お悩み別ケア
2022.6.28

皮膚科医が教える、吹き出物の正体と原因|対策法まとめ

おでこやあご、鼻の下など突然現れる吹き出物や繰り返す吹き出物。吹き出物ができる原因とは?皮膚科医が教える、できてしまったときの対策法からおすすめの市販薬をまるっとご紹介します!

吹き出物の「種類と原因」

東京イセアクリニック 渋谷院院長 皮膚科医 

大山希里子先生

種類

  • コメド…皮脂が詰まり白く見える白コメド、酸化し黒く見える黒コメド
  • 炎症性ざ瘡…アクネ菌が炎症を起こした状態
  • 炎症後紅斑…炎症が強く、炎症細胞や毛細血管が拡張した状態
  • クレーター瘢痕(はんこん・傷跡の総称)…萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん・ぴかぴかした赤くない傷)で凹んだ状態

症状

にきび(尋常性ざ瘡)で毛穴が詰まり、アクネ菌や白血球の中の顆粒球の一種である好中球で炎症のある状態

原因

皮脂分泌過剰、ターンオーバーの乱れ、毛穴の詰まり、食事のバランス、ホルモンバランス

病院へ行くタイミング

「瘢痕が形成されてしまうと、改善が難しいです。瘢痕を残さないように、炎症がある場合は早めの受診が良いでしょう」(大山先生)

 

吹き出物ができやすい「場所」

皮膚科医

小林智子先生

薬剤師・美容家

花田真理さん

  • 肌の代謝やホルモンバランスが乱れてフェースラインやあご周りにもニキビができる。
  • 最近はマスクに覆われた部分の蒸れやこすれでできたニキビも急増。
  • 髪の生え際は洗顔料などのすすぎ残しが原因。


「5つの対策」で吹き出物を撃退!

【1】代謝を上げて「ターンオーバー」を促進

美的専属モデル・美容研究家

有村 実樹さん


実樹的チアコスメ ▶︎
  • キレイな肌に戻すため、代謝を上げてターンオーバー促進を意識。
  • スキンケアにオイルを取り入れて角質軟化を目指す、洗顔にスクラブなどピーリングを取り入れる、入浴で代謝を上げるなど、吹き出物が外に早く出てくるようにする。


【2】「手」で触らない

皮膚科医

友利 新先生


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手についている雑菌が繁殖して悪化させてしまう可能性のほか、特に赤ニキビは触れたことによる摩擦も刺激となり、炎症を促進させてしまうおそれが。あせもや湿疹も同様に、できるだけ触らないように心掛けてください」(友利先生)

【3】いつものスキンケアに症状を和らげる「アイテム」を追加

皮膚科医

友利 新先生


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美容家

深澤 亜季さん


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「例えばバリア機能の低下を防ぐ“ビタミンC”など、ぷつぷつの症状を和らげる効果に期待ができる成分が入ったアイテムを使うことで、治りが早くなることはあります」(友利先生)

【おすすめアイテム】
ロート製薬 オバジC|セラムゲル

価格容量
¥4,400 80g

「ビタミンCの働きを引き出す高機能ゲル。保湿力が高いのにべタつかず、ぷつぷつができている肌にもさっぱり使えます。オールインワンとしても使え、スキンケアによる肌負担が軽減されるのもいい」(深澤さん)

 

【4】少し大きめの「マスク」で摩擦を予防

松倉クリニック代官山 院長 日本形成外科学会認定専門医

貴子先生


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「蒸れよりマスクによる摩擦が原因の可能性が大。摩擦の少ない布マスクや、あご下までしっかり覆えてフェースラインに当たらない、少し大きめのマスクを選んで」(貴子先生)

 

【5】「チップタイプのファンデーション」で悪化させずにカバー

美容家

深澤 亜季さん


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  • 吹き出物に刺激の摩擦は禁物

「チップ式コンシーラーなら、ポンポンと軽い力で塗布できます。塗った後、周辺部分を指でなじませるだけできちんとナチュラルにカバーできます」(深澤さん)


吹き出物ケアにおすすめの「市販薬」

薬剤師・美容家

花田真理さん

「まずは炎症を鎮める“イブプロフェンピコノール”とアクネ菌を殺菌する“イソプロピルメチルフェノール”の両方が配合された治療薬を。膿をすぐ治したい場合は『テラ・コートリル(R)軟膏』がおすすめ。炎症を抑えるステロイドと、菌を殺す抗生剤を配合。処方薬にも使われる成分ですが、使い続けると菌に耐性ができる、免疫力低下などの副作用が。使用は数日と短期間に留め、綿棒などで患部だけに塗って」(花田さん)

ライオン|ペアアクネクリームW[第2類医薬品]

価格容量
¥1,045(編集部調べ) 14g

有効成分が赤ニキビの炎症を抑える。抗炎症&殺菌力を発揮しつつ、弱酸性で肌を守る。クリームを塗り広げると透明になるので、メイクも重ねられる。

ジョンソン・エンド・ジョンソン|テラ・コートリル(R)軟膏a[第2類医薬品]

価格容量
¥1,100(編集部調べ) 6g

膿んでいるひどいニキビに◎。抗炎症作用の“ヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド)”と抗生剤“オキシテトラサイクリン塩酸塩”が膿を抑える。長期使用で赤みが出ることも。

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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