人気の「菌活」ポイントと6つの疑問・おすすめサプリ【4選】

皆さん「菌活」始めていますか?今回は、プロに菌活についての6つの疑問を聞いてみました。おすすめサプリ4選もご紹介します。「腸活」とは若干異なるので必見です。
「菌活」のポイント
まずは腸内環境からアプローチしよう
「私たちの身体には1000兆匹とも言われるとても多くの菌が住んでいて、肌、頭皮、口腔内、腸内、膣内の環境は影響し合っていますから、パーツごとの菌ケアが必要になってきます。菌活はポイントとなる5つの場所へアプローチすることで、全身に住む菌の状態を最適に保つことを目的としています。
すべての環境が連動していると言いましたが、影響力があるのはやはり腸内環境。腸内環境が整っていれば、自然と肌の水分量が増えて肌トラブルが減ったり、多くの悩みが根本から改善されていく傾向があります。口にするものを気にするだけでも変わっていくので、まずは腸内環境からアプローチしていくと良いでしょう」(下川さん・以下「」内同)
菌は「入れる」だけでなく「育てる」
- 菌を入れる
- 菌を育てる
- 菌の邪魔をしない
「菌を入れるだけで餌を与えなかったり、住みにくい環境を作っては元も子もないのです。発酵食品をいっぱい食べても、同時にファーストフードばかり食べているようでは意味がなくなってしまいます。菌を入れることと育てることをバランス良くやるのが重要になってきます。
まずは発酵食品やサプリメントなどで菌を入れたら、食物繊維やオリゴ糖などの菌の餌となるものを食べて“育てて”いきます。菌も私たちと同じで、食べ物がないと生きていけません。菌はその菌自体が重要なのではなく、菌が作り出す成分が重要になってくるため、どれだけたくさんの菌がいても餌がなければ有益な成分を作り出すことができないのです。
そして、菌の邪魔をしないというのも大事なポイントになります。肌であれば、朝晩と洗顔料を使ってしっかり洗顔してしまうと善玉菌が減ってしまいます。せっかく増えた良い菌を減らしてしまうのは、菌の邪魔をしてしまうもったいない行為。
睡眠や運動、何を食べるかなど生活習慣すべてが菌を育てること関係してきます。菌活はただ発酵食品を摂ったらいいというわけではなく、“菌を入れる”“菌を育てる”“菌の邪魔をしない”を実行することが重要です」
6つの「菌活」の疑問
【1】「菌活」と「腸活」の違いは?
「基本の菌活は肌、頭皮、口腔内、腸内、膣内の5か所へアプローチすることを言っています。腸活は腸内だけにアプローチするものだと考えると、菌活と腸活は違ってきますよね。菌活は関連する5か所へ総合的にアプローチするもの。腸活は腸にピンポイントでアプローチするもの。同じようなジャンルにあって、違うもの。菌活が山の頂上で、腸活はその麓に位置しているような感覚ですかね」
【2】菌活に向いている向いていない食材がある
「おそらく、みなさんが思っている以上に世の中に発酵食品というのは多くあります。よく知られているヨーグルトやキムチ、納豆、味噌などの調味料に加えて、鰹節やチョコレート、ナタデココ、バニラにサラミ、メンマやザーサイ、烏龍茶と紅茶も発酵食品です。菌活の視点で考えると、その中に摂取する価値が高いものとそうでないものというのはあります」
Point
・菌活をしたい人が甘酒を選ぶなら、米麹から作られているものを選びましょう。・チョコレートも砂糖が入っていないものの方が◎。
・原料であるローストしたカカオ豆を砕いたカカオニブにするのがおすすめ。
【3】菌活はPMSや生理痛にも効果がある
「排卵を境に変動する女性ホルモン(プロゲステロン=黄体ホルモン)。これが増えることによって出るプロスタグランジンという炎症性物質が、PMSや生理痛に関係しています。
そして、この炎症性物質はカンジダ菌からも出るものなのです。カンジダ菌は健康な女性の膣にも存在する常在菌。ですが、菌のバランスが悪く、活性化してしまうと炎症性物質を出してPMSや生理痛の原因となる可能性があるわけです。そのため、菌活でカンジダ菌を抑制することでPMSや生理痛も改善できる可能性があると言えるでしょう」
Point
・腸内細菌が整うとホルモンバランスが適正化され、PMSや生理痛の症状改善が見られる。【4】「菌」効果は加熱調理でなくなる?
「菌のよい作用は“菌体成分”によるものです。生きた菌が何かしらの活性を受けて菌体成分を出すパターンもありますが、その菌の中にもともと菌体成分あり、死んでいても効果がなくならないパターンもあるんです。そして、たとえ菌が死んだからと言って、その効果はなくならないという可能性のほうが高いですね。なので、“加熱調理ですべての菌が死んで効果がなくなる”とはいえません。
菌は熱に弱い、というのも一概にはいえません。たとえば、納豆菌はかなり熱に強く、耐熱性菌と呼ばれています。それくらい熱に対して強い菌も存在するんです」
【5】菌活は美肌にも効果がある
「私たちの肌にはさまざまな菌が住んでいます。そして、美肌のポイントとなるのは総菌数と菌のバランスです。いわゆる“美肌菌”と呼ばれているのは表皮ブドウ球菌と、悪者と思われがちですが、みずみずしい肌を作るのに欠かせないアクネ菌。この2つの菌バランスが美肌に関係しています。
現在、明らかに表皮ブドウ球菌が少なくて、アクネ菌が多いという人は敏感肌やインナードライ肌などトラブルを抱えている人が多いということがわかっています。また、弊社の最新の研究では炎症に関わるコリネバクテリウムと表皮ブドウ球菌、アクネ菌の3つの菌と肌の関係がわかりはじめています。
さらに、肌コンディションは皮膚細菌だけでなく、腸と膣の菌も関係しています。皮膚は腸内細菌の影響を受けるため、腸内フローラが整っていれば肌の菌も自然と整う傾向にあります。そう考えると、菌活で美肌が目指せる、と言えるのです」
Point
・美肌のポイントは総菌数と菌のバランス。【6】菌活はダイエットにもなる
「痩せやすい体質の方の体内に多くいる、いわゆる痩せ菌と言われるものがいます。痩せ菌を摂ったり、体内で増やすことで痩せやすい体質になれることから、菌活はダイエットにもなると言えます」
\痩せ菌と言われる菌は?/
Point
・乳酸菌とビフィズス菌が出す「短鎖脂肪酸」は代謝を上げたり脂肪の蓄積を防いだりする役割がある。・アッカーマンシア・ムシミフィラ菌は、肥満の人の腸内には少なく、痩せた人の腸内に多い。
・酢酸菌は「食事と一緒に酢を摂ることでダイエット効果がある」というデータがある。
おすすめサプリ【4選】
【1】KINS BOX
Point
・サプリメントは22種類のビフィズス菌を含む乳酸菌と健康維持の味方になる乳酸菌生産物質、腸内のカビを抑制する酵母菌が入っている。価格 |
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[定期価格]¥5,980 |
【2】KINS ESSENCE
Point
・乳酸菌が作り出した400種類以上の成分が、身体と菌に素早くちからを与える。価格 |
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[定期価格]¥9,800(1か月2本)、[単品価格]¥5,980 |
【3】ビオフェルミン(R)ヨーグルト味 かむサプリ
Point
・水なしで噛んで食べられるヨーグルト味の栄養補助食品。・ビオフェルミン製薬独自のビフィズス菌と、ミルクオリゴ糖・食物繊維が一つで摂れる。
価格 | 容量 |
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¥1,800(編集部調べ) | 30 粒 |
【4】ビフィズス菌 BB +オリゴ糖
Point
・ビフィズス菌を届けて&育てて腸菌活性。・ビフィズス菌ロンガム種、新型乳酸菌、有用菌のエサになるオリゴ糖を配合。
価格 | 容量 |
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¥6,900 | 60粒 |
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
1985年4月1日生まれ。福岡県出身。岡山大学歯学部卒業後、歯科医師を経て、都内医療法人の理事長に就任。クリニックで慢性疾患に悩んでいる患者さんたちの根本治療を目指していく中で、より多くの人の力になるため起業を決意し、2018年12月KINSを設立。“菌ケアすることが当たり前である世の中”にするため、様々な活動をしている菌ケアドクター。