桃の糖質と栄養まとめ|ダイエット・美容への取り入れ方を管理栄養士が解説!
甘い香りとみずみずしさが特徴の桃。旬の季節になるとスーパーで簡単に手に入り、その美味しさからついつい手が伸びてしまう方も多いのではないでしょうか。今回はダイエットや糖質制限などを行っている方へ、桃の糖質や栄養素を見ながら、おすすめの食べ方を管理栄養士がご紹介します。
桃の「エネルギー」と「糖質」
桃200gのエネルギーおよび糖質
- エネルギー…76kcal
- 糖質……17.8g
ほかの果物(可食部)100gとの比較
果物の種類 | エネルギー(kcal) | 糖質(g) |
---|---|---|
モモ | 38 | 8.9 |
リンゴ | 53 | 14.1 |
キウイ | 51 | 10.8 |
パイナップル | 54 | 12.5 |
以上のように、桃は上記のフルーツと比べると100gあたりの糖質は少なくエネルギーも低いことが分かります。
ダイエットに効果的な「摂取方法」
お薦めする摂取方法はチーズと共に食べる方法です。桃には食物繊維やカリウムなどが豊富に含まれていますが、ダイエット中には欠かせないタンパク質やカルシウムなどはあまり含まれていません。チーズは牛乳の栄養が詰まった完全栄養食と言われております。桃と一緒に摂取することで、よりバランス良く栄養素を取り込めます。また、桃とチーズの組み合わせは、味わいとしてもピカイチなので、是非一度試して頂きたいです。
摂取量
桃は、他の果物と比べると糖質は少なく、カロリーも低いのですが、桃には果糖やソルビトールが含まれています。これらを摂り過ぎると下痢や腹痛を引き起こすことがあります。また、桃はアレルギーを起こす可能性がある果物とされているので、食べ過ぎには注意が必要です。
桃を美味しく食べる方法
桃は食べる1〜2時間前に冷やしてから食べるのが一番甘く感じられます。冷蔵庫で長期間保存すると、甘みが感じられなくなってしまうので、気をつけましょう。
桃に多く含まれる「栄養素」
カリウム
カリウムは腎臓でナトリウムの排出を促進し、高血圧の予防効果があります。
食物繊維
桃に含まれる水溶性食物繊維のペクチンは腸の環境を整える働きがあります。また、コレステロールや糖質の吸収を抑制する作用もあると言われています。
「美容」への効果・メリット
桃の皮の近くにはポリフェノールの一種、カテキンが含まれています。カテキンには抗酸化作用、抗菌作用、血糖値の上昇を抑える効果などがあります。抗酸化作用は老化を予防する効果もあるので、いつまでも若々しく健康でいるためにも、積極的に摂取したいですね。
教えてくれたのは…
管理栄養士、フードスタイリスト、プロップスタイリスト 深野帆乃佳さん
管理栄養士委託会社から病院勤務後、フードスタイリスト・プロップスタイリストとして、広告・書籍・CMなど様々な媒体のスタイリングに携わる。主に料理やテーブルコーディネート、暮らし周りのスタイリングを得意とする。
引用文献
日本食品成分表2020年度版(8訂)
日本人の食事摂取基準
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。