食・レシピ
2016.12.23

美容賢者の体に優しい家呑みごはん|vol.9



  自他ともに認める“酒飲み”です(笑)。酒飲みですから、難しい料理はしません。目指すのは、“手がかかっていそうで、実は手軽な家ごはん”。使う食材は少なめで、和えるだけ、焼くだけ…とシンプルです。
 私は“セリ科”の野菜が大好き。せり、セロリ、パクチーなど、鮮烈な味と香りのセリ科野菜は可能な限り常備しています。今回は、せりとセロリの葉でサラダを。合わせたのは春菊とえのき。鍋もの野菜の定番ですが、実は生でもおいしいんです。サラダには、ジャコのサクサクふりかけをたっぷりと。これは我が家の常備品。材料をレンジで加熱するだけで簡単に作れます。ジャコのカルシウムやミネラルもとれ、美容にもいい気がします! 
「れんこんの鴨脂焼き」は、れんこんと鴨の脂身を、ほぼ“ほったらかし”状態で焼くだけ。鴨の脂身はフランスでは瓶詰めで売られているくらいポピュラーなもの。香りが良くておいしく、和にも洋にも合います。
 料理は、季節の野菜で作ると同じ調理法でもまた違って見え、手をかけなくても充分おいしい。それに、旬の野菜を食べていれば体にもいいことがありそう…と言い訳しつつ、気のむくままに食べて飲んでいます(笑)。

[効果]

日本原産のセリ科の多年草。名前の由来は競り合うように群生することから。旬は2〜4月だが、現在は1年中出回っている。βカロテンを多く含み、抗酸化作用や、皮膚や粘膜を健やかに保つ作用がある。風邪の予防にも。独特の香りには保温や発汗、鎮静効果があるとされ、生薬としても知られる。おひたし、ごま和え、天ぷらをはじめ、春の七草のひとつとして七草がゆにも使われる。

[おいしい選び方]

みずみずしい緑色で、茎が太すぎないもの、葉の長さがそろっているものを。水分が蒸発しないよう、新聞紙などに包んでポリ袋に入れ、立てて冷蔵保存を。

[効果]

インド原産で、ハスの地下茎が肥大したもの。主な産地は茨城県。石川県の加賀れんこんなど在来種は味が濃くおいしい。穴があいた形は「見通しが利く」とされ、日本では縁起ものに。レモンに匹敵するビタミンC量を含む。れんこんのビタミンCは豊富なでんぷん質のおかげで加熱しても失われにくい。不溶性の食物繊維が豊富。

[おいしい選び方]

太めで丸みがあり、切り口の穴が白くみずみずしいものを。空気に触れると黒ずむので、切ったら酢水に浸ける。ただし、煮ものなどでホクホクにしたいときは酢には浸けず水のみで◎。

アンティノリ
ペポリ・キャンティ・クラシコ 2014

イタリアワインの代表格、トスカーナ州で造られるキャンティ(赤ワイン)。名門ワイナリーのキャンティ・クラシコは甘みと酸味のバランスが絶妙で冬の鍋料理とも相性良し。「開けたてもおいしいのですが、飲み残しを常温で3時間程おいていたら、満開のバラの香りになって感動!」¥3,000(問エノテカ)

ブラックフォレスト・ディスティラー
モンキー47 ドライジン

ドイツ南部のシュヴァルツヴァルト(黒い森)で造られるドライジン。その名のとおり、47%のアルコール度数、47種類の植物を原料に造られ、ジュニパーやブラックベリー、シトラスやローズヒップなどが香る芳醇な味わい。世界中のバーテンダーが愛用。参考価格¥4,980(問スモールアックス)

味とテーブルのアクセントになるとっておきの定番

上/「マリチャ」の「グリーンペッパーの塩水漬け」(右)は、料理のトッピングや、そのままでお酒のアテにも。「金田油店」の「寿油」(左)は加熱調理やドレッシングのベースにと大活躍。「この油があればおつとめ品の食材もごまかせます(笑)」

下/色や柄ものの小皿は食卓のアクセントに。「印判皿(前)はお菓子やおつまみを入れたりといろいろ使えて便利!」

鍋もの野菜を生でサラダに。仕上げにポン酢をかけるだけ。ジャコふりかけはクミンシードなどを入れると中東風に!

香り野菜のジャコふりかけサラダ

レシピはこちら

おかずにもおつまみにもなるひと皿。カリカリの食感がおいしい。鴨脂は鶏肉店や百貨店でいただくことも

れんこんの鴨脂焼き

レシピはこちら

美的2017年 1月号掲載
食材監修/浅野まみこ 撮影/sono(bean) スタイリスト/スヌ子 デザイン/最上真千子 構成/松田亜子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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