美肌を促す「お手軽ワンプレートレシピ」|夏の疲れがたまった胃腸を癒し、肌の血色を良くする!
暑い日が続くと体内に湿気や熱がこもり「湿熱」状態に。すると、気持ちが高ぶりやすくなって暴飲暴食を起こし、胃腸疲れの原因に…。上手に湿熱を取り除き、気や血の巡りを良くして血色のいい肌に戻しましょう。
夏の疲れがたまった胃腸を癒し、肌の血色を良くする!
1.グルテンフリーな穀物で胃腸に優しい!
オートミールリゾット
「加熱調理をするととろみがつき、お米の代替品にもなるオートミールは、水溶性と不溶性の食物繊維が一度にとれるのもうれしい。みそを加えているので、ホッとできる味わい」(薬剤師・国際中医師・国際中医美容師 大久保 愛さん/以下同)
<材料(2人分)>
・オートミール 大さじ4
・きのこ(お好み)300g
・玉ねぎ 1個
・ツナ缶 1缶
A【無調整豆乳 600ml、水 200ml、みそ 大さじ2】
・塩・こしょう 各少量
・オリーブオイル 大さじ1
<作り方>
1 きのこはざく切りにし、玉ねぎはみじん切りにする。
2 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを加え炒める。しんなりしたら、きのことツナ缶を加え、さらに炒める。
3 オートミールとAを加え、吹きこぼれないよう、ときどき混ぜながらとろみがつくまで煮る。塩・こしょうで味を調える。
Point
血糖値の上昇が緩やかなオートミールは腹もちが良く、胃腸に優しい!
胃の粘膜に炎症を起こすことで心も乱してしまう、グルテンの代替品に最適。血糖値の急上昇を抑えるダイエット食品としても重宝され、小麦粉や既製品のルー代わりにすれば、シチューやカレーにも。
2.美肌に必須のビタミンC、アントシアニンが豊富!
紫キャベツのマリネ
「キャベツの主な栄養素は水溶性なので、塩もみして水分を絞ると栄養が逃げてしまうため、しばらくマリネ液に漬け込みましょう。紫キャベツは普通のキャベツより抗酸化力大」
<材料(2人分)>
・紫キャベツ 1/4個
・A【塩麹 小さじ1、レモン汁 大さじ1、オリゴ糖 小さじ1、粒マスタード 小さじ1】
<作り方>
1 紫キャベツは細切りにする。
2 1とAを和えて、しんなりしてきたら器に盛る。
Point
甘みを加えたいなら整腸作用のあるオリゴ糖をチョイス!
上白糖と違って、胃や小腸で消化吸収されずに大腸まで届き、善玉菌の代表・ビフィズス菌のエサになってくれます。基本的に甘みを加えたいときは、料理や飲み物などなんにでも代用できて便利!
3.ジアスターゼ効果で胃腸薬代わりになる一品
山芋・エビのソテー
「若返りホルモンDHEAを含み、滋養強壮作用の高い山芋は、消化を助ける優良野菜です。生食でもおいしい山芋は加熱するとホクホクしてさらに美味。胃腸の働きを整えるクミンパウダーで調味して効能UPを」
<材料(2人分)>
・山芋 200g
・エビ 6尾
・A【クミンパウダー 小さじ1/4、塩 2つまみ】
・オリーブオイル 大さじ1
・大葉 4枚
<作り方>
1 山芋は皮をむいて、厚さ1cmに切る。エビは尾を残して殻をむき、背側に切れ込みを入れて背ワタを取る。
2 フライパンにオリーブオイルを熱したら1を入れて両面を焼き、Aを加え混ぜる。
3 器に盛り、大葉をちぎってのせる。
Point
大葉(しそ)は胃腸の働きを回復させる漢方食材!
強い抗酸化作用のあるハーブで、細胞を若々しく保ち、体のサビを防ぐ大葉。漢方では気の巡りを良くして、胃腸の働きを回復させる“蘇葉(そよう)”と呼ばれています。油と一緒に摂取すると栄養価がUP。
教えていただいたのは…
薬剤師・国際中医師・国際中医美容師 大久保 愛さん
おおくぼ・あい/昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容を学び、日本初の国際中医美容師資格を取得。漢方カウンセラーとして商品開発などにも携わる。最新刊『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)が好評発売中。
『美的』2020年10月号掲載
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/来住昌美 調理協力/石黒裕紀 構成/宮田典子(HATSU)、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。