それってウソ?ホント?“から揚げとキャベツで胸が育つ”のウワサを乳腺科医に直撃!
日常に潜む美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“バストアップ”について。食べるだけで、バストアップできるって……ウソ? ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長・島田 菜穂子さんにお答えいただきます。
Q:から揚げやキャベツを食べると、バストアップするって本当?
から揚げやキャベツは、グラビアアイドルが「美バストを育てキープするために積極的に食べている」と公言するなど、「美バストフード」として有名になりつつある食材。本当に胸が大きくなるんでしょうか。
さっそく、この疑問を島田先生にぶつけてみました! 先生の答えは……?
A:それはウソです
「残念ながら、乳腺の発達というのは遅い方でも20代中盤までには終了してしまいます。成長期に乳腺の成長を促すのが、“女性ホルモン”と“成長ホルモン”。この2つのホルモンがしっかり分泌される環境が整えば、乳腺は大きくなりますが、実は……ホルモンのコントロールをしているのは脳なのです! なので、直接食べ物によってバストが大きくなるということはありません」(島田先生・以下「」内同)
食べ物がダメなら…“豆乳”はどう?
「豆乳に含まれる、植物性エストロゲンの大豆イソフラボンも、成長が終わったあとに摂取してもバストが大きくなるわけではないのです。
ただ、女性ホルモンのバランスを整えるという意味では、悪いものではないですね。ホルモンバランスを崩しがちな方には、大豆製品や場合によってはサプリメントを薦めることもありますよ。
また最近の研究では、大豆製品を良く摂る方の方が乳がんになるリスクが減る可能性が示唆されています。お味噌汁やお豆腐、納豆など日本の伝統的な食習慣は女性ホルモンのバランスや乳がん予防のヒントになるかもしれません」
大人のバストアップは“脂肪”のオマケつき…維持を心がけて
「実は、大人になってからのバストアップ法は、あるにはあります。バストは乳腺と脂肪からできているので、成長期が止まったあとは乳腺は発達しないものの、脂肪が増えてくれば、当然バストもボリュームアップします。その代わり、全体的に他の部位もボリュームが付いてしまいますが……」
バストのみをサイズアップさせるというのは、悲しいかな、非現実的なようです。アラサーからのバストアップはサイズよりも、下垂させないことをポイントに。キレイな上向きバストをキープさせるための“現状維持”に力を入れてみてくださいね。
■ピンクリボンブレストケアクリニック表参道
文/木土さや
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