エディター・ライター。自ら立ち上げた出版レーベル『BOOK212』より初の絵本『ピンクのカラス』を刊行。
(問)https://book212.com
規則正しい生活や豊かな人生が見える「清潔感」の宿る肌創り|美的GRAND
美容エディター・松本千登世さんが厳選。『このコスメが、すごい!~大人の顔創り編~』
透き通る光で、静かなオーラを増幅させる
〈上から〉
Brand / SUQQU
Item / ザ プライマー
たったひと塗りで、肌の曇りが一掃されたかのような光の奥行きをもたらすメイクアップベース。磨き抜かれた輝き、みずみずしさで満ちたハリ感、まさに素肌の理想形がここに。SPF15・PA+ 30g ¥11,000
Brand / エレガンス
Item / アティミエル ヴェール 002
輝度や反射率の異なるパールが絶妙なバランスで並び、光を巧妙に操ることで、澄んだ透明感を演出。パウダーながら、オイルをリッチに配合することでかなう、濡れたような艶も美しい。¥6,380(セット価格・9月17日発売)
品格と余裕が透ける「清潔感」
2年ほど前になるでしょうか?あるテレビドラマで田中みな実さんが元大手新聞記者のノンフィクションライターを演じ、思わずその演技に引き込まれました。そんなあるとき、ネットニュースで出くわしたこんな意見。「ネガティブな感情を抱きながら闇を追い、昼夜問わず張り込んで睡眠も食事もままならない。そんな荒れた生活を送るライター役を演じるには、肌がキレイすぎない?」。演技は素晴らしいけれど、肌がキレイすぎて役としての説得力がないという、少し意地悪ながらも、ある意味、本質を突いた鋭い指摘に思わずどきりとさせられました。つまり、キレイな肌は、食事や運動、睡眠など規則正しい毎日を送っている証。心身ともに健やかで、さらには思考も行動ものびやかである証。人は無意識のうちに、肌を通して、生活や人生を想像しているのだと、改めて思い知らされたのです。
思えば、私の周りにいる美しい大人たちは、共通して、肌に品格や余裕が漂っています。目尻に多少シワが刻まれていても、フェースラインにほんのり丸みがあっても、どこか肌全体が清潔感にふわりと包まれているのを感じます。カフェで待ち合わせをすると、いつも10分前にはそこにいたかのようだし、この仕事量をどんなふうにこなしているの? と思うのに、いつもにこやかで穏やか。常に「涼しげ」、そう感じさせるのは、肌に清潔感が宿っているからに違いありません。
そこで私たちが、コントゥアリングに加えて味方につけたいのは、清潔感を仕込むメイクアップベース、清潔感を纏(まと)うフェースパウダー。その先に規則正しい生活や豊かな人生が見える肌へと、一瞬にして昇華させるために。
ちなみに、品格や余裕が漂う肌のもち主は、不思議と、記憶の中からシワもシミも、くすみもたるみも、ネガティブなサインが消えて、静かなオーラを放つもの。そんなオーラが印象として刻まれていく大人になりたい、そう思うのです。
『美的GRAND』2024秋号掲載
撮影/シバサキフミト(DONNA) スタイリング/高橋尚美 構成/松本千登世、三井三奈子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。