっと広がり、するりとなじむ。程よい艶とほのかな血色が肌印象を一気に研ぎ澄まし、モードな仕上がりに。オイルを豊富に含むので、リップにも。
エモーションが透ける「生命感」
終わってみれば、あっという間のパリ五輪。体操に柔道、バスケットボールにバレーボール……、はなはだ勝手ながら、応援する私たちにとっても、いや、だからこそよけいに、理不尽さを感じたり、悔しさが残ったり。ただ、複雑な感情も含めて、多くの感動ストーリーとして胸に刻まれたし、すがすがしい選手たちの笑顔にまた、元気や勇気をもらいました。その実、勝負を超えたところで、印象に残ったことがあります。それは、彼らの閃光(せんこう)を放つ眼差しに加えて、温度と湿度を感じさせる、ピンクに染まった頬。勝敗を分ける一瞬にすべてをかける、闘志と情熱がぎゅっと凝縮したような「あの顔」「あの肌」「あの頬」に、美しさの真実があると確信したのです。世界を舞台に戦うアスリートたちと重ねるにはあまりにおこがましいけれど。
年齢を重ねる程に、心を躍らせること、心を奪われることが減っていく気がしていました。そう思っている大人はきっと、私だけではないはずです。挑戦や冒険に対して、億劫(おっくう)になるからでしょうか? それとも、経験や知識が逆に作用するからでしょうか? 心が固くなって、その動きが鈍り、好奇心や向上心がさびついている、みたいな。それは表情や肌色に如実に現れていて、表情がどこか浮かない、肌色がどこかさえない。くすみやたるみなど、加齢による変化だけが理由ではない気がするのです。だからこそ、私たちには日々、意識的に心を動かす努力や習慣が必要。ちょっとしたことに感動したり、ほんの少し高みを目指したり、一歩でいいから踏み出してみたり……。
常に心に柔らかさと弾力を養って、自分の今を一生懸命生きているエモーショナルな人の頬は、生命感で満ち満ちてピンクに染まっていることを、思い出したいと思うのです。そういう意味でも、チークは、大人程欠かせない。チークを施したことで生まれる生き生きとした表情や肌色がまた、自分自身の心にときめきとして返ってくる。くるくると生命感が巡るのだから。
イヴ・サンローラン オールアワーズ ハイパーブロンザー 02、RMK シェイド & グロウ フェイス パレット 02
メイクが主張するのでなく、自分自身を愛でる「コントゥアリング」
もって生まれた唯一無二の美しさを引き出す
上/イヴ・サンローラン オールアワーズ ハイパーブロンザー 02
価格 | 色 |
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¥9,350 | 02 |
およそ90%自然由来成分配合のスキンケア発想フォーミュラ。ほのかな光沢感、軽やかなつけ心地で、仕上がりは極めてヘルシー&ナチュラル。アクティブな日常にもくずれにくく、生き生きとした印象が持続。
下/RMK シェイド & グロウ フェイス パレット 02
価格 | 色 |
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¥7,700 | 02 |
シェーディング、ハイライト、チークをひとつにした、ユニバーサルなフェースパレット。テクニックなしでも、自然な陰影や艶めき、血色がまるで肌の一部のように溶け込み、骨格や素肌を美しく際立たせる。
メリハリが際立つ「立体感」
「素顔よりも、メイク顔に本当の『その人』が現れるもの。なぜなら、メイク顔は、その人が社会と接するときの『こう見られたい』という意志そのものだから」。そんな風に語った人がいました。むき出しの素顔は、確かに健康や生活を赤裸々に語り出すのかもしれない。ただ、一方で、意志で作ったメイク顔は、実はさらに深層にある美意識や価値観、感情や思考を露(あらわ)にするもの。そう言われた気がしてはっとさせられ、思わず自分のメイク顔を隠したくなりました。シミもたるみも肌の粗を隠したい。年齢と共に弱まった目力を強めたい。年齢より若く見せたい、自分を良く見せたい……。私はメイク顔に「もっと、もっと」という我みたいなものが出てはいなかっただろうか、と少しだけ不安になりました。そして、意識し始めてからというもの、メイクに対する向き合い方が大きく変わったのです。
もちろん、メイクにはコンプレックスやエイジングなど、気になる部分をカバーしたりカムフラージュしたりする役割があるのは確か。ただ、本来は、唯一無二の「自分らしさ」を引き出し、研ぎ澄まし、愛(め)でるためのもの。カバーやカムフラージュばかりに捕らわれることなく、年齢を重ねる程に忘れがちなポジティブな意味合いをもう一度思い出したい。自分自身を愛でるメイクに宿るのはきっと、大人であることを真から楽しめる知性や慎み深さだと思い始めたのです。
そこで、私たち大人がメイクの基本として味方につけたいのは、もって生まれた骨格やパーツ、肌のツヤやハリなど、顔全体の立体感を強調するコントゥアリング。メイクが主張するのでなく、自分自身が際立つ、「見える」より「感じる」メイク。
今シーズンは特に、テクニックなしでも肌に自然に溶け込んで、元々もっている立体感になりすますアイテムが続々と誕生しています。もはやシェーディングもハイライトも、大人美に欠かせないベースメイクの一部……。
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メイク編
シャネル トランテアン ル ルージュ 21,18,14
思わず背筋が伸びる、口紅
価格 | 色 |
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各¥26,400 | 右から/21,18,14 |
シャネルを象徴するリップスティックは、サテン フィニッシュ12色に続き、ルミナス マット12色が登場。マットな質感ながら豊かな潤いで唇を包み込み、光を吸収して、美しく発色。
唇の表情から漂う、インテリジェンスとセンシュアリティ
その日私は、いまだかつてないくらい、会う人会う人に、声をかけられました。「あれっ、今日、いつもと雰囲気が違うんじゃない?」「もしかして、メイク、変えた?」「えっと……、そうだ、わかった、口紅!」「それ、どこの口紅? 何番?」「うん、似合う! すごくいい感じ」。不思議なくらいに、皆、同じ反応。雰囲気が違う理由が口紅にある、と気づかれるまでのわずか数秒間、うれしいような、でも、照れくさいような……、穏やかな興奮が全身を巡りました。
この口紅とは、昨年の登場以来、人気を博しているシャネルのトランテアン ル ルージュ。今シーズン、新たに仲間入りしたルミナス マット フィニッシュの14「ルージュ アンティミスト」でした。「艶」と「凛」が程よいバランスで共存したセミマットのピンクベージュは、元々あまり赤みがない私の唇に塗ると、トーンが少し落ちて、ほんの少し「攻め」のムードに転び、髪の黒と服の黒に相性が良かったのだと想像します。ただ、私をいつもと違う雰囲気にしたのは、口紅の色彩と質感の秀逸さだけではなかったのではないか、とも思うのです。シャネルならではのストーリーを秘めたルージュがいつもより私の背筋を伸ばし、官能的な塗り心地や唇の輪郭や立体感が整って見える仕上がりがいつもより私の口角を上向かせた。このルージュが私に自信と誇りを授けてくれたから、雰囲気をも変えたのかもしれない……、そう思ったのです。
今年は、カラーもテクスチャーもフィニッシュも、これがトレンドと定められない程、魅力的なリップカラーがたくさん登場しました。トランスペアレントなベビーピンクでネイキッドな唇を楽しむも良し、インテンスなブラウンレッドで大胆な唇を楽しむもよし。ルールやセオリーなどいらない。ときめくままに、直感で出合ってほしいと思います。口紅にはその人、その場の空気を変える力がある。「原点」に立ち返ると、その先にはきっと、新しい顔が待っています。
エルメス オンブル ドゥ エルメス パレット クワテュール 01・02・03・04・05・06
エルメスのアイシャドウで宿す、奥に秘めたる強さ
価格 | 色 |
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各¥14,520 | 右上から時計回りに/01・04・06・05・02・03 |
奥に秘めたる強さ
それぞれ異なる濃淡の3つのパウダーにアクセントを与える力強いカラーを加えた4色がパレットに。繊細な美しさに、思わず息を飲む。
色彩、質感、濃淡……、視線の「しぐさ」が放つ美の残像
エルメスのビューティが誕生したのは、長く続くパンデミックに突入したばかりの、2020年のこと。序章として「美しさ、それはしぐさ」というコピーと共に生まれたルージュ エルメス、それはそれは美しい24色のリップスティックに、衝撃を受けた人も多いはずです。世の中も自分の心も大きく揺れ動いているそのときだったからこそ、本質的でタイムレスなメッセージがまっすぐに届き、美しさとは何か、その力はどれほどのものかを教えられた気がして、私にとっては、未曽有の出来事を乗り越える大きな支えになりました。決して大げさでなく、メイクアップと心の密接な関係を再認識させられたのです。
あれから4年、その最終章の幕開けとして登場したのはアイメイクアップコレクション、ルガール エルメス。「眼差し、それは一瞬のひらめき」というキャッチコピーに、またも心をつかまれました。どぎまぎするような強い眼差し、ふわんと包み込むような柔らかい眼差し……。年齢を重ねると共に、その人の「すべて」が眼差しに表れて、決してうそがつけない気がしていたから。だから、目が生むしぐさまでも美しく彩るエルメスのコレクションに心躍ったのです。中でも、まるでオブジェのようなオンブル ドゥ エルメスは、調和のとれた色合いのパーフェクトな美しさにはっとして、手にした瞬間から表情が華やぐのを感じるはずです。ナチュラルなカラーをまぶたにすーっとのばすと、内側から静かに光を放つように整って120%の立体感と奥行きが瞬時に生まれるし、遊び心のある印象的な色をアイラインのように入れると、目を伏せる度、色の残像が揺らめいて瞳が艶やかに見え、不思議と表情が生き生きとする。濃淡やコントラストの加減で、どんな目元も自由自在。きっと夢中になるはずです。
もう一度、アイメイクで自分を語り出す挑戦をしてみたいと思うのです。たくさんの経験を重ねてきた大人ならではの奥に秘めたる強さは、その目元に宿ると信じて。
トム フォード ビューティ アイ カラー クォード 45
トム フォードのアイシャドウで放つ、知的なゴージャス
価格 | 色 |
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¥13,640 | 45 |
知的なゴージャス
霞かすみがかった洗練のパープル2色にベージュとトパーズ シマーが組み合わせられ、印象が新鮮に。あえて、リップやチークの血色を極力感じさせず、スタイリッシュでインパクトのある目元を楽しみたい。
凜とした佇まい、艶めきと奥ゆき。存在ごと、高みへ
長い長いマスク生活にようやくピリオドが打たれ、私たちは物理的にも精神的にも解放されました。例えば、リップメイク。それまで「マスクで見えないから塗らなくていい」人も「マスクにつくから塗りたくない」人も、リップメイクへの「欲求」は静かに積み重なっていて、だからこそ、自由な今に心躍っているはずです。グロスも口紅も、艶もマットも、ベージュもレッドも、思いのまま。だからでしょうか? それまでよりもさらに、冒険? と思う色にもチャレンジしている人が増えているのだそうです。私自身も、そう。どこか距離のあったマットテクスチャー×インテンスカラーも、軽やかにつけることができるようになって、むしろそれが当たり前になり始めていました。ところが、ある日、自分の肌と一体化するようなヌードベージュのマットリップに一目ぼれ、いつものようにメイクを終えて鏡を見ると……、「え!?」。脳内のイメージとまるで違い、疲れてる? 寝てないの? と自らに問いかけたくなる顔だったのです。急いでオレンジブラウンに塗り替え、顔全体のバランスを整えたものの、ふと気づかされました。あっ、私、アイメイクをこんなにもお座なりにしていた、と……。
確かにリップメイクがもつ威力は計り知れない。一方で、アイメイクでしか放てない知性的でいてグラマラスな大人のムードもある。トム フォードの名品、アイ カラー クォード独特の、あのベルベットのように官能的にまぶたに溶け込む色合いと質感が心底、恋しくなりました。特に、ランウェイならではのグラマラスな魅力にインスパイアされて生まれたという、新しい色、45。どこまでもスモーキーで、どこまでもクール。艶と凜(りん)を兼ね備えた、大人に似合う美しさ……。この目元なら、唇をあえてヌードにしたい。この「逆転バランス」も、自由になれた私たちがチャレンジしたい、次なるカッコよさだと思うのです。
この顔なら、髪をタイトにまとめてみたい。この顔なら、肩先を露出してみたい。あなたを高みに連れていく目元に違いありません。
プラダ ビューティ ダイメンションズ マルチエフェクト アイシャドウ 01・03・04
プラダのアイシャドウで魅せる、洗練された遊び心
価格 | 色 |
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各¥12,980 | 右から/01・03・04 |
洗練された遊び心
ブランドアーカイブから厳選された6種の象徴的なパターンを表現したパレット。
3色のニュートラルカラーとインテンスカラー1色の構成が、思わず目を引く華やぎを生む。
見慣れない自分を自分に見せるという冒険で、個性を育む
あるときから急に「新しい服、買った?」「その服、初めて見た気がする」、こんな風に声をかけられることが増えました。もう何年も着続けている服なのに。その人の前でいく度となく着ているのに。思い当たる節がありました。恐らく、私のヘアスタイルが変わったから。ほんのりモード感を狙った切りっ放しのボブスタイルにしたら全身のバランスが変わって、結果的に服の「見え方」が変わった。つまり、変わったのは服ではなくて髪だった、きっとそれが理由。でも、でも……、同時に、正直なところ、表面的な見え方だけが理由ではないとも、感じていました。この髪型によって出会った鏡の中の「見慣れない」自分は、顔の作りも肌の色や質感も、どこか新鮮。新しい自分にときめいて、その日から「明日の私に何を着せよう?」と思い始めました。こうして心が弾み、それが表情に現れたことも、服を新しく見せたのではないかと想像するのです。
2024年の春に上陸した、プラダ ビューティのアイカラーを初めて目の当たりにしたとき、あのときの高揚が瞬時に蘇(よみがえ)り、このアイカラーから顔や服が新鮮に見え始めるかもしれないとわくわくさせられました。見ただけで「うわあ、キレイ!」と心が弾んだのは、きっと私だけではないはず。実際、手にしてみると、その興奮は想像以上で、鮮やかな色彩、なめらかな質感、まぶたが色と光で染まって、内側から生命感がわき立つつけ心地や仕上がりで、「私じゃないみたい!」。ほんのりモード感を帯びたアイカラーがしばらく遠のいていたアイメイクに対するときめきやパッションを呼び覚まし、日々、いかに無難でコンサバな目元を作っていたかということに気づかせてくれました。見慣れない自分が私の「もっと先」を教えてくれたのです。
この目元には、どんな口紅を、どんな髪型を合わせよう。この目元には、シャツがいいだろうか、ニットがいいだろうか。そう、鏡の中の見慣れない自分は新しい自分を作る、第一歩。
ヘアケア編
エスト クラリファイイング スカルプジェル
「頭皮」を健やかに整える
価格 | 容量 |
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¥6,050 | 250g |
頭皮角栓へアプローチ。髪のみならず、顔までも
ローション状のジェルが髪と髪の間に入り込み、毛穴に密着、蓄積した頭皮角栓を分解、洗浄。頭皮のにおいやベタつきの原因となる汚れをすっきり落とし、頭皮環境を健やかに整える。シャンプー前に使用。
「頭皮」を健やかに
「頭と顔の皮膚は、つながっている」「顔のたるみは、頭皮の固さから始まっている」「肌はケアするのに、どうして頭皮はなおざり?」……。ジャーナリストやドクター、美容家、PRなど美容のプロフェッショナルに取材をする度、どきりとさせられ、頭皮ケアの重要性を痛感していました。そして今回、エストから発表された「頭皮のエイジングが、顔のエイジングを引き起こす」という新知見に、やっぱりそうかと、思いを新たにしています。
数年前、エストから発表された「角栓から皮脂を伝わり、酸化が伝播する」という事実。顔の肌で酸化ドミノが起こっている? とプロたちの間で大きな話題になりましたが、その延長線上にある、さらなる新知見として明らかにされたのが、頭皮と顔肌の関係性。頭皮は体の中で最も皮脂腺が多いこと、頭皮と顔肌は「皮脂」でつながっていること、たとえ毎日シャンプーをしていても、頭皮には角栓が蓄積していること、頭皮の角栓から酸化が広がり、さまざまなトラブルの引き金になっていること、頭皮から顔肌へも、ドミノが起こっている可能性があること……。もし、顔のどんよりとした印象が頭皮から始まっているとしたら?
そこで、今こそ始めたいのが、全く新しい大人のための頭皮エイジングケア。ローションとジェルのハイブリッドのようなユニークテクスチャーが密集した毛髪の間をかき分けるように広がってぴたっと密着。じわーっと広がる清涼感に包まれながら、頭皮をマッサージするようになじませる、その心地よさたるや! 独自の「角栓洗浄技術」で、皮脂汚れのみならず、蓄積した角栓を分解・洗浄して、クリアな状態にリセット。頭皮のすっきり感、髪のさらさら感、においやベタつきのなさ……、きっとくせになるはずです。
髪が素直になる。顔が明るくなり、心が軽くなる。頭皮が変わるとこんなにも変わる!
Hair Theory Lab(R) セラムイン シャンプー&トリートメント
「髪」をなめらかに
髪1本1本を芯から満たして、見た目も手触りも上質に
右/同 トリートメント
価格 | 容量 |
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¥5,500 | 300ml |
約90%の美容液成分を配合した濃密テクスチャーが髪に密着。洗い流した後のなめらかさに感動。
左/同 シャンプー
価格 | 容量 |
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¥5,060 | 300ml |
クリーミーな濃密泡が髪を優しく洗い上げる。スキンケア発想で頭皮もケア。
セラムイン シャンプー/同 トリートメントの詳細はこちら太い×硬い×多い、の三重苦。パサつきやゴワつきは常で、湿気を感じた途端にうねる、広がる……。どんなトップスタイリストの方も、私の髪に触れると、必ずといっていい程「ああ、大変ですよね?」。力ずくで抑え込むヘアケアやスタイリングをしていた時期もありました。ところが……! 最近では、意識が大きく変化しています。むしろ、抑え込もうとする程に、髪は反発してどんどん素直でなくなる。生まれもっての髪質は変えられないけれど、しなやかさやなめらかさ、艶やハリなど、髪の「素材力」は育てることはできる。そう、肌質は変えられないけれど、肌の素材力は育てることができるのと同じで。そして、肌を育むには化粧水や乳液などベーシックがカギを握る、それを髪に置き換えると、シャンプーやコンディショナーがカギを握る……。こんな風に考えられるようになったのはたくさんのドラマティックなヘアケアに出合ったから。
このヘアセオリーラボとの出合いもまさに、そう。ヘアセオリーラボといえば、美容通なら誰もが知るスキンケア研究家・三上大進さんがdr365に続き、新たに立ち上げたヘアケアブランド。昨年、第1弾として発売されたヘアミルクセラムは一時欠品を起こす程の大ヒットを遂げ、何を隠そう、私自身ももはやないと不安になるくらい頼りにしているアイテムです。そして、第2弾として発売されたシャンプー&トリートメントは「『髪密度』を満たす」がコンセプト。大学研究機関の実証実験を通してうねりの原因を解明、世界的に大きな注目を浴びている次世代ヘアケア成分「トステア®」が配合されていて、早くも業界で話題沸騰中です。ただ、理論も成分も素晴らしいけれど、何より感動するのは、美容液で洗って美容液で整えるような使い心地と、「えっ、私の髪?」と思う程の差。たった1回でわかる。続ける程に変わる。髪の素材力が見る見る育つ感動を体験したら、きっと心の向きまでも変わるはずです。
シスレー ヘア リチュアル ザ ブラシ&ザ ブラシ プチ
美しい髪は朝一番のブラッシングから
ブラッシングという原点から生まれる生命感、清潔感
右/同 ヘア リチュアル ザ ブラシ
価格 |
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¥15,620 |
左/同 ヘア リチュアル ザ ブラシ プチ
価格 |
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¥13,750 |
イノシシ毛とピンの混合ブラシ。圧を分散させながら、頭皮全体をまんべんなくブラッシングできるフラットタイプ。人気のオリジナルに続き、外出や旅行に便利なプチサイズが登場。
ヘア リチュアル ザ ブラシ プチの詳細・購入はこちら「美しさ」を巡らせる
「ブラッシングをする習慣がない」「ヘアブラシを持っていない」……、意外にも、若い世代を中心に、そんな人たちが増えていると聞きました。無造作ヘアや前髪コンシャスといった流行には、コームでいい、むしろ、手ぐしがいい。ヘアケアやスタイリングアイテムの劇的進化で、ブラッシングなしでもさらさらの状態がキープできる。理由はひとつではないけれど「必要性を感じない」というのです。大人は大人で現実的なエイジングサインに目が向くからか、ブラッシングは「地味」な行為と、ないがしろにしがちなのだとか。
実は私、朝起きたらいちばんにブラッシングをしています。頭皮や筋肉への心地よい刺激で、すっきりと目が覚める。頭皮からじんわりと血行が促され、顔にぱっと赤みが差す。頭皮の皮脂が毛先まで行き渡り、キューティクルが整列して、髪に面の艶が生まれる。少し意識すれば、根元の立ち上がりも、毛先のまとまりも作れる……。たった1分で、「さあ、今日も張り切っていこう」と1日をスタートできるから。頭皮や毛髪の健やかさのためにも、何より、表情や姿勢を整えるためにも、ブラッシングを習慣として取り入れてほしいのです。
頭皮にも毛髪にも負担をかけないシスレーはプロたちに高く支持されていることで、つとに有名。優しいクッション性、先端のピンが与える心地いい刺激。使う度に、頭皮や毛髪が整い、続ける程に、健やかになっていくのを実感します。
髪という素材力が高まると、毎日の、人生の自由度が高まる。ヘアスタイルはもちろん、メイクもファッションも楽しくなり、誰かに会いたくなる、どこかに出かけたくなるというプラスのスパイラルが生まれる。大人になる程に確信するのです。悩みは増えるばかりだけれど、その悩みを後追いするのでなく、先回りして「ベーシックケアから」「頭皮から」「当たり前の習慣から」見直してみること。それが生き生きとした髪への何よりの早道だから。
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フレグランス編
エルメス バレニア オー ド パルファム
肌の香りになる、フレグランス
価格 |
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左から/¥25,630(100ml)、¥12,980(30ml) |
ジンジャーリリー、ミラクルベリー、オークウッド、パチョリで構成された個性的でいてタイムレスな香り。ブレスレットを思わせるメタルパーツがエルメスらしさを語り出す。
力強さと優しさの共存に本能が抗えなくなる、美しきシプレ
今年も、たくさんのフレグランスが誕生しました。独特の気候や文化から、欧米に比べ、香りに対する「親密さ」が薄いとされてきた私たち日本人ですが、ここ数年で事情は大きく変わっています。目に見えるラグジュアリーから、目に見えないラグジュアリーへという価値観の変化。フレグランスはその最たるものであるという捉え方。だから、本物であることはもちろん、メゾンの歴史や哲学、調香師の個性や思い、原料の希少性やイメージする人間像もすべて知り尽くした上で、たとえ高価でも、自分だけの「唯一無二」に出合いたい……、そんな人が増えているというのです。
中でも、今年いちばんの注目を集めているのが、エルメスのバレニアです。ずっと憧れの人だったメゾンの専属調香師、クリスティーヌ・ナジェルさんが生み出した、エルメス初の「シプレ」。聞けば、彼女が現職に就任した10年前から、「作りたい」という強い欲求と意志を抱いていて、それを貫く形でシークレットのプロジェクトとして進められ、ようやく誕生したフレグランスなのだといいます。バレニアとは、エルメスのレザーの中でも独特の存在感をもつなめし革のことで、肌に触れることで形作られるともいえる、この上ない官能的な質感が特徴。フラコンは、レザーブレスレットがつとに有名な、エルメスのアイコン的なオブジェである「コリエ・ド・シアン」から生まれています。そして、このフレグランスのキャッチコピーは「肌はパフューム」。つまりは、纏ったその瞬間から、エルメスの神髄とつける人の個性とが溶け合って、ひとりひとりの肌の香りになっていくという……、これぞ、センシュアリティの極みに違いありません。
発表会でクリスティーヌさんが放った一言が忘れられないのです。「私はとても美しい香りを作りました。今度は、皆さんがこの香りを『ベイビーシッティング』してください」。私には私のバレニアがある。バレニアとの親密な関係を育てたい。なんといとおしいフレグランス!
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※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
エディター・ライター。自ら立ち上げた出版レーベル、BOOK212より初の絵本『ピンクのカラス』を刊行。
(問)https://book212.com