旬をまるごと! 家呑みごはん #8|食感もレシピも多彩。おなかと肌を整えるお助け食材!『れんこん』
お酒大好き料理家3人が“美”にも効くレシピを教えます! 今回は、料理家・村山由紀子さんに『れんこん』を使ったレシピを教えてもらいました!
今月のキレイ食材【れんこん】
食感もレシピも多彩。おなかと肌を整えるお助け食材!
薄切りにすると、しゃきしゃき。大きめに切ってゆでると、ほっくり、ねっとり。切り方によって異なる食感が楽しめるれんこん。淡白な味なので、だしの優しいうまみとも、アンチョビのような濃い味の食材ともよく合う、かなりの万能食材です。すり下ろして、みそ汁に入れるのが私の定番。薄切りにするときは、スライサーを使うと均等な厚さになりやすく、調理しやすいです。いろいろな表情を見せてくれるれんこんに、秋らしく、芳醇なウイスキーを。炭酸で割ってハイボールにすれば糖質も抑えられるので、秋の夜長に、長く(?)飲み続けられそうです!
栄養
ハスの花の地下茎が肥大したもの。穴があいた形は「見通しが良い」とされ、お節料理に欠かせない縁起食材。旬は秋から冬だが、通年手に入る。主な成分は糖質(でんぷん)で、体内でエネルギー源となり体を温める効果もあるといわれる。疲労回復や風邪予防、美肌効果のある豊富なビタミンCは、でんぷんに守られているので加熱しても壊れにくい。腸の活動を活発にする食物繊維も豊富。抗酸化成分のタンニンを含み、皮をむくと黒ずむ。酢水につけると色止めに。
おいしい選び方
ふっくらとして、重みがあるもの。皮にツヤがあり、切り口はみずみずしいものを。穴の中が黒ずんでいるものは避けたい。日がたつとアクが出るので、ラップで包んで冷蔵保存し、早めに食べたい。
れんこんチップ
フライパン&少ない油でカリカリに。青ノリ塩はポリ袋で“シャカシャカ”すると混ざりやすい。
【材料】(作りやすい分量)
れんこん…200g
菜種油…200ml~
A[塩…小さじ1、青ノリ…大さじ1]
B[マヨネーズ…大さじ2、七味唐辛子…小さじ1/4]
【作り方】
(1)れんこんは薄切りにする。
(2)フライパンに2cm程度の深さになるように菜種油を入れ、170℃に熱する。
(3)れんこんを入れ、きつね色になるまで揚げ、油をきる。
(4)混ぜ合わせたAをまぶしたり、Bをつけていただく。
れんこんと水菜の梅肉ソース和え
れんこんと、ビタミンC豊富な水菜のしゃきしゃき感、梅のさっぱり味がたまらない、無限つまみ系。
【材料】(2~3人分)
れんこん…100g
水菜…1/2束(約100g)
A[梅肉ソース…大さじ1、菜種油…大さじ1/2]
【作り方】
(1)れんこんは皮をむき、薄切りにする。水菜は3cm長さに切る。
(2)鍋に湯を沸かし、れんこんを2~3秒ゆでてざるに上げる。粗熱が取れたら水菜、混ぜ合わせたAと和える。
れんこんと鶏手羽のナンプラー煮
味つけは、ほぼナンプラーのみ。いいだしが出て優しい味わい。鶏手羽元のコラーゲンが染み出たスープも残さず食べて。
【材料】(2人分)
れんこん…200g
鶏手羽元…4本
小松菜…2本
A[しょうが…1片(20g、薄切り)、酒…大さじ3、ナンプラー…大さじ2、こしょう…少量]
【作り方】
(1)れんこんは皮をむいて1cm厚さに切る。
(2)鍋に(1)と鶏肉、Aを入れ、かぶるくらいの水(分量外、400ml程度)を注ぎ、中火で加熱する。沸騰したら弱火にし、30分程煮込む。アクが出てきたら取り除く。
(3)小松菜を3cm長さに切って加え、1分程煮る。
れんこんとブロッコリーのアンチョビ炒め
和になりがちなれんこんを、ビタミンも豊富なブロッコリーと一緒にホットサラダ風に。アンチョビのコクでほぼ調味料いらず。
【材料】(2~3人分)
れんこん…300g
ブロッコリー…1房(約250g)
アンチョビフィレ…4〜5枚(約15g)
にんにく…1片
塩…ひとつまみ
オリーブオイル…大さじ1
【作り方】
(1)れんこんは皮をむいて乱切りにし、ブロッコリーは小房に分ける。にんにくは薄切りにする。
(2)アンチョビはみじん切りにする。
(3)フライパンに(1)と水80ml(分量外)を入れる。塩を振り、オリーブオイルを回し入れたら蓋をし、強火で加熱する。沸騰したら弱火にし、3分程蒸し焼きにする。
(4)蓋を取り、(2)を加えて全体を混ぜ合わせ、水分が少し(大さじ2程度)残るくらいで火を止める。
これで乾杯!
とうもろこしが主原料のグレーンウイスキー。ほのかな甘さ、軽やかな味わいで飲みやすく、だしが効いた和食と好相性。1:3.5の割合で炭酸水と割ったハイボールはスッキリとして料理と合わせやすい。
サントリーウイスキー 知多 700ml ¥3,800
(問)サントリー
スコッチウイスキーの聖地、アイラ島で造られるシングルモルトウイスキー。品のいいスモーキー感と柑橘系のフルーティ感で、バランスがよく飲みやすい。料理のコクをより引き立てる。
ボウモア 12年 700ml ¥4,400
(問)サントリー
今月の家呑み先生は…
村山由紀子さん
むらやま・ゆきこ/料理家。東京都生まれ。食材のおいしさを引き出すおしゃれレシピが評判。
「ババグーリで無農薬有機栽培のブレンド茶『一茶』『二茶』を買いました。毎朝煮出して飲んでいます。朝から健やかな気分!」
『美的』12月号掲載
撮影/神林 環 料理/村山由紀子 食材監修/美才治真澄 スタイリスト/洲脇佑美 構成/松田亜子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。