健康・ヘルスケア
2021.7.15

最近“疲れやすい”のはなぜ? 生活習慣〜心のケアまで“疲れない”ためのPOINT5

読者アンケートで、なんと96%の人が「最近疲れやすくなった…」と感じているという結果が。 コロナ禍による運動量の低下、不規則な生活、緊張…etc. 今、心も体も悲鳴を上げているのかも!?

こんなときに“私ヤバイかも…”と感じています!
読者のリアル“お疲れ”エピソード

仕事がなかなか終わらない… 気がつくと思考が停止している!

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「集中力が続かず、仕事の効率が以前に比べて低下。業務中もついぼーっとしてしまい、上司に呼ばれても気がつかなかった!これには自分でも驚きました…」(会社員・25歳)

寝ても寝ても満足できない! 休日の二度寝、三度寝 が定番に

「平日は忙しさから、どうしても寝不足になりがち。休日はその分を取り戻すかのように睡眠欲が爆発!!起きたら夕方…なんてこともしょっちゅうです」(教育関連・40歳)

チョコレート、ケーキ、アイス…etc.頭の中がスイーツパラダイス♪ 甘いものへの欲求が止まらない!

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「1日の疲れが出てくる夕方以降が甘いもの欲のピーク!一口食べると歯止めが利かず、コンビニスイーツをまとめ買い&ドカ食い。その後必ず後悔、という負のループ…」(主婦・35歳)

エレベーター、エスカレーターがないとテンションがた落ち… 駅の階段で胸が苦しい程の息切れ

「今までサクサク上れていたはずの駅の階段で、ぜぇぜぇと息切れするように。運動不足と体力の低下を痛感しています」(事務・29歳)

予定が近づくと無性に面倒くさくなる… 出不精の加速

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「楽しみにしていた友人との約束でさえ、いざ出かけるとなると億劫になり、ドタキャンをすることも…。そんな自分に落ち込みます」(アパレル関連・31歳)

読者アンケートの結果、なんと96%の人が以前より“疲れやすくなった”と回答

コロナ禍では、デジタル画面を見る頻度が増えた人が多く、目や肩の疲労感はより顕著に。こうした肉体的疲労に精神的ストレスも加わり、常に体が重だるいなど、寝ても取れない疲れの蓄積を感じている人が急増しているよう!

【Q1】以前に増して“疲れやすくなった”と感じますか?

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【Q2】特に疲れを感じる部分は?

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(有効回答158人、2021年3月10日〜18日、Q2複数回答可)

なぜ今、 疲れやすい人 が増えているの?

コロナ禍で脳が疲れ、体まで休まらない状況に

疲れには“体の疲れ”と“脳の疲れ”の2種類があると話すのは疲労外来ドクター、工藤孝文先生。

「体の疲れの原因は運動や家事などによって筋肉がエネルギー不足になること。休息が必要なのに、筋肉を酷使し続けると、疲れは蓄積し回復も遅くなります。脳の疲れは長時間のデスクワークやSNSチェックなどのスマホ時間の増加、精神的ストレスなどにより脳の緊張状態が続くことが原因。コロナ禍以降、体より脳の疲れの比率が高くなっている人が多いようです。体の疲れと脳の疲れは密接に関係しています。例えば、脳の緊張状態が続くと、体を休息させる成長ホルモンが正常に分泌されなくなったり、自律神経が乱れたりすることに。結果、夜眠れないなどの症状が出て、体も疲れがたまりやすくなるという悪循環に陥るのです。そこで今回は疲れを素早く回復させ、慢性化を防ぐ“眠り方”“食べ方”“生活習慣”などを紹介します。簡単なものばかりなので、ぜひ試してみてください!」

\疲れのメカニズム/

【危険度20%】
精神的、肉体的なストレスがかかる

体の状態は…
“休みたい”“ゆっくりしたい”と感じる
ここで手を打てば疲れはたまらない!!

【危険度40%】
自律神経、ホルモンバランスが乱れ免疫力が低下する

体の状態は…
風邪ヘルペスなど、感染症にかかりやすくなる

【危険度80%】
低下した免疫力を補うため脳内で疲労を感じる免疫物質が作られる

体の状態は…
眠気、不安感、だるさなどを頻繁に感じるようになる

【危険度100%】
慢性疲労

体の状態は…
うつっぽくなる、無気力、睡眠障害など
ここまで来ると休息してもなかなか回復しない…

“疲れない”ために気をつけたいPOINT5

【POINT1】眠り方

疲れにくい状態をキープするには、質の良い睡眠が必須。体内時計を整える栄養素や習慣でぐっすり眠れる対策を。
「疲れない眠り方」はこちら

下記の症状がある人は“眠り方”の見直しを!

  • 食欲がわかない
  • むくみが気になる
  • めまいや立ちくらみがする

【POIN2】食べ方

栄養バランスがとれていることはもちろん、腸内環境を整えたり、疲労回復を促進する食材を積極的に摂取して。
「疲れない食べ方」はこちら 下記の症状がある人は“食べ方”の見直しを!

  • 口が乾く
  • なんとなく不安
  • 人と話すのが面倒

【POINT3】生活習慣

自律神経を安定させるためには、生活リズムを整えることや、日中に程よい運動を行うことを意識するのが大切。
「疲れない生活習慣」はこちら 下記の症状がある人は“生活習慣”の見直しを!

  • イライラすることが多い
  • 姿勢が悪くなった気がする
  • 些細なことも気になる

【POINT4】働き方

だらだらと働き続けると脳も休まらず結果的に疲れが蓄積。業務中も適度にリフレッシュすることで集中力がアップ!
「疲れない働き方」はこちら 下記の症状がある人は“働き方”の見直しを!

  • 手足が冷える
  • 顔色が悪い
  • 怒りっぽくなった

【POINT5】心のケア

精神的ストレスがたまると、自律神経が乱れ心も体も疲弊。悩みすぎない工夫や自分に合うストレス解消法を取り入れて。
ストレスタイプ別“心のケア”はこちら 下記の症状がある人は“心のケア”の見直しを!

  • 太りやすくなった
  • 便秘気味
  • 生理痛や月経不順に悩んでいる

Let’s 疲れない!
チェックが多かったポイントから改善策を実践しよう!

医師

工藤孝文先生

 

『美的』2021年7月号掲載
イラスト/本田佳世 協力/有田智子 構成/中島麻純・島田七瀬・宍戸沙希・赤木さと子(スタッフ・オン)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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