食・レシピ
2020.11.4

「冷え」にはインナー温活が効く! 本格的な冬が来る前に…体の中から“ぽかぽか”に|美的クラブに緊急アンケート

多くの人が悩む「冷え」は、さまざまな不調を引き起こす厄介者。先手必勝、本格的な厳し~い冬が来る前の今こそ、内側からの温め準備の始めどきです。インナー温活について、金沢医科大学准教授の赤澤純代先生、管理栄養士の浅野まみこ先生に伺いました。

内側から温め、巡らせてぽかぽかの体を育む

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冬到来のその前にインナーケアを始めるのが冷えを乗り切るコツ。そもそも冷える原因は…?

「女性は熱を生み出す筋肉量が少ないことが大きいです。また、女性ホルモンや自律神経の乱れで血行不良に陥る場合もあります。末端の毛細血管まで血液が行き届かないゴースト血管にも注意が必要です」と、金沢医科大学 総合内科学 准教授の赤澤純代先生。さらに、管理栄養士でエビータ代表取締役浅野まみこ先生は「栄養バランスが悪いと体が作り出すエネルギーが少なく、血流力も低下します」と指摘。

冷えは万病のもとといわれるように「肌あれ、薄毛、婦人科系トラブル、不眠、肥満、免疫力低下などを引き起こします」(赤澤先生)。つまりぽかぽかボディをキープしていれば心身とも健やかに。「体を温めるには熱を発生させるたんぱく質、血行を促すビタミンE、糖質代謝に必要なビタミン、体中に酸素を運ぶヘモグロビンを作り出す鉄をとること。しょうがのジンゲロールやにんにくのアリシン、唐辛子のカプサイシンなどの成分は血行促進をサポートします。そのしょうがに含まれるジンゲロールは加熱すると温め作用の高いショウガオールに変わるので、加熱調理または乾燥パウダーを使いましょう」(浅野先生)、「体のすみずみまで血液を巡らせる力をつけることも冷え対策の基本。シナモンやこしょうの仲間のヒハツは毛細血管を安定化し、血流を高めるTie2(タイツー)活性化作用があるので合わせてとりたいですね」(赤澤先生)。

また、エクオールの女性ホルモン様作用は血管をしなやかに保つのに役立つそう。「カフェインはとりすぎなければ代謝UPに◎。粘性のある食材は食品の熱を保ちます。ただ塩分はむくんで冷やすので気をつけて」(浅野先生)

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「温かな体は美容、健康に好影響。食事、入浴、運動、服装の内外から冷えを防ぐことがポイントです」(赤澤先生)

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「温め×血流UPの両輪が◎」(赤澤先生)
「冷え食材は温めるか温め食材と一緒に」(浅野先生)

美的クラブに緊急アンケート!【冷え事情】

Q.冷えている?

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ほとんどの人が冷えている結果に。

Q.冷えを感じる時期は?

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冷えのピークは12~2月。

Q.どんな温活している?

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皆さん飲み物や食べ物、入浴など日常生活内の工夫で温活しているそう。ちなみに登場食材トップはしょうが!

(有効回答194人、2020年8月19~26日)

 

金沢医科大学  総合内科学 准教授

赤澤純代先生

管理栄養士  エビータ代表取締役

浅野まみこ先生

 

『美的』2020年12月号掲載
イラスト/はしもとゆか 構成/金子由佳・有田智子

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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