食・レシピ
2023.5.22

茄子の「栄養」と「糖質」まとめ|ダイエット・美容への取り入れ方

「水分ばかりで栄養がない」と思われがちな茄子ですが、実はダイエットや美容に効果が期待できる成分がいくつも含まれています。この記事では、茄子の糖質とカロリー、主な栄養素や機能性成分を紹介します。ダイエットに向いている食べ方や美容へのメリットを知り、食卓に取り入れてみてくださいね。

茄子の「糖質」と「カロリー」

茄子100gあたりのカロリーと糖質

エネルギー(カロリー):18kcal
糖質:3.0g

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

ほかの野菜(可食部100g)との比較

茄子に含まれるエネルギー(カロリー)と糖質の量を、ほかの夏野菜と比較しました。茄子は糖質の少ない野菜で、トマト、ピーマン、きゅうりとほぼ同等のカロリーです。

種類 エネルギー(kcal) 糖質(g)
茄子 18 3.0
かぼちゃ 78 17.6
とうもろこし 89 14.8
トマト 20 3.5
ピーマン 20 3.0
きゅうり 13 2.0

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

茄子に含まれる主な栄養素

可食部100gあたり
食物繊維:2.2g
カリウム:220mg
葉酸:32mg

出典:文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)

食物繊維

不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があり、どちらも腸内環境を整えるのに役立つ成分です。水溶性食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、便を柔らかくする働きがあります。不溶性食物繊維は、便のかさを増やすことによって腸を刺激し、便通を促します。

茄子にはどちらも含まれていますが、特に多いのは不溶性食物繊維です。

カリウム

体内の水分量を調節し、むくみを予防する成分です。また、神経や筋肉の働きを助ける役割もあります。カリウムが不足すると脱力感、筋力低下、食欲不振などの症状がみられます。

葉酸

水溶性ビタミンの一種で、DNAや赤血球の合成に関わっています。不足によって巨赤芽球性貧血や動脈硬化の発症につながります。

また妊娠初期には、胎児の神経を作るために特に必要になる栄養素です。不足すると、胎児の神経管閉鎖障害のリスクが高まるといわれています。

ポリフェノール

茄子の皮の色素成分であるナスニンは、ポリフェノールの一種です。血栓ができるのを防ぎ、血液をサラサラにする働きが知られています。

また、茄子にはクロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールも含まれています。クロロゲン酸は血圧を改善させたり、糖尿病の発症リスクを低下させたりする作用が期待されている成分です。

ダイエットに効率的な「摂取方法」

茄子はカロリーが低く、ダイエット中に取り入れやすい食品です。焼き茄子や煮びたし、トマトと煮込んだラタトゥイユなど、あっさりした料理で食べるのがおすすめです。

茄子は油との相性が良いため、つい炒め物や揚げ物にしがちです。しかしカロリーが高くなるため、ダイエット中には食べすぎに注意が必要です。脂質のとりすぎによるカロリーオーバーを防ぐため、一緒に食べる他の料理や次の食事では油の多い料理を避けるなど、1食や1日の中で調節するとよいでしょう。

「美容」への作用・メリット

茄子に含まれるポリフェノールは抗酸化作用を持つ成分です。肌を傷つける活性酸素を消去し、ハリのある健やかな肌を保つのに役立ちます。また、日焼けによるメラニン色素の生成を抑える働きも期待されています。

また、ポリフェノールは腸内環境を整え善玉菌を増やす効果も認められています。さらに、茄子に含まれる食物繊維も便通をスムーズにし、腸内環境を改善する働きがあります。腸内環境の悪化は肌荒れを招くため、茄子からポリフェノールと食物繊維をとることは美肌作りに役立つといえるでしょう。

管理栄養士

成松 由佳

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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