食・レシピ
2010.10.8

採れたてだからこそ食べられる。“生”の美味しさに開眼した野菜作り〜総集編〜

日本野菜ソムリエ協会が主催する『ファーム・エンターテイメント』に参加し、第1回めの農作業を体験したのが約3か月前。とうもろこしの種まきとスナップえんどうの収穫をレポートしてからだいぶ時間が経ってしまいましたが、2回めのじゃがいもの収穫3回めの収穫祭の様子をお届けしたいと思います。

じゃがいももさつまいものように“イモづる式”に簡単に採れると思いきや、これが思いのほか大変で。地上に出ている葉と茎を抜いたら、そこを手で掘っていきます。そうすると、じゃがいもが出てくる出てくる! ひとつの種いもから10個前後採れるので、最初は「こんなにたくさん!!」とウキウキしましたが、10分もしないうちに少々グッタリ(笑)。
深く掘らなくてもゴロゴロ出てくるので重労働ではないんですが、次はにんじんを植えるため採り残しのないように周囲も掘るわけです。もうないだろうと思っても、2、3個出てくることもしばしば。

この日収穫したじゃがいもは、男爵、十勝こがね、スタールビー、シェリーの4種類。十勝こがねは男爵よりもひと回り大きいため、採れる量が若干少なめ。あっという間に収穫できちゃうので、じゃがいもを作るなら十勝こがねがいいですよ(笑)。男爵かメークインしか買ったことがありませんでしたが、皮が赤いスタールビーは煮くずれしやすいけれど、バターとの相性がいいそう。同じく皮の赤いシェリーはスタールビーよりも小さく、長細い形が特徴。煮くずれしにくいそうなので、ポトフなどに入れるといいかも。

芽が出てしまったじゃがいもを種いもにするとウイルスなどの病気にかかる確率が高いので、家庭菜園で育てる場合は、北海道などで種いも用に作られたものを購入するのが一般的とのこと。種いも用のじゃがいもがあるということも、この日初めて知りました。収穫したじゃがいもをたくさんいただいて、2回めは終了。

3回めは、畑で育った野菜を収穫して調理する収穫祭です。1回めで苗を植えたとうもろこしが、わずか3か月弱で私の身長くらいにまで成長していました。植物の成長スピードってすごいですね。見習いたいものです。とうもろこしのほか、おかひじき、大葉、枝豆、にんじん、トマト、きゅうり、なすなどを参加者で手分けして収穫。農園主の遠藤さんの自宅の庭先で、グリル、サラダ、スープ…と、おなかいっぱい野菜を堪能しました。

採れたて野菜の美味しさはいうまでもありませんが、中でも絶品だったのは粒が白いとうもろこし、ピュアホワイト。糖度が高く、柔らかい品種なので採れたては生で食べられるんです。これがもう、かぶりついたら水分が飛び散るんじゃないかと思うくらい、みずみずしくて。生ならではのシャクシャクとした食感が忘れられず、後日レストランで生のとうもろこしをオーダーしてみましたが、全然みずみずしくなくてガッカリしました。鮮度の問題?

今回私が参加したのは3回コースなので、触れ合った野菜はごく一部でしたが、野菜の苗や花、収穫方法、普段火を通して食べている野菜を生で食べる…などなど、初めて見るもの、知ること、体験することのオンパレードでした。採れたてだからこそ食べられる”生”のあの味は、毎日味わいたいくらい! 今までは、野菜の摂取量を気にしていましたが、これからは鮮度にも目を向けて購入しようと思います。

1回だけの参加もOKなので、野菜作りに興味のある人は一度体験してみて! 新たな発見がたくさんありますよ!

 

■ファーム・エンターテイメント http://www.vege-fru.com/agri/farm
都市型週末農業体験 at遠藤農園
子ども対象 農業体験×食育体験イベント at関谷農園

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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