赤ちゃんのうちから菌活したほうがいいってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は免疫力アップなどでも注目されている「菌活」について。赤ちゃんのうちから菌活した方がいいってホント? そこで「菌ケアドクター」の異名を持つ下川穣さんにお答えいただきます。
Q:赤ちゃんのうちから菌活したほうがいいってホント?
大人が菌活をするのはわかるけれど、子どもも菌活をするべき? そもそも菌活はいつから始めるのが良いのでしょうか。ということで、今回のテーマは「赤ちゃんのうちから菌活したほうがいいってホント?」。果たして先生の答えは…。
A:ホント
「菌活を開始は早ければ早いほど良いです。0歳からでも良いですよ。3歳くらいまでに腸内細菌の土台ができるので、それ以前からの菌活は特にインパクトがあります」(下川穣さん・以下「」内同)
Point
腸内細菌の土台ができる3歳くらい以前の菌活はインパクトが大きい母乳は菌の複雑性をつくるために重要な役割をもっている
「大人も子どもも、腸内細菌は“複雑性があること”が重要になってきます。大人の場合は唾液中にIgA抗体という粘膜面で主に活躍する免疫物質があって、それを飲み込んでいるわけですが、赤ちゃんのときは母乳を通じてこの抗体をもらうわけです。
そして、母乳にはIgA抗体に加え、菌の餌となるオリゴ糖が含まれているんです。母乳のオリゴ糖はHMOと言われるヒトミルクオリゴ糖というもので、数十から数百種類という、とても複雑な成分で構成されています。
粉ミルクなども母乳成分を分析して似ているものを入れていますが、母乳とまったく同じ菌を入れるのは難しいわけです。そのため、母乳以外のものから菌を摂れるようになるまでは、できるだけ母乳で育てることが菌活的には好ましいといえます」
赤ちゃんの菌活、最初のチャンスは出産
「お母さんの菌を受け継ぐことが最初の大チャンスで、それは膣内を通ることなのです。子宮内にも菌がいることが明確になっています。そこからめちゃくちゃ菌がいる産道を通って、初めて菌に触れて感染することが重要になります。
そのため、菌活という点では自然分娩がベター。とは言え、出産は何が起こるかわからないもの。菌活にいいからと自然分娩にこだわり過ぎず、当然のことながら母子ともにもっとも安全な方法を選ぶのがいちばんです。生まれてからも菌活のチャンスはたくさんありますからね」
菌活はいつ始めても効果はある!
「上述したように菌活を始めるのは早ければ早いほど良いです。始めることで変わることは確か。やろうと思えば100、200というくらいやるべきことはありますが、今から始めたいという人は、ベーシックな味噌汁を飲むくらいからスタートしていくのが良いでしょう。そこから生活習慣も整えていくようにしましょう」
Point
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文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
1985年4月1日生まれ。福岡県出身。岡山大学歯学部卒業後、歯科医師を経て、都内医療法人の理事長に就任。クリニックで慢性疾患に悩んでいる患者さんたちの根本治療を目指していく中で、より多くの人の力になるため起業を決意し、2018年12月KINSを設立。“菌ケアすることが当たり前である世の中”にするため、様々な活動をしている菌ケアドクター。
■株式会社KINS
■Instagram @yourkins_official @yutaka411985