お悩み別ケア
2024.6.15

顔が「ヒリヒリ」する原因とは?対処法&対策まとめ

肌がヒリヒリする原因とは?季節の変わり目やバリア機能の低下によるヒリつきを解消するための方法をご紹介します。専門家、美容のプロに聞いたスキンケア方法で肌のヒリヒリを対処、対策を!

顔がヒリヒリする「2つの原因」

【1】「バリア機能」の低下

皮膚科医

友利 新先生


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紫外線やエアコン、マスク生活によって肌のバリア機能は低下しやすくなります。バリア機能が低下すると、外的刺激に弱くなり、チリやホコリ、花粉や髪の毛などが触れるとかゆみが起きます。また、夏は暑くて過剰に皮脂が出やすい時期なので、自分の皮脂で炎症を起こしてしまう”脂漏性湿疹”の場合も稀にあります」(友利先生)

【2】「外的刺激」によるもの

皮膚科専門医

慶田朋子先生

冬から続く乾燥に加え、春先は寒暖差や花粉、紫外線増加なども加わり、肌はゆらぎやすいと皮膚科医の慶田朋子先生。読者アンケートでも、最も不調を感じる季節は「春」という結果に。敏感肌でなくても、季節の変わり目や生理、生活リズムの乱れによって一時的に肌がゆらぐ人は多い様子。

「外気に触れている肌のいちばん外側が“角層”。細胞の間に水分と油分が充分に満たされることで、外の刺激から守ってくれます。一方、乾燥してバリア機能が低下すると、刺激物が入って炎症を起こしてしまいます」(慶田先生)

ヒリついたときの「5つの対処法」

【1】「保湿ケア」を徹底

WELLCクリニック (表参道ウェルネス統合医療クリニック) 院長

森嶌淳友(もりしまあつとも)先生

  • 痛みやヒリヒリ感があるなら何もしないほうが良いが、保湿ケアはマスト

「肌表面が赤く炎症を起こしていたり、化粧水がしみて痛いと感じたりするレベルならば何もしないほうがいいでしょう。とはいえ肌が荒れているのはバリア機能が低下している証拠でもあるので、保湿はマストです。よくワセリンを塗るだけでOKというスキンケア方法を耳にしますが、ワセリンで乾燥を防ぐことはできても肌の保湿効果は期待できないのでご注意。乾燥予防に油分で肌を保護することも大切だけど、まずは化粧水や美容液といった水溶性のうるおいで肌内部まで満たすのが先決ですね」(森嶌先生)

【2】肌の「バリア機能」を強化

美容皮膚科タカミクリニック 副院長

山屋雅美先生

「花粉やホコリ、寒暖差などの刺激を受けると、肌のバリア機能が低下し、ちょっとした刺激でも炎症が起こりやすくなります。スキンケアでバリア機能を補うことと、日焼け止めなど肌を守るお手入れも大切です」(山屋先生)

【How to】

  • 頬や口元など、顔の中でも乾燥や赤みが気になる部分からなじませ、仕上げにもう1回重ねづけを。

【おすすめアイテム】
山屋先生おすすめは、肌水分保持に関わる細胞間脂質を補う、セラミド配合スキンケア。

右から/ロート製薬 ブルーミオ ディープブーストセラム

価格容量
¥3,850(編集部調べ) 25g

セラミドと抗炎症成分のアズレンを組み合わせたブルーセラミドを配合。洗顔後すぐに使う美容液。

タカミ エッセンスセラミカ+N

価格容量
¥9,900 30ml

セラミド、シカ、ナイアシンアミド 配合。

NAOS JAPAN ビオデルマ サンシビオ セラム センシディフェンス

価格容量
¥4,180 30ml

セラミドに匹敵するような、バリア機能を強化する複合保湿成分を配合。

【3】かゆみがある場合は「冷やして」炎症を抑える

\教えてくれたのは…美容家 瀬戸口めぐみさん/

「かゆみがある部分は熱がこもっている状態。冷やすことで炎症が緩和します。冷水で濡らしたタオルなどでほてりを抑えた後、ローションでしっかり保湿して」(瀬戸口さん)

【How to】

  1. クレンジングや洗顔後に、冷水でぎゅっと絞ったタオルをかゆみのある部分に押し当てる。
  2. タオルは冷蔵庫で冷やしても◎。

【4】「メイク」は控える

『東京イセアクリニック』渋谷院院長

大山希里子(おおやま・きりこ)先生

「基本的には、赤みがあってかゆい・ブツブツしてる・ヒリヒリするなど、皮膚に異常がある際は、メイクをせずにすむのであればメイクはしないほうが良いです」(大山先生)

【5】「消炎バーム」で肌を保護

皮膚科医

友利 新先生


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「マスクの摩擦により赤くなってヒリヒリするくらい過敏になっているのであれば、炎症を抑えるバームを取り入れる手も。スキンケアを敏感肌対応に替えることもぜひ検討して」(友利先生)

【おすすめアイテム】

ドクター津田コスメラボ スキンバリア バーム

価格容量
¥5,940 18g

100%有効成分でできた、バリア機能と肌免疫を強化するバーム。

ヒリヒリを防ぐ「3つの対策」

【1】鼻のヒリヒリには「バーム」を仕込む

トータルビューティアドバイザー

水井 真理子さん


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「鼻水が肌に付着すると、さらに炎症が悪化してしまうので注意! マスク中は、バームで鼻周りをコーティングしておきましょう。バームを仕込んでおくことで、ツーっと流れる鼻水から肌を守れる上に、鼻をかんだときに摩擦が起きにくくなります」(水井さん)

【How to】

  • 鼻の下や小鼻などに、バームを薄く塗ってガード。鼻のムズムズ感が増す可能性があるので、香りのあるバームは避けて。

【2】「W洗顔不要クレンジング料」で優しく洗う

美容家

小林ひろ美さん


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「熱いシャワーを顔に直接当てるのは、バリアを壊す矢を肌に放つようなもの。手のひらに湯をためて、優しくすすぎましょう」(小林さん・以下「」内同)

【How to】

  • すすぐときの湯温にも注意。熱い湯は皮脂を流しすぎてしまうので、体温以下のぬるま湯で。

【3】「摩擦回数」を減らす

「炎症を鎮めたりバリア機能を高めるコスメや、油分を補うオイルを混ぜると◎」

【How to】

  • 使用するコスメをすべて手のひらで混ぜてから、そっとおくように優しくなじませます。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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