これで迎え撃つ!ほうれい線に効く、マッサージのやり方【プロ解説】

法令線を薄くするのに効果的なマッサージをご紹介。その他、人気美容家が教えるデイリーに取り入れられ簡単ケアも! 日頃から意識して法令線を解消しましょう。
ほうれい線解消につながる「顔の筋肉」をほぐす方法3つ
【1】生き生きとした表情になるKatsuyo式 “顔筋コーディネート”のルール


美容研究家
Katsuyoさん
「シワやたるみ、くま、くすみ…。あらゆる肌悩みの原因は“顔のコリ”にあるんです!」と語るのは美容研究家のKatsuyoさん。
「これまで1万人以上の女性の肌に向き合ってきましたが、出っ張りや凹くぼみ、影、段差がある所には必ずコリがある=血流が滞っているということがわかりました。真の美肌を目指すなら、化粧品で肌表面をケアするだけでは不十分。肌の奥深くにある表情筋(顔筋)をしっかりほぐして、血流を促すことがとても重要です。
また『女は夏に老ける』とよくいわれますが、それは過酷な夏を過ごすと顔に力が入ってコリが生じやすくなるから。それを本格的なシワやほうれい線にしてしまわないためにも、今の時季は特に重点的に、丁寧にほぐしましょう」(Katsuyoさん)
【Before】どんより疲れた印象が…
- くぼみ気味のまぶた
- 不機嫌そうなくま
- 四角く張ったエラ
- 下がり気味の口角
- くっきりとしたほうれい線
- どんよりとしたくすみ
- 険しそうな眉間のシワ
【After】うるぷる&若々しく!
- パッチリ&生き生きとした目元
- 上向きの頬
- キュッと上がった口角
- ふっくら弾んだ美肌
- シャープなフェースライン
\“顔筋コーディネイト”の4つのルール/
【ルール1】水溶性のジェルをつける
必ず水溶性のジェルを塗布してから行って。潤って滑りが良くなり肌への摩擦を軽減できるだけでなく、毛穴の詰まりも防げます。私が開発したSuuのジェルが一押しですが、市販のものでもOKです。
【ルール2】強さを守る
強すぎず弱すぎず、一定の強さで行うことも大事。キッチンスケールで量ると40gぐらいの強さが目安ですが、それよりも、顔のコリをしっかり捉えて丁寧にほぐすことの方がもっと重要です!
【ルール3】回数を守る
完璧にほぐしたいからといって、やりすぎは禁物。各パーツ、スタート地点から1ミリずつずらしながら5ラインほぐすのを3セット行うのが基本です。これを1日2回、朝晩の洗顔後に行いましょう。
【ルール4】方向を守る
顔筋の構造に従って的確にほぐすことも重要なので、マッサージのスタート地点と矢印の方向は必ず守ってくださいね。
【2】1日5分でできる“顔筋コーディネイト”マッサージのやり方
STEP1:ライダー溝をほぐす <5ライン×3セット>
・利き手の人差し指の第二関節を片方の小鼻の横に当て、そのままグッと力を入れて5回ほどプッシュ。
・その後、小鼻から目の下までの5ラインを下から順に、内側→外側に向かって3セット、顔を開くように指を動かして。
・反対側も同様に、5ライン×3セット。
・どのプロセスも、指を少し立てるようにすると、顔のコリに密着しやすいのでおすすめ。時間がない場合は両手の人差し指の第二関節を使って、左右同時に行ってもOK。
小鼻の真横からスタート!
5ラインに分けて顔を外側に開くように…
STEP2:口角をほぐす <5ライン×3セット>
・人差し指の第二関節で触れるとゴリゴリ固いコリが見つかるので、これをターゲットに。片方の唇のキワからスタートし、少しずつ外側に始点をずらしながら、下から上に指を動かす。
・5ライン×3セットが終わったら、反対側も同様に行って。
・コリの塊をつぶすように、少し強めに圧をかけるのがコツ。しっかりほぐれたら口角の位置が左右対称になり、笑顔も作りやすくなる。
唇のキワからスタート!
ゴリゴリを断ち切るように!
STEP3:頬をほぐす <5ライン×3セット>
・人差し指の第二関節を片方の頬骨下のフチに当て、顔の凹凸に沿わせながら頬骨と肉を持ち上げるようにしてこめかみまで動かす。
・頬骨下のフチから少しずつ外側に始点をずらし、5ライン×3セット。
・しっかりほぐしたら反対側も同様に。頬の肉を集めて持ち上げることで、そげ落ちた頬もふっくら!
頬骨下のフチからスタート!
頬の筋肉を持ち上げるようなイメージで。
STEP4:眉間をほぐす <5ライン×3セット>
・人差し指の第二関節を眉間の中央に垂直に当て、指を右へ真横に動かす。
・始点を少しずつ上にずらしながら、5ラインに分けてほぐすのを3セット行って。
・右側が終わったら、左側も同様に。少し強めの力で筋肉のこわばりを解消するようなイメージで行えば、眉間のシワも解消!
眉間の中央からスタート!
少しずつ上にずらしながら5ライン行って
【3】アンチエイジングデザイナー発!咀嚼筋マッサージ
STEP1:咬筋に反対側の親指を引っ掛けて固定する
「咀嚼筋の中でもいちばん大きな咬筋が緊張していると口角が下がるだけでなく、顔の歪ゆがみやほうれい線の原因に。まずは親指の腹で咬筋の上の部分をとらえます」(村木さん)
\口を開け閉めする際に動くのが咬筋!/
STEP2:咬筋をとらえながら「あぐあぐ」と口を開閉する
「咬筋をしっかり押さえながら『あぐあぐ』と6セット、口を開け閉め。筋肉に沿って下にずらしながら同様に3か所行ったら、反対側も行いましょう」(村木さん)
※左右各3箇所×6セット
ほうれい線に効果的!シャンプータイムにできる「ヘッド」マッサージ


Somi セラピスト
生田和余さん
「頭皮は全身つながる皮膚の一部。重力で日々下に引っ張られてしまうことや、頭のこりが頭皮の固さの原因に。顔の皮膚のつけ根でここが下がると顔がたるむ前頭部、目の疲れやくいしばりの影響を受ける側頭部、視神経が集まる後頭部をほぐし、ふかふかに柔らかく保つと、ただの頭皮ケアを超えたメリットが!美肌から肩こり解消までおうちヘッドスパがお得です」(生田さん)
\ ヘッドスパのメリット6つ/
Merit1:頭皮ケア
毛穴の汚れをクレンジングしながら、頭皮をほぐし柔らかく。
Merit2:美髪
地肌の状態が整うので、未来の美髪・ツヤ向上につながる。
Merit3:デカ目
目尻の位置が上がり、目がぱっちり。視界もはっきり。
Merit4:透明感が出る
巡りが良くなるためくすみが取れて顔色が明るく透明感アップ。
Merit5:リフトアップ
顔が全体に上がりほうれい線などのシワが薄く。肌のハリ感が増す。
Merit6:首・肩こり解消
頭部の滞りが良くなり、首や肩のだるさやこりも軽くなる。
\行う際のポイント/
頭皮は、前頭部・側頭部・後頭部の3部位に分けて考え、それぞれをほぐすことを意識。
マッサージは指の腹で頭皮をとらえて動かすこと。爪で引っかいたりこすらないよう注意。
STEP1
・頭皮全体にシャンプーをまんべんなく行き渡らせる。泡立つタイプは泡立ててからつけること。
・生え際から襟足に向けて両手の五指を広げて手ぐしを通して、頭全体を軽くほぐして。
STEP2
・両手をしっかり広げて指の腹で頭皮をとらえながら、生え際から襟足まで、指先をジグザグに動かしてこり固まった頭皮全体をほぐす。
・痛みを感じたり凝っている所は重点的に。
STEP3
・両手でゲンコツを作りこめかみに当てて、一度グッと押してから、上に引っ張り上げて後ろ方向へ動かす。
・側頭筋をほぐしながら、前側に下がった頭皮を持ち上げて後ろに戻すイメージ。
STEP4
・手はゲンコツのまま、後頭部に。
・グッと頭皮を押して圧を加えながら、小さめの円を描くようにして後頭部全体をほぐす。
・手の関節部分でツボや痛気持ちいい部分をマッサージして。
STEP5
・頭頂部の「縫合部」(赤ちゃんのとき頭蓋骨が割れていた所)をプッシュ。
・まず、親指を耳の上の骨のくぼみに引っかけて、指先を頭頂部に置き、イラストの点の部分を前から後ろへとプッシュ。
STEP6
・首のつけ根にあるへこみ「盆の窪」に両手の親指を引っかけて、ボールのように頭をつかむ。
・ひじを後ろ側に開き肩甲骨を寄せて、頭も後ろに少し倒して手に重みを乗せるとよりツボに入る。
STEP7
・両手の五指を全部使って頭皮をランダムにつまむ。
・頭全体をリズミカルに。頭皮を柔らかくほぐす。頭皮の血流がアップしてくると、顔色もぱっと明るく、トーンアップする。
STEP8
・リフトアップのための「髪の毛引っ張り」を。
・最初に生え際から頭頂部をふたつに分けツインテールにしてぐっと上に引っ張る。
・次に耳の周りを細かい毛束に分けて横に。
・さらに後頭部は上に引っ張ると、頭皮の血行が上がり滞りがさっと流れるような感覚に。
STEP9
・STEP1のように全体に手ぐしを通して生え際から襟足に向かって流す。
・そのまま続けて、最後に耳の後ろから首のサイドを通って、鎖骨のリンパまで流して終了。よく流しておわり。
スキンケア・歯磨き時にできる「4つのデイリーケア」
【1】化粧水・乳液
STEP1:化粧水や乳液は手のひら全体に広げて
「指だけだと余分な力が入って肌にダメージを与えます。化粧水や乳液は手のひら全体でなじませましょう」(水井さん/以下「」内同)
STEP2:顔を包み込むようになじませ浸透を促す
「化粧水も乳液も、手のひら全体で顔を包み込むようにしてなじませます。小鳥の頭をなでるような優しいタッチを意識して」
STEP3:細かい部分には指の腹で優しく丁寧に
「笑いジワが気になる目元やほうれい線などの凹凸には、指の面全体で優しくなじませて。最後に顔全体を包み込んで浸透を促します」
STEP4:余ったものは首にもなじませシワ対策
「笑いジワではないですが、シワは首にもできやすいので、手に残ったものを首筋になじませ、肌を柔らかく保ちましょう」
\こんなお手入れはNG/
鏡を見ずに片方の手でちゃちゃっとお手入れ
手の触れ方が見えないと、雑になりがち。両手を使わないのも雑さの原因になります。
指先だけで力を入れてぐいぐい塗る
手を汚したくないと指先で塗る人もいますが、よけいな力が入る上、浸透も不充分に。
【2】美容液
「朝と夜の化粧水の後、上向きにハンドプレスしながらON。ハリが出ることでほうれい線や口角の下がりが気にならなくなります!」(山本さん)
【3】クリーム


美容家
石井 美保さん
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ほうれい線には私が提唱している、“肌アイロン”が効果絶大。肌なじみが良く、即、効果を感じられるクリームをたっぷり肌に塗ってから、老廃物やむくみを流すイメージで。
\How to/
・片手でこめかみを斜め上に引っ張りながら、もう片方の手の薬指と小指全体を鼻からあごのラインに当てて、そこからこめかみまで優しく滑らせます。
・左右10回くらい行なってみて。
【4】歯磨き


美容家
神崎 恵さん
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「口を開けたときに凹む部分を、口の中から歯ブラシの柄で、縦にえぐる感覚でマッサージ。ほうれい線やマリオネットラインに効きます!」(神崎さん)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。