ヘアのお悩み
2023.6.8

【プロに訊く】髪の毛を増やす方法と対策まとめ

薄毛は老けて見えてしまう他、顔が大きく見えることもあるのだそう。髪を増やしたい方必見!『美的GRAND』編集長 天野佳代子と毛髪診断士で美容エディターの伊熊奈美さんが動画で薄毛のメカニズムやブラッシング方法をご紹介します。

女性の抜け毛・薄毛の【タイプ】

抗加齢医学専門医

浜中聡子先生

「びまん性脱毛症は、頭頂部から分け目にかけて少しずつ毛量が減り、やがて全体的に薄くなっていきます。その他には、男性のように特に頭頂部が薄くやりやすいFAGA(女性男性型脱毛症)、出産後に髪が抜けやすくなる分娩後脱毛症などが知られています」(浜中先生)

以下は、主な女性の脱毛の種類です。

びまん性脱毛症

血流の低下や、女性ホルモンの低下など、様々な原因が関係して発生する脱毛。加齢とともに発生することが多く、髪が全体的に薄くなっていきます。

FAGA (女性男性型脱毛症)

加齢によるホルモン低下によって生じる脱毛です。男性と違って生え際のラインは変わらず、髪全体が薄くなり、特に頭頂部が透けやすい傾向があります。

分娩後脱毛症

出産前後に女性ホルモンの分泌量が変化することで生じる脱毛です。1年~1年半程度で自然に元に戻りますが、高齢出産や多胎出産などのハイリスク出産で体力の回復が遅い場合、戻りにくいケースも。

円形脱毛症

本来は体を守るリンパ球が毛根にダメージを与え、円形に脱毛する自己免疫疾患の一種です。年齢に関係なく発生し、ストレスが関与すると言われていますが、科学的根拠は今のところありません。

牽引性脱毛症

ポニーテールなど、同じ髪型を長く続けることで発生する脱毛です。髪を引っ張ることで毛包が萎縮したり、毛根の血流が阻害されることが原因と言われています。

 

薄毛の【原因3つ】

【1】筋肉の凝り

美容エディター、毛髪診断士

伊熊 奈美さん


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美容ジャーナリスト

天野 佳代子


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\動画で詳しく内容をチェック!/

「頭頂部ってズバリ筋肉がないからなんです!」(伊熊さん)

側頭部・後頭部・前頭部しか筋肉がなく、頭頂部には筋肉がない。筋肉がないと太い血管がないわけです。髪は「血余」と呼ばれ、血流が通りにくいところは髪が薄くなりやすいんです。

加齢による代謝低下や、後頭部の凝りによって血流がさらに行き渡らなくなります。だから、筋肉をほぐすことが大事!常に柔らかく弾力がある状態が薄毛予防につながります。

抜け毛が気になる人は数えてみるのがおすすめです。1日に抜ける髪の毛は平均100本以内は正常。例えば120本抜ける日が続くようであれば皮膚科に行くのがおすすめです。

 

【2】女性ホルモンの変化

美容家&ヘアケアリスト(毛髪診断士)

余慶 尚美さん

「30代後半から髪には変化が出始め、40代後半になってくると、明らかに衰えを感じるようになります。

その理由は、髪と女性ホルモンは密接に関わっているから。女性ホルモンのなかでも、卵胞ホルモンである“エストロゲン”は、肌にハリやうるおいを与えたり、自律神経を安定させたり、骨をしなやかに保つなど、女性の美と健康に大きく関係しています。

このエストロゲンの分泌量が低減することで、髪のハリやコシがなくなり、細くなったり、ヘアサイクルが短くなって成長しないまま抜けるなど、薄毛や抜け毛にも影響を及ぼしてしまいます」(余慶さん)

  • 30代後半から髪には変化が出始める
  • 40代後半では、明らかに衰えを感じるようになる
  • その理由は、髪と女性ホルモンの密接な関係にあり
  • “エストロゲン”は、肌にハリやうるおいを与えたり、自律神経を安定させたり、骨をしなやかに保つなど、女性の美と健康に大きく関係している
  • エストロゲンの分泌量が低減すると、髪にハリやコシがなくなり、細くなったり、ヘアサイクルが短くなって成長しないまま抜けるなど、薄毛や抜け毛にも影響を及ぼす

【3】紫外線やストレスなど

「薄毛・抜け毛の原因には、外的要因や内的要因など、いくつもの要素が関係していることがあります。前述の妊娠・出産や女性ホルモンの乱れのほか、紫外線や熱ダメージ、加齢やストレス、睡眠・栄養不足、生活習慣の乱れ、血行不良、髪を引っ張りすぎるなどが挙げられます」(余慶さん)

 

【対策1】頭皮の血流を良くするブラッシング

美容エディター、毛髪診断士

伊熊 奈美さん


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\動画で詳しくやり方をチェック!/

STEP1:まず側頭部から
張っていることが多く、ストレスを感じると硬くなりやすい。左側・右側とやる。頭皮をブラシで動かすことを意識。

Point

頭皮のTゾーンを意識してケアする

STEP2:後頭部
下を向かず上または正面を向いてブラッシングする。

Point

・筋肉がさらに凝るため正面か上を向く
・口元を緩め歯を食いしばらない

STEP3:前頭筋
顔のリフトアップに関係のあるところ。

STEP4:最後は全体
色んな方向から全体をブラッシング。

\おすすめブラシ/

エスハートエス スカルプブラシ ワールドモデル ショート

価格
¥6,600

お風呂でも使えるヘアブラシ。清潔に保てるスタンド付き。

KOBAKO ヘアスムースブラシ ソフト

価格
¥3,080

ソフトな肌触りで、頭皮に心地よい刺激を与えながらなめらかなブラッシングが可能。

【対策2】夜は育毛剤がおすすめ

  • 髪に良い成分がしっかり入っているものを使い、成長ホルモンが出る夜はいい土壌を作っておく。

サブリミック アデノバイタル スカルプ パワーショット[医薬部外品]

価格容量
¥7,920 120ml

頭皮、根元、毛髪をケアし、ボリュームのある美髪を育む薬用育毛エッセンス。“頭皮のTゾーン”を中心に塗布するのが伊熊流。

 

フラコラ BIHATSUIKU スカルプセラム

価格容量
¥4,223 80ml

ふわっと豊かな髪に。

 

【対策3】バランスの良い食事

発毛診療医/美容皮膚科医

高橋栄里先生

現代人の食生活では、ビタミンやミネラルといった髪を育むために必要な栄養素が不足しがち。美しい髪をキープするには、ヘアケアも大切ですが、内側からのケアも重要です。

「ダイエットをするにしても、ビタミンBやビタミンC、ビタミンA、ミネラル、たんぱく質など、髪の毛を育てるための必要な栄養素は欠かさないよう考えて食事を摂っていただきたいですね。サプリメントを活用して、髪に必要な栄養を効率的に摂取するのもいいと思います」(高橋先生)

細胞が若々しい状態を保ちやすくするには、細胞の糖化にも注意が必要です。

「糖化というのは細胞の老化を促進させるものですし、活性酸素を助長するきっかけにもなります。焦げた食べ物や揚げ物、甘い物の摂取を控えたり、食べる順番(野菜→肉・魚→炭水化物)に気をつけたりするなどして、糖化を防ぎましょう」(高橋先生)

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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