朝のコーヒー、フルーツには食べ方にポイントがあるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「朝食」について。朝のコーヒー、フルーツには食べ方にポイントがあるってホント? 理学博士・管理栄養士の古谷彰子さんにお話を伺いました
Q:朝のコーヒー、フルーツには食べ方にポイントがあるってホント?
朝食にコーヒーやフルーツをとっている人は多いのではないでしょうか。コーヒーや朝のフルーツはよいという説もありますが、その一方で空腹時のコーヒーはよくないとか、朝にフルーツを食べると太るなどのウワサも。本当なのでしょうか。そこでこの疑問を理学博士・管理栄養士の古谷彰子さんに聞いてみました。
A:ホント
「コーヒーもフルーツも夜より朝が◎。朝食で取り入れるポイントを紹介します」(古谷彰子さん・以下「」内同)
コーヒーを飲むなら朝が◎
「コーヒーを摂取すると血糖値低下や糖尿病予防につながるという研究結果があります。ただ、これらの研究結果には、いつ飲んだかについての言及はありませんから、コーヒーを飲むタイミングについては考えたいところ。
カフェインには体内時計を動かす作用があるため、朝にカフェインを摂取するコーヒータイムは実に理にかなっています。
とはいえ、コーヒーを朝食の代わりにするというのはおすすめできません。朝食がブラックコーヒーだけという人は牛乳を足して加えてカフェラテにしてタンパク質を足すというのもひとつのアイディアです。とはいえ、コーヒーだけではエネルギー量は足りません。
突然、朝食をどかっと増やすと気持ち悪くなってしまうこともありますから、準備体操のように、ヨーグルトやフルーツを足したり、お米であればおかゆやお茶漬けにするなどして、食べることをはじめていくとよいでしょう。コーヒーをスムージーやプロテインドリンクに変えるのもよい手です。
一方で、夕方以降にカフェインを含むコーヒーやお茶を摂取すると体内時計を見だし、遅らせてしまうことがわかっています。そのせいで眠れなくなる恐れも。マウスの実験ではありますが、カフェインを甘味と一緒に摂取すると夜眠れなくなり、遅寝・遅起きといった生活リズムになってしまうということも最近になってわかってきたので、気を付けていきたいですね」
朝ごはんにフルーツは太る?
「いいえ。“朝の果物は金、昼の果物は銀、夜の果物は銅”という言葉があるように、朝ごはんにフルーツを食べるのは◎です。ビタミンCに関しては代謝の関係から夜に摂るメリットもあるのですが、果糖が気になるという人は朝のうちに食べるほうが、糖質を気にせず食べられるでしょう。
さらにフルーツに含まれるビタミンCなどは紫外線を浴びる前に摂ったほうが効果を発揮できますよ」

愛国学園短期大学 准教授/博士(理学)/管理栄養士
早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構招聘研究員 アスリートフードマイスター認定講師 発酵料理士協会特別講師
古谷彰子(ふるたに・あきこ)
文/土屋美緒
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「時間」という観点から、医学・栄養学・調理学の領域にアプローチすることを専門とし、科学的根拠を基にしたライフスタイルへのアドバイス、時間栄養学的栄養指導、実体験を基にした食育活動や講演活動、料理教室も開催中。現場を通じて得た問題点をもとに、ヒトを用いた臨床試験、官能評価、アンケート調査を行うことを得意とする。企業の商品開発や、マーケティングに役立たせることが出来ると好評を博している。メディア出演、連載、著書多数。