お悩み別ケア
2021.9.10

肌荒れが治らない…皮膚科や美容皮膚科に行くタイミングは?治療の違いをそれぞれの医師にリサーチ!

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ニキビや乾燥肌など、しつこい肌荒れは皮膚科や美容皮膚科の受診がおすすめです。今回は、一般皮膚科と美容クリニック皮膚科、それぞれの治療法を東京イセアクリニック渋谷院院長の大山希里子先生と、水道橋ひふ科クリニック院長の神島輪先生に教えていただきました。

肌荒れは美容皮膚科のほうがキレイに治る?

肌荒れの原因や病院に行くタイミングは?

肌荒れの原因と併せて、病院に行くべきタイミングについて東京イセアクリニック渋谷院院長の大山希里子先生に教えていただきました。症状別に事例を紹介します。

東京イセアクリニック 渋谷院院長

皮膚科医 大山希里子先生

日本皮膚科学会会員、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員
「患者さまとのコミュニケーションを大切にして真摯に向き合うこと」を理念に、日々の診療を行う。皮膚科医として知識のグレードアップを怠らず、美容医療はもちろん化粧品などの知識も豊富。東京イセアクリニック 渋谷院

【毛穴の開き】
症状:

Check
  • 黒ずみが目立つ(角栓や皮脂つまりで黒く見える状態)

「角栓や皮脂が詰まっている状態では毛穴は広がったままとなり、元に戻らなくなります」(大山先生 以下「」同)

原因:皮脂分泌過剰、角質や汚れの毛穴詰まり、皮膚のたるみ

病院へ行くタイミング:
「特に行く必要はないですが、目立ちにくくさせたいのであれば自由診療での毛穴の掃除やピーリングに定期的に通うと良いでしょう」

【ニキビや吹き出物】
症状:にきび(尋常性ざ瘡)で毛穴が詰まり、アクネ菌や白血球の中の顆粒球の一種である好中球で炎症のある状態

Check
  • コメド…皮脂が詰まり白く見える白コメド、酸化し黒く見える黒コメド
  • 炎症性ざ瘡…アクネ菌が炎症を起こした状態
  • 炎症後紅斑…炎症が強く、炎症細胞や毛細血管が拡張した状態
  • クレーター瘢痕(はんこん・傷跡の総称)…萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん・ぴかぴかした赤くない傷)で凹んだ状態

原因:皮脂分泌過剰、ターンオーバーの乱れ、毛穴の詰まり、食事のバランス、ホルモンバランス

病院へ行くタイミング:
「瘢痕が形成されてしまうと、改善が難しいです。瘢痕を残さないように、炎症がある場合は早めの受診が良いでしょう」

【湿疹や皮膚炎】
症状:

Check
  • かゆみ…掻痒感があり掻いてしまう
  • ひりつき・しみる…バリア機能低下
  • 浸出液でジュクジュクする…掻いたり擦ったりなどの掻破行為で表皮が傷つき、ジュクジュクとした液体の浸出液が出ている
  • 赤い…炎症が起きている

原因:アレルギー、かぶれ、薬疹(薬により生ずる発疹のこと)、虫刺され、ウイルス感染、アトピー性皮膚炎

病院へ行くタイミング:
「症状が継続し増悪する場合は受診しましょう」

【敏感肌】
症状:

Check
  • しみる
  • かゆみがある
  • 赤みがある

原因:保湿不足、皮膚バリア機能低下

病院へ行くタイミング:
「皮疹(皮膚に出現する発疹)が出た場合や、不安なことがあれば受診して下さい」

皮膚科と美容皮膚科の違いは?

一般皮膚科では、ニキビ、アレルギー、かぶれ、湿疹など、かゆみ・痛みなどの症状が治療の対象となり、それらの国が定めた適応疾患に対してのみ、保険診療で治療が行えます。
一方美容皮膚科では、ニキビ跡、ニキビ、しみ、しわ、肝斑、毛穴、クマなどの治療が対象となり、保険適応となっていない治療法で治療が可能です。また、皮膚科は、症状を治療するというよりは、症状が目立たずキレイになるように肌悩みなどを改善する整容的な治療をするところと言えるでしょう。

Point

◆一般皮膚科では、国が定めた適応疾患は保険診療で治療できる。
◆美容皮膚科では、保険適応となっていない治療法での整容的な治療が可能。

 肌荒れに使える市販の薬は?

肌荒れにおすすめの市販薬を薬剤師で美容家 花田真理さんに教えていただきました。

薬剤師・美容家

花田真理さん

はな まり/薬剤師として調剤薬局、化粧品会社勤務を経て、独立。医師と薬剤師の共同開発ブランドを立ち上げ、化粧品の商品開発を行う傍ら、コラム執筆や美容記事の監修など、美容家としても活躍。

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資生堂薬品イハダ アクネキュアクリーム[第2類医薬品]
炎症を抑えて殺菌しつつ肌に優しい
素肌と同じ弱酸性、ノンアルコールと安心のノンステロイド治療薬。ベタつかないジェルクリームタイプ。

価格容量
¥880 16g

8089e50294910c6cb163e5cb54ad137b-1ライオン ペアアクネクリームW[第2類医薬品]
有効成分が赤ニキビの炎症を抑える
抗炎症&殺菌力を発揮しつつ、弱酸性で肌を守る。クリームを塗り広げると透明になるのでメイクも重ねられる。

価格容量
¥1,045 14g

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ジョンソン・エンド・ジョンソン テラ・コートリル(R)軟膏a[第2類医薬品]
膿んでいるひどいニキビに◎
抗炎症作用の“ヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド)”と抗生剤“オキシテトラサイクリン塩酸塩”が膿を抑える。長期使用で赤みが出ることも。

価格容量
¥1,100 6g

初出:ニキビを素早く治すには?洗顔
料を使わない方が良い?市販薬・コスメを使ったケア方法|大人ニキビSOS

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皮膚科と美容皮膚科、それぞれどんな治療ができる?

美容皮膚科の肌荒れの治療は?

美容皮膚科での治療例については、東京イセアクリニック渋谷院院長の大山希里子先生に教えていただきました。症状別に、治療例と併せて効果についても紹介します。

東京イセアクリニック 渋谷院院長

皮膚科医 大山希里子先生

日本皮膚科学会会員、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員
「患者さまとのコミュニケーションを大切にして真摯に向き合うこと」を理念に、日々の診療を行う。皮膚科医として知識のグレードアップを怠らず、美容医療はもちろん化粧品などの知識も豊富。東京イセアクリニック 渋谷院

【ニキビの治療法】
「ニキビの治療法としては、ピーリング、イオン導入、プラセンタ注射、レーザーなどが挙げられます。またニキビ治療の中でも、ニキビ跡については美容皮膚科特有の治療です。ニキビ跡の治療には、ダーマペン、フラクショナルレーザー、POTENZA(ポテンツァ)があります」(大山先生 以下「」同)

繰り返すニキビ、毛穴のつまり、色素沈着などに対して行うニキビ治療の効果は、以下の通り。

  1. ピーリング(古い角質を薬剤で溶かして除去)…新陳代謝を高めることでターンオーバーの促進、色素沈着している場合は色素の排出の促進
  2. イオン導入(皮膚に微弱な電流を流し、イオン化した美容成分を皮膚の奥に浸透させる)…メラニンの生成を抑えて色素沈着の予防、抗炎症作用
  3. プラセンタ注射…抗酸化作用で炎症を抑える、色素沈着を防ぐ
  4. レーザー…殺菌、沈静作用

ニキビ跡に対して行うニキビ治療の効果は以下の通り。

  1. ダーマペン(細いハリで皮膚に穴を開ける)…穴を修復しようとする創傷治癒の力を利用し、ニキビのクレーターを改善
  2. 2.フラクショナルレーザー(小さな点状のレーザーで皮膚の深い層までエネルギーを届かせる)…皮膚の生体反応で収縮し閉じる力を利用し、皮膚の凹みを改善
  3. POTENZA(ポテンツァ・皮膚の真皮層に直接ラジオ波の熱刺激を与える)…皮膚組織の再生

東京イセアクリニック渋谷院では、セルフケアや皮膚科の治療に限界を感じた方に向けて、ニキビの症状に合わせた完全オーダーメイドの治療を行っているそうです。実際の症例画像とともに見ていきましょう。

【定額制ニキビ・ニキビ跡 徹底治療プラン】
「15種類以上の施術・13種類の処方薬で300通り以上の組み合わせ治療から、症状に合わせて作る完全オーダーメイドの治療プラン。6か月コースで価格は、38万5,000です」

【症例1】

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After:1年2か月後
治療内容:グリコール酸ピーリング・ジェネシス・イオン導入・IPL光治療・ニキビ注射

【症例2】

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After:1年3か月後
治療内容:グリコール酸ピーリング・イオン導入・ジェネシス・LED・IPL光治療・パールフラクショナルレーザー

【症例3】

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After:6か月後
治療内容:LED・コメド圧出・IPL光治療・イオン導入・ジェネシス・グリコール酸ピーリング

比較画像を見ると症状が回復していることがわかります。

【乾燥肌・敏感肌の治療法】

「乾燥肌・敏感肌の場合は、ドクターコスメでのホームケアや、イオン導入、レーザー、ピーリングなどターンオーバーを整える治療が良いです」

乾燥肌・敏感肌の治療の効果は、以下の通り。

  1. イオン導入…乾燥の解消
  2. レーザー…殺菌、沈静作用

【毛穴詰まり・毛穴の開きの治療法】

「毛穴詰まりには、ピーリング、コメド出し(コメド圧出)、イオン導入、ディープクレンジング、ハイドラフェイシャル、レーザー、トレチノイン外用、ビタミン剤などの治療があります。毛穴の開きであれば、CO2フラクショナルレーザー、ダーマペン、HIFU(ハイフ)なども良いです」

毛穴詰まりの治療の効果は、以下の通り。

  1. ピーリング、コメド出し(特殊な器具を使いニキビの芯を押し出す)、イオン導入、ディープクレンジング(直接的に症状を治す作用はないが、他の施術の効果を上げる)、ハイドラフェイシャル(1つの機械で角質クレンジング・毛穴洗浄・美容液の導入まで行う毛穴ケアのスペシャルトリートメント)…毛穴の詰まりをとる
  2. レーザー…毛穴を引き締め
  3. トレチノイン外用…毛穴の内容物排出作用、皮脂分泌コントロール

毛穴の開きの治療の効果は、以下の通り。

  1. CO2フラクショナルレーザー(炭酸ガスレーザーの熱エネルギーで肌に穴を開けて細胞を再生させる)、ダーマペン…コラーゲンやエラスチンの増生を促して、新しい皮膚へと生まれ変わらせる
  2. HIFU(ハイフ・超音波によって筋膜を収縮させ、皮膚の土台から引き締める)…皮膚真皮のコラーゲンを増やす

 一般皮膚科の治療は?

一般皮膚科の治療については、水道橋ひふ科クリニック院長の神島輪先生に教えていただきました。こちらも、症状別の治療例を紹介します。

水道橋ひふ科クリニック 院長

皮膚科医 神島輪先生

【経歴】
東京女子医科大学卒業後、同大学の皮膚科に入局。シロノクリニック、早稲田南門eクリニック、ナチュラルハーモニークリニック表参道 院長代理を経て、2019年水道橋ひふ科クリニック院長に就任。ミュゼプラチナム『ミュゼのお肌の相談医』。
「美は健康から生まれる」をモットーに日々診療にあたる。
【所属学会等】
日本抗加齢医学会専門医、日本レーザー医学会認定医、日本皮膚科学会正会員、サーマクール認定医、ウルセラ認定医
水道橋ひふ科クリニック

【ニキビの治療】

「ニキビの治療は、内服薬、外用薬、面皰圧出法、ケミカルピーリング、ビタミン点滴、光レーザー治療などです。当院では、生活指導、食生活のアドバイスも行います」(神島先生 以下「」同)

ニキビの治療の効果は、以下の通り。

<内服薬>

  1. 抗生物質(炎症活発時)…殺菌効果などがあり、ニキビが治りやすくなる
  2. ビタミン剤B、C、(Aは保険適応外)…肌を整え、皮脂を調節しニキビができにくくなる
  3. 漢方…いろいろな効果があり、体調を整え、皮脂を調節しニキビができにくくなる
  4. ピル…ホルモンを整え、ニキビができにくくなる

<外用薬>

  1. 抗生物質…殺菌効果などがあり、ニキビが治りやすくなる
  2. ニキビ専用外用薬(ベピオ・エピデュオ・ディフェリンゲル)…毛穴を詰まりにくくしてニキビができにくくなる。中には殺菌効果があるものもある
  3. .ビタミンA含有化粧品…毛穴を詰まりにくくしてニキビができにくくなり、美肌効果もある
  4. 化粧品(保険適用外)保湿剤…角質水分の保持作用や保護作用によりニキビができにくくなる

<保険医療>

Check
  • 面皰圧出法(針で刺してニキビの膿を出す)…今あるニキビを治りやすくする

<保険適応外>

Check
  • ケミカルピーリング(安全に角質だけを除去する)…肌のもとである基底細胞を活性化させ、ターンオーバーを整える。今あるニキビが治りやすくなり、新しいニキビができにくくなる。
  • ビタミン点滴(血管にビタミン剤を入れていく)…ビタミン剤内服より高い効果が期待できる
  • 光レーザー治療:(考えられるリスク:熱傷、色素沈着)…ニキビができにくくなる効果、熱による殺菌効果、ニキビ痕の改善効果など。値段が高額な自費診療だが、高い効果が期待できる

【アレルギーの治療】
「まずは原因の除去。検査も行います。その他には、抗アレルギー薬内服、皮膚に症状が出ていればステロイド外用剤外用です。また、スギ、ダニに関しては、アレルゲン免疫療法というものがあります」

アレルギーの治療の効果は、以下の通り。

  1. 原因の除去(原因となるアレルギー物質に触れない、吸い込まないようにする)…アレルギー症状の改善
  2. 検査(主に採血で行う)…アレルギーの原因を突き止める
  3. 抗アレルギー薬内服…アレルギー症状や痒みをおさえる
  4. 外用剤…炎症を落ち着かせる

<スギ・ダニに関する治療>
アレルゲン免疫療法…注射または内服で、アレルゲンに体を慣らすことで根本的な体質改善が期待できる

【かぶれ、湿疹の治療法】
「原因の除去。ステロイド剤外用、痒みがひどい場合は抗アレルギー薬内服です。滲出液がある場合は、それを減少させる外用剤を用います」

かぶれ、湿疹の治療の効果は、以下の通り。

  1. 原因の除去…かぶれ、湿疹の原因の一つにアレルギーがあり、その症状を改善
  2. ステロイド剤外用…炎症を落ち着かせる
  3. 抗アレルギー薬内服…アレルギー症状や痒みをおさえる
  4. 外用剤…炎症を落ち着かせ

肌荒れのとき病院で処方される薬は?

美容皮膚科で処方される薬の種類

東京イセアクリニック渋谷院院長の大山希里子先生に教えていただきました。症状別にみていきましょう。

東京イセアクリニック 渋谷院院長

皮膚科医 大山希里子先生

日本皮膚科学会会員、日本美容皮膚科学会会員、日本抗加齢医学会会員
「患者さまとのコミュニケーションを大切にして真摯に向き合うこと」を理念に、日々の診療を行う。皮膚科医として知識のグレードアップを怠らず、美容医療はもちろん化粧品などの知識も豊富。東京イセアクリニック 渋谷院

「美容皮膚科で処方される薬はクリニックにより取扱いや金額が異なります。
以下ではイセアクリニックで取り扱っている一部をご紹介します」(大山先生)

【ニキビ・乾燥肌・敏感肌で処方される薬】
<内服薬>
抗生剤、漢方、ビタミン剤
<外用薬>
ディフェリンゲル・ダラシンTゲル・ハイドロキノン・ヒルドイド・ビーソフテン

皮膚科で処方される薬の種類

水道橋ひふ科クリニック院長の神島輪先生に教えていただきました。こちらも症状別に紹介します。

水道橋ひふ科クリニック 院長

皮膚科医 神島輪先生

【経歴】
東京女子医科大学卒業後、同大学の皮膚科に入局。シロノクリニック、早稲田南門eクリニック、ナチュラルハーモニークリニック表参道 院長代理を経て、2019年水道橋ひふ科クリニック院長に就任。ミュゼプラチナム『ミュゼのお肌の相談医』。
「美は健康から生まれる」をモットーに日々診療にあたる。
【所属学会等】
日本抗加齢医学会専門医、日本レーザー医学会認定医、日本皮膚科学会正会員、サーマクール認定医、ウルセラ認定医
水道橋ひふ科クリニック

「ニキビ、アレルギー、かぶれ、湿疹、かゆみ・痛みなどの症状がある場合、皮膚科で処方されるのは、外用と内服があります」(神島先生)

【ニキビで処方される薬】
<内服薬>
抗生物質(炎症活発時)、ビタミン剤B、C、(Aは保険適応外)、漢方・ピルなど
<外用薬>
抗生物質、ニキビ専用外用薬(ベピオ・エピデュオ・ディフェリンゲル)、ビタミンA含有化粧品(保険適用外)
保湿剤

【アレルギーで処方される薬】
抗アレルギー薬(内服薬)

【かぶれ、湿疹で処方される薬】
ステロイド剤外用
痒みが酷い場合:抗アレルギー薬内服
滲出液がある場合:滲出液を減少させる外用剤

日焼け後に水ぶくれができたら…破らないで!皮膚科医に聞いた正しい対処法

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 取材・文/よこたみほ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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