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2012.10.30

西の国美的通信vol.28 コスパ抜群! 美容と健康に期待大の薬膳料理@福岡(天地礼心)

「食養」という書がダイレクトに目に入るエントランス部分。右側の棚には普段の料理にも気軽に使えそうな生薬が販売されている。
「血液さらさら野菜たっぷりランチ」(¥900)。季節野菜料理、スペシャルサラダ、スープ、漬物、ごはん、デザートがつく。プラス100円で好みの薬膳粥も楽しめる。
秋におすすめの「百合根粥」(¥600)。百合根のほっくり感、クコの実のもちもち感がたまらない!
同店で使用している生薬のほんの一部。通常30種類以上のものを料理に使っている。
薬膳ブレンド茶のひとつで、これは女性に人気の「美肌茶」。薔薇、棗、紅茶などがブレンドしてあり、女性ホルモンを整える役目も果たしてくれるとか。

「なんだか身体に良さそう、美容にもいいのかしら?」。そんな期待も膨らむ薬膳料理。福岡市・今泉にある「薬膳 天地礼心 東方人康食養館」は、連日、美意識の高い福岡の女性が集う人気店です。私も最初に出向いた時、野菜サラダの上にトッピングされていた冬虫夏草や、酢豚に入った棗、麻婆豆腐に入ったクコの実など、さりげなくもふんだんに生薬が使われていることに大変驚いたものです。そのうえ、単純においしーい! すぐにファンになったことは言うまでもありません。

メニューを開けると、料理を紹介するカテゴリーが実にユニーク。「胃にやさしい一品料理」「肺を養って内面から美肌をつくる料理」「腎を養い根本から元気になるひと品」というように、それぞれ五臓の働きを考えたメニューがズラリと並び、どれをとっても食欲がそそられます。うれしいことにコストパフォーマンスも抜群で、ランチは¥750〜、ディナー時のコース料理(2名〜)も¥3,500円〜。いずれも品数、ボリュームともに大満足の内容になっています。

毎回、ここの薬膳料理をいただくたびに感じることなのですが、食べていくごとに身体がポカポカしてきます。腎系が弱い私は例えば利尿効果があるメニューをいただくと、その日は何度もトイレに行きますし、近しい友人はよっぽど代謝があがったのでしょう。食べている最中から額に汗しながらも、それでもおいしそうに食べていました。「薬膳は中医学の理論に基づいた食養料理なんです。臓腑に作用して、気血を調和し、陰陽のバランスを整えてくれるんです」と、オーナーの尹玉(インユイ)さん。

尹玉さんは中国・黒竜省ご出身で、薬膳アドバイザー、国際栄養師の資格を持つスペシャリスト。その昔、営業の仕事をがんばりすぎて体調を壊してしまったことがあるそうで、薬膳粥を食べて見事に復活したとか。薬膳の素晴らしさを身を持って体験した尹玉さんは、薬膳に権威のある教授について本格的に勉強して、「本場の薬膳料理のおいしさを日本の人たちにも伝えたい」と、2010年11月に福岡にお店をオープンさせました。

尹玉さんの体調を復活させたお粥は、メニューに「命を養う薬膳粥」“天下第一補品”として紹介。こちらも各五臓に働く粥ごとにカテゴライズされているので、その時の体調に合わせて選ぶことができます。「お粥は2500年前の中国では薬としてもちいられていたほど。お粥のとろみは“米油”といって、高麗人参にも勝る滋養強壮があるんです」。そういって出してくれたのが、「百合根粥」(¥600)。百合根には肺を潤し、精神を安定させる効能があり、秋に食すにはもっとも適しているのだとか。

トッピングされた赤いクコの実がアクセントとなって、目の前に出てきた百合根粥をひと口含むと、お粥ならではのとろとろとした米油の中に、百合根のホクホク感が生きてなんともやさしい味わい。結構な量があるお粥でしたが、あっという間にたいらげてしまいました。肺がうるおったのかどうかまでは正直分かりませんでしたが、精神は穏やかに確かに落ち着いています。その時、ふと思いました。「秋に適している薬膳料理ってほかにどんなものがあるのかしら?」。この疑問をダイレクトに尹玉さんに投げかけると、「いろいろありますよ。せっかくなので、食べてみませんか?」となんともうれしいお言葉。そんなわけで、特別に秋に最適な薬膳料理を作ってくれることになったのです。<次回へ続く>

<取材協力>
薬膳 天地礼心 東方人康食養館
http://shokuyokan.com/

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