【子宮頸がんの予防】YES・NO診断で自分の症状を把握して必要な予防法を!
軽度異形成の場合
経過観察 定期的な検診を続ける
進行前に治療すればほぼ救命できる!
浸潤がんでも病変の範囲が狭く、手術で完全に切除、摘出できる段階であれば、術後5年で95.7%の高い生存率。定期的な検診による早期発見・早期治療が命を守ってくれる。
※国立がん研究センターがん対策情報サービス(子宮頸がん進行度別5年相対生存率/’09〜11年診断例)より作図
HPV感染予防のQ&A
Q.ワクチンの副作用が心配。大丈夫ですか?
A.深刻な副反応は ごくまれ。 ワクチンを接種して、がんを予防する選択が最も重要です
「
HPVワクチンの安全性は確立されています※
。アナフィラキシーなど重い副反応はまれ。筋肉注射なのでコロナワクチン同様、接種部位の痛み、腫れ、発熱などが出ることもありますが、がんを防ぐメリットの方が大きいはず」(宮城先生)
※詳しくは厚生労働省のHP「子宮頸がん予防ワクチンQ&A」でチェックして!
Q.コンドームをしていれば、感染しないのでは?
A. 手や口からも感染 するので、コンドームだけでは防げません
「HPVは子宮頸部だけでなく、外陰部、肛門などコンドームでカバーし切れない範囲にも分布しています。また、性交渉時の手や指、口の接触により感染する可能性も。だからこそ、コンドームだけでなく、体の中から予防できるワクチンが重要なのです」(宮城先生)
本来、 男性にもワクチン接種 が必要!
「HPVは、陰茎がんや中咽頭がんなど男性がかかる病気の原因にもなるので、男性にもワクチン接種が必要。男女とも8割がワクチン接種済みのオーストラリアは子宮頸がんが減少傾向」(宮城先生)
『美的』2023年12月号掲載
イラスト/ito aya 構成/つつみゆかり、長島理子、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。