菌活はPMSや生理痛にも効果があるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は免疫力アップなどでも注目されている「菌活」について。菌活がPMSや生理痛に効果があるってホント? そこで「菌ケアドクター」の異名を持つ下川穣さんにお答えいただきます。
Q:菌活がPMSや生理痛に効果があるってホント?
PMSに加えて、生理が来たと思ったら生理痛…。毎月、生理が来るのが憂鬱という人もいると思います。しかし、菌活はPMSや生理痛にも効果があるというウワサが…本当でしょうか。さっそく、この疑問を下川さんに聞いてみました! 果たして下川さんのお答えは…?
A:ホント
「排卵を境に変動する女性ホルモン(プロゲステロン=黄体ホルモン)。これが増えることによって出るプロスタグランジンという炎症性物質が、PMSや生理痛に関係しています。
そして、この炎症性物質はカンジダ菌からも出るものなのです。カンジダ菌は健康な女性の膣にも存在する常在菌。ですが、菌のバランスが悪く、活性化してしまうと炎症性物質を出してPMSや生理痛の原因となる可能性があるわけです。そのため、菌活でカンジダ菌を抑制することでPMSや生理痛も改善できる可能性があると言えるでしょう」(下川穣さん・以下「」内同)
Point
腸内細菌が整うとホルモンバランスが適正化され、PMSや生理痛の症状改善が見られる。PMSや生理痛が起こるメカニズム
「PMSや生理痛の原因と言われているのは女性ホルモンのバランスの乱れ。月経前に出てくるプロゲステロン(黄体ホルモン)が増え、プロスタグランジンが増えることで子宮が収縮する、膣が収縮するというパターンが自然発生的な流れです。
そのため、生理痛が起こるのはある程度はしかたがないことなのです。しかし、人によってプロスタグランジンの量が違ったり、それを助長するような菌のバランスがあったりすると症状が重くなることがあります。PMSや生理痛の症状に個人差があるのは、腸内環境が人それぞれ違うからといった理由もあるんです」
カンジダの増殖を抑える方法2つ
「もちろん、すべてのPMSや生理痛がカンジダによるものではありません。しかし、カンジダが関係している場合は増殖を抑えることが大事、ということは明確です。カンジダというのは膣だけでなく皮膚や口内、消化管、膣にも存在します。それがバカーっと増えるとまずいだけで、普通に抑えられている状態であればおとなしい菌なのです。
カンジダの増殖を抑える方法は大きく2つあり、歯磨きを1日3回行うことと、酵母菌の摂取。歯磨きをするだけで意外なことに体内のカンジダの数を大きく減らすことができます。それを考えると、腸内のカビは口腔内由来の可能性が高いかもしれません。
そして、さまざまな種類の酵母菌がカンジダを減らすことがわかってきています。すでに1日3回の歯磨きをすでにしている、と言う人は酵母菌の摂取もすると良いでしょう。サプリなどで簡単に摂取できるものがおすすめです」
- 1日3回歯磨きする
- 酵母菌のサプリを取り入れる
おすすめのサプリ
KINS SUPPLEMENTS
生きた乳酸菌と腸内の菌の餌になる乳酸菌を22種類。それに加え酵母菌、乳酸菌生産物質(乳酸菌が作り出した天然の栄養素)を配合。特にカビの働きを妨げる酵母菌を採用し、増殖したときに悪さをするカンジダの増殖を抑えることが期待できるサプリ。[1か月分の単品購入]¥9,400
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*価格は税別です。
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
1985年4月1日生まれ。福岡県出身。岡山大学歯学部卒業後、歯科医師を経て、都内医療法人の理事長に就任。クリニックで慢性疾患に悩んでいる患者さんたちの根本治療を目指していく中で、より多くの人の力になるため起業を決意し、2018年12月KINSを設立。“菌ケアすることが当たり前である世の中”にするため、様々な活動をしている菌ケアドクター。
■株式会社KINS