アワビの「栄養」と「効能」まとめ｜ダイエット・美容への取り入れ方

高級食材として有名なアワビ。実はダイエットや美容にも嬉しい栄養素が含まれています。今回の記事では、アワビの糖質とカロリー、多く含まれる栄養素を解説します。ダイエット中におすすめの調理方法や、美容へ役立つポイントを知り、参考にしてみてくださいね。

アワビの「糖質」と「カロリー」

アワビ100gあたりのカロリーと糖質

アワビには、クロアワビ、マダカアワビ、メガイアワビの3種類がありまう。クロアワビは生で食べるとおいしく、刺身に向いています。マダカアワビは肉が柔らかいのが特徴です。メガイアワビは煮アワビや蒸しアワビにするとおいしく食べられます。

ここでは、アワビの種類ごとのエネルギー（カロリー）と糖質の量を紹介します。

出典：文部科学省｜日本食品標準成分表2020年版（八訂）

ほかの貝類（可食部100g）との比較

アワビに含まれるエネルギー（カロリー）と糖質の量を、ほかの貝類と比較しました。エネルギー量、糖質量とも同等かやや高くなっています。

出典：文部科学省｜日本食品標準成分表2020年版（八訂）

アワビに含まれる主な栄養素

出典：文部科学省｜日本食品標準成分表2020年版（八訂）

たんぱく質

体の主な成分であり、肌や髪、筋肉や内臓などさまざまな組織を構成しています。また体内の機能を調節する物質のうち、酵素やホルモン、抗体などもたんぱく質が原料です。

鉄

人体に必要なミネラルの一種です。赤血球のヘモグロビンというたんぱく質に存在し、全身に酸素を運ぶのに必要な栄養素です。

不足すると「鉄欠乏性貧血」となり、集中力や筋力の低下、頭痛、疲労感といった症状が現れます。

ナイアシン

水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種です。体内の酵素とともに存在し、糖質や脂質、たんぱく質からエネルギーを生み出す過程に関わっています。また、DNAの修復や合成も助けている栄養素です。

欠乏症として「ペラグラ」が知られており、皮膚炎や下痢、神経障害などの症状がみられます。

パントテン酸

ナイアシンと同じビタミンB群の一種で、脂質や糖質からエネルギーを産生するのに必要な栄養素です。また免疫機能など、さまざまな体の働きに関わっています。欠乏すると、疲労や食欲低下がみられます。

ダイエットに効率的な「摂取方法」

アワビは脂質が少なく、ダイエットに適した食材です。さらにダイエットに役立てるには、酒蒸しや踊り焼きなど、素材そのものを生かした調理法がおすすめです。蒸したり焼いたりすることで脂が落ち、さらにカロリーが低くなります。

凝った料理にするほど、調味料の分の糖質や脂質が増えてカロリーも高くなるため、ダイエットには向きません。

「美容」への作用・メリット

たんぱく質が美肌を作るもとになる

肌の弾力を保っているコラーゲンやエラスチンもたんぱく質でできています。また、たんぱく質が分解されてできるアミノ酸は、肌の表面に存在する保湿成分の原料です。肌を作り、ハリとうるおいのある肌を作るためには、たんぱく質が欠かせません。

ビタミンB群が傷ついた肌の修復を助ける

ナイアシンやパントテン酸などのビタミンB群は、体内でエネルギーを生み出すために必要な栄養素です。肌は常に外界と接しているため傷つきやすく、修復・再生のためにエネルギーを消費しています。十分に摂取することで、肌に供給するエネルギーを作り出すことができ、肌荒れの予防に役立ちます。

鉄が血色の良い肌の色を保つ

鉄が不足し、血中のヘモグロビン濃度が減少すると、肌の赤みが消えて青白くなり、メラニン色素が多い肌では黄色味が目立ちます。また、唇の色は紫を帯びた色になります。健康的な肌や唇の色を保つためには、鉄を十分に摂取し、貧血を予防することが必要です。

＼教えてくれたのは／

管理栄養士

成松 由佳

大学院修士課程修了。製薬会社にて勤務した後、特定保健指導に従事。食に迷う人の多さに気づき、自分に合った食事を自分で選べる人を増やすため起業。フリーのダイエットサポーター、Webライターとして活動している。

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