抗酸化物質で体や肌の老化を防ぐ!体の酸化を防ぐ食べ物は?
活性酸素による酸化=身体のサビに対抗する抗酸化物質。抗酸化物質を含む食べ物を摂ることで、体の酸化を防ぎ老化防止に。酸化作用の原因や予防策、抗酸化物質を含む栄養素や食材を使ったレシピを紹介します。
【目次】
・酸化作用とは?抗酸化物質で酸化を予防
・体の酸化を防ぐ!抗酸化物質を含む食べ物
・抗酸化物質を含むお料理レシピ
酸化作用とは?抗酸化物質でさ酸化を予防
酸化の原因は?抗酸化物質で防止策
老化だけでなく、あらゆる体の不調にもつながる“肌の酸化”。酸化作用原因や防止策はどのようなものなのでしょうか。今回は、年齢を重ねるとともに進行しやすくなる肌の酸化について、青山ヒフ科クリニック院長の亀山孝一郎先生に質問を投げかけてみました。
Q. 肌が酸化する原因って?酸化するとどうなる?
肌の酸化とは、金属のように体が錆びることです。
「原因は活性酸素。ストレスや紫外線、喫煙などの外的要因や加齢によって、活性酸素分解酵素の減少が重なり、体内に活性酸素が蓄積されて酸化ストレスとなります」(亀山医師・以下「」内同)
活性酸素は非常に反応性の強い物質で、周りのいろいろな物質を錆びつかせて(=酸化させて)、その機能をおかしくしてしまう物質だそう。
「活性酸素が増加する原因は、大気汚染、ダイオキシン、排気ガスなどの環境汚染物質の吸引や、加工食品の添加物、過剰な紫外線、放射線、過度なストレス、タバコ、激しい運動、パソコンや電子レンジなどの電磁波などさまざまです」
では、酸化が肌に与える影響にはどのようなものがあるのでしょう。
「酸化が進むと、活性酸素を消去しようとするメラニンが増えてシミをつくってしまったり、肌荒れ、くすみ、シワ、たるみを引き起こし、老化を早めます。また、体にも影響を与え、がんや動脈硬化、成人病リスクの増加にもつながります。全病気の90%は活性酸素が原因といわれているほどです!」
Q. 皮脂は肌の酸化を促す?
皮脂が過剰に分泌されると、分解されるときに遊離脂肪酸が発生します。遊離脂肪酸は皮膚にとって刺激物なのですが、それが酸化するとさらに刺激性を増し、皮膚に炎症を起こすそうです。
「炎症が激しくなると、皮膚の組織も酸化しやすくなり、さらにまた炎症が進み……という悪循環が生じてしまいます」
朝晩の正しい洗顔と、ビタミンの摂取、食生活や生活リズムの見直しなどで、過剰な皮脂分泌が起こらないようにしましょう。
Q. 肌の酸化を防ぐ食べ物や化粧品は?
体の内外から、活性酸素の消去作用を持つ物質を取り入れてあげることが大切です。
「ビタミンA、C、Eや、ビタミンCの作用を強化するビタミンP、酸化したビタミンCを還元するビタミンBなどを含む食材やサプリが有効でしょう。化粧品も、サプリと同様の成分がおすすめです」
Q. 酸化と糖化の関係は?
肌の“糖化”は、肌の酸化と切っても切れない関係で、これら2つが肌老化の負のスパイラルを引き起こします。
「若いころは、活性酸素分解酵素の働きで酸化ストレスを克服できた肌も、特に40代を過ぎると活性酸素分解酵素が急減します。すると、酸化ストレスが蓄積されて糖化を引き起こし、糖化によって活性酸素分解酵素が減少し、さらに活性酸素が発生して酸化ダメージが進行する、という老化スパイラルが起きてしまうのです」
これを食い止めるには、抗酸化と抗糖化を同時に行うことが必要。
「ビタミンCは活性酸素消去と糖化阻害に、セイヨウオオバコ種子エキスは糖化阻害に有効な成分。これらの成分が入った化粧品などを意識して使うとよいでしょう」
普段から、紫外線やタバコなど、活性酸素が増える要因を避けつつ、食べ物やスキンケアで酸化と糖化を予防することが、老化防止につながるということです。
皮膚科医に聞く!“肌の酸化”が老けを促す…その原因や防止策、糖化との関係は?
活性酸素の酸化による糖化の原因や予防策
Q. 肌の糖化とは?どのような症状が出る?
糖質は人間にとって欠かせない栄養素ですが、必要以上に摂取したり、活性酸素の酸化ストレスにより酸化する(カルボニル化合物になる)と、体内でタンパク質と結びつき、タンパク質の硬化、褐色化などの変質を引き起こします。これがいわゆる“糖化”(肌焦げ)です。
糖質と結びついた糖化タンパク質は、劣化していき、“AGEs”(終末糖化産物)となって蓄積されて、老化を加速させる原因にもなるそう。
「皮膚の角層やコラーゲン、エラスチンが糖化すると、肌の透明度が低下し、黄色くくすんで、シワが深くハリや柔軟性がなくなったゴワゴワの肌になってしまいます。さらに、糖化によって抗酸化酵素の機能が低下するので、シミもできやすくなります」(亀山医師・以下「」内同)
AGEsが多いほど、肌の黄色みが強くなり、透明感のない肌に……。髪のコシやツヤもなくなってくるとのこと。さらには体への影響もあるそうです
「糖化は、糖尿病、視力低下、白内障、動脈硬化症、認知症、骨粗しょう症などにつながる可能性があります。糖化が進まないうちに生活習慣などを改善することが大切です」
Q. 肌の糖化を予防する方法は?
肌の糖化を予防するには3つの対策が考えられるとのこと。順番にみていきましょう。
1:血糖値を下げること
糖化を引き起こすのは細胞外の糖だそう。
「細胞内の糖はただちに代謝され、糖化を引き起こしません。ですので、細胞外の糖の濃度を減らすことがポイントです」
例えば、糖が細胞内に入れずに血糖値が上がる“糖尿病”は、糖化を引き起こしやすくしてしまいます。
「日ごろから血糖値をコントロールするようにしましょう。血糖値の急激な上昇を防ぐことも重要なので、食事のときは野菜や肉などを先に食べ、血糖を上げるお米やパンは後からゆっくり食べるようにすることをおすすめします」
2:糖を活性化する活性酸素を減らすこと
活性酸素があると、糖は酸化され活性化してタンパク質にくっついてしまうので、活性酸素を減らすことも大切です。
「活性酸素を消去してくれるビタミンCやビタミンEを経口摂取し、スキンケアでも皮膚に入れてあげるようにしましょう。なお、ビタミンCは活性酸素を消去すると酸化するので、酸化したビタミンCを還元してくれるビタミンBやグルタチオンというアミノ酸由来の酵素をあわせて摂ることも有効です」
3:抗糖化剤を使用する
糖の代わりに、カルボニル基を持つ化合物を取り入れ、タンパク質と結合させることで、糖化を防ぐことができるそう。
「セイヨウオオバコ種子エキスがこれにあたり、皮膚の糖化を防ぐことが実験で証明されているほか、外用するとシワが低下することも報告されています。また、ビタミンCの酸化型であるデヒドロアスコルビン酸も、カルボニル化合物として糖の代わりにタンパク質と結合し、タンパク質の糖化を防ぐことが知られています」
Q. 糖化してしまった肌を改善・再生する方法は?
抗糖化作用のある美容成分をしっかり肌に与えてあげましょう。特に、糖化によって老化してしまった肌には、ビタミンCが有効とのこと。
「ビタミンCには、あらゆる種類の活性酸素を消去して老化や光老化を抑制する作用に加え、糖の燃焼を促進してタンパク質の糖化を抑制する作用、そして、酸化したビタミンCは糖の代わりに自らがタンパク質と結合し、糖化を抑制してくれる作用があります」
Q. 糖化予防に効く食べ物やサプリ、化粧品は?
「食事に関しては、高糖質食、高脂質食を避け、先ほどお伝えしたように、野菜や肉を先に食べるなど、食事の順番に気をつけるようにしましょう。腹八分目で抑えること、そして抗酸化作用のある食材を摂取することも大切です」
ビタミンC、Aなどのほか、βカロチンを含むカボチャや、アスタキサンチンも含むシャケなどの食材がおすすめだそう。やはり、和食は低糖質・低脂質なのでおすすめだそうです。
「化粧品については、抗糖化作用のあるビタミンCや、セイヨウオオバコ種子エキスなどの植物エキス入りのスキンケアアイテムを選ぶとよいでしょう。また、活性酸素消去作用のあるビタミンA、C、E、そしてビタミンCの作用を強化するビタミンP、酸化したビタミンCを還元するビタミンBなどのサプリを摂取することも有効です」
Q. 糖化体質を改善するには?
血糖値の高い人、BMI値の高い人、スポーツをしない人、メタボの人、過食気味の人などは糖化体質になりやすいでしょう。また、女性の場合、太っていなくても血糖値が高いことはありがちなので、気をつけたほうがよいとのこと。
「ダイエットと同じで、食事と運動をバランスよく取り入れることが糖化防止にも大切。運動には、血液中の糖を筋肉に取り込んでエネルギーとして使い、血糖値をどんどん下げる作用があります。逆に、運動せずにごはんを一気に食べたりすると、血糖値が一気にバーンと上がって糖化しやすくなってしまいます」
適度に運動をし、糖質がエネルギーとして消費されやすいように筋肉量を維持することも大切なのですね。
肌の糖化は老化の元凶!“肌焦げ”が起こる原因や予防策を皮膚科医が解説
体の酸化を防ぐ!抗酸化物質を含む食べ物
抗酸化物質を含むアンチエイジングに良い食材は?
Q.アンチエイジングに良い食材って何かありますか?(金融関連会社勤務・28歳)
A.バルサミコ酢とビタミンC!
「老化とは酸化のことなので、抗酸化作用のある食材を意識して取り入れて。ブドウの果汁を煮詰めて発酵させたバルサミコ酢はポリフェノールがたっぷりなので、お酢の中でも抜群の抗酸化力! 壊れやすいビタミンCは、生野菜や果物からとりましょう」
教えてくれたのは…
美容家 君島十和子さん
モデルを経て、20数年に及ぶ美容体験を基に化粧品ブランド〝フェリーチェ トワココスメ〟を設立。成分や製法に徹底的にこだわったプロダクツを常に開発。
美容家 君島十和子さんに聞きたい! アンチエイジングに良い食材って何かありますか?
抗酸化物質と抗酸化物質を含む食材
■ビタミンACE(エース)
ビタミンA・C・Eは抗酸化作用が強く、美容にも欠かせない栄養素。
ビタミンA
にんじんやカボチャに豊富に含まれるカロテンは体内でビタミンAに変化し、免疫力を高めます。強い抗酸化作用も。
ビタミンC
赤ピーマン黄ピーマンいちご・キウイ・サツマイモ・じゃがいもなどに含まれます。ビタミンCは熱で壊れてしまうので生で摂りましょう。ただし、芋類のビタミンCはデンプンで守られているので熱で壊れにくいです。
ビタミンE
アーモンド・カボチャ・アボカド等に含まれます。強力な抗酸化作用で私達の細胞を酸化から守ります。
■ファイトケミカル
ファイトケミカルとは、野菜・果物・豆類、芋類・海藻・お茶・ハーブなどの植物性食品の色素や香り、アクなどの成分から発見された化学物質です。抗酸化力・免疫力アップなど、健康維持・改善に役立つのではないかと期待され研究が進んでいます。赤ワインのポリフェノールもファイトケミカルです。
にんにく
にんにくに含まれるアリシンには、抗酸化作用・殺菌作用・発ガン物質の無毒化作用があります。
アメリカ国立がん研究所作成の資料において「ガン予防についてその効果が最も信頼できる食材」としてトップに君臨している食材です。
しょうが
ショウガに含まれる「ジンゲロール」は強い抗酸化力があり、細胞の酸化を防止することで抗ガン作用が期待できます。ジンゲロールは免疫力が向上することで特に大腸がんの予防に効果的と考えられています。
キャベツ
キャベツに含まれるイソチオシアネートという成分にはガン抑制効果があります。またキャベツにはビタミンCも含まれています。
ブロッコリー
ブロッコリーに含まれているスルフォラファンは、強力な抗ガン作用があります。最近では、ブロッコリースプラウト(ブロッコリーの新芽)がスーパーなどに出回っていますが、これにはブロッコリーの20倍ものスルフォラファンが含まれていますよ!
きのこ類
しいたけなどのキノコ類に含まれるβ-グルカンは免疫力を高めてガン細胞をやっつける働きをもっています。また食物繊維も豊富なので免疫に重要な腸内環境の改善にも役立ちます。
抗酸化物質を含むお料理レシピ
抗酸化効果たっぷり【韓国風牛そぼろのせサラダ】
【抗酸化物質を含む食べ物:えごまの葉】
サムギョプサルやキムチなど、韓国料理に欠かせないえごまの葉は、言わずと知れた抗酸化効果の高い野菜。えごまには、体内では作れず、現代の食生活で不足しがちなオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)を含んでいるので、健康や美容にイイ効果が。また、βカロテンやビタミンEも豊富なので、体内にたまりがちな活性酸素を除去する抗酸化効果がたっぷり。スーパーなどでえごまの葉を見つけたらぜひ、このサラダにトライしてみてくださいね。えごまの葉やレタス、パクチーなどに、しっかり味の牛肉そぼろをのせ、軽く巻いてパクリ。 友人とワイワイ家飲みするときのちょっとしたおつまみにはもちろん、ごはんのお供にもおすすめ。
<材料>
牛ひき肉 100~150g
胡麻油 小さじ1程度
料理酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
コチュジャン 大さじ1
ハチミツ 大さじ1弱(お好みで)
松の実 大さじ1程度
えごまの葉 5枚~
レタス系葉っぱ お好みで
パクチー お好みで
<作り方>
1.フライパンに胡麻油をしき、牛ひき肉を菜箸でほぐしながら、ポロポロになるように炒める。
2.火が通ったら、料理酒、しょうゆ、コチュジャン、松の実を加える。
3.調味料がなじんだら、ハチミツを少しずつ足していき、好みの味に整える。辛いのが好きな人でも、ちょこっとハチミツをプラスすることで旨味がアップ。
4.皿に、葉っぱと、牛そぼろを盛る。
抗酸化効果たっぷりのえごまの葉で♪【韓国風牛そぼろのせサラダ】Today’s SALAD #39
抗酸化作用抜群【セビーチェ風サラダレシピ】
ビーツのセビーチェ風サラダ with コリアンダーとクミンのドレッシング
~ビーツの色素には強力な抗酸化物質が。オリゴ糖も含み腸内環境を整えます~
ビーツのセビーチェ風サラダ
<材料>(2人分)
ビーツ… 中1個(なければ水煮缶)/イチゴ…4粒/ゆでタコ(足)…1本/コリアンダーとクミンのドレッシング…大さじ2
/穂じそ…好みで
<作り方>
1.ビーツは皮ごと中心に火が通るまで中火で40〜60分程ゆでる(またはラップに包んで電子レンジで10分程加熱する)。冷めたら皮をむき、横に薄切りにする(水煮缶の場合はゆでずに使う)。イチゴはへたを取り、縦に薄切りにする。タコはそぎ切りにする。
2.器にビーツを並べ、イチゴ、タコをバランス良く散らす。ドレッシングを回しかけ、好みで穂じそを散らす。
コリアンダーとクミンのドレッシング
<作り方>( 出来上がり約50㎖)
1. コリアンダーシード(大さじ1)とクミンシード(小さじ1 )をフライパンで少し色づくまでから炒いりする。飛び散らないようにキッチンペーパーで包み、上から包丁で刻んで粗みじんにする。
2. 1と、ディルのみじん切り(大さじ1 )、塩(小さじ1 / 2 )、太白ごま油(大さじ3 )をよく混ぜ合わせる。
教えてくれたのは…
美才治真澄さん
フードーコーディネーター、管理栄養士。群馬県生まれ。ケータリング、雑誌、広告などで活躍中。管理栄養士としての豊富な知識から、健康と美容に効くレシピや調理法、独創的な美意識から生まれるひと皿が評判。
抗酸化作用抜群【クレソンのワンボウルサラダ】
【抗酸化物質を含む食べ物:クレソン】
フランスでは“健康草”とよばれ、古くから滋養強壮に使われてきたクレソン。数年前まではステーキやローストビーフに添えられてくるイメージでしたが、最近では人気のレストランやビストロなどでも、クレソンが主役のサラダをよく目にします。クレソンはなんといっても高い抗酸化力をもつβカロテンが豊富。肌や体のサビを防ぐ効果が抜群で、アンチエイジング力に期待ができそう。血液をキレイにし、生活習慣病の予防などにもひと役買ってくれるのだとか。便秘を解消し、肌トラブルを防ぐ食物繊維や、貧血を予防する鉄分、塩分を排出する役割を担うカリウムなどもたっぷり。抗酸化力の高い野菜は、紫外線が強くなり体内の活性酸素も増えるこれからの季節に積極的にとりたいもの。今回のサラダはクレソンをベースに、美肌効果の高いミニトマト、デトックス効果のあるマッシュルーム、さらにハムとパンも添えてお腹も満たす1品に。食べ過ぎた翌日のブランチにもおすすめです!
<材料>
クレソン 1/2束~
ミニトマト 8個
マッシュルーム 3個程度
パン お好みで
ハム 2枚
オリーブオイル 大さじ1
バルサミコ酢 大さじ1
粒マスタード 少々
塩こしょう 適宜
<作り方>
1.パンは食べやすい大きさにカットし、フライパンで両面をカリっと焼く。
2.ミニトマトは半分にカット。
3.クレソンは食べやすいよう、4cmくらいの長さにカット。
4.マッシュルームは薄切りに。
5.ボウルにクレソン、ミニトマト、マッシュルームを入れて、オリーブオイル、バルサミコ酢、粒マスタード、塩こしょうを加えてざっくりあえる。
6.ガラスボウルにパンを途中で加えながら6の野菜を盛り、最後にハムを添える。
抗酸化効果抜群なクレソンで! お腹も満たすワンボウルサラダ|Today’s SALAD #34
抗酸化作用で肌サビを防ぐ【トマトの中華風サラダ】
【抗酸化物質を含む食材:トマト】
紫外線ダメージが激しい季節。ビタミンCやβカロテンなど抗酸化力の高い野菜や果物を積極的にとって、体の中からサビを防いでいきたいもの。私は好物なこともありますが、夏になると毎日のようにトマトをまるかじりしています。トマトには赤色やオレンジ色の色素成分・カロテノイドのひとつであるリコピンが豊富。とても抗酸化作用が高く、その力はビタミンEの100倍以上とも言われています。今回のサラダはそんなトマトに、カリウムを含みむくみを改善する効果のあるズッキーニ、アンチエイジング効果のあるシソ、そして不足しがちな鉄や亜鉛を補給できるじゃこの組み合わせ。さっぱりとしていながらもほのかにピリッとヤミツキになる中華風の味付けで、夏にぴったりのサラダに仕上げました。
<材料>
トマト 1個
ズッキニー 1/2本
シソ 5枚
じゃこ 大さじ2程度
胡麻油 大さじ1弱
しょうゆ 大さじ1弱
酢 小さじ1程度
きび砂糖 ひとつまみ
豆板醤 小さじ1/6程度
<作り方>
1.じゃこはフライパンでカリカリになるまで乾煎りし、皿に移して粗熱をとっておく。
2.ズッキーニはピーラーでリボン状に削ぎ、冷水に5分ほどつけてアクぬきを。
3.トマトは食べやすい大きさのザク切りに。
4.シソは2~3mm幅にカット。
5.ボウルにトマト、ズッキーニ、しそを入れ、胡麻油、しょうゆ、酢、きび砂糖、豆板醤を加えてざっくり混ぜて味を整える。
6.皿に盛り、上にじゃこをトッピング。
門司紀子(もんじのりこ)
大学在学時からCanCam編集部にて編集アシスタントとして“雑誌づくり”のキャリアをスタート。約20年、フリーランスエディター&ライターとして活動。趣味は料理とゴルフ。Instagram(アカウント:norikomonji)でも、料理レシピや“mondeli”ケータリング写真を発信中。
肌サビを防ぐ!【トマトとズッキーニ、じゃこの中華風サラダ】Today’s SALAD #46
抗酸化作用抜群【レモンが主役のレシピ】
メイク映えする肌に必要な食材ベスト1といえば…レモン! 美肌や疲労回復、抗酸化作用など多くのうれしい美容効果がふんだんに。
脇役なんてもったいない。キレイが満ちる主役レモン
シミを防いで、肌にツヤを与え、腸内環境やむくみを改善……。メイク映えする美肌の頼もしい味方といえば、やっぱりレモン。爽やかな香りと酸味は夏にぴったり。実は、栄養成分は皮に多いので、皮も果肉も丸ごと食べたいもの。
「レモンを使うと、いつもの料理もかわいく見えますよね。あると便利なのが、みりんレモン。ペンネに和えたり、焼き鳥に添えたり。なんにでも使える万能コク出し調味料です」(尾田さん)
輸入レモンを使うときは皮を塩でよく洗い、ワックスをしっかり落として。ビタミンカラーに肌も気持ちもパッと明るくなるレモン、夏のマストです。
知っておきたいレモンのこと
美肌のもと、ビタミンCの定番
シミを防ぎ、免疫力を高めるなど美肌のマスト。レモン1個につき、果汁だと15mg、丸ごとだと100mgのビタミンC。1日1個のレモンで美肌に!
クエン酸&カリウムも豊富
クエン酸はカルシウムや鉄の吸収を助け、カリウムは美肌を保ち、デトックス効果も。
栄養豊富な皮ごと食べたい
皮には腸内環境を改善する食物繊維や、中性脂肪の吸収を抑えるフィトケミカルも豊富。
ビタミンCは意外とデリケート
切った瞬間から減少するので、酸化しないようぴったりラップをして保存を。加熱でも失われるので、ビタミンCをとるなら料理の仕上げに果汁や皮を加えて。
みりんレモン
料理のコク出しに大活躍! おかずにも、デザートにもOK。レモンをみりんで煮るだけの簡単レシピ。常備しておけば、なんにでも使えて便利!
<材料>(作りやすい分量)
レモン…2個
みりん…150ml
<作り方>
(1)レモンはヘタを切り落として半分に切り、さらに細切りにする。
(2)鍋に(1)とみりんを入れ、強火にかける。沸騰したら弱火にし、時々混ぜながら、水分が少なくなるまで、30分程煮詰める。
★保存するときは、冷めたら容器に入れ替え、冷蔵庫へ。保存期間は、夏は冷蔵で2週間程度。
みりんレモンカナッペ
レモン+チーズで見た目も女子力高め! ビタミンCがチーズのたんぱく質の吸収を高め、美肌効果アップ!
<材料>(2人分)
みりんレモン(上記レシピ参照)…大さじ3
カマンベールチーズ…1/2個
バゲットスライス…6枚
レモンスライス…1枚
レモンの皮…適量
<作り方>
(1)カマンベールチーズを6等分に切る。
(2)バゲットスライス1枚の上に(1)をのせ、みりんレモンを大さじ1/2程度かける。残りも同様に。
(3)レモンスライスを6等分のいちょう切りにして1枚ずつのせ、レモンの皮のすり下ろしを散らす。
美容効果たっぷり! 夏はレモンが主役の爽やかレシピにトライ♪
抗酸化&美容効果【レモンとピーナッツの香りライス】
インドのレモンライス風に。さっぱりとした飽きの来ない味。 レモンのクエン酸には殺菌作用があるので、お弁当にもぴったり。炊き上がりのピーナッツの食感も新鮮。
材料(4人分)
米…2合
A[コンソメスープの素(顆粒)…小さじ1 ターメリックパウダー…小さじ1]
B[レモン…1個(輪切り) ピーナッツ…30g ローリエ…1枚]
塩・黒こしょう・レモンの皮…各適量
クレソン…1/2束
作り方
1.米は洗ってざるに上げ、水気をきる。炊飯器に米と2合の目盛りまで水(分量外)を入れ、Aを加えて混ぜ合わせる。
2.1にBを並べ入れ、炊飯器で炊く。
3.炊き上がったら、塩・黒こしょうで味を調えて器に盛り、レモンの皮を下ろして散らし、クレソンを添える。
CHECK!
米と食材を並べて炊飯器で炊くだけ。鮮やかな色と香りが食欲をそそる。
お弁当にもおすすめ! レモンを使ったさっぱりライスの簡単レシピ
抗酸化&疲労回復【トマトレモンの冷製パスタ】
ソースは火を使わずに完成。冷たいパスタで暑さを忘れる! レモンのビタミンC、トマトのリコピン、サーディンのたんぱく質で美肌をキープ。
<材料>(2人分)
カッペリーニ…80g
トマト…中2個
A[カツオだしの素(顆粒)…小さじ2 レモン汁…大さじ1 米酢…大さじ1 オリーブオイル…大さじ2]
オイルサーディン…60g
大葉…2枚
レモンスライス…6枚
<作り方>
1.たっぷりの湯に塩少量(分量外)を入れ、カッペリーニを表示どおりにゆでる。ゆで上がったら、冷水で締める。
2.トマトを皮ごとすり下ろし、Aと混ぜ合わせる。
3.オイルサーディンは食べやすい大きさに切り、大葉は手でちぎる。
4.1〜3をさっくりと混ぜ合わせて器に盛り、レモンスライスを添える。
料理家 尾田衣子さん
おだ・きぬこ/会社員、イタリア料理留学などを経て料理家に。東京・西荻窪で料理教室「アシェット ドキヌ」主宰。柑橘や薬味をこよなく愛し、シンプルで作りやすレシピも評判。著書に『柑橘料理の本』(オーバーラップ)など。
レモンを使ってさっぱりと♪ 夏に食べたい『トマトレモンの冷製パスタ』
抗酸化力に優れた食材『サケ』のオイル煮
抗酸化力に優れたアスタキサンチンは、アンチエイジング効果大。オリーブオイルの保湿効果も加えれば、美肌力倍増。
【保存期間:冷蔵4~5日】
<材料>(2人分)
サケ…3切れ
マッシュルーム…6個
にんにく…1片
ディル(あれば)…2本
オリーブオイル…大さじ4~5
塩・こしょう…適量
<作り方>
1. サケは3等分に切り、塩・こしょうを振って10分置き、出てきた水分を拭く。マッシュルームは縦半分に切る。にんにくは包丁の腹などでつぶす。
2. 小鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて中火にかける。香りが出てきたら、サケ、マッシュルーム、あればディル(半量)を加え、ごく弱火にして15分程煮る。塩・こしょうで味を調え、保存容器に入れたら残りのディルをのせる。
簡単美肌レシピ♪ 「サケの低温オイル煮」【美的オリジナル やせおかレシピ】
トップレベルの抗酸化作用【スモークサーモンとじゃがいものサラダ】
【抗酸化物質を含む食材:鮭】
私がよく仕事をするヘア&メークアーティストさんがいつどんなときでもキメ細かくツヤッツヤの肌をしていて、その秘密を聞いたところ「鮭を毎日食べている」とのこと。それを聞いてから、鮭の切り身を焼いたり調理したり、サラダに活用するなどして、鮭を積極的に取り入れるようにしています。鮭の赤い色素・アスタキサンチンは食材の中でもトップレベルの抗酸化作用を誇り、肌や体のサビのもとである活性酸素を取り除く効果が。良質なたんぱく源でもあり、さまざまなビタミンやオメガ3脂肪酸なども含むまさに〝食べる美容液〟。サラダには鮭を燻製にしたスモークサーモンが使いやすいのでおすすめです。
<材料>
じゃがいも 2~3個
いんげん 3~4本
玉ねぎ 1/2個
スモークサーモン 20g~
オリーブオイル 大さじ3程度
レモン汁 大さじ2程度
白ワインビネガー 大さじ1程度
ハチミツ(メイプルシロップでも可) 小さじ1/2程度
塩こしょう 適宜
<作り方>
1.じゃがいもの皮をむき、約1cm幅にカット。
2.玉ねぎは茶色い皮をむき、上下を切り落としてから、1mm幅くらい、できる限り薄くスライスする。(スライサーがある場合はスライサーを使うと便利)スライスした玉ねぎは10分ほど水にさらして辛みを抜いた後、ざるにあげて塩小さじ1/4程度をふり、さらに10分ほど置いてしんなりさせる。
3.2の間にじゃがいもをゆでる。鍋にじゃがいもを入れ、たっぷりの水を張って、じゃがいもが程よくやわらかくなるまでゆでる。今回のサラダはじゃがいもをつぶさないので、やわらかくなりすぎないよう注意。インゲンも軽くゆでて、断面が斜めになるように3~4cmの長さにカット。
4.ゆでたじゃがいもをざるにあげ、水気を切った後、ボウルに移してオリーブオイルとレモン汁各大さじ1を回しかけて下味をつける。
5.ドレッシングをつくる。オリーブオイル大さじ2、レモン汁大さじ1、白ワインビネガー大さじ1、ハチミツ小さじ/12、塩こしょうをボウルに入れてブレンドする。味見をして適宜調味料を足す。
6.お皿にゆでたじゃがいも、インゲン、しんなりさせた玉ねぎ、スモークサーモンをバランスよく盛り、⑤のドレッシングをかける。
じゃがいもとスモークサーモンを組み合わせれば、体の中からのキレイもお腹も適度に満たされるひと皿に。マヨネーズを使うポテトサラダとは違い、さっぱり大人っぽい味付けでワインのおつまみにもぴったり。年末年始に向けてギャザリングホームパーティにもおすすめです。
レモン汁は冷蔵庫に「プルコ レモン プロフェッショナル」を常備。保存料、着色料、香料、加糖ゼロの100%天然濃縮果汁だから、搾りたてのようなフレッシュなレモンの美味しさを味わえるのが魅力です
美容エディター・門司紀子のToday’s SALAD #14「スモークサーモンとじゃがいものサラダ」
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。