ヘアスタイル・髪型
2023.9.29

くせ毛を活かした「前髪なし×ボブ」実例13

あえてのくせ毛を生かした前髪なしのボブヘアをお届け!広がりのあるくせ毛タイプからカジュアル、エレガント、ボーイッシュの雰囲気別からアレンジテクまで『美的.com』の連載でも好評だったスタイルからご紹介します。

「広がるくせ毛」タイプにおすすめの前髪なしボブ【2選】

【1】少しくびれを作った「ひし形」スタイルに


【How to“ベース”】
肩についてはねる位の長さで、外ハネにしています。前髪もリップラインくらいからサイドに繋がるようにレイヤーを入れたスタイルです。髪質がウェーブになり広がる癖毛なので、少しくびれを作って、ひし形にすることで広がりを抑えています。

【How to“カラー”】
カラーは11トーンのナチュラルブラウンで全体染めです。

【How to “スタイリング”】
全体的にワックスムースを揉み込みウェーブを出します。次にオイルをつけて艶を出したら完成です。

担当サロン:SINCER ELY(シンシアリー) 唐沢ゆりこさん

【2】「メリハリスタイル」で広がりをおさえる


【How to“ベース&カラー”】
ミディアム外ハネスタイル。くびれのをしっかりつくる事で、メリハリのあるスタイルになります。質感が軽くなるので、髪の量が多く広がりやすい方に、おすすめのスタイルです。ボブっぽさもあるので、ウルフより、ややフェミニンさがあるので、大人が取り入れやすいスタイルになります。
カラーは8トーンのナチュラルブランで艶を出しています。


【How to “スタイリング”】
32ミリのカールアイロンで、すそを外に巻きます。表面の髪をやや多めに量をとり、毛先をワンカール内に巻いたら、ワックスで揉みこんで、毛束を散らしたら完成です。

担当サロン:SINCER ELY(シンシアリー) 唐沢ゆりこさん

「カジュアル」な雰囲気の前髪なしくせ毛ボブ【2選】

【1】クセを活かした「ポイントパーマ」でカジュアルモードに


【How to“ベース&カラー”】
全体をあご下3cmの切りっぱなしのワンレンボブにカットし、ライン感が出るようにします。前髪は長めのシースルーバングで、サイドにも流しやすいようにカット。
カラーは肌色や洋服を問わず似合わせが可能なミルキーベージュに。柔らかさや透明感を演出する色味で、春らしく少し明るめの9レベルがおすすめ。


【How to “パーマ&スタイリング”】
パーマは顔まわりのみ、20mmのロッドでスパイラルにポイントパーマをかけます。パーマと髪のクセが馴染んでふわふわのカール感に。乾かす前にパーマをかけた部分にはムースワックスをもみ込み、その後、ドライヤーの風を上から当て、ストレート部分のボリュームを抑えながら乾かすだけ。アイロンなしでも可愛い外ハネスタイルに。
最後に、毛先にムースワックスかオイルをつけたら完成です。

担当サロン:MINX 銀座五丁目通り店(ミンクス ギンザゴチョウメテン) 和田かな子さん

【2】「ストレートアイロン」で楽々スタリングのミニボブに


【How to“ベース&カラー”】
ベースカットは、リップラインのボブ。前髪は、目の高さギリギリにカットした2WAYバングに。また、こめかみ部分を隠すサイドバングをつくることで小顔見せも。さらに、耳かけした時、顔まわりに落ちるおくれ毛をつくります。カラーは、7レベルのシルキーグレージュに。グレージュからくすみを取り除き、ツヤ感と柔らかさを感じやすいカラーとなっています。


【How to “スタイリング”】
前髪なしの場合、分け目の根元のみ軽く立ち上げます。全体はさっとストレートアイロンを通して。キープ力のあるスタイリングオイルをなじませ、目の粗いコームで全体を梳かし、束感と抜け感を出したら完成です。

担当サロン:THE GARDEN Tokyo(ザガーデントウキョウ) 田中麻由さん

「エレガント」な雰囲気の前髪なしくせ毛ボブ【4選】

【1】あご下ラインの「切りっぱなしボブ」


【How to“ベース&カラー”】
カットはあご下3cmの切りっぱなしボブ。毛量調整はしますが、毛先のライン感を残すのがコツ。また、ボリュームが出やすい人でも、表面の長さがあるのでスタイリングが楽なのが特徴。前髪は、鼻ラインの長めのシースルーに。
カラーは、5レベルのオリーブグレージュに。流行りの地毛風カラーで、上品さや洗練されたイメージを与えます。幼く見えず、透明感のある仕上がりを叶えます。


【How to “スタイリング”】
ストレートアイロンで、毛先を軽く外ハネに。前髪はさらっとアイロンを通し、やや内巻きにします。重めのトリートメントオイルを全体に馴染ませ、最後にマットだけど洗い上がりのような質感になる“シーソルトスプレー”を塗布するとラフでおしゃれな仕上がりを演出します。

担当サロン:grico(グリコ) 原田直美さん

【2】ひし形シルエットの「ウルフボブ」


【How to“ベース&カラー”】
前髪部分からレイヤーを入れていくことで、奥行きのあるスタイルを作れます。シルエットはひし形の黄金比にちょっと外ハネのくびれを入れるのが大人ウルフボブのポイント。直毛さんは、必ずパーマで毛先にカールを!
カラーは、白髪を目立たなくさせる育てるハイライトを仕込んだ10レベルの透明感モーブベージュでカモフラ。


【How to “スタイリング”】
乾かす際に、必ず毛穴を起こすように乾かし、毛先だけ外ハネに巻きます。毛先にトリートメントバームをつければ、毛流れも強調できます。カットで十分動きが出るようになっているのでスタイリングしやすいお手軽さもおすすめ。

担当サロン:DELA by afloat(デラ バイ アフロート) 青木拓也さん

【3】「ハネ」を生かした時短スタイル


【How to“ベース”】
全体の長さは鎖骨下2〜3cm。毛先は切りっぱなし、表面にはレイヤーを入れ軽さを感じるフェミニンな雰囲気に。顔周りは頬骨下あたりから流れるようにカットしたカジュアルな抜け感が今っぽく見せてくれる。
スタイリングはクセを生かすのもありですが、ノンパーマの場合は、コテで巻くと髪にしなやかさとツヤが出るのでおすすめ。毛先は外ハネに巻き、表面の髪は部分的に細かめの毛束を取って内巻きにするとふんわり立体的になる。
100円玉量のソフトワックスを手にしっかり広げ、毛先を中心にクシャッともみ込む。分け目はぱっくりさせず、ふんわり感が出るようにランダムに。最後に前髪を根元から書き上げて、手に残ったワックスをつけて仕上げる。
伸ばしかけでハネやすい方にも楽しめるスタイル。ベースは切りっぱなしなので、スタイリング次第であえて跳ねやすさを活かして外ハネに。もちろん内巻きにもなれる2WAY。
クセがある人は、巻かなくてもそれを生かしてスタイリングすればこったように見えてかつ時短に。

担当サロン:XELHA (シェルハ) 山口剛平さん

【4】くせを生かした「グラデーションカット」で骨格美人見せ

元々の緩いくせ毛の流れにつながるよう自然なパーマをかけて、軟毛で広がりやすい髪質を梅雨時も収まりやすくしたボブ。パツッとした重みのあるフォルムにウェーブで甘さをプラス。

\風抜けポイント/

【FRONT】

【BACK】

【How to“ベース”】
重めのシルエットに柔らかな毛流れで“風抜け”感を 柔らかな髪質で広がりやすいくせ毛を生かして、ベースはグラデーションボブ。前髪はあごくらいの長さで後ろに流れるようにサイドにつながるレイヤーを。
「全体のフォルムは重めだけれど、毛先のレイヤーで軽やかに。サイドからバックはグラデーションカットで、後頭部に自然な丸みを出して骨格をキレイに見せます」(渡邊さん・以下「」内同)

【How to“カラー”】
アッシュブラウンでウエーブの立体感を引き立てて 全体に暗めだけれど抜け感のある6トーンのアッシュブラウンで、ソフトな雰囲気に。
「くすみ感のあるブラウンは日本人にとって地毛に近い自然なカラー。ほんのり明るさと柔らかさが出るのでウェーブの動きが見えやすく、立体感がアップして、湿気があってもベタッとつぶれません」

【How to“パーマ”】
ホットパーマで柔らかな動きの大きなウエーブに ボブは湿気で広がりやすいため、元々あるランダムで緩やかなくせ毛を利用。うねりを一定に見せるために、中間から毛先にパーマをかけ、16~18mmくらいの細めのロットで中間は緩めに1カール強くらいの平巻きに。
「『Rougy』で施術しているホットパーマはデジパーよりダメージが少なく柔らかな動きが出ます」

【How to “スタイリング”】
ムースでウエーブを強調してエフォートレスなスタイルに パーマをかけた中間から毛先部分中心に全体的にムースをたっぷりともみ込んでくせとパーマのウエーブを強調。上からジェリーワックスを重ね、ウェットな質感とツヤをキープして今っぽく。
「この重ね技は、ウエーブをダレずに長もちさせながら、同時に梅雨時期の広がりを抑える効果もあります」

担当サロン:Rougy 渡邊健太さん

「ボーイッシュ」な雰囲気の前髪なしくせ毛ボブ【2選】

【1】クセを活かした「立体感パーマ」


【How to“ベース&カラー”】
カットベースは、リップラインのショートボブに。表面には角を取る程度のレイヤーを入れ、前髪は鼻先の長さでカットします。
カラーは、ラベンダーグレージュを7レベルで。暗めのカラーでも透明感があり、光に当たった時の透け感が秀逸。くすみ感のあるカラーですが、肌なじみがよく、肌をキレイに見せてくれます。


【How to “パーマ&スタイリング”】
パーマは、20〜14mmのロッドを使い、表面は中間巻き、トップは平巻きでデジタルパーマをかけます。柔らかい質感と髪へのダメージを考え、デジタルパーマを選んで。
ドライな状態で、オイル:ワックス=1:1でMIXしたものを揉み込むだけの簡単スタイリング。前髪は、ドライヤーで乾かす際に、立ち上がりをつけるとグッド。

担当サロン:Laf from GARDEN(ラフフロムガーデン) 柏田彩乃さん

 

【2】パーマ風「クルクル」スタイル

  • くせ毛は悩まず、カットでまとまりをよくすることでパーマをかけたようになるのが最大のメリット。スタイリングも楽になるので悩まないで。


【How to“ベース&カラー”】
前髪からサイドにかけてレイヤーを入れています。顎から襟足にかけて、ざっくりレイヤーを入れるのがポイントです。元々の癖を活かしているので、カット後にきれいなまとまりが出てパーマをかけたようになります。
カラーはせずに地毛の黒髪のままにしています。癖がなくパーマでこのスタイルを作る場合は、襟足は外巻きでミドルはスパイラル、トップと前髪は円錐ロッドをスパイラルで巻いてウエーブを作りましょう。


【How to “スタイリング”】
全体をしっかり濡らして、タオルドライします。ムースを全体に馴染ませたら毛先にバームをつけて動きをつけたら完成です。

担当サロン:NiL(ニル) 大石真里奈さん

 

前髪なしくせ毛ボブの「アレンジ」【3選】

【1】膨らをおさえる「ターバンアレンジ」

tricca Daikanyama トップスタイリスト

小走祥菜さん

髪質:クセが強く、ボリュームが出やすい
髪の長さ:あご下くらいのボブ
ヘアカラー:ナシ
パーマ:ナシ
髪コンプレックス:クセが強めでボリュームが出やすい

スカーフのおかげで、サイドのボリュームがすっきりしつつ、こなれたスタイルに!
表面のゆるいカールが休日のリラックス感を後押し。

【How to】
(1)髪の表面だけ軽く巻いてラフな印象に
「スカーフを巻くときは、コテで軽く動きをつけるとラフな仕上がりに。ボリュームを出しすぎないように、巻くのは髪の表面のみ。巻き始めに段差がつかないように、毛束をねじってから巻いていきます。髪がボブで短めだから、コテは巻きが細めな26mmを使用。スカーフで根元の髪は見えなくなるので、ハチの下あたりまで巻けばOKです」(小走さん・以下「」内同)

「巻いたコテを外すときは、コテを縦方向に抜きます。これでゆるっとラフなカールに」

(2)オイルをもみ込んでツヤを出す
「膨らみを抑えながらツヤを与えたいので、オイルをなじませます。髪を握るようにもみ込むと、カールが取れません」

(3)もみあげを残してサイドの髪を耳にかける
「スカーフを巻いたときに、もみあげが見えるとラフ感が出るので、先にもみあげを出しておきます」

(4)スカーフを襟足に入れてトップで結ぶ
「スカーフを襟足に引っ掛けて、前髪の生え際でひとつ結びに。スカーフの素材にハリがある場合は、肩結びにして固定させて。ここでは長細いスカーフを使っていますが、正方形のものを三角に折ってから長細くなるように巻いて使っても」

「スカーフの先を、襟足近くに入れ込めば完成です」

【使用アイテム】
ナプラ N.ポリッシュオイル

価格容量
¥3,740 150ml

サラっとなじみが良く、ベタつかないのにツヤが出るオイル。

 

【2】こなれた印象の「ポンパドール」アレンジ

\教えてくれたのは…Fujiko PR 大谷奈央さん

今っぽいウエット感でポンパドールがこなれた印象に。理想的な卵型フェイスで顔立ちまでも美しく。

【How to】
(1)髪全体にワックスをつけて膨らみを抑える
「ポンパドールを作る前に、髪全体にヘアワックスをなじませてウェットな質感に。広がりも抑えられます」(大谷さん・以下「」内同)

(2)前髪とトップの髪をふたつに分けて取る
「前髪とトップの髪を両手で取ります。このとき、自然に左右ふたつの毛束になるように取り分けます」

(3)ふたつに取り分けた髪をねじって交差させる
「(2)で取り分けたふたつの毛束を、それぞれ1度ねじってから交差させます」

(4)毛流れに逆らうようにヘアピンで留めて固定する
「(3)で上にかぶせた方の毛束の流れに逆らうように、ヘアピンを差し込んで留めます」

(5)髪の境目と前髪の生え際にダークブラウンのパウダーでラインをぼかす
「トップの髪を取った境目のラインがくっきり見えると幼い印象になるので、髪用のダークブラウンのパウダーをポンポンっとつけてラインをぼかします。また、フェイスラインが卵型に見えるように前髪の生え際にものせると、大人らしい丸みの顔立ちに」


【3】すっきりタイトな「ひとまとめ」アレンジ

美的.com編集部

高橋尚子さん

髪質:硬くて太め。毛量はやや多め。
髪の長さ:肩ギリギリの結べる長さのボブ。前髪はあごくらいの長さ。
ヘアカラー:明るめのブラウン
パーマ:縮毛矯正のストレートパーマをかけている。
髪コンプレックス:伸びてきた根元にクセが出て髪が扱いにくい。

ヘアバームで伸ばしたおかげで、自然なツヤのあるストレート感に。低めの位置でタイトにまとめているから、ひとつ結びでもモードでおしゃれ。

【How to】
(1)生え際からヘアバームをなでつけてクセを抑える
「まず、前髪をラフにセンターで分けておきます。次に、手にヘアバームを適量取り、手のひらと指全体に広げたら、生え際から毛先に向かってなでつけるようになじませてクセを伸ばします。いちばんクセが目立つ生え際からヘアバームをつけると、髪の収まりがよくなります」(高橋さん・以下「」内同)

(2)髪の内側にもヘアバームをなじませる
「(1)で髪の表面にヘアバームをなじませたら、今度は内側にもなじませていきます。毛束に分けて少しずつ髪全体にヘアバームが行き渡るようにします」

(3)低めの位置でひとつに結んでタイトさを強調
「(1)でラフなセンター分けをした前髪の毛流れを崩さないように、ヘアゴムでひとつに結びます。結ぶ位置は襟足近くに低めに。タイトでモードな印象に仕上がります」

【使用アイテム】
SHIRO ニームヘアバーム

価格容量
¥4,054 40g

「固まらずにホールド力のあるヘアバーム。手の温度でとろけるので、なじませやすいのが魅力です。保湿力が高く、髪を洗うときにしっとり感とした手触りになるところもお気に入り。オーガニック成分だから、肌についても安心です」

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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