マスク生活で肌がヒリヒリ…最終手段コスメは？｜肌ゆらぎシーズンのレスキューケア法
春はどうしたって肌がゆらぎがち。だからこそ、知っておきたい対策法をレクチャー！ スキンケアは変えた方がいい？ 涙目でもおしゃれな目元って？…美容のプロ＆お掃除のプロが、疑問を一掃！
美的読者アンケート！肌が不調になるのはどんなとき？
Q．不調が出やすい時期は？（複数回答）
Q．冬から春にかけて、どんな不調が出る？（複数回答）
1位 かゆみ、ヒリヒリする…132人
2位 吹き出物ができる…84人
3位 赤くなる…61人
「乾燥するとさらにかゆくなるので、常に保湿」（ヘア＆メイク・26歳）
「体調が悪いときは日光に当たるだけで肌があれる」（ピアニスト・30歳）
「掃除中に鼻水が出る。家でもマスク着用」（会社員・28歳）
Q．アレルギーはある？
症状はあるものの、何アレルギーかは調べていないという人も。「Yes」の人はスギやヒノキなどの植物系が多く、ハウスダスト、日光、寒暖差、猫など。
（2020年11月26日～12月2日に調査。n＝201）
肌に触れるコスメはもちろん衣類や住まいなど広くケア
春に向かう今の季節、“いつものコスメで肌がヒリヒリする”“外にいたら肌がかゆくなった”などの不調はありませんか？ 冬から続く乾燥に加え、春先は寒暖差や花粉、紫外線増加なども加わり、肌はゆらぎやすいと皮膚科医の慶田朋子先生。読者アンケートでも、最も不調を感じる季節は「春」という結果に。敏感肌でなくても、季節の変わり目や生理、生活リズムの乱れによって一時的に肌がゆらぐ人は多い様子。
「外気に触れている肌のいちばん外側が“角層”。細胞の間に水分と油分が充分に満たされることで、外の刺激から守ってくれます。一方、乾燥してバリア機能が低下すると、刺激物が入って炎症を起こしてしまいます」（慶田先生）
衣食住の生活習慣の影響も意外と見逃せません。
トータルビューティアドバイザーの水井真理子さんは「ストレスも肌をゆらがせる原因なので、心地よい部屋作りも大切」と話します。日々のお肌のケアはもちろん、心地よい環境作りのポイントについても聞きました。
住宅＆家事アドバイザーの藤原千秋さんからは「ほこりは花粉やダニの死骸など、肌の不調につながるものだらけ。汚れがたまりやすい所だけでも掃除すると、忙しいときでもできます」とアドバイスが。
コスメ、住まい、食事、衣類と、毎日の暮らしの幅広いシーンで実践していきましょう！
肌揺らぎシーズンは…「コスメでケア」
いつものコスメなのに肌が染みたり、なじみが悪い…。そんなときは“保湿”が必須。切り替えるべきアイテム、しなくて良いケアは？ メイク直しのコツも伝授！
Q．ゆらぎ肌にNGの成分は？
A.エタノールは刺激になりやすいのでNG
「化粧水や除菌スプレーに含まれることの多いエタノールは、肌の水分を奪うため、肌の乾燥が進み、ヒリつく可能性が。普段肌につけているものは、成分表示を確認して」（慶田先生）
Q．肌に赤みなどの違和感が。スキンケアはすべて変えるべき？
A.化粧水はストップし、セラミド配合の美容液やクリームで集中ケア
「弱った肌に水性のものは染みやすいので、エタノール不使用でも化粧水はいったんお休みし、乳液やクリームなど油分を補うケアに絞りましょう。肌のバリア機能を高めるセラミドやヒアルロン酸配合のものがおすすめ。角層のすみずみまで水分が行き渡り、油膜が水分の蒸発を防いでくれます」（慶田先生）
「ゆらいだときだけでも、敏感肌用コスメに切り替えて様子を見るのも良いですね」（水井さん）
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テカりが気になる肌のベタつきを抑えキメが整う
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Q．炎症で肌が赤く。応急処置は？
A.まずは冷やす
「肌が温まるとかゆみが出やすくなるので、患部は冷やして。氷を直接当てると肌に貼りついてしまうので、ガーゼを巻いて肌当たりを優しく。水で濡れると肌内部の水分も一緒に蒸発しやすくなるので、冷却後はすぐ保湿を」（水井さん）
Q．マスク生活で肌がヒリヒリ。最終手段コスメは？
A.バームでしっかり保湿をする
「クリームでも改善されないなら油脂性の高いバームに切り替えて。マスクが触れる部分に塗っておくと、摩擦などの刺激から保護できます」（慶田先生）
エアリーなつけ心地のワセリンが肌を保護
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気軽に塗れるスティック状。肌になじんで潤い密封
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コーセープロビジョン 米肌 肌潤エッセンスバーム 9.5g ￥3,500
Q．皮脂の多さもゆらぎ肌に関係ある？
A.酸化した皮脂は刺激物になる
「皮脂分泌が過剰な場合、紫外線やストレスなどで酸化が進みやすく、肌あれの原因に。汗の塩分も刺激になります」（慶田先生）
Q．花粉症で涙目に。アイメイクを夕方までキープするには？
A.落ちる前提で、肌なじみの良い色+メイク直しはバームをオン
「黒のアイライナーを使うとメイクくずれが目立つので基本はブラウン系に。涙のにじむ目尻はピンク系にして境目をなじませます。下まぶたは肌色に近いオレンジ系アイシャドウを薄く。メイクが落ちても、バームを塗った指でなじませれば自然」（村花さん）
『美的』2021年4月号掲載
イラスト／さとうあゆみ 構成／西谷友里加
※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
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銀座ケイスキンクリニック院長。肌不調の原因を解説、日常のスキンケアとインナーケアも提案。