「前髪が薄い」のお悩みを解決するスタイリング法まとめ

薄毛に悩む女性は少なくないはず。特に前髪は気になりますよね。スタイリングでカバーできる方法をご紹介します。即ふんわり前髪に。
前髪の薄毛が気になる【原因3つ】
【原因1】生え際は目立ちやすい


抗加齢医学専門医
浜中聡子先生
最初に薄毛が目立ちやすいのは“生え際”です。鏡で見たときに真っ先に目に入るため、自分で気づきやすいそう。
「ご自身で気づきにくいのが、頭頂部の“つむじの周囲”です。ここも毛量が減りやすく、つむじから“分け目”にかけて、徐々に地肌が透けていきます。もともと地肌が露出する部分ですから、1本の髪が細くなったり、本数が減ると、薄くなった印象が際立ちます」(浜中先生/以下「」内同)
もしフロントが気になり始めたら、実は頭頂部もボリュームダウンしている可能性が! さらに“サイド(側頭部)”も薄くなっている可能性があります。
「後頭部や頭頂部に比べて、サイドはもともと毛穴の数が少ないと言えます。髪をかきあげたりアップにした時に“あれっ”と気づく方が多いようです。毛穴の数は生まれつき決まっていて一生変わりません。ボリューム感をキープするには、髪を生み出す毛母細胞の働きをいかに保つか、そして1本1本の髪を太く健やかにすることが大切です」
【原因2】血行不良
Q:頭皮が硬いと薄毛になりやすいってホント?
A:ホント
「髪の毛が成長するためには十分な栄養が必要です。頭皮が硬いと、どうしても血流が悪くなってしまうので、髪の成長に必要な栄養が届きにくい状況になってしまうため、薄毛になりやすくなってしまいます」(渡部さん)
【原因3】いつも同じ場所を結んでいる
「強い力で長時間引っ張るような、ポニーテールなどのスタイルを続けている場合も、血流が悪くなりがちです。さらに、髪の成長に伴って深く大きくなる毛包が引っ張られている状態が続くことも、頭皮に負担をかけてしまうので良くありません。これについては、実際に薄毛などのトラブルに発展する可能性があります。
とは言え、お仕事の都合で、毎日同じヘアスタイルにしなければいけない人もいると思います。そういった場合は、同じところに負担がかかっている状況を減らす工夫をしていただければと思います。できれば、分け目をズラすとか、少しゆるめにセットするなど。さらに、朝晩の頭皮マッサージでめぐりを良くして、髪に栄養が十分に届くように1日のどこかで整えてあげるのも良いと思います」(渡部さん)
前髪の薄毛【対策2つ】
【対策1】ヘアケア・食事・ストレスケアの3つが大事


アヴェニュー表参道クリニック
佐藤 卓士院長
岡山大学医学部、杏林大学医学部、都立大塚病院形成外科にて研鑽を積む
日本形成外科学会認定専門医・日本レーザー医学会認定レーザー専門医
「健康な毛髪でも、1日に約50~100本抜けるのは自然といわれています。女性の場合は、髪の長さもあるので、10本程度でも、すごくたくさん抜けてしまった!と感じるかもしれません。でも、正常な範囲であれば心配しなくても大丈夫。実際に症状が出ていなくても、予防ケアとして育毛剤や育毛成分を配合した育毛シャンプーを使用するのもよいですね。頭皮を刺激し、血行を良くする頭皮マッサージやブラッシングを毎日行うのが望ましいです。
そのほかにも、脂質や糖質を取り過ぎない、野菜や果物の摂取を心がける、ストレスをためない、睡眠不足や過労に気を付けるなど、生活習慣を日々改善していきこれを継続していくことで、薄毛の予防が可能となります。
いつもより異常に抜け毛の量が多い、髪全体が薄く、細くなってきた……このようなときには、病的な原因が関係しているかもしれないので、ぜひ皮膚科や美容外科を受診してみて」(佐藤医師)
【対策2】血行を良くする頭皮マッサージ
「健やかな頭皮と髪の成長には血行を良くしてあげることが大事です。日常的に程よい力で頭皮マッサージをすると、血行も良くなり、頭皮もほぐれてきます。さらに、入浴や運動なども全身の血行を良くしてくれるので、おすすめです」(渡部さん/以下「」内同)
「頭皮を指の腹で、心地が良いと感じる程度の力でゆっくりと押し、ゆっくりと離すというのを繰り返します。首すじからはじめて、少しずつ上に向かって押していきます。
マッサージもやりすぎては頭皮に過剰な負担をかけてしまいますので、朝晩など1日2回程度がちょうどいいと思います。朝のスタイリング前や、お風呂に入っているとき、お風呂上がりなど、髪の毛を触るタイミングでマッサージをすると習慣にもなりやすいですよ。ヘッドスパなどのマッサージを利用する方法もリラックスできますし、ストレス解消にもなって良いと思います」
Point
・1日2回程度・指の腹でゆっくり押して、ゆっくり離す
・下から上へゆっくりと
\おすすめのアイテム/
■大正製薬 美柑の雫
育毛、薄毛、かゆみ、脱毛予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛などに効果がある、ボタニカル由来の有効成分を配合した自然派育毛剤。頭皮全体にスプレーし、頭皮をやさしくマッサージすることでローションをしっかりなじませます。朝晩の1日2回の使用がおすすめ。
価格 | 容量 |
---|---|
¥5,720 、トライアル ¥2,200 ※ECサイトのみ | 150mL 、トライアル 28mL |
薄毛をカバーする前髪の【カット&スタイリングテク4つ】
【テク1】前髪を作って分け目を曖昧にする
【BEFORE】
【AFTER】
「顔周りの髪が長いと、つい耳にかけてしまい、パッカリ割れがひどくなります。有効なのは前髪を作ること。サイドになじむ長さの前髪をほんの一筋、フェースラインに柔らかくかかるようにして」(角さん/以下同)。
トップにボリュームを足す、スタイリングテクも必須です!
前髪を作ってみる
「サイドの髪とつながるように鼻からリップラインくらいの長さの前髪を作りました。印象は変わらないけれど効果は絶大です」
フェースラインを適度にぼかせるだけでなく、髪をまとめたときも、いいニュアンスの後れ毛に!
乾かし方に注意して前髪を立ち上げる
額縁である髪に厚みやボリューム感があることで、顔が小さく見える法則を思い出して。
「髪が立ち上がれば厚みはつきます。正しい乾かし方で、前髪を立ち上げて浮遊感をもたせ、トップの高いひし形に近づけましょう」
\前髪を上げて根元に当てる乾かし方で!/
一直線の分け目を曖昧にする
一直線の分け目は錯視効果でタテが長い顔、つまり面長に見えてしまい、フェースラインまでモタついて見えがち。簡単なので次記事を見てぜひマスターを!
「最後の仕上げに髪を動かして分け目の地肌を消して」
【テク2】元に戻る前髪はジグザクに
Q.分け目を変えてもすぐに元に戻っちゃう…
A.一生使えるジグザク分け目をマスター
「くせが強いと、変えてもなかなか定着しませんよね。それなら、いつでも分け目を消せる方法を覚えておきましょう、指やコームの先でジグザグを作ったら、固定することを忘れずに。この一手間で長時間もたせられます!」(角さん)
ブローが終わって最後の仕上げのタイミングに。指かコームの先端で分け目の線の上に大きくギザギザを描き、髪を左右に分け直して。
立ち上がった髪を持ち上げるようにして、セットスプレーをひと振り。10秒程そのまま手で押さえてキープすると長もちします。
【テク3】分け目を逆側にチェンジ
「髪を乾かす前に逆サイドに髪を倒し、つむじ側から前に向かって大風量の温風を当てて。仕上げは冷風で固定を」(薫森さん)
【テク4】パッカリ割れはバッテンで対応
「ガンコなパッカリも、割れているのは生え際から1cm程度だったりします。割れている部分を交差し、しばらく押さえておくだけで割れが緩みます」(薫森さん)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。