「グラデーションカラー」色味の変化が楽しめる髪型【14選】
外国人のような雰囲気になるグラデーションカラー。詳しいやり方や長持ちする方法を美容師さんが教えてくれました。『美的.com』の連載でも好評だった人気サロンのスタイルからグラデーションカラーヘアをご紹介します。
- グラデーションカラーとは?その魅力も!
・色味が移り変わる状態
・プリンを気にする必要がなく垢抜けた印象になる
- グラデーションカラーについて知りたい【Q&A】
・Q.セルフじゃ無理ってホント?
・Q.失敗ナシの鉄板カラーは?
・Q.長持ちさせるためのケア方法は?
- ベージュ系グラデーションカラーヘア【5選】
・【1】ヌードベージュの自然にグラデーションになるボブ
・【2】ベージュのふんわりくびれミディ
・【3】ミルクティーベージュの波ウェーブミディ
・【4】サンドベージュの巻き髪セミロング
・【5】ミルクティーベージュの華やかロング
- ブラウン系グラデーションカラーヘア【2選】
・【1】アッシュブラウンのナチュラルロング
・【2】アーモンドラテのMIX巻きロング
- オレンジ系グラデーションカラーヘア
- グレー系グラデーションカラーヘア
- アッシュ系グラデーションカラーヘア【3選】
・【1】アッシュベージュの外国人風ミディ
・【2】アッシュの外ハネセミロング
・【3】アッシュの暗髪ロング
- その他グラデーションカラーヘア【2選】
・【1】ブリーチありのくびれショートボブ
・【2】根元6トーン、毛先9トーンのキンモリヘア
グラデーションカラーとは?その魅力も!
色味が移り変わる状態
「理想的なグラデーションヘアは、カラーの境目が自然と馴染み、毛先に向けて流れるように色味が移り変わる状態。ポイントは、どのくらいの明るさをどの高さから入れるかということ。髪の根元から毛先までを3等分し、1:1:1のバランスがグラデーションヘアの黄金比といえるでしょう」(篠塚さん・以下「」内同)
グラデーションヘアのやり方、所要時間は?
「まず、グラデーションカラーの明るくなる部分をブリーチしていきます。次に、バレイヤージュという技術(フランス語でほうきを掃くという意味)で、髪の表面を掃くようにカラー剤を塗布していきます。こうすることで、自然でキレイなグラデーションに仕上がります。個人差もありますが、所要時間は大体2時間30分~3時間を目安にみておくとよいですね」
プリンを気にする必要がなく垢抜けた印象になる
BeautyConnectionGinza スタイリスト
黒田葉月さん
「上品に」「柔らかく」「色っぽい」すべて叶えます。柔らかいくびれヘア、流れる顔周りカット、結んでも可愛い髪型づくりが得意です!もっと可愛いくなりたい女性のためにお手伝いさせてください。
根元が落ち着いた暗めカラーなので明るいカラーに挑戦したくてもなかなか出来ない人にオススメです。何よりも人気の理由は、根元が暗いので伸びてきてもプリンを気にする必要がない。また、暗め、黒髪ベースでも垢抜けた印象になります。毛先は明るいですがブリーチなしなのでダメージ軽減。
グラデーションカラーについて知りたい【Q&A】
HAIR SALON FOCUS マネージャー
篠塚 純さん
1990年茨城県生まれ。都内有名店勤務後、HAIR SALON FOCUSマネージャーとして日々サロン業務、セミナー講師など多岐に渡って活躍。特に骨格や雰囲気から導き出す360°似合わせカットには定評があり、SNSでは千葉で1番ショートが上手いスタイリストとしても話題を集めている。
Q.セルフじゃ無理ってホント?
A.ホント
「グラデーションの境目がはっきりと分かれてしまい、2トーン、3トーンとパツンと感が出てしまうと…せっかくのグラデーションは台無しです。グラデーションのバランス感覚やカラーの技術が必要ですから、よっぽど経験があって、器用でセンスがある人でないと、セルフではなかなか難しいと思います」(篠塚さん・以下「」内同)
Q.失敗ナシの鉄板カラーは?
「イマドキっぽさを目指すなら、断然赤みのないグラデーションがおすすめ。キレイめを目指すのなら、ラベンダーとアッシュを組み合わせた、ラベンダーベージュがイチ押しです。グラデーションヘアが初めてという人でもトライしやすく、秋っぽい色味でもあるので、とてもいいとおもいます」
Q.長持ちさせるためのケア方法は?
「ブリーチをした部分はどうしても色が抜けやすいため、紫シャンプー、通称“ムラシャン”を使用するのがいちばん。紫シャンプーとは、その名の通り、紫の色素が入っているシャンプー。ブリーチ後の黄ばみを抑え、新しく入れた色味をしっかり入れてくれます。色が落ちたときの過程もキレイですよ。さらに、紫トリートメントも併用して使用すると、より一層カラーが長持ちします」
ベージュ系グラデーションカラーヘア【5選】
【1】ヌードベージュの自然にグラデーションになるボブ
Point
カラーは、6レベルヌードベージュ。伸びてきても自然なグラデーションになるので、頻繁に美容室に通えない方や、カラーをこまめに施すことがあまり好きでない方にはとってもおすすめです。【how to“ベース”】
全体は、前下がりで切って前下がりボブに。サイドバングは流れるようスライドカットにしてウザめの触覚前髪を作りました。
【how to“スタイリング”】
乾かすときに、手櫛で必ず前髪の毛穴を起こすように乾かし、毛流れを浮き立たせます。ストレートアイロンで毛先だけ外ハネにしたら、トリートメントバームをつけて完成。ウェット感も毛流れも強調できオシャレな外ハネボブをつくれます。
担当サロン:DELA by afloat(デラ バイ アフロート) 青木拓也さん
【2】ベージュのふんわりくびれミディ
服にボリューム感が出る秋冬は首周りがモタつきがちだから、レイヤーで軽さを出しながら、くびれフォルムでキュッと小顔に。 カラーリングで立体感と透明感を高め、ピュアな抜け感をかなえて。
前髪~顔周りに流れるレイヤーは小顔見せ効果抜群!べったりと覆ってしまうと重たい印象になるので、全体の毛先をコテで巻いてカール感を出すこと。フェミニンな華やかさも同時にアップ!
〈カット〉
トップと中間、顔周りにレイヤーを。フェースラインをふわっと包み込むようなくびれフォルムを作る。
Point
ハイライトをランダムに入れて、全体はベージュのグラデーションカラーに。SIDE
BACK
担当サロン:Belle 新宿店 花嶋友里さん
【3】ミルクティーベージュの波ウェーブミディ
Point
根本付近のカラーは6トーンアッシュグレーで地毛風に、中間から毛先はミルクティーベージュにして明暗がはっきりわかるよなグラデーションカラーで仕上げました。【how to“ベース”】
全体的に軽くレイヤーを入れます。顔周りは頬辺りに落ち着く髪も入れ、前髪はオン眉のシースルーにしています。
【how to“スタイリング”】
32ミリのコテで外巻き内巻きミックスでゆるめの波ウェーブにしています。
担当サロン:ALICe by afloat(アリスバイアフロート)&REVES(レーヴス) 鎌倉 彩さん
【4】サンドベージュの巻き髪セミロング
Point
前髪の内側、サイドの顔まわりはブリーチ。全体は6トーンのアッシュグレージュにしています。ブリーチ部分は黄味抑えながら12トーンのサンドベージュを乗せてコントラストたっぷりに。【how to“ベース”】
鎖骨ラインのAラインのカット。表面と顔まわりにほんのりレイヤーをいれる。前髪は眉の長さでぱつっと厚めにとりつつ束感は残る様にカット。
【how to“スタイリング”】
すそは外はねにして、顔まわりはリバースに32mmのコテで巻きます。スタイリング剤はバームとオイルを混ぜて巻いた部分になじませて束感をだしています。
担当サロン:Maria by afloat(マリア) 山田祐里さん
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【5】ミルクティーベージュの華やかロング
Point
ベースカラーは8から9トーンのピンクベージュに、毛先が12から13トーンくらいのミルクティーベージュになるようにブリーチでダブルカラー。ベージュと紫を入れて徐々にグラデーションカラーになるように調整します。重たくなるのが嫌!という方はぜひ挑戦してみて下さい。【how to“ベース”】
ロングヘア×グラデーションカラーで大人っぽく、クールな印象になります。レイヤーはあまり入れず、毛量が多いので中間部分の量を梳いて減らし、毛先は重たに揃えてカット。毛量が多い人は、グラデーションカラーをすることで軽く見え、顔色も明るくなるのでオススメ。
【how to“スタイリング”】
38ミリのアイロンを180度にして使用。毛先を全て外巻きにしてから、上下で2段に分けて下の段を外巻に。上の段は内巻きに、前髪は根元を濡らしてから立ち上げるようにドライヤーでうしろに乾かし、かきあげ前髪にすることで大人っぽさが出ます。粗いコームで全体をとかしてオイルとバームを8:2でつけて完成。
担当サロン:LallYou金山(ラルユー カナヤマ) 日高 杏奈さん
ブラウン系グラデーションカラーヘア【2選】
【1】アッシュブラウンのナチュラルロング
Point
カラーは自然なグラデーションになるように、全体的に根元は地毛位のトーンからスタートし、毛先に向かってどんどん明るくなるように、最終的には、11トーン位までにしています。それにプラスして更にハイライトをたくさん入れ、より動きと明るさを足しています。ハイライトは、ブリーチを使って上から馴染ませるようにオンカラーをしてます。色味はアッシュブラウン。落ち着いた大人カラーにはオススメです。【how to“ベース”】
ロングローレイヤースタイル。
【how to“スタイリング”】
ハンドブローした後に、38ミリのカールアイロンで中間巻きをして、緩めのウェーブを作ります。軽くオイルを馴染ませたら完成です。
担当サロン:SINCER ELY(シンシアリー) 唐沢ゆりこさん
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【2】アーモンドラテのMIX巻きロング
Point
カラーはよく見たら分かるくらいのグラデーションカラー。ベースを6トーンのブルーブラックにし、(地毛でもOK)毛先はブリーチなしで11トーンのアーモンドラテでトーンアップし、自然なグラデーションカラーに。ナチュラルでオフィスにも◎。トップは暗髪ですが、顎下にかけて色味が出てくるので全体的に見たときでも、そこまで暗いという印象は出ません。【how to“ベース”】
長さはスーパーロングで重さを出したいのでレイヤーは控えめに。
【how to“スタイリング”】
長さがあるのでしっかり巻いてもOK!今回はMIX巻きにしていますが、雰囲気に合わせてお好きなようにカールを付けるのも、色々なスタイルが楽しめるのでロングヘアの醍醐味です。38ミリのカールアイロンでしっかり巻いてくしで梳かすと写真のようになります。前髪はセンターで分けて少しかきあげっぽく、お姉さん風に。
担当サロン:AFLOAT D’L (アフロート ディル) みきなさん
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オレンジ系グラデーションカラーヘア
Point
前髪、顔まわりは1回ブリーチ、全体は8トーンのオレンジベージュに。ブリーチ部分には6トーンのオレンジをのせています。【how to“ベース”】
胸下で表面にほんのり動きをつけたレイヤースタイル。前髪はトップをふわっと立ち上げやすくリップラインでカットしています。
【how to“スタイリング”】
32mmのコテでMIXに巻き、顔まわりは小顔に見える様リバースに巻きます。バームとオイルを混ぜて毛先中心につけてツヤ感と束感をだします。
担当サロン:Maria by afloat(マリア) 山田祐里さん
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グレー系グラデーションカラーヘア
Point
カラーは9トーンのグレーベージュに毛先にかけて明るくなるようにグラデーションカラーにしています。また、グレーベージュは。赤みを消して透明感を出るので軽やかになります。さりげないグラデーションカラーなら、派手になりすぎず、大人の方でも楽しめます。【how to“ベース”】
鎖骨くらいにカットして、トップにレイヤーを入れてくびれ風に。シースルーバングにして抜け感を出します。ウルフヘアはレイヤーを入れて毛流れを出すので、動きが出やすいです。
【how to“スタイリング”】
32ミリのコテアイロンで外巻きにして、トップのレイヤーの所を内巻きに。温度は160°で低めに設定します。オイルとバームを混ぜて全体的に揉み込み、束間を出して動きのある大人スタイルに。
担当サロン:ALICe by afloat(アリスバイアフロート) 鎌倉 彩さん
アッシュ系グラデーションカラーヘア【3選】
【1】アッシュベージュの外国人風ミディ
Point
カラーは、ブリーチ剤を使い全体にハイライトを入れますが、トップに連れて細めにするため、美しいグラデーションに。オンカラーは柔らかい印象のアッシュベージュで。【how to“ベース”】
鎖骨くらいの長さで切りっぱなしのボブにカット。トップにレイヤーを入れて軽い動きを出します。前髪はリップラインの長め設定に。流した時に抜け感が出るようシースルーに調整することで、扱いやすさ抜群。
【how to“スタイリング”】
スタイリングは、26mmのアイロンでフォワード&リバースのMIX巻きにします。顔まわりのおくれ毛は、細めに髪を取り、左右3~4パネルずつワンカールの内巻きと外巻きにするのが小顔見せのコツ。ワックス:オイル=2:1で混ぜたものを、おくれ毛、毛先、トップのレイヤー部分の順に塗布します。ワックスだけでなく、乾燥を防ぎツヤ感をアップさせるので、オイルをMIXするのがベター。
担当サロン:Violet 栄店(バイオレットサカエテン) 伊藤ひかりさん
【2】アッシュの外ハネセミロング
Point
カラーは根元6トーンから毛先10トーンのグラデーションカラーです。全体的に赤みが出ないように、アッシュ系でカラーしてます。このカラーは赤みが出ないことで、グラデーションカラーも落ち着いた色になるので大人カラーにおすすめです。【how to“ベース”】
鎖骨ラインのセミロングレイヤースタイル。
【how to“スタイリング”】
外ハネスタイルを作るため、32ミリのカールアイロンで毛先を逆巻にします。サイドのハチ上の髪を多めに取り、中間から巻きつけて根元近くまで巻きこみます。その時、毛先まで巻きこまなくても大丈夫です。向きはリバースに巻き込みになります。最後に全体的に、ワックスを馴染ませて完成です。
担当サロン:SINCERELY(シンシアリー) 唐沢ゆりこさん
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【3】アッシュの暗髪ロング
Point
カラーは、中間から毛先にかけて明るくなるグラデーションカラーにしています。根元近くは、6トーンのアッシュ、中間が8から9トーンくらい、毛先で12トーン位になるように設定。このぐらいの暗さから始めれば、大人でも落ち着いて見えるのでおすすめです。【how to“ベース”】
ロングレイヤースタイル。リップラインくらいの位置からレイヤーを入れ、動きを出したスタイル。全体的な量感はやや重めですが、レイヤーで軽く見せています。
【how to“スタイリング”】
濡れた状態で、アウトバストリートメントを馴染ませ、ブローします。この時、トップにボリュームが出るように、ドライヤーの風を四方八方から当て、分け目がつかないようにします。32ミリのカールアイロンで、カールがつき過ぎないように、ザックリと巻きます。仕上げにオイルを馴染ませて完成です。
担当サロン:SINCERELY(シンシアリー) 唐沢ゆりこさん
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その他グラデーションカラーヘア【2選】
【1】ブリーチありのくびれショートボブ
Point
カラーは、全体の毛先と耳前の内側の髪(インナーカラー)をブリーチで脱色し、ダブルカラー。自分のパーソナルカラーに合わせてカラーをかぶせてあげましょう。そうすると、ぱっと見グラデーションカラーにも見えるので普通のボブヘアに飽きた方にオススメです!【how to“ベース”】
頭の丸み・毛量に合わせて、アレンジもできるくらいのレングスにレイヤーカット。ショートボブは顔周りのカットが目立ちやすいので、巻いたとき綺麗に後ろと繋がるようにカット。ボブの重みをシースルーバングで抜け感をプラス。眉毛も一緒に脱色してあげると垢抜けますよ。
【how to“スタイリング”】
26ミリのコテ、温度は140-160°で毛先を外ハネにして「ムルギョル巻き」にします。2から3パネルに分けて巻いていくと巻きやすく、崩れにくいです。ムルギョル巻きは、日本のウェーブ巻きとほぼ同じですが、巻いた後もまとまりを保ったまま仕上げます。細かいウェーブより、大きめカールを意識して作ってあげるとオルチャンな印象に近づけます。
担当サロン:AFLOAT WORLD(アフロート ワールド) 内田茜さん
【2】根元6トーン、毛先9トーンのキンモリヘア
Point
カラーは根元6トーン、毛先9トーンのグラデーションカラー。カットと同じくナチュラルさを意識してカラーをすることで色落ちしても綺麗なグラデーションが保てます。【how to“ベース”】
長い髪でもナチュラルなくびれをつくり、キンモリヘアで柔らかい印象に。毛先は重ためカット。前髪は2wayバングができるように薄めのシースルーバングでバランスをとります。
【how to“スタイリング”】
毛先にたぷっと感がほしいので、最初に38ミリのカールアイロンで内巻きに巻きます。そのあとに中間部分をすべてリバース巻きに。顔周りの短い部分も外巻きにして羽バングをつくります。これがくびれヘアをつくるポイント!
担当サロン:Beauty Connection Ginza Hair Salon(ビューティーコネクションギンザ ヘアサロン) 黒田葉月さん
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
1990年茨城県生まれ。都内有名店勤務後、HAIR SALON FOCUSマネージャーとして日々サロン業務、セミナー講師など多岐に渡って活躍。特に骨格や雰囲気から導き出す360°似合わせカットには定評があり、SNSでは千葉で1番ショートが上手いスタイリストとしても話題を集めている。