ヘアのお悩み
2023.8.25

プロが実践する、ヘッドマッサージ「10のやり方」と「効果7つ」まとめ

ヘッドマッサージは、健康な髪を育むだけではなく、顔にたるみの解消や目をすっきりデカ目にする効果も!セルフでできるヘッドマッサージのやり方を紹介します。ブラシを使ったやり方もチェック!

ヘッドマッサージの7つの「効果」

【1】血行を良くして「育毛」効果が期待できる

美容好き芸人

あきば美容研究生

頭皮マッサージと聞くと発毛、いわゆる薄毛に効果があると思われている方が多くいます。ただし、実際に薄毛に効果があるのかというとまだまだ研究途上です。血行が良くなるので、髪の毛に栄養が多く届けられやすい状態を作ることができるのです。血流が良くなることによる「育毛」効果は期待できます。育毛とは毛を太く強くすること。

【2】頭皮や髪に潤いを与え、健やかな状態を保つ

頭皮マッサージは、毎日の習慣に取り入れることで、頭皮や髪に潤いを与え、健やかな状態を保つことができます。

【3】顔のたるみを解消してリフトアップ

頭皮マッサージを試してみると気づいたかもしれませんが、下から上にぐっと引っ張るイメージのものがあります。これにより顔の筋肉も引っ張られます。するとマスク生活でたるんでしまっったフェイスラインや法令線にも影響が出てくるのです。頭皮も顔も若々しい状態を保つためにぜひ頭皮マッサージ、やってみてくださいね。

 

エディター

もりたじゅんこさん


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「美容家の瀬戸口めぐみさんいわく『たるみを解消したいなら、まずは頭皮を柔らかくほぐすべし』。頭皮のこわばり感が取れると、本当にあご周りのむくみが流れて、フェースラインがスッとするんです」(もりたさん)

 

【4】抜け毛の防止

\教えてくれたのは…美髪アドバイザー、毛髪診断士 田村マナさん/

マッサージ用ブラシで頭皮の血行を促進して
「抜け毛の要因は栄養不足やストレス、花粉やほこりによるアレルギーの可能性も。ブラシで軽く圧をかけて頭皮をほぐし、血行を促すだけでも抜け毛防止になりますよ」(田村さん)

 

【5】目がぱっちりデカ目に

Somi セラピスト

生田 和余さん

目尻の位置が上がり、目がぱっちり。視界もはっきり。

【6】首・肩こりが解消する

頭部の滞りが良くなり、首や肩のだるさやこりも軽くなる。

【7】透明感が出る

巡りが良くなるためくすみが取れて顔色が明るく透明感アップ。

「セルフでできる」5つのヘッドマッサージのやり方

【1】毎日続けられる、全方位セルフヘッドマッサージ


頭皮は、前頭部・側頭部・後頭部の3部位に分けて考え、それぞれをほぐすことを意識。


マッサージは指の腹で頭皮をとらえて動かすこと。爪で引っかいたりこすらないよう注意。


生え際から襟足に向けて両手の五指を広げて手ぐしを通して、頭全体を軽くほぐして。


両手をしっかり広げて指の腹で頭皮をとらえながら、生え際から襟足まで、指先をジグザグに動かしてこり固まった頭皮全体をほぐす。痛みを感じたり凝っている所は重点的に。


両手でゲンコツを作りこめかみに当てて、一度グッと押してから、上に引っ張り上げて後ろ方向へ動かす。側頭筋をほぐしながら、前側に下がった頭皮を持ち上げて後ろに戻すイメージ。


手はゲンコツのまま、後頭部に。グッと頭皮を押して圧を加えながら、小さめの円を描くようにして後頭部全体をほぐす。手の関節部分でツボや痛気持ちいい部分をマッサージして。


頭頂部の「縫合部」(赤ちゃんのとき頭蓋骨が割れていた所)をプッシュ。まず、親指を耳の上の骨のくぼみに引っかけて、指先を頭頂部に置き、イラストの点の部分を前から後ろへとプッシュ。


首のつけ根にあるへこみ「盆の窪」に両手の親指を引っかけて、ボールのように頭をつかむ。ひじを後ろ側に開き肩甲骨を寄せて、頭も後ろに少し倒して手に重みを乗せるとよりツボに入る。


両手の五指を全部使って頭皮をランダムにつまむ。頭全体をリズミカルに。頭皮を柔らかくほぐす。頭皮の血流がアップしてくると、顔色もぱっと明るく、トーンアップする。



リフトアップのための「髪の毛引っ張り」を。最初に生え際から頭頂部をふたつに分けツインテールにしてぐっと上に引っ張る。次に耳の周りを細かい毛束に分けて横に。さらに後頭部は上に引っ張ると、頭皮の血行が上がり滞りがさっと流れるような感覚に。


全体に手ぐしを通して生え際から襟足に向かって流す。そのまま続けて、最後に耳の後ろから首のサイドを通って、鎖骨のリンパまで流して終了。よく流しておわり。

 

【2】シワ&たるみ悩みを一掃する、「前頭部~側頭部」のマッサージ

美容研究家

樋口 賢介さん


「ここをほぐして引き上げることで、額のシワやまぶたのたるみ、フェースラインのたるみもあっという間に軽減できるのよ!」(樋口さん・以下「」内同)

【Step.1】5指の腹で生え際の筋肉を引き上げるようにマッサージ(30秒~1分間)


\クルクルと小刻みに引き上げて/
「5指を広げて髪の生え際に等間隔で指の腹を当て、細かく円を描くように前頭部の筋肉をほぐし上げましょう。円を描く方向は前でも後ろでもOK。ここをほぐすだけで額のシワがみるみる薄くなり、まぶたも引き上がるから、ぼんやりしていた目元もパッチリするのよ!」

【Step.2】ナックリングで、特に耳周りやもみあげ付近をしっかりほぐす(30秒~1分間)


\気持ちいい圧でクルクルと/
「人差し指~小指の第一関節と第二関節の間の面を使ってナックリング。前でも後ろでもいいので、クルクルと円を描くようにゆっくりと。耳の周りやもみあげ付近はフェースラインと直結する部分なので、特に念入りにほぐしてあげて!」

 

【3】血流を促す「側頭筋」マッサージ

\教えてくれたのは…美容家 瀬戸口めぐみさん/

「耳の上部にある側頭筋周辺は、静脈やリンパ管が通っている場所。ここのコリをほぐすことで全身の血流が促進され、炎症が抑えられます」(瀬戸口さん)


側頭筋に手のひらを押し当てて、頭蓋骨を縮めるように10秒間圧をかける。手の位置を変えて何度か行うとほぐし効果UP!

 

【4】顔全体のコルセット「頭頂部」マッサージ

「頭の筋肉~お顔を支えるコルセットのような重要な役割を担い、ここが固いと顔全体が下がって老けた印象に。」(樋口さん)

【Step.1】頭皮用美容液を頭皮全体に行き渡らせる

【Step.2】5指の腹で頭頂部全体をゆっくりともみほぐす(5回×3セット)


ジリジリジリと音がするように…


ゆっくりと呼吸をしながらほぐして
「頭頂部の中心に中指がくるようにして5指の腹を交互に押し当て、つまみ上げるようにマッサージ。全プロセス共通ですが、頭や首には毛細血管や神経が張り巡らされているので、痛くしちゃダメ。気持ちいいと感じる強さで十分よ!」(樋口さん)

 

【5】フェースラインの緩みをリフトアップ!「後頭筋」マッサージ

スマホやPC作業での前傾姿勢が続くと、顔を後ろから引き上げる役割の「後頭筋(後頭部にある筋肉)」がカチコチに。こりが強いと引き上げる力を失うので、拳でグリグリとこりをほぐして、本来の引き上げ力を取り戻すことが大切です!

【Step.1】姿勢の悪さでこる“後頭部”を、拳でほぐす(10秒×3SET)


まず手で拳を作り、指の甲の第1関節と第2関節の面を、耳の後ろに当てる。頭の中の骨を感じる程度、圧をかけたら、小刻みに動かす。上から下へ1~2mm幅でスライドさせ、筋肉を優しく丁寧にほぐしていく。

\ここを使う/

【Step.2】頭のつけ根までほぐしながらアプローチをする


位置を移動させながら、Step.1の動きを行い、耳の後ろから襟足までの全体をほぐします。特に頭と首の境目は、こりが強い傾向にあるので入念に。これだけで背面からの引き上げ力が復活し、フェースラインもスッキリ。Step.1~2を3セット。

 

「ブラシ」を使った、5つのヘッドマッサージのやり方

【1】血流アップで白髪・薄毛対策!

美容エディター・毛髪診断士

伊熊 奈美さん


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「白髪や薄毛は代謝や血流の悪さが原因といわれています。まずはスキャルプブラッシングで頭皮の血流を高めることが第一歩!ブラッシング前に頭皮用美容液をたっぷりつけて行うとより効果的です」(伊熊さん)

【Step.1】側頭部から後頭部へ、円を描きながら移動し、頭皮をほぐす。

【Step.2】後頭部は襟足から頭頂へと滞った血流を流すように。

【Step.3】血流を頭頂全体にめぐらせるように斜めにブラッシング。


【2】頭皮の血行をアップさせる

ヘアスタイリスト

角 薫さん

「元気な髪を育てるために頭皮の血行をアップさせ、毛母細胞に栄養を届けやすく!」(角さん)

\ぐっともち上げるイメージで!/


【3】ハリツヤのある髪を育てる

「朝イチやお風呂の前に、テレビを観ながら細密な毛足のブラシでの頭皮マッサージが習慣です。頭皮の汚れを浮かせたり髪の絡まりを防ぐだけでなく、リフレッシュ効果も」(伊熊さん)


耳周りに扇状に広がる側頭筋には自律神経を整える効果が。円を描くようにほぐしたら、側頭部から後頭部へとかす。


後頭部は襟足から頭頂に向かって、小さい円を描きつつ、滞った血流を流すように下から上へと数回とかす。


額の生え際から頭頂へブラッシング。血流を頭頂全体に行き渡らせるように、頭頂で斜めに×印を描くようなイメージで。

 

【4】顔のくすみ&たるみに効かせる/h3>

「顔がくすむときは、つむじのある頭頂部を中心にブラッシングを。“たるみ上げの筋膜”がある位置で、ほぐすと血流がアップして肌はジュワッとバラ色に。同時に毛穴も引き締まるので、たるみ対策にもおすすめ」(樋口さん・以下「」内同)

【Step.1】「おでこ」→「つむじ」へブラッシング。サイドも3回ずつ行う


ブラシの面を「おでこ」の中央に当て、「つむじ」のある後頭部へ3回ブラッシング。ブラシの位置をずらして、おでこのサイド部分も同様に行う。

【Step.2】耳上の「こめかみ」→「つむじ」へブラッシング。逆側も同様に!


右耳上の「こめかみ」にブラシのピンを当て、「つむじ」に向かって引き上げるように3回ブラッシング。左部分も同様に、3回ブラッシングを。

【5】目元をぱっちりさせる

「なんだか目元に元気がない…というときは、こめかみをアプローチ!こめかみのリンパ節にたまった老廃物をブラシで簡単に押し流せるので、目の開きも良くなります。法令線対策としても取り入れたいテクです」

【Step.1】髪の毛を引き上げながら、「こめかみ」から「つむじ」までブラッシング


まず利き手と逆の手で、耳上の髪を持ち上げて固定する。次に「こめかみ」にブラシのピンを当て、グッと引き上げるように3回ブラッシング。逆側も同様に行う。

【Step.2】「こめかみ」にブラシを当て、小刻みに左右に動かす


「こめかみ」にブラシのピンを添えて、軽く圧をかけながら左右に小刻みに10回動かしてこりをほぐす。逆側も同様に行えば、目はぱっちり、法令線の影も目立ちにくく。

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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