健康・ヘルスケア
2020.2.16

イソフラボンの摂りすぎはダメ?女性ホルモンとの正しい関係と潤い肌に効果的な量

大豆イソフラボン=女性ホルモンを増やすと認識している方も多いのではないでしょうか。実際は、直接女性ホルモンになるわけではないようです。詳しく専門家と医師に解説してもらいました。大豆は良質なたんぱく質でもあるので積極的に摂りたい栄養ですが、女性疾患が多い方に関してはエストロゲンが増えることがリスクになることもあるので、大豆食品の大量摂取が必ずしも良いわけではないこと…正しく知りましょう。

【目次】
大豆食品を食べると女性ホルモンが増えるわけではない
大豆イソフラボンからエクオールをつくり出すには?
大豆食品の適量摂取で病気のリスクも減らせる

大豆食品を食べると女性ホルモンが増えるわけではない

“エクオール”が作られるということ

教えてくれたのは…管理栄養士 株式会社エビータ 代表取締役 栄養士大学学長 一般社団法人 栄養士戦隊隊長 浅野まみこさん

“エクオール”が作られるということ

総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて1万8千人以上の栄養相談を実施。その経験を生かし、健康経営サポートや商品開発、人材育成、健康サービスコンサルティングを得意とする。コンビニや外食を使った実践型栄養アドバイスをフィールドワークとし、「コンビニ外食健康法」などの講演が人気を呼び、年間100時間以上の講演を行う。メディアや雑誌にも多数出演。新著に『血糖値は食べて下げる寝て下げる』(アスコム)『血糖値を下げる夜9時からの遅ごはん』(誠文堂新光社)『コンビニ食・外食で健康になる方法』(草思社)。夕刊フジで「きょうから実践 外食・コンビニ健康法」毎週水曜 連載中。

「大豆食品を食べたからといって、女性ホルモンが増えるわけではありません。大豆食品含まれる大豆イソフラボンによって、エストロゲンと似た働きをするエクオールが作られるということ。それが、加齢によって分泌量が減り、更年期障害などの要因となるエストロゲンの作用を補うといわれています」(浅野先生)

「エクオールは、大豆イソフラボンをもとに体内で作られます。ただし、エクオールは誰でも作れるわけじゃないんです。エクオール産生菌が腸内にいて、しっかり活動していないと作られません。体内でエクオールを作り出せるのは日本人のおよそ半分と言われています。そのため、エクオールを直接摂取できるサプリもあります。

とはいえ、エクオール産生は、腸内環境の変化にも左右されるもの。大豆食品を多く食べることがエクオールを作る上で重要なポイントにもなってきます。大豆食品を日常的に摂取するに越したことはありません」(浅野先生)

大豆食品を食べると女性ホルモンが増えるってホント?真相を管理栄養士に直撃

大豆イソフラボンからエクオールをつくり出すには?

腸内環境が重要

教えてくれたのは…産婦人科専門医 吉形玲美先生

腸内環境が重要

浜松町ハマサイトクリニック 婦人科医。医学博士、日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本女性栄養代謝学会幹事。東京女子医科大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局、准講師を経て、現在非常勤講師に。2010年7月より浜松町ハマサイトクリニックに院長として着任。現在は同院婦人科診療のほか、多施設で女性予防医療研究に従事している。更年期、妊活、生理不順など、ゆらぎやすい女性の身体のホルモンマネージメントを得意とする。

「エクオールをつくれる人とつくれない人との差は、腸内環境にあります。エクオールはエクオール産生菌と呼ばれる腸内細菌が、食べた大豆イソフラボンを変換することでつくられます。エクオールをつくり出すには、​この腸内細菌が活発に働いていることが重要なのです」(吉形先生)

腸内細菌のエサとなる食事成分に、食物繊維があります。味噌や納豆などの発酵している大豆食品に加え、根菜や海草、キノコなど、食物繊維の豊富な食材を毎日の食卓に取り入れることで、腸内環境を改善し、エクオールをつくれる体を目指しましょう。

「特に食物繊維については、1日の摂取推奨量が17gなのに対し、現在の若い世代は平均12gしか摂取していません。そのため意識して摂取を増やすことが大事です。食物繊維は食事から摂取するのであれば、一つの食品目ばかり食べるなど極端なことをしない限り過剰摂取について心配はないと思います」(吉形先生)

女性ホルモン様成分「エクオール」ってどんなもの?どう取り入れるの?|女医に訊く#46

大豆食品の適量摂取で病気のリスクも減らせる

2日に1回など、週4回ほどの摂取

教えてくれたのは…管理栄養士 株式会社エビータ 代表取締役 栄養士大学学長 一般社団法人 栄養士戦隊隊長 浅野まみこさん

「大豆食品を2日に1回など、週4回ほどの摂取することで女性では血管炎症、脳梗塞などの疾患に対するリスクが下がるというデータも出ています。そういった効果の他にも、大豆食品は女性に不足しがちなタンパク質を多く含む食品です。タンパク質が不足すると貧血や免疫力の低下に加え、美容面でもむくみ、肌荒れ、太りやすくなるなどのトラブルが起こりえます。この観点からみても、積極的に摂ってほしいですね。

ただし、女性疾患が多い方に関してはエストロゲンが増えることがリスクになることもあるので、大豆食品の大量摂取はご注意下さい」(浅野さん)

大豆食品を食べると女性ホルモンが増えるってホント?真相を管理栄養士に直撃

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