【最新】美容プロに訊いた「きれいな肌」にする方法｜スキンケア・習慣

きれいな肌になりたいけど、具体的になにから始めたら…？今回は、きれいな肌の特徴、きれいな肌を手に入れるためにすべきこと、美容プロに訊いた肌をきれいにする方法、肌をきれいにするサプリ・食事をまとめました。スキンケアや生活習慣などを見直して、きれいな肌をゲットしましょう♪

【特徴】きれいな肌ってどんな肌？

きれいに見えるのは「ハリ」「ツヤ」「透明感」がある肌

堂々たる石井美保さんの美肌。その条件は「ハリ、ツヤ、透明感、この3つが最高の状態でそろうこと。多くの人が、毛穴とかニキビとか、物理的な凹凸にばかり気をとられがちですが、本当に大切なのは“ニュアンス”。ハリ、ツヤ、透明感があれば、多少肌トラブルがあろうとも肌はきれいに見えるんです」（石井さん）

＼「肌のハリ」って／

肌のハリは、表皮の奥の真皮でコラーゲン線維がしっかりと弾力を維持していることで保たれています。毛穴の周りにもコラーゲン線維があり、キュッと引き締まった状態をキープ。ハリのピークは20代前半といわれ、それを過ぎると少しずつコラーゲン線維の弾力が落ち、肌は重力に負けて下降し始めます。

＼「肌のツヤ」って／

肌のツヤは肌のバリア状態を反映しています。肌のツヤが消えるのは、角層の状態が悪くなったというサイン。角質細胞が均一に並んでいて、水分を十分に蓄えていれば、キメが整い透明感とツヤ感が出て、ふっくらとした肌に見えるのです。

＼「肌の透明感」って／

透明感のある肌の条件はこの5つ！

条件1｜色ムラが少ない
透明感＝濁りがない澄んだ状態のこと。肌に置き換えると、色の明るさに捕らわれがちだけれど、実はシミや赤みなどの色ムラこそが濁りのもと。ムラを感じさせない均一な肌色を目指すことが、肌の透明感を引き出すカギなのです。

条件2｜角質層の水分が多い
肌の内側からツヤを放つような輝きを与えてくれるのが、肌のいちばん上にある角質層の潤い。キメをふっくらと整えるから、光を浴びたときに反射をするパワーが大。その結果、“発光するような輝き”をもたらしてくれます。

条件3｜不要な角質がない
透明感をもたらすために取り去りたいのが“くすみ”。角質層の表面にある角質は、古くなると固さと厚みが増します。それが肌に蓄積するとくすんで見えるので、不要な古い角質がない、柔らかでクリアな肌が透明感の味方に♪

条件4｜血の巡りが良い
血液に酸素が充分に行き渡っている“血の巡りが良い”状態の肌は、明るくほんのりピンク色。まるで湯上がりのような、フレッシュな透明感を肌に宿してくれます。逆に血行不良だと、肌はたちまちドヨンと曇るので気をつけて。

条件5｜キメが細かい
キメとは肌表面に並ぶ細かい凹凸のこと。この凹凸が細かい程、肌がつるんとなめらかに見えるのです。シワやシミなどのアラも目立ちにくく、多くの光を取り込んで反射するパワーも輝きも抜群。透明感もアップします。

きれいな肌を手に入れるために【すべきこと5つ】

【1】バリア機能を保つスキンケア

「乾燥やゴワつき、ゆらぎなど、肌不調の原因の多くはバリア機能の低下。一度肌が潤いを抱え込めない状態になると、上からいろいろと塗り重ねてもいい状態は取り戻せません。高機能な美容液やクリームはもちろん肌を良くしてくれますが、その前に、自前のバリア機能を保つことが、何よりの美肌の要なのです。そのバリア機能を乱す大きな原因が、過剰なクレンジング。細胞間脂質を洗い流してしまうことなく、自分にとってちょうどいい洗い方を見つけることが、美肌の第一歩になります」（大塚さん）

「スペシャルな美容液やオイルを手に入れて、1本使い切り、効いたか効かないかを見極める。そんなスキンケアも趣味としては楽しいと思うのですが、いい肌を育てるために本当に必要なアイテムって、実はもっと地味だったりします。バリア機能を補ってくれる保湿成分がきちんと入った化粧水やクリームなど、食事でいえば体を動かすエネルギー源になる“お米”のようなアイテム。堅実なスキンケアを積み重ねることで、ふっくらきめ細かい美肌が育ちます」（もりたさん）

【2】紫外線対策

「肌は一度ダメージを受けてしまうと、傷ついた細胞をいったん壊し、新しい細胞を作り…と、回復まで時間がかかります。例えば大人が怪我をすると傷痕が残りがちなように、年を重ねると完全には元に戻らないことも。スキンケアとは本来、このダメージを未然に防ぐためのものです。特に忘れてはならないのが、毎朝のUVケア。目に見えないけれど肌に侵入して細胞にダメージを与え、炎症や老化の原因となる紫外線をカットすることは、高価なスペシャルケアよりもずっと、肌の美しさを守ってくれます」（大塚さん）

【3】バランスのいい食生活

「美容意識の高い女性に食生活を伺うと、多くの方が野菜中心や糖質オフを意識しているようです。でも、肌の構成要素は主にたんぱく質、細胞ひとつひとつの細胞膜は脂質です。肉や魚でたんぱく質と脂質を補わないと、いい肌は育たないのです。さらにたんぱく質は、肉、魚、豆、乳製品など異なる種類のものをとるのがおすすめ。もちろん野菜類や主食も必要で、バランス良く食べることが栄養素を効率的に使うことにつながります。また、発酵食品も意識して摂取を。腸内環境を整えると肌の水分量が上がることが、研究によって知られています」（慶田先生／以下「」内同）

【4】良質な睡眠

「1日～4時間といった睡眠不足の状態が続くと、脳が酩酊状態になり、体のあらゆるパフォーマンスが落ちることがわかっています。また、日中の活動や外的刺激によってダメージを受けた肌が修復の活動を行うのは、夜の睡眠中。睡眠時間が少ないと即時的に肌の調子が悪くなるのはもちろん、肌の修復が追いつかず、老化が進行してしまうのです。さらに、肌に悪影響を与える精神的ストレスも、睡眠不足と密接に関わっています。理想的には6～7時間ですが、無理な日は最低でも5時間は寝るようにしましょう」

【5】筋トレやストレッチなどの運動

「運動をすると筋肉量が増えて代謝が上がったり、成長ホルモンの分泌が促されたりという事実は古くから知られていましたが、最近の研究で、体操による筋肉刺激を続けることでシミやシワが減ったというデータがあります。体を動かして筋肉を保つことは、スタイル維持だけでなく美肌にも欠かせないのです。ただし朝のランニングなど太陽光の下での激しい有酸素運動は、紫外線を浴びて光老化や酸化につながるので注意が必要。肌のためには筋トレとストレッチ、ウォーキングがおすすめです」

美容プロに訊いた！肌をきれいにする【4つの方法】

【1】肌代謝を正常化する「取り去るケア」

不要な角質を取り去ることで潤いがすみずみまで巡り、美肌へ一直線！
「先日肌のDNA検査を行ったところ、元来皮脂が出やすい肌と判明。でも今、さほど皮脂ぐすみしていないのは、角質ケアを習慣にしているからでした。夏ダメージでターンオーバーが乱れて角質が溜まっているのに、そこに潤いを与えても入っていかないものです。不要なものは取り去ってこそ、角質層のすみずみまで潤いが届きます。

まずは、洗顔から見直してみて。ゴシゴシ洗わなくても、角質ケア成分が溶かし出し洗い流してくれます。また、拭き取り化粧水も有効です。角質をからめとり、その後のスキンケアの浸透が格段に上がります。また、唇やボディの取り去るケアもこの時期に行うと秋冬の肌に差がつくでしょう。肌も心も軽くして、秋を迎えましょう」（天野さん／以下「」内同）

不要な角質や皮脂、そしてメラニンはくすみのもと。そのまま放っておくとエイジングが早まります。吸着したり溶かし出したりする洗顔料で一掃して！

＼炭酸は角質ケアが得意。もっちりの炭酸泡で簡単にケアができて最高！／
メディオン・リサーチ・ラボラトリーズ ドクター・メディオン｜スパオキシフォーミングウォッシュ

高濃度の炭酸マイクロバブル泡が毛穴の奥に入り込み、不要な角質や皮脂をオフ。
「泡もちが良く、摩擦レスでマッサージしやすいのも魅力。炭酸とマッサージ効果で巡りをアップし、透明感の高い肌に」

＼漆黒のスクラブベースでパック＆マッサージ。後肌の透明感に毎回感動／
アルビオン｜エクシア ブラックミネラル〈パック〉

溶岩由来のミネラルを配合。塗布して1分程度放置してから水になじませマッサージすることで肌を磨き上げる。
「水を加えてマッサージすると優しいスクラブ状に変化して面白い。本当に肌が明るくなります」

＼信頼を寄せるパパイヤ酵素配合。週1回、1分間のパックでスッキリ／
シスレー｜エクスフォリエーティング クリア マスク

微細な酵素パウダーが水に触れるとクリーム状に変化してマスクに。
「くすみを感じたら、週1回といわず使っています。角質を瞬時に分解して洗い流すとスベスベに。ラベンダーなどの香りにも癒されます」

＼古い角質も角栓もオフ。酵素とビタミンCが肌サビを防ぎます／
プレミアアンチエイジング C+mania｜薬用パワークリア C+ ［医薬部外品］

角栓を分解する生酵素や、純度99％の濃厚なビタミンCと抗炎症効果に優れたビタミンBが、ブライトニング＆エイジングケアを発揮。
「1回洗うだけでも肌調子が整います」

＼梅炭配合の黒洗顔料。洗う度肌が浄化されるようなスッキリ感♪／
アーレス｜ジェントリーラップ フェイシャルウォッシュ クロ

保湿力の高いアミノ酸洗浄成分をベースに、吸着力の高い紀州産の梅炭を配合。敏感肌でもOKの弱酸性のアミノ酸洗浄成分を採用。
「肌の常在菌バランスを整えつつ、汚れはオフする処方も賢い！」

＼心地よさと結果にこだわった洗顔料。毎回洗顔を楽しませてくれます♡／
オルビス｜オルビスユー ドット フォーミングウォッシュ ［医薬部外品］

ねっとりとした泡が溜まった角層をからめ取る「高密着成分」と、後肌をしっとりなめらかに整える「シルキースムース成分」を配合。
「しっかりオフしつつ、ふっくら柔肌に整って毎回後肌に感動！」

＼密閉しながら汚れはオフ＆美容成分はオンのハイブリッド！／

A．コスメデコルテ｜フェイシャル リファイニング ピールオフ マスク

美容成分たっぷり。固まってから剥がすとキメ美肌に。

B．セルヴォーク｜カームブライトニング クリアゴマージュ

独自のスクラブを配合したジェル。肌の濁りが浄化。

C．ミキモト コスメティックス｜ムーンパール ピールオフパック a

真珠貝など海洋由来成分を配合。プルプル透明肌に。

【HOW TO】
＼紫外線を浴びてくすみやすいTゾーンや頬の高い部分は特にオフ！／

＼しっかり泡立ててこすらないように肌の上を滑らせるだけでオフできる／

洗顔でなくても、取り去る方法はあります。保湿成分を含む角質ケアローションをコットンに浸して拭き取ると、ざらつきもゴワつきもスッキリ！！

＼コレを使った日は肌を褒められることが多くて。透明感が違う！／
カネボウインターナショナルDiv. KANEBO｜ラディアント スキン リファイナー

高分子ヒアルロン酸など保湿成分たっぷりの拭き取りタイプ。
「しっとりしていて摩擦を感じず、生え際まで毎朝晩拭き取ると、その後のスキンケアの浸透が抜群！ザラつく首やデコルテにも愛用中」

＼泡状なのが新しい！なじませるだけで角質が自然にオフできるのがいい／
シャネル｜ラ ムース クラリフィアント

2種の自然由来のAHAが不要な角質を取り去り、カメリアウォーターなどの保湿成分が肌のバリア機能をサポート。
「肌にのばすと泡からローションに変わるのもユニーク。洗顔後の新習慣にオススメです！」

【HOW TO】
＼ハンドプレスでなじませれば角質＆保湿ケアが同時にできる♪／

＼99％自然由来成分。オイルとウォーターの2層式で、香りもリフレッシュ！／
メルヴィータ｜ネクターデルミエール アクティベーター オイルウォーター

グレープフルーツ果実由来やトウモロコシの糖由来のピーリング成分配合の2層式スプレー。古い角質をオフし、ターンオーバーを整える。
「植物由来の保湿成分も豊富でツルツル肌に♪」

＼角質ケアのエキスパート。AHAがマイルドに働きツルスベに／
プロティア・ジャパン エンビロン｜モイスチャー トーナー

AHA（乳酸）やビタミンB3、α-アルブチンなどの美容成分を配合。次に使うスキンケアの浸透が格段にアップ。
「角質ケアといえばエンビロン。効果を感じられるという信頼感を寄せています！」

＼たまった角質や皮脂を吸着＆洗浄。肌あれも防いでくれる頼れる1本／
JIMOS シン ピュルテ｜ピュアスキン スムーサーa

皮脂くすみなどを吸着するべントナイト配合の微粒子層と、肌あれを防ぐツボクサエキスなど配合したエッセンス層の2層式。
「ザラついた額や、くすみがちな首周りも拭くとパッと明るい肌印象に」

【HOW TO】
＼コットンにたっぷり浸して、内→外、下→上に優しく拭き取って／

＼セラムで取り去るのもオススメ／

右／タカミ｜スキンピール

角質が美しく生まれ変わる代謝リズムを整える美容水。
「15年前から愛用。洗顔後の乾いた肌になじませ、3分間待ってから化粧水を重ねて。本当に見違えます！」

左／ラ・メール｜ザ・マイクロ ピール

寝ている間にピーリング。翌朝の肌の明るさが違う！
「ピールケア成分とオイルを混ぜてなじませれば翌朝、生まれ変わったような肌に出合えますよ」

皮膚の薄い唇、黒ずみがちなボディ、皮脂だまりしている頭皮などは、それぞれ専用のクレンザーで磨いて、輝くオーラを放って。

＼For Lips／

右／エスティ ローダー｜ピュア カラー エンヴィ スムージング スクラブ

微細なシュガースクラブで角質オフすると、即、ふっくら柔らかい唇に。角質を穏やかに取り、潤った唇に導くシュガースクラブ。ヒアルロン酸など保湿成分もたっぷり。
「指の腹でマッサージすると即、イキイキ唇に」

左／ラ・メール｜ザ・リップ ポリッシュ

海由来の独自成分やシュガークリスタルがふっくらボリューム唇に。独自成分の「ミラクルブロス（TM）」やシュガークリスタルなどの微細な結晶が古い角質をオフ。
「生まれ変わったような唇に磨き上げ、若見え効果抜群！」

【HOW TO】
＼優しくマッサージして、湿らせたティッシュでオフすればプルプルに／

【2】基底膜まで見据えた「表皮ケア」

自然体にして、ハリ・ツヤ・透明感に満ちているのに、年齢は45歳！びっくりポイントが多い肌のもち主・友利先生も、表皮ケアをちゃんと意識していました。

「表皮ケアというと、私自身も以前まではピーリングなどの角層ケアがメインでした。年齢を重ねた今は、細胞を生み出す基底膜に栄養を与えるケアと、細胞間脂質となる成分（主にセラミド、脂肪酸、コレステロール）を産生するケアも重視するように。最近は、表皮の状態を整えることで真皮にも良い影響が伝わることが科学的にも解明されてきたので、一緒に頑張りましょう！」（友利先生）

「ライスパワーNo.11は、基底膜に働きかけて新しい細胞を生み出す力をサポートし、肌の潤いをキープする効果が、国から唯一認められた成分。形まで整った新しい細胞が生まれてくるような手応えや、水を湛えたようなふっくら感を実感しています」（友利先生）

勇心酒造 ライース（R）｜リペアコンセントレーション D［医薬部外品］

洗顔後の肌に使う美容液。ライスパワーNo.11と、皮脂不足をケアするライスパワーNo.7を配合。

血流促進はもちろん、炭酸には古くなった角質を分解する作用や微弱炎症を抑える効果も期待でき、角層から基底膜までの表皮全体に効果的。

「炭酸コスメは毎日必ず使うアイテム。美容液の場合は、やや多めの量を使うことも、私のこだわりです」（友利先生）

エスト｜セラム ワン アドバンスド［医薬部外品］

シワ改善とシミ予防をかなえる、炭酸泡のエイジングケア美容液。

EKATO.｜ホワイト スパウォッシュ

濃密な炭酸泡の洗顔料。約1分のパック洗顔で、むくみもくすみも毛穴汚れもオフ。

「ドクターシーラボの化粧水は、細胞間脂質となる成分を産生するアプローチが充実。アスタリフトの化粧水は、角層中心部の保水力を高める高保水ナノ化ワセリン配合なのが魅力的」（友利先生）。

どちらも角層から基底膜まで働きかけてくれるのが◎。

富士フイルム アスタリフト｜アドバンスドローション

真皮まで積極アプローチしてハリ肌に。

ドクターシーラボ｜薬用ローション スーパーセンシティブEX［医薬部外品］

バリア機能を底上げするAHP（浸透型アミノ酸）配合。

＼「表皮」を制するものは美肌を制する／

肌は、土台となる真皮が支え、そこから表皮の1層目、2層目、と上がっていき、最後にアカとなって剥がれ落ちる。だから肌について語るとき、今までは時系列に沿って下から上、つまり真皮が美肌のスタート地点だという文脈が主流だった。

ところが近年、その流れが反転しつつある。終着点と思われていた表皮こそが外界と接する最前線であり、まずは表皮の防御力を高めることがスキンケアの優先事項であるという知見が続々と発表されているのだ。

例えば“肌の老化原因の8割は光老化”というフレーズを聞いたことはないだろうか？外からやってくる悪い刺激が、肌にダメージを与えてコラーゲンやエラスチンなどの深部の組織まで傷つけてしまう。この事実についても、最新の肌科学では新たな視点で見直されている。実は、外的刺激から肌を守るバリア機構の多くが表皮に存在する。細胞の周りを油分と水分の層でセメントのように固めて物理的に刺激物の侵入を防ぐ「角層」のバリア、そこをすり抜けてしまったものをもう一層内側で食い止める「顆粒層」のタイトジャンクション、敵をいち早く察知して免疫機能を発動させる「ランゲルハンス細胞」…。つまりは、表皮に備わっているさまざまな機能を健全化すれば真皮の組織は傷つかない（＝老化しない）ですむ。実際に、表皮と真皮の境目にある“バリアの最後の砦”ともいえる基底膜を強くすることで真皮のシワが改善されるというメカニズムが実証され、医薬部外品の有効成分が新たに誕生している。

表皮は浅い層ゆえに与えた美容成分が浸透しやすく結果が早く得られるのもメリット。肌科学の進化により、美肌への道がより明確になったといえる。

【3】くすみを寄せつけない「美白ケア」

石井さんが試行錯誤の末に確立した、くすみを寄せつけない肌のためにしているスキンケア＆インナーケアのメソッド。

「20代の頃、古い角質を取ってから水分を入れると、くすみが取れることに気づいたんです。透明感への最初の気づきでした。ただ、その後、毎日のようにこすって肌を傷めてしまった時期を経て、今は週に1回程度、マイルドなスクラブやピーリングマスクで取り去るやり方に落ち着いています。角層が整うと光をキレイに反射して、発光したような明るさが出ます」（石井さん／以下「」内同）

「朝起きたら真っ先に鏡を見て肌の明るさをチェックする程、私にとってはくすみが大敵。だから、くすみの要因のひとつであるメラニンの生成を抑えるべく、美白美容液は年間を通して使っています。新製品は常にチェックしていますが、気に入ったものも長く使い続ける派。」

この透明感はこすらないケアの賜物
「私の肌を暗黒期から救ってくれたのが“こすらないケア”。きっかけはクレンジングを泡タイプに替えたことでしたが、その後、顔に何かを塗るときは力を入れず、指や手のひらを使うようにして摩擦レスを徹底したら、肌の調子が格段に上がりました。以前は超乾燥肌だったのがうそのよう。メイクでも“こすらない”を徹底しています」

＼道具はできるだけ使わず摩擦が起こりにくい手で／

「化粧水をコットンでつけると摩擦が起こりやすいので、ごくたまに拭き取りケアをするとき以外は手でつけます。美容液や乳液、クリームもすべて、まずは手のひらに広げてから、顔全体に包み込むようになじませます」

「美白コスメ同様、年間を通して使っているのがビタミンCコスメ。目的は主に毛穴ケアです。ビタミンCを肌に入れ込むと、毛穴が引き締まり、なめらかになってくすみが晴れるんです。ピュアビタミンCや高浸透ビタミンCのAPPSなどが配合されているものを選んでいます。ビタミンCを体内に取り入れることも意識していて、サプリメントも作りました」

「スキンケアによって20代で一度克服したくすみが40歳を目前にして再び現れたとき、効果があったのは食生活の改善。私はケーキやお菓子、あめなど甘いものをとりすぎていて、肌の糖化による黄ぐすみが発生していたんです。今はたんぱく質を積極的にとることを意識し、甘いものや主食は1日の摂取量を考えてとっています」

「日焼けすると暗くくすみやすいので、20代の頃から気をつけていました。当時はまだ日焼け止めを毎日塗る習慣はなかったのですが、海や山には行かない、夏の休日は夕方から出かけるなど、紫外線を避けて過ごしていました。今は乳液や美容液のように心地よい日焼け止めを年間を通して塗り、晴れた日の外出時は日傘を差しています」

「私のスキンケアのモットーは、まず何よりも保湿。水分をしっかり入れ込むと、肌の色は変わらなくても透明感が出て明るく見えるんです。乾燥しているときと潤っているときでは合うファンデの色も変わると感じるぐらい。化粧水やシートマスク、美容液で水分をたっぷり入れ、夜はそれだけでお手入れを終えることも。朝は乳液とクリームで仕上げます」

【4】肌老化を回避する「抗炎症ケア」

夏が終わり、秋が深くなる今が1年でいちばん老ける時期。原因は紫外線の影響による深刻な炎症です。この炎症こそが肌ダメージのもとで、一刻も早く回復させないと、シミ、シワ、くすみ、たるみなど、あらゆる肌老化を呼び込みます。真冬になって乾燥が激しくなると、さらに老化が一気に加速。確実に肌年齢を重ねていくことになります。
　
しかし、夏の紫外線ダメージによる炎症を早いうちに回復させれば、老化のスイッチが入ることなく、美のスイッチを入れることが可能になります。そうすれば、美肌を育てる回路にシフトできるのです。

＼炎症を抑えるには、鎮静効果のあるアイテムを／

今年は外に出る機会も増え、対策をしていたものの、うっかり日焼けしてしまったという方もいるのでは？

日焼けをしてしまったら、まずは肌を落ち着かせることが大事です。炎症を抑えるために、トラネキサム酸など鎮静効果のある成分が使われているアイテムを取り入れてみましょう。ナイアシンアミドもメラニンを皮膚表層に運ぶのを抑えてくれる効果があり、取り入れておきたい成分です。予防的に普段から取り入れておくのもおすすめですが、焼けちゃったかも…というときにも効果的です。

肌が落ち着いてきたら、少し攻めのスキンケアに切り替えて、ビタミンCなどを取り入れてみましょう。ビタミンCにはできてしまった黒色メラニンを還元（色を薄くする）効果があります。濃度が高いものを使用すると、人によってはピリピリと刺激を感じてしまう可能性も。まずはマイルドなものから取り入れるのがおすすめです。

インナーケアとしてビタミンCのサプリメントを取り入れるのも◎。日頃から飲んでおくことで、日焼けに対して予防的な効果もあります。さまざまなブランドから発売されているので、自分に合ったものを取り入れると無理なく続けられると思います。

さらには、角質ケアも有効。拭き取りアイテムやビタミンAなどの成分を取り入れて古くなった角質を除去し、ターンオーバーを促すことで透明感のある肌を目指していきましょう。

＼夏のダメージ肌に取り入れたいアイテム／

1．ラ ロッシュ ポゼ｜トレリアン ウルトラ セラム

肌のバリア機能をサポート。

2．アリエルトレーディング ファミュ｜ルミエール ヴァイタルC

安定化したビタミンC誘導体配合。

3．資生堂 HAKU｜角質ケア美容液［医薬部外品］

角層をほぐし、なめらかな肌へ導く。

4．Nuzzle シービタス｜ホワイトニング デイケアミルク［ 医薬部外品］

ビタミンC誘導体とトラネキサム酸Wの有効成分配合。

5．トゥヴェール｜レチノショット 0.1

ピュアレチノール配合｡

【HOW TO】
焦りは禁物！ まずは鎮静ケア
日焼けをしてしまったらまずは肌を落ち着かせることが大事。鎮静効果のあるアイテムを導入して炎症を抑えることを優先しましょう。

ビタミンC美容液はマイルドなものからトライして
肌が落ち着いてきたら、メラニンの還元を促してくれる効果があるビタミンCを投入！ まずは刺激が弱いものから試してみて。

炎症が落ち着いたら角質ケアをスタート
角質ケアもとっても大事。夏の日差しで角質も厚くなりがち。ピーリングなどで肌代謝を促すと透明感のある、明るい肌印象に。

■サプリやドリンク剤などは予防として賢く使って！
サプリは日頃から飲んでおくと予防にもなりおすすめ。ビタミンCは一度にたくさん摂取しても体内から排出されてしまうので、こまめにとることがポイントです。

【HOW TO】
＼ビタミンCなら4時間ごとに摂取するのがおすすめ／

内側から肌をきれいにする【サプリメント・食事】

きれいな肌に導く「おすすめサプリ」

＼最新口コミ人気サプリ／

プレミアアンチエイジング SINTO｜リポソーム ビタミンC
【受賞歴】美容賢者が選んだ美的2023年上半期ベストコスメ インナーケアランキング1位

リポソーム技術で、吸収性・浸透性が飛躍的にアップ。米国特許出願中の、脂肪酸とフラボノイドを組み合わせた2段階加工により、ビタミンCのもつ力を最大限に発揮。

＼美容賢者の口コミ／

リポソーム ビタミンCの詳細はこちら

ポーラ｜ホワイトショット インナーロック リキッド IXS［特許取得健康食品］
【受賞歴】美容賢者が選んだ美的2023年上半期ベストコスメ インナーケアランキング2位

特許取得成分が澄み渡る透明感をサポート。

＼美容賢者の口コミ／

ホワイトショット インナーロック リキッド IXS N［特許取得健康食品］の詳細はこちら

第一三共ヘルスケア トランシーノ｜ホワイトCプレミアム［第3類医薬品］
【受賞歴】美容賢者が選んだ美的2023年上半期ベストコスメ インナーケアランキング3位

シミへの効き目をさらに追求！ビタミンCをシリーズ最大量で配合した内服薬で、ワンランク上のシミ対策を！

＼美容賢者の口コミ／

ホワイトCプレミアム［第3類医薬品］の詳細はこちら

＼透明感ケアサプリ／

ポーラ｜ホワイトショット インナーロック タブレット IXS N［特許取得健康食品］
【受賞歴】美容賢者が選んだ美的2022年上半期ベストコスメ インナーケアランキング1位

抗酸化・抗炎症ケアで輝く透明感を全身に巡らせる！筋肉から放出される美肌成分“マイオネクチン”の働きを助ける成分を新配合。体の中からくすみをケア！

＼美容賢者の口コミ／

ホワイトショット インナーロック タブレット IXS N［特許取得健康食品］の詳細はこちら

フェリーチェ トワコ｜FTC ブライトチャージ

潤いと透明感に満ちた肌へ。パイナップルセラミドが肌に体の内側から肌に潤いを与えてくれる。紫外線ダメージを含む成分も処方されており、透明感のある肌へと導いてくれるアイテム。

FTC ブライトチャージの詳細はこちら

＼ビタミン系サプリ／

ロート製薬 オバジ｜オバジC インナーリポショット

オバジが提案する飲む“ビタミンC”。オリジナルのリポショットCを配合し、すばやく届けることを目指し開発した顆粒タイプ。内側からハリとうるおいのある毎日を応援し、透き通るような美しさをサポートします。

オバジC インナーリポショットの詳細はこちら

プロテアジャパン アクティブサプリ｜ビタミンA＋C,E

抗酸化ビタミンをバランス良く配合。

＼腸ケアサプリ／

再春館製薬所 Lashiku｜腸活［機能性表示食品］
【受賞歴】美容賢者が選んだ美的2022年上半期ベストコスメ インナーケアランキング3位

ビフィズス菌の特性を生かした腸ケアサプリ。体の土台･リズムを整えるブランド“Lashiku”がデビュー。機能性関与成分“ビフィズス菌BB536”などが、良好な腸内環境をサポートする粉末タイプ。

＼美容賢者の口コミ／

腸活［機能性表示食品］の詳細はこちら

キンズ｜KINS SUPPLEMENTS GUT+

“菌”を意識した毎日をサポートするサプリメント。自然にお通じを改善したい方のためのサプリメント。有胞子性乳酸菌という生きた乳酸菌が腸まで届き腸内環境を整えることで、便通を改善します。善玉菌のエサとなる成分なども豊富に入っています。

KINS SUPPLEMENTS GUT+の詳細はこちら

きれいな肌を作る「栄養素と食べ物」

代謝が上がれば体の巡りが良くなり、美肌も育まれます。そこで重要になるのが“たんぱく質”。元々、人間の体はたんぱく質からできていますので、健康な体には不可欠な栄養素。それと同時に、美しい肌や髪、瞳、爪といった女性の美を包括的に管理している女性ホルモンを作るのにも、たんぱく質は必要なのです。このたんぱく質を上手に取り入れることが、美肌はもちろん美しい体を作るための最強フロー。

「たんぱく質はそれぞれ働きかける役割が違うので、『5大たんぱく質』をまんべんなく取り入れることが大切です。また『3大健腸食材』で腸内環境が整えば、たんぱく質の栄養をしっかり吸収できるので、合わせて食べることで相乗効果に。そして、たんぱく質でありながら発酵している納豆やキムチ、ヨーグルトなどの腸活食材は“スーパー腸ぱくフード”！　ぜひ、積極的に取り入れましょう」（細川さん）

【3大健腸食材】

【5大たんぱく質】

「肌悩み別」の取り入れたい食材

■くすみ・シミ払拭！クリア肌へ導く食材
肌の色ツヤが気になるときに積極的にとりたいのは鉄分！シミ対策や肌のくすみを晴らしたいのならケールなどに含まれるβ-カロテンや、レモンの皮のリモネンなどの栄養素がおすすめ。

■シワ・たるみ解消！ハリ肌へ導く食材
紫外線によるシワ形成や表皮の水分蒸散を抑制するアスタキサンチンや、コラーゲン合成を促進するビタミンCでハリ肌に！　肌の潤い保持に一役買うみょうがに含まれるゲラニオールも要チェック。

※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。