健康・ヘルスケア
2021.7.15

顔や頭皮、背中まで!? 皮脂をエサにする「マラセチア菌」の対策法&治療のポイントは?

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今、肌に起こっているプチ不調はもしかしたらカビのせいかも!?温度や湿度が高いこの時期はカビにとって絶好の棲み家。今回は皮脂を餌にするマラセチア菌について解説します。

皮脂をエサに威力を発揮。ニキビのような脂漏性皮膚炎に!【マラセチア菌】

皮脂分泌の多い部位はマラセチア菌のエサの宝庫

「マラセチア菌は、全身の皮膚に潜む常在菌。皮脂をエサに増えるので、皮脂が過剰に分泌されると皮膚トラブルを起こします。皮膚の浅い部分で発症した場合は、茶色や白のシミのような斑点ができ、深い部分だと発疹に。毛穴で炎症を起こすと毛包炎になります。また、鼻の周りや耳の裏、頭皮など、皮脂分泌が盛んな部分でマラセチア菌がパワーUPすると、ニキビ様の発疹やカサつきを伴う脂漏性皮膚炎になることもあります。ニキビとは原因が違うので、抗真菌剤で治療しなければいけません」

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耳裏や頭皮、鼻のわき…、皮脂汚れが残っているとマラセチア菌の餌食に!
「耳裏や頭皮、小鼻の横など、皮脂がたまりやすい部位は、脂漏性皮膚炎を起こしやすいもの。原因となる皮脂汚れをしっかり落とす正しいシャンプーや洗顔と保湿が大切です」

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背中に広がるニキビも実はマラセチア菌が原因!?
「背中も皮脂分泌が多い部位なので、ニキビ様のブツブツができたらマラセチア菌の可能性が大。その際は、アクネ菌や表皮ブドウ球菌ではなく、マラセチア菌をたたく治療が必要です」

 

予防するには…

皮脂の多い部分を中心にしっかり洗って清潔に!
「マラセチア菌のいちばんの予防法は、エサとなる皮脂を必要以上に肌に残さないこと。毎日のシャンプーや洗顔は、脂っぽい部位を中心に、優しく丁寧に行いましょう。保湿も重要です。日中も、汗や皮脂をこまめに押さえて清潔に!」

 

治療のポイント

抗真菌剤の塗布を根気よく続ける
「炎症を放置すると範囲がどんどん広がるので、まずは皮膚科を受診して。原因菌を突き止めて、マラセチア菌の過剰で起こる炎症なら、抗真菌剤の外用薬が有効です。毎日塗布して症状が治っても、さらに3か月は継続治療をしましょう」

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東邦大学医療セン ター 大森病院 皮膚科 臨床教授

関東裕美先生

かんとうひろみ/東邦大学医学部卒。米国シンシナティ大学皮膚科学教室、東邦大学医学部皮膚科准教授などを経て、2012年から現職。専門は接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎など。

 

『美的』2021年7月号掲載
イラスト/白ふくろう舎 構成/つつみゆかり、有田智子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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